2017/06/03 - 2017/06/04
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sikokiさん
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地元の仲間で御巣鷹の尾根へ慰霊登山しました。
御巣鷹の尾根は1985年に日航123便墜落事故があった所です。
すでに30年以上たっていますが今でも強烈な記憶が残っています。
地元の市民大学で大学教授に講演いただいた【被災地観光観光を知ろう】で「被災地に対しての観光もできることの一つである。」「都合の悪いものは見たくないという気持ちが事故の風化につながる、観光という手段を使えば次世代に広く伝えることが出来る」と言う言葉に感銘・共感を覚え有志で慰霊登山へ行くこととなりました。
東北大震災や熊本県とは違い被災地とは言えないかもしれませんが、当時の黒沢丈夫村長の「上野村は未来永劫真心を尽くして丁重に弔っていく」の言葉にも感動し上野村への応援にもなればと出発しました。
先生のご縁や村との連絡から、上野振興公社・瀧澤さんや尾根の管理人・黒沢完一にご案内をいただけることとなり良い旅になりました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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御巣鷹の尾根は群馬県上野村にあります。上信越道の下仁田ICから30kmのところです。
ヴィラせせらぎで上野振興公社の瀧澤さんと待ち合わせ。
上野振興公社は上野村の観光施設や宿泊施設を運営しているところです。
なんかスペインのパラドールのような建物だ!向屋温泉 ヴィラせせらぎ 宿・ホテル
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早速昼食をいただきます。
打ち立てのそばは腰があり香りも良く最高の味です。
わざわざ時間に合わせて打ってくれたんですね。
天ぷらも地元の山菜と上野村特産のシイタケがうまいです。 -
慰霊の園。
まずは、村のメインストリート299号線で上野中学校近くの慰霊の園へ向かいます。 -
慰霊の園の設立趣意書。
当時の村長黒沢丈夫さんがご遺体の身元が確認できなかった方々のご遺骨を村で永代供養するとして事故の翌年に建立したそうです。 -
全体写真。
かなり広い敷地です。
山間地で平らな場所が少ないの村なのですが、村の方が土地を寄贈されたそうです。 -
慰霊碑は飛行機の尾翼をかたどり、両手で合掌した形となっている。
手を合わせた方向8km先の地が事故現場・御巣鷹の尾根です。 -
慰霊碑の後ろ側に遺骨を合祀した祠があります。
中側は金色に装飾されているそうです。
厳重に封印され永遠に開けることはないそうです。 -
生花を捧げ、お線香をあげてご冥福を祈ります。
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皇太子殿下も慰霊に訪れています。
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慰霊碑の周りには亡くなった方の名前が刻まれています。
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救助された川上慶子さんのご両親、妹さんのお名前もあります。
ご家族で亡くなった方も多いので同じ姓が目立ちます。 -
外国人の方もかなりいらっしゃいます。
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展示棟。
1987年に開設され、2015年にリニューアルしたそうです。 -
内部には事故当時の様子や事故時の遺品の一部が展示されています。
ひしゃげた時計やメガネが衝撃のすさまじさを伝えます。
映像設備もあって事故の概要や村の人々の証言も生々しく見ることが出来ます。
事故時に上野村の人々が必死に救助に当たったことがよくわかります。 -
慰霊の園を後にして、御巣鷹の尾根・招魂の碑へ向かいます。
慰霊の園から車で山道を約30分昇って行きます。 -
10台くらい止められる駐車場。
ここから登山開始です。
標高1359mここから昇魂の碑まで距離800m標高差180mを昇ります。 -
登山道入り口には杖が備えられています。
二本もって両手で使うと良いとアドバイスをいただきます。
かなりきつい山道だそうです。 -
そしてカウンターがあります。
107番の入山でした。 -
熊よけの鐘が所々に置いてあります。
実際に熊が多いそうです。 -
しばらくこんな沢に沿って登ります。
普通の山登りだったら景色のキレイさに感動するところですが・・・ -
段々と険しくなっていく登山道。
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20分余り登ると小屋が見えて来ます。
慰霊に訪れた方の記帳所や休憩スペース、トイレがあります。 -
ここで御巣鷹の尾根の管理人黒沢完一と待ち合わせ。
完一さんは2006年から2代目管理人として10年以上も尾根を守っている。
毎日登山道を上り下りし登山道の整備や墓標の手入れを行っている。 -
丁度JALの新入社員が慰霊に訪れていて完一さんのレクチャーを受けている。
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休憩所にあった慰霊の言葉。
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休憩所の真近にある墓標。
急斜面のいたるところに墓標が立っている。
この急斜面一体14ヘクタールに機体が散乱したそうです。
墜落した所の木はその後植えられたものでまだ幹が細いため事故現場の範囲が一目瞭然です。 -
招魂の碑。
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安全を祈る鐘を鳴らし、生花を捧げ皆でお線香をあげご冥福を祈る。
合掌。 -
鐘の脇には安全祈願の祈りが多く捧げられています。
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U字溝。
580m離れたあの尾根に左に傾いた123便が衝突したそうです。
衝突した衝撃で機体は裏返って機首がここに機体後部は急斜面をスゲノ沢へ滑り落ちたそうです。
580mをわずか3秒で到達したそうです。すごいスピードです。 -
