2017/06/24 - 2017/06/24
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そんごくうさん
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前編の曙ブレーキ編 http://4travel.jp/travelogue/11254415 に続き、中山ライニングのブレーキ博物館にも行ってみました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- JRローカル
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-
12:45。
JR錦糸町駅にて下車。錦糸町駅 駅
-
R14を両国方面に向かって歩きます。
途中「江東橋二丁目交差点」にて北側に顔を向けると、ビルの谷間に東京スカイツリーがきれいに見えました。
地図で見ると、この交差点から丁度真北の方角にあるのですね。 -
錦糸町に行くことが稀なので、あちこちフラフラと写真を撮りながらゆっくり歩き、13時に目的地の「ブレーキ博物館」に着きました。
ブレーキ博物館 美術館・博物館
-
どうやら建物の2階部分が博物館になっているようです。
-
入り口にはご丁寧に開館の日時が貼りだされています。
月曜日と祝祭日以外の10~12時と13~16時と、土日も開館してくれるという「皆さんウエルカム!」な、曙ブレーキとは全く違うフレンドリーなカンジ♪
午後の開館時間ぴったりに着いたので、中へ入ろうと思い、ドアへ目をやると何やら張り紙がしてあります(画面左の赤枠部分)。 -
貼り紙の拡大。
なるほど離席中ですか。
まあ普通の会社が自分たちの仕事を知ってもらおうとやってくれているので、いわゆる博物館のように常時学芸員の方がいるという訳にもいかないでしょうから、1階の仕事場の方へ声をかけてみます。
すると「本日は館長(←社員さんの中で偉い人)が不在の為、終日閉館です。」とのこと。
ええええっ!そういう事は事前に公式サイト等で告知してくれないと遠くから来た人は困っちゃうよー!
ガッカリだよ! -
社員さんがおっしゃるには「館長がいないとシミュレーターが利用できないのと展示品の説明ができない」らしいのです。
自分にはシミュレーターは不要・自動車部品マニア(←ヲタ?)な上に、展示品については理解しているので説明は不要ということを力説し、何とか見せていただくことが出来ました。
ただ、ここでも前回の曙ブレーキ同様、「見終わったら声かけてくださいね~」と社員さんは出ていってしまいました(笑)。
ブレーキ業界は、これがデフォなのかなぁ? -
早速、この「どこでもドア」風のドアを開けて、ブレーキ博物館の世界に飛び込んでみましょう!
↑「すでに入館しているのでは?」とのツッコミは不要です(苦笑)。 -
ドアノブに手を掛けます。
ワクワク♪ -
扉が開きました!
わーい! -
扉が開いたところで、その手前に展示してあるパネルから見ていきます。
↑扉を開けた意味が無いぞ! -
もう一つ ついでにその手前にある展示も見てみます。
中央には精巧に出来たスカイツリーが展示されていて、その周囲に五角形に「匠の技コーナー」があります。
その5つとは… -
「接着技術」。
ブレーキライニングは金属と複数素材の摩擦材の接着で成り立っています。
確かに普通に考えても異なる素材を接着するのは難しいですよね。
それをあれだけの高温・高圧に耐えるように接着するのはとても高度な技術ですよね。 -
「切削加工」。
ご覧のように新車時はディスク右側のように平らなのですが、使っているうちに左側のようにキズついたりしてきます。 -
上の写真だとわかりづらいので、斜めから写真を撮ってみました。
このように不均等に削れてしまったディスクを切削・研磨しなおして、不快なジャダーやブレーキ鳴き等を解消します。
ディスクの真ん中にあるパッドの減っていく様子もよく見えます。
「危険」になる前に交換しましょう! -
「リビルド」。
スターターモーターやオルタネーター(発電機)のような電装品、ブレーキキャリパー等を分解・洗浄し、消耗品やダメな部品は交換し、塗装して組み立て直して新品同様にする作業です。 -
「特殊加工」。
写真のような芝刈り機用の遠心クラッチやバンドブレーキ等、「そんな部品、どこも作ってないよ!」といったものも再生・少量生産してくれます。 -
「専用機械」。
ディスク研磨機によって希望の面粗度に仕上げたり、写真のようなスリット加工も手がけています。 -
ようやく先ほど開けたドアをくぐります。
まずはブレーキの仕組みと種類です。
こちらは曙ブレーキとは違い、イラストを多用してお子様でも分かり易くなっています。 -
書いてある内容や写真は曙ブレーキと同じですね。
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あっ、展示パネルが「ドラムブレーキの構造」になっているのに、写真(赤丸内)が「ディスクブレーキ」になっているよ!
残念! -
ブレーキパッドの製造工程です。
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パッドの摩擦材を構成している原料です。
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その先には各種ブレーキの実物展示があります。
これは大型トラック用のドラム式エアブレーキのシューシステムです。 -
両側のライニングを空気圧で広げる「エキスパンダー」です。
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前回はブックオフカードだったので、今回はQUOカードと大きさを比較してみました。
大型車の部品は相変わらず大きいです! -
特殊車両のブレーキです。
ここでも「ラフター」のブレーキが展示されていました。
赤枠の文字、「ホイールクレーン」になっていますが、写真の車両は「クローラクレーン(クローラ=いわゆる『キャタピラ』で自走するクレーン)」ですよ~。
「ラフター」は「ホイールクレーン(=タイヤで自走するクレーン)」の一種なので、おそらく写真を間違えたのかな?と思います。
こちらも残念! -
乗用車用のパッドです。
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フェラーリF40用のパッド、やたら厚いですね!
