マレーシア滞在中の週末、国民の祝日の月曜日を合わせて2泊3日で初めてミャンマーを訪れた。今回はタイ人の2人の同僚を伴って移動費など安く抑える事が出来た。日本人はミャンマー入国にはビザが必要で、50USドルを支払って事前にEビザを取得することが不可欠である。一方ASEANに属するタイ人はビザは不要で、いきなり損をした気分だ。ミャンマーはタイ人にとっては隣国であり、仏教国で共通文化も多いはずであるが、過去にアユタヤ王朝と争ったこともあり、また言語もほとんど異なるそうで、タイ人の2人の反応を見ることも興味深かった。ちなみに今回でASEAN10ヶ国を全て訪れたことになる。10ヶ国全て諳んじている方は少なかろうと思うが、小生が訪れた順に、シンガポール、マレーシア、タイ、ヴェトナム、インドネシア、カンボジア、ブルネイ、フィリピン、ラオス、ミャンマーである。<br /><br />ミャンマー連邦共和国は人口約5,200万人、ビルマと言う名の方が馴染みがあるが、1989年に国名を変更している。首都は最大都市ヤンゴン（旧名ラングーン）かと思いきや、2006年に北方約300kmの内陸にあるネーピードーに遷都されている。2010年に現国家顧問のアウン・サン・スーチー女史の軟禁が解かれ、2012年にアメリカが民主化を評価するようになって成長する経済と安価な労働力、中国リスクを避けようとする日本企業の注目を集めており、全日空がヤンゴンに直行便を飛ばすなど我々にとっても一気に敷居が下がったような状況だ。<br /><br />さて、クアラルンプールからミャンマーへのエアアジアの直行便はヤンゴンのみ、バンコク乗り継ぎでマンダレー行きもあるが、非常にロスが多い。ヤンゴン拠点で2泊3日でどこへ行けるか、タイ人が入念に調べてくれた結果、世界遺産のスリ・クシェトラも3大仏教遺跡で知られるバガンも陸路ではとても無理、次の選択肢として仏教の聖地ゴールデンロックのあるチャイティヨーをまず目指すことにした。ヤンゴンからタクシーをチャーターして約4時間でキンプンのホテルにチェックイン、そしてチャティーヨーのゴールデンロックへ向かう。ブレーキから異音がするような整備も十分されていないトラックで約40分、道路も地滑りの起こる可能性が高い所が各所にありかなり危険だ。ロープウェイの建設が進んでいると聞くが、早期の完成を切に望みたい。途中強い雨に降られ、1,000チャットで買っておいたレインコートが役立った。このトラック、席が埋まるまで発車しないし、途中はかなり蒸し暑くすれ違いのための待ち合わせあり、快適とは言い難い。ゴールデンロックは最初は人工的に造られたものかと思ったが、この規模はとても人力でできるものではなく、偉大な自然の造形だ。地元の人々の信仰厚い聖地だけあって見ごたえは十分。一瞬霧が晴れて周囲が見渡せた時の感激は忘れられない。 <br /><br />翌日はヤンゴンに向かう途中の街バゴーに立ち寄った。この街は13～16世紀に王都として栄えた古都で、シュエモードー・パヤーを中心に仏教寺院が点在する。そしてパゴーの象徴とも言える巨大なシュエターリャウン寝仏、ミャッターリャウン寝仏などの見所を写真に収めた。ミャンマーではゴールデンロックを始め多くの仏塔、仏像は金箔に覆われ燦然と輝いている。タイを挟んで東側にあるラオスと同様、日本にはあまり馴染みのない途上国ではあるが、観光価値の高い見所が多くあり、今後この国のインフラ整備が進むことに期待したい。

ミャンマー滞在記No.1：チャイティヨーのゴールデンロックとバゴーの仏教寺院を巡る

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2017/06/10 - 2017/06/11

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#遺跡・歴史

ハンクさん

マレーシア滞在中の週末、国民の祝日の月曜日を合わせて2泊3日で初めてミャンマーを訪れた。今回はタイ人の2人の同僚を伴って移動費など安く抑える事が出来た。日本人はミャンマー入国にはビザが必要で、50USドルを支払って事前にEビザを取得することが不可欠である。一方ASEANに属するタイ人はビザは不要で、いきなり損をした気分だ。ミャンマーはタイ人にとっては隣国であり、仏教国で共通文化も多いはずであるが、過去にアユタヤ王朝と争ったこともあり、また言語もほとんど異なるそうで、タイ人の2人の反応を見ることも興味深かった。ちなみに今回でASEAN10ヶ国を全て訪れたことになる。10ヶ国全て諳んじている方は少なかろうと思うが、小生が訪れた順に、シンガポール、マレーシア、タイ、ヴェトナム、インドネシア、カンボジア、ブルネイ、フィリピン、ラオス、ミャンマーである。

ミャンマー連邦共和国は人口約5,200万人、ビルマと言う名の方が馴染みがあるが、1989年に国名を変更している。首都は最大都市ヤンゴン（旧名ラングーン）かと思いきや、2006年に北方約300kmの内陸にあるネーピードーに遷都されている。2010年に現国家顧問のアウン・サン・スーチー女史の軟禁が解かれ、2012年にアメリカが民主化を評価するようになって成長する経済と安価な労働力、中国リスクを避けようとする日本企業の注目を集めており、全日空がヤンゴンに直行便を飛ばすなど我々にとっても一気に敷居が下がったような状況だ。

さて、クアラルンプールからミャンマーへのエアアジアの直行便はヤンゴンのみ、バンコク乗り継ぎでマンダレー行きもあるが、非常にロスが多い。ヤンゴン拠点で2泊3日でどこへ行けるか、タイ人が入念に調べてくれた結果、世界遺産のスリ・クシェトラも3大仏教遺跡で知られるバガンも陸路ではとても無理、次の選択肢として仏教の聖地ゴールデンロックのあるチャイティヨーをまず目指すことにした。ヤンゴンからタクシーをチャーターして約4時間でキンプンのホテルにチェックイン、そしてチャティーヨーのゴールデンロックへ向かう。ブレーキから異音がするような整備も十分されていないトラックで約40分、道路も地滑りの起こる可能性が高い所が各所にありかなり危険だ。ロープウェイの建設が進んでいると聞くが、早期の完成を切に望みたい。途中強い雨に降られ、1,000チャットで買っておいたレインコートが役立った。このトラック、席が埋まるまで発車しないし、途中はかなり蒸し暑くすれ違いのための待ち合わせあり、快適とは言い難い。ゴールデンロックは最初は人工的に造られたものかと思ったが、この規模はとても人力でできるものではなく、偉大な自然の造形だ。地元の人々の信仰厚い聖地だけあって見ごたえは十分。一瞬霧が晴れて周囲が見渡せた時の感激は忘れられない。

翌日はヤンゴンに向かう途中の街バゴーに立ち寄った。この街は13～16世紀に王都として栄えた古都で、シュエモードー・パヤーを中心に仏教寺院が点在する。そしてパゴーの象徴とも言える巨大なシュエターリャウン寝仏、ミャッターリャウン寝仏などの見所を写真に収めた。ミャンマーではゴールデンロックを始め多くの仏塔、仏像は金箔に覆われ燦然と輝いている。タイを挟んで東側にあるラオスと同様、日本にはあまり馴染みのない途上国ではあるが、観光価値の高い見所が多くあり、今後この国のインフラ整備が進むことに期待したい。