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2013年春、久しぶりにこの村を訪れました。<br />この村には10回近く訪れたことがありますが、今まではアンチーブなどの町に滞在してこの村に来ていました。<br />アンチープの町からバスで約30分で行けるので…。<br />今回はゆっくり絵を描こうと思い、この村に四泊しました 訪れる観光客はそこそこいますが、宿泊する人はほとんどいません。村にはホテル・デ・ザルカードというホテルが一軒だけです。 昔からの由緒あるホテルなのですが・・・。<br />私の部屋は1号室、最上階(4階?)なのですがエレベーターがありません。部屋に入ると、床が少々傾いているような気がする。しかし眺めは抜群です。<br />このホテルに慣れるには2~3日かかります。レストラン・カフェーを併設しているのですが、だれが従業員なのか客なのかの区別が付きません。 特に朝は近所の常連達もカフェ寄るので一層わからなくなります。<br />曜日によってはレストランの営業を休むので、そうなると外出から帰ってきて、どこから入っていいのかわからなくなります。チェック・インした時にも何の説明もありませんでしたが、長年旅をしていると何となく入り方の想像はつくようになります。<br />手が足りないホテル等は一定時刻以降に入ろうとすると入口にある暗証番号ボタンを押して開錠するか、あるいは入口専用の鍵を渡されるケースが多くなっています。特に田舎では。今回、暗証番号らしい説明がなかったので鍵かなと思い渡された鍵を見ると部屋の鍵以外に赤い鍵がついていました。案の定、その赤い鍵を入口の扉に差し込むと見事に開きました。<br /><br />以前描いたことのある村の一角(村の中心から東に少々下ったところ)で描いていると、その家に住む女性が出てきて話しかけてきました。彼女も絵描きで、数年前からこのビォットに住んでいるとのことでいろいろと情報を教えてくれました。<br />以前(1970年代後半まで)は村から東に下りると村全体が描けたのですが、その後建物ができてしまい、うまいアングルで描けなくなってしまいました。<br />村の南西部の入り口にある古い門も絵になります。<br />(2013年6月筆)<br /><br />以下は、1995年4月出版した南フランスに魅せられて」よりの抜粋です。<br /><br />カーニュ方面から海岸沿いにアンチィーブに向かってしばらく走ると、ビォットの村に通じる道がある。この広くない道をしばらく進むとビォットの村が見えてくる。この村はレジェの美術館があるので有名だ。<br />ピポ(当時のタクシー運転手)に頼んで、まずは村の中心まで車で行った。村へ向かう道路はいったん裏手に回り込み(どちらが表か裏かわからないが・・・)狭い通りを何度か曲がると、頂上の教会の前に位置するほんの小さな広場の前に着いた。<br /> 連れの絵描き仲間のK氏としばらく村の中を歩きまわった。この村も「鷲巣村」で古い建物の隙間に狭い小路が続いている。ひととおり見学した後、村から少し離れて、私が表側だと思う方角から村の全景を描くことにした。<br />中心の広場から狭い路地や階段状の小道を東側に下り、しばらく歩いたところにちょうど村がよく見える丘があり、その芝生に陣取って描くことにした。そこは別荘の庭の一角のようだが失敬して描き始めた。<br />10号のキャンバスのため少々時間がかかったが、何とか描き上げた頃にはすっかりお腹が空いてしまった。<br />少々遅い昼食をすぐ近くのピザハウスで取った。<br />私は適度のアルコールを好むが、年配のK氏はアルコールはやらない。<br /> 一人旅かまたはアルコールの好きな連中と旅行すると、ここで必ずワインということになるが、今回はK氏に気兼ねしながらビールを1杯だけ飲ませてもらった。K氏も私を気にしてくれ、前日の夕食では飲めないワインを2.3杯付き合ってくれた。<br />K氏と打ち合わせ、午後4時に村の広場で待ち合わせるとこにして、それまではそれぞれ好きな場所で描くことにした。<br /> 私は村の南側に回り、糸杉のある農家を1枚、そして村の頂上に戻り、大急ぎで狭い路地から教会を4号で描き上げた。<br /> 少々早いが、広場に戻ると、K氏は既に広場の脇の大きなオリーブの木の下に座って私を待っていた。<br />K氏も頑張って何枚かのスケッチを描いたようだった。<br /> 広場に面してカフェがあり、地元の人達でいっぱいだった。<br />ピポが迎えにくるまで喉を潤すことにした。<br />その日の成果を祝し、K氏はジュースで、私はビールで乾杯 !<br />(1974年2月筆)

