2017/06/06 - 2017/06/06
12位(同エリア53件中)
ベームさん
6/6(火)、13日目。
今日から2泊3日でロワール川を越えてポワティエ、サン・サヴァン、ブールジュへの旅です。まずポワティエで1泊。
ポワティエはパリからTGVで約2時間、フランス西部のガロ・ローマ時代から続く古都です。中世はポワトー伯・アキテーヌ公の領地でした。ルイ7世妃、イングランドのヘンリー2世妃となったアリエノール・ダキテーヌもアキテーヌ公妃でした。人口約8万人。
ポワティエ及びその近郊は過去3度、フランスの命運を左右する戦いの舞台となっています。
507年:ポワティエの戦い。フランク王クロビウス1世が西ゴート国を破り、ロワールからピレネーに至る大領土を確立した。
732年:トゥール・ポワティエの戦い。カール・マルテルのフランク王国が侵入してきたムーア人を破りイスラムの勢力下になるのを防いだ。
1356年:ポワティエの戦い。100年戦争の最中、イングランドの黒太子軍がジャン2世のフランスを破った。以後ジャンヌ・ダルクの出現までフランスは苦戦を強いられることとなった。
古都らしくロマネスクの教会と古い石造りの街並の町でした。
写真はノートルダム・ラ・グランド教会。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ポワティエ、サン・サヴァン。地図左下。パリの南西300キロ、パリとボルドーの中間あたりです。
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ホテルの窓からリヨン駅が見えます。
リュック一つの身軽ないでたちで出発。 -
モンパルナス駅8時46分発のTGV8407、ボルドー行。
ポワティエまで途中停車駅はサン・ピエール・デ・コールだけです。
Voieはホームの番号、7番線。 -
トゥールあたりでフランス一の大河ロワール川を渡りました。
ロワール川の南に来るのは初めてです。 -
ポワティエ駅10時31分着。
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旧市街地は駅側の谷筋と東のクラン川に囲まれた高台にあります。
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ポワティエ駅前。
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ポワティエ駅前。
正面突き当りを左に曲がって坂を上ります。 -
旧市街地は崖の上にあって、駅前から続くソルフェリーノ通りを登ります。
後で駅からエスカレーターを使ってもっと楽する方法を見つけました。後からでは遅い。 -
途中に市街地の中心に出る近道の階段が分かれていてそれを行きます。前の写真の先の方に見える階段です。
左:市の中心部、観光案内所。右:駅。 -
石段の上から。
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階段を登り切った所に銅像が建っていました。
第1次、第2次世界大戦で戦死したヴィエンヌ県の兵士に捧げる慰霊碑です。こういった慰霊碑はフランス中に見られます。 -
ヴェルダン大通りに入りもう少し登るとヴィエンヌ県庁です。
さらにヴィクトル・ユーゴー通りからカルノー通りに入ります。 -
カルノー通り。
商店やホテルが並ぶ市の目抜きです。 -
カルノー通りを少し歩き、
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オテル・ド・ルロップ/ヨーロッパ・ホテルに着きました。
駅から20分以上はかかりました。リュック一つでいいようなものの大きな荷物を転がしてならとても無理です。 -
チェックインしてすぐさま街歩き。
まずカルノー通りをさらに進んでサン・ティレール・ル・グラン教会へ行きました。 -
サン・ティレール・ル・グラン教会。
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368年、ポワティエ最初の司教、聖イレールの墓の上に礼拝堂が建てられました。
11世紀中頃今のロマネスク様式の建物となります。 -
サンジャック・デ・コンポステーラへの道、ユネスコ世界遺産。1998年。
レグリーズ・サン・ティレール/サン・ティレール教会。 -
サンチャゴ・デ・コンポステーラ巡礼のルートになっています。また世界遺産に認定されています。
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中に入りました。身廊。
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ロマネスクの割には明るい堂内です。
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後ろにはパイプオルガン。
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彩色された柱。
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後で出てきますが、ポワティエの教会はどこも柱が綺麗に彩色されています。
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フレスコ画が描かれている柱。
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サン・ティレールの聖遺物。
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ピエタ。
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いかにもロマネスクといったどっしりした後姿。
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カルノー通りを戻り街の中心ルクレール広場に来ました。
市庁舎です。 -
市庁舎。
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ガンベッタ通り。
カルノーと云いルクレールと云いガンベッタと云いフランス人は通りや広場の名前に軍人、政治家の名を持ってくるのが好きな国民です。シャルル・ド・ゴール広場なんて全国どこに行ってもあります。フランス人だけでは足りずケネディ、ルーズベルト、ウイルソンなどアメリカの政治家の名前も借用しています。オバマなんとかと云うのもその内に出てくるかもしれません。トランプなんとか、というのだけは止めましょう。 -
サン・ポルシェール教会。
9世紀末に起源をもつ古い教会です。 -
教会には必ず寄ります。
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信者ではありませんが、シーンとしたその荘厳な雰囲気が好きです。
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それに、有名大寺院以外は物好きな観光客も少ない。
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ガンベッタ通り。
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アルフォンス・ル・プティ広場側の裁判所。
元ポワトー伯アキテーヌ公の宮殿。1429年、ジャンヌ・ダルクはシャルル王太子に謁見した後ここで3週間聖職者たちの審問を受けジャンヌは怪しげな魔女ではないと認められた。 -
裏側コルドリエ通りからの裁判所、モーベルジャン塔。
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木組みの家も有りました。
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シャルル・ド・ゴール広場に来ました。
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広場の真ん中に構えるノートルダム・ラ・グランド教会。
11世紀に建立されたロマネスク芸術の至宝です。 -
ポワティエ1の教会。
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多彩なファサードの彫刻は12世紀前半に造られた。
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ノートルダム・ラ・グランド教会。
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松ぼっくりの様な尖塔が面白い。
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荘厳のキリスト。
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ファサードは聖書の物語や聖人、12使徒などの彫刻で埋め尽くされています。
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ファサード上部。
初代司祭サン・ティレールと12使徒たちの彫像。 -
入口扉上部の彫刻は新・旧約聖書の場面です。
一番左にアダムとイヴ。右受胎告知とエッサイの木。 -
左マリアのエリザベス訪問。右端がキリストの産湯。
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堂内に入り目を瞠りました。幻想的な色彩の世界です。
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身廊。
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窓から漏れる光に彩色された柱が輝き堂内全体がぼーっと色づいています。
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主祭壇。
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見事に幾何学模様に彩色された柱。