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プレス機用のブレーキライニングです。
結構厚いですが、このくらいないとダメなんでしょうね。
私の現在の職場にも「自動結束機」という、文字通り荷物にビニール紐をかける機械があるのですが、こんな感じのライニングが付いていて回転部分にギュッと押し当てて止めています。 -
自転車・オートバイ用のブレーキです。
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レース用車両のブレーキも展示してあります。
ケースから出して手に取ることもできますが、ケース上のパネル類をどかすのがややこしいのと手袋着用必須なので、今回は諦めました。 -
ル・マン24時間レースに出場した車両のパッド・ディスクです。
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ディスクを横から。
ベンチレーテッドディスクなのですが、通常のものは中心から放射状にフィンがありますが、こちらはより冷却効率を重視した送風機のような配置になっています。 -
こちらにも新幹線のブレーキが展示してあります。
JR東日本のE4系「MAX」です。
かつては東北新幹線でも活躍していましたが、現在は上越新幹線でのみ走行しています。 -
もう一つは私の大好きな新幹線「500系」です。
「エヴァンゲリオン新幹線 500 TYPE EVA http://www.500type-eva.jp/ 」でもお馴染みですよね!
戦闘機のような鋭い造りが気に入ってます! -
以前、京都の鉄道博物館に行った時の写真です。
かっこいいっすー! -
う~ん、ブレーキまでカッコイイです!(←完全にひいき目)
これも自宅に飾っておきたいです。 -
パネル展示のみですが、航空機用のブレーキの紹介もあります。
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さすがに整備中の飛行機の写真はそうそう撮れないので、展示パネルを撮影しました。
なるほど、こんな感じになっているのですね。 -
体験コーナーもありますよ。
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これはブレーキパッドの交換を体験できるものです。
館長さん不在の為 体験できませんでしたが、バイクのパッド等は自分で交換しているのでOKです。 -
ドラムブレーキのカットモデルです。
手でレバーを回すと、内部構造を見ることが出来ます。 -
こちらはサイドブレーキを引いた時の動きを見ることが出来るカットモデルです。
右側のレバーを上に引くと… -
内部レバー(赤い矢印)がケーブルによって引っ張られ、ブレーキシュー(ピンクの矢印)がドラムに押し付けられて車輪を回転しないようにします。
分かりずらいと思いますが、部品が動いているのは確認できると思います。 -
ブレーキペダルを踏んだ時のパッドの動きを目視できる装置です。
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レバーを持って回して…
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ペダルを踏みます。
うん、よく効いています!
前回もそうでしたけど、コレ、一人でやっていると寂しくなってくるんだよなぁ… -
こちらは上記の装置の実物大のものです。
実際の車のエンジンと駆動系・ブレーキラインを展示し、運転席に座ってブレーキを踏むと、前後のブレーキが作動するところを見ることが出来るという素晴らしいものです。 -
このヘッドライト、見覚えがありますねー。
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アルトワークスの2000年頃のモデル、「HA12S」です。
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ここからは、普段の点検・整備がいかに重要かを伝えるコーナーです。
まずはこちら。
雪道を走ると、凍結防止剤が撒かれていますが、その主成分は「塩化ナトリウム」です。
「塩化ナトリウム」といえば「食塩」と同じですよね。
金属に塩分が付着したままだと錆び錆びになってしまうので、早めに洗車・点検してねー!ということです。 -
これはブレーキパッドの交換時期を過ぎているのに、そのまま使い続けてしまってローターまでゴッソリいかれちゃってる悪い例です。
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こんなに削れちゃってます!
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通気口の中まで抉れ込むようになっちゃってます。
早く気付いてパッドを交換していれば大したことがなかったのに、こうなってしまったらローターごと交換しなくてはならないので、作業も大変だし出費もエラいことになっちゃいます。
こうならないように気を付けましょう! -
これはパッドのすり減り具合です。
下右:新品
下中:使用後。大体このくらいで交換します。
下左:摩擦材が完全に無くなり、地金が露出しちゃってます。
上右:さらに地金が削れちゃってます。
上左:削れ過ぎて地金もペラッペラ。無くなっちゃいそうです。 -
ちなみに新品のディスクは、このようにピカピカで真っ平です。
難しいけど、いつまでもこのような状態に保ちたいですね。 -
最後は自社製品の紹介コーナーです。
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「sasga(サスガ)」という自社ブランドのブレーキパッドです。
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各種ケミカル類です。
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この中で私が一番注目したのは、この「詰め替え式パーツクリーナーシステム」です!
ちょっと車いじりをする方なら分かったいただけると思うのですが、普段我々は写真左側にある840mlのスプレー缶タイプ(紅白の市松模様の背の高い方)をよく使いますが、あれって使い終わった後の缶が邪魔なんですよね。
でもこの詰め替えシステムだったら、写真のように使い終わったスプレー缶にクリーナ液と圧縮空気を再充填できるので、危険なLPG等の可燃性ガスを使わずに済むし、何よりスプレー缶のゴミが出ないのがいいですよね! -
ちょっと疲れちゃったお父さんのために、休憩コーナーもありますよ。
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1時間ほど館内を見学し、大変満足しました!
錦糸町駅まで歩いて電車に乗って帰りまーす。
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