ビォット スケッチ旅行

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2013/04/10 - 2013/04/16

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peintre

peintreさん

2013年春、久しぶりにこの村を訪れました。
この村には10回近く訪れたことがありますが、今まではアンチーブなどの町に滞在してこの村に来ていました。
アンチープの町からバスで約30分で行けるので…。
今回はゆっくり絵を描こうと思い、この村に四泊しました 訪れる観光客はそこそこいますが、宿泊する人はほとんどいません。村にはホテル・デ・ザルカードというホテルが一軒だけです。 昔からの由緒あるホテルなのですが・・・。
私の部屋は1号室、最上階(4階?)なのですがエレベーターがありません。部屋に入ると、床が少々傾いているような気がする。しかし眺めは抜群です。
このホテルに慣れるには2~3日かかります。レストラン・カフェーを併設しているのですが、だれが従業員なのか客なのかの区別が付きません。 特に朝は近所の常連達もカフェ寄るので一層わからなくなります。
曜日によってはレストランの営業を休むので、そうなると外出から帰ってきて、どこから入っていいのかわからなくなります。チェック・インした時にも何の説明もありませんでしたが、長年旅をしていると何となく入り方の想像はつくようになります。
手が足りないホテル等は一定時刻以降に入ろうとすると入口にある暗証番号ボタンを押して開錠するか、あるいは入口専用の鍵を渡されるケースが多くなっています。特に田舎では。今回、暗証番号らしい説明がなかったので鍵かなと思い渡された鍵を見ると部屋の鍵以外に赤い鍵がついていました。案の定、その赤い鍵を入口の扉に差し込むと見事に開きました。

以前描いたことのある村の一角(村の中心から東に少々下ったところ)で描いていると、その家に住む女性が出てきて話しかけてきました。彼女も絵描きで、数年前からこのビォットに住んでいるとのことでいろいろと情報を教えてくれました。
以前(1970年代後半まで)は村から東に下りると村全体が描けたのですが、その後建物ができてしまい、うまいアングルで描けなくなってしまいました。
村の南西部の入り口にある古い門も絵になります。
(2013年6月筆)

以下は、1995年4月出版した南フランスに魅せられて」よりの抜粋です。

カーニュ方面から海岸沿いにアンチィーブに向かってしばらく走ると、ビォットの村に通じる道がある。この広くない道をしばらく進むとビォットの村が見えてくる。この村はレジェの美術館があるので有名だ。
ピポ(当時のタクシー運転手)に頼んで、まずは村の中心まで車で行った。村へ向かう道路はいったん裏手に回り込み(どちらが表か裏かわからないが・・・)狭い通りを何度か曲がると、頂上の教会の前に位置するほんの小さな広場の前に着いた。
連れの絵描き仲間のK氏としばらく村の中を歩きまわった。この村も「鷲巣村」で古い建物の隙間に狭い小路が続いている。ひととおり見学した後、村から少し離れて、私が表側だと思う方角から村の全景を描くことにした。
中心の広場から狭い路地や階段状の小道を東側に下り、しばらく歩いたところにちょうど村がよく見える丘があり、その芝生に陣取って描くことにした。そこは別荘の庭の一角のようだが失敬して描き始めた。
10号のキャンバスのため少々時間がかかったが、何とか描き上げた頃にはすっかりお腹が空いてしまった。
少々遅い昼食をすぐ近くのピザハウスで取った。
私は適度のアルコールを好むが、年配のK氏はアルコールはやらない。
一人旅かまたはアルコールの好きな連中と旅行すると、ここで必ずワインということになるが、今回はK氏に気兼ねしながらビールを1杯だけ飲ませてもらった。K氏も私を気にしてくれ、前日の夕食では飲めないワインを2.3杯付き合ってくれた。
K氏と打ち合わせ、午後4時に村の広場で待ち合わせるとこにして、それまではそれぞれ好きな場所で描くことにした。
私は村の南側に回り、糸杉のある農家を1枚、そして村の頂上に戻り、大急ぎで狭い路地から教会を4号で描き上げた。
少々早いが、広場に戻ると、K氏は既に広場の脇の大きなオリーブの木の下に座って私を待っていた。
K氏も頑張って何枚かのスケッチを描いたようだった。
広場に面してカフェがあり、地元の人達でいっぱいだった。
ピポが迎えにくるまで喉を潤すことにした。
その日の成果を祝し、K氏はジュースで、私はビールで乾杯 !
(1974年2月筆)

旅行の満足度
4.0
観光
3.0
ホテル
3.0
グルメ
3.0
ショッピング
1.5
交通
4.5
同行者
一人旅
交通手段
鉄道 高速・路線バス 徒歩
旅行の手配内容
個別手配
  • 村の中心から東に少々下りたところです。<br />正面に見える建物は20年前までは壁がもっと古く、石造りの雰囲気があったのですが、壁を修理してしまって少々残念です。

    村の中心から東に少々下りたところです。
    正面に見える建物は20年前までは壁がもっと古く、石造りの雰囲気があったのですが、壁を修理してしまって少々残念です。

  • 村の南西にある古い門の跡です。<br />ここも絵になります。観光客もここにはあまり来ないのでゆっくり描けます。

    村の南西にある古い門の跡です。
    ここも絵になります。観光客もここにはあまり来ないのでゆっくり描けます。

  • 35年前に訪れた時のビォットの村です。<br />デジカメのない時代なので…はっきりと撮れていません。

    35年前に訪れた時のビォットの村です。
    デジカメのない時代なので…はっきりと撮れていません。

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