2017/04/20 - 2017/04/20
71位(同エリア117件中)
naoさん
大阪市中央区高麗橋から和歌山城を結ぶ紀州街道は、複数ある府県境の峠越えの道の中でも、主に雄ノ山峠(おのやまとうげ)と孝子峠(きょうしとうげ)が使われていました。
険しい山道が続くものの距離が短い雄ノ山峠越えは、大阪府の泉佐野市から、泉南市、阪南市の丘陵部を通って雄ノ山峠を越え、和歌山県の岩出市、和歌山市内に通じる道で、関ヶ原の戦いの後に成立した紀州徳川家が参勤交代に使用したことから、紀州街道の本道とされました。
一方、距離は長いものの山道区間が短く比較的楽な孝子峠越えは、孝子越街道とも呼ばれ、