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イスラムの寺院を見ているような感じです。
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柱の下部は剥げてきています。
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内陣の天井。
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キリストの埋葬。
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幼いマリアに字を教える母聖アンナ。
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マリアと幼子。
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ピエタ。
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外に出ました。
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ノートルダム・ラ・グランド教会、北側。
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後姿です。
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カテドラール通りに入りました。
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リュー・ド・ラ・カテドラール。
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通りの先にカテドラール、サン・ピエール大聖堂が見えます。
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カテドラール通り53番地にジャンヌ・ダルクが止宿したと伝えられる場所があります。
1429年3月、シノン城でシャルル7世に謁見したジャンヌ。しかしシャルル7世はまだ疑心暗鬼で、ポワティエの高等法院/裁判所でジャンヌの身元、異端性を徹底的に調べるよう神学者らに命じた。
ジャンヌを審問した神学者らはジャンヌの身元は間違いなく、異端性も無いと結論付けた。シャルルもこれでジャンヌを信頼し王の軍隊に迎え入れ、ジャンヌはオルレアン解放へと向かったのです。 -
バラの看板の館/オテル・ア・ランセーニュ・ド・ラ・ローズ。
「1429年3月、ジャンヌはシャルル7世と会見するためポワティエにやって来た。
その時ジャンヌは彼女の使命を調査する神学者たちにより尋問された。ポワティエ滞在の間ジャンヌはバラの看板の館にある高等法院長ジャン・ラバトーの家に止宿した。その場所がここである」。 -
通りの道案内。
サン・ピエール大聖堂、サン・ジャン洗礼堂、サント・クロワ博物館は上。 -
大聖堂に続く狭いカテドラール通り。
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カテドラール広場に到着。
サン・ピエール大聖堂。司教座があります。 -
タンパン。
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身廊。
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内陣。
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聖歌隊席は13世紀のものでフランス最古だそうです。
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ノートルダム・ラ・グランド教会に比べるとすっきりした聖堂です。
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重要文化財のオルガン。18世紀。
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祭壇。
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ジャンヌ・ダルク。
ジャンヌ像で最もよくあるポーズ。 -
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壁に描かれた絵。
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サン・ピエール大聖堂。
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サン・ピエール大聖堂からクラン川の方に下る途中にサント・ラドゴンド教会があります。これもロマネスク建築です。
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ポワティエの守護聖人聖女ラドゴンドの名を冠するサント・ラドゴンド教会。
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ここも色彩溢れる教会でした。
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祭壇。
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祭壇の下に地下のクリプタへの入り口があります。
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内陣の天井。
キリストと聖人たち。 -
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ここも柱が幾何学模様に綺麗に彩色されていました。
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地下のクリプタ。
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ピエタ。
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クリプタ。
聖ラドゴンドの棺。 -
後方からのサント・ラドゴンド教会。
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街の東、クラン川に降りてきました。
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街の三方、北、東、南をぐるりと囲んで流れています。
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川向うに高台に何かの像が建っています。
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ズームするとイエスを抱く聖母マリアです。
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川から離れてサン・ジャン洗礼堂へ向かいます。
サン・ピエール大聖堂が見えました。 -
サン・ピエール大聖堂と右はサン・ジャン洗礼堂。
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サン・ジャン洗礼堂の先にサント・クロワ博物館。
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サン・ジャン(聖ヨハネ)洗礼堂。
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360年頃の建設でヨーロッパで最古のキリスト教建築の一つです。
4世紀初めにキリスト教がローマ皇帝コンスタンティヌス1世により公認された直後の時代です。 -
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サン・ジャン洗礼堂。
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入口。
入館料3ユーロでした。 -
入口を入ると階段を数段下るので床面は半地下見たいです。
手前の枠で囲ったところが洗礼槽。当時は洗礼を受ける者はドブンと体ごと水に浸かったのです。宗教画で人が釜みたいなのに入っている図があります。釜茹でにあっているのかと思ってしまいます。 -
洗礼盤。
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小さなお堂ですが一面フレスコ画で埋め尽くされています。
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フレスコ画は12~14世紀のものです。
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地下の遺跡。
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天井。
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天井は板張りになっています。重量軽減のためです。
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発掘された建物の断片。
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石棺と蓋。
フランク王国メロヴィング朝時代のものです。 -
石棺。
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石棺。
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石柱の柱頭。
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サン・ジャン洗礼堂。
次に隣りのサント・クロワ博物館に回ります。
その2に続きます。
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