U字溝の左奥に見えるのはもう埼玉県の山。
昇魂の碑の奥に見える山は長野県だそうです。
丁度3県の境界だったことがよくわかります。 -
黒沢村長揮ごうの遭難者遺品埋設の碑。
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ご遺族建立の碑。
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一番高いところには観音様。
茜観音と言うそうです。 -
昇魂の碑近くの墓標。
奥の岩にある×マークは墜落した場所ではなく、県警が場所を特定するための基準点だそうです。 -
祭壇のあった小屋。
千羽鶴が一杯です。 -
中には祭壇があります。
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回りの壁は亡くなられた方々の写真やご遺族の手向けの言葉で一杯です。
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小さなお子さんも沢山犠牲になりました。
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すぐそばには事故時に黒焦げになった木がそのまま残っています。
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高浜機長らの墓標。
最後まで良く頑張りました! -
急斜面のいたるところに墓標が経っています。
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坂本九さんの墓標。
柏木由紀子さんの写真が備えられていました。 -
ご遺族が自ら彫られた仏像が備えられてます。
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急斜面をスゲノ沢へ降りて行きます。
本当にすごい急斜面です。事故当時は道がなかったので救助活動も困難を極めたそうです。
数年前にJALの社員が滑落して亡くなっています。 -
スゲノ沢には多くの墓標が経っています。
川上慶子さん、落合由美さん、吉崎博子さん、吉崎美紀子さん達はこのあたりで救助されたそうです。 -
川上慶子さんのご家族の墓標。
実際に来てみないとわからない凄まじい事故現場です。
尾根の管理人黒沢完一さんの説明で当時の様子がよくわかりました。 -
宿へ戻るともう6時。4時間の慰霊登山でした。
本日の宿は不二野家さん。
マタギ料理が売り物です。 -
早速マタギ料理をいただきます。
中央左の皿の手前が熊、奥がイノシシ。右の皿はに鹿の刺身。
熊とイノシシはバターで炒めていただきます。
熊はとても濃厚な味でうまいです。
宿のご主人が仕留めた冬眠前の熊で脂がたっぷりです。
イノシシも肉のうまみがありしっかりした味です。
シカの刺身はあっさりしていて酒によく合います。
マタギ料理最高です! -
翌朝、朝食前に近くの村役場へ散歩。
黒沢丈夫村長の銅像が建っています。
黒沢村長は戦時中はゼロ戦のパイロットで海軍少佐でした。
1965年から2005年まで上野村長を務め、全国町村会の会長も務められた後2011年に97歳で亡くなりました。
JALの事故に際しては統率力発揮し素晴らしい対応を行った尊敬すべき人物です。 -
村を流れる神流川。
とてもきれいな川です。
村はこの川沿いに展開しています。
魚影もとても濃いです。 -
今日も瀧澤さんの案内をいただき上野村を廻ります。
龍神の滝。
上流にはこんな素敵な滝もあります。 -
村のトマト栽培農園。
3年前にオープンし順調に推移しているそうです。
大きなビニールハウスで1500㎡あるそうです。これが4棟建っています。
若い人達で運営しています。 -
順調に育つミニトマト。
新しい品種だそうです。
年間20トンの収穫を目指します。 -
村の観光の目玉スカイブリッジ。
長さ225m、高さ90mあるそうです。
30分おきにシャボン玉を飛ばします。上野スカイブリッジ 自然・景勝地
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橋を渡るとトンネルがあります。
まほうばの森へ抜けられます。
まほうばとは馬放場と書きます。馬の放牧をしたところです。 -
中は思いがけずのライトアップ。
細かい気遣いに子供たちは歓声を上げます。 -
トンネルを抜けるとレストランやバーベキュー施設、芝そり場やオートキャンプ場が広がっています。
まほーばの森 宿・ホテル
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こんなコテージもあります。
4人用で1泊16000円だそうです。
橋の向こうには関東一の規模を誇る鍾乳洞不二洞もあります。
子供づれには最高のところだね! -
昼飯は道の駅「上野」にある琴平センターでいただきます。
イノブタソース丼 ソースの味もおいしくてぺろりといただきました。
隣には上野村銘木工芸館もあって木製品が充実しています。
上野村は観光も楽しい素晴らしい村でした。
上野村の皆様 ありがとうございました。道の駅 上野 道の駅
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この旅行記へのコメント (1)
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- yamayuri2001さん 2017/06/30 16:25:39
- sikokiさん、お久しぶりです。
- 御巣鷹に慰霊登山なさったのですね。
最近、テロや地震などで風化されようとしている
日航ジャンボ機の事故・・・
あの日、私は生まれたばかりの息子に
スイカのジュースを飲ませていました。
強烈にあの日がよみがえって来ました。
あの日に亡くなった方々の中には
幼い子供もたくさん居ましたね・・・
その子達は、当時の年齢のまま・・・
そう思うと、初孫の成長を見ることが出来るのは
当たり前ではないと感じています。
ジャンボ機もだいぶ少なくなってきました。
ジャンボ機のビジネスクラスは、シートがフカフカで
しかも広いので好きでした。
正直最新鋭の機材は、軽量化を図り、固いシートで
好きになれません・・・
昭和の老人の感想ですが・・・
sikokiさんは、今年の夏はどちらにお出かけですか?
また、おととおかの旅を楽しみにしています!
yamayuri2001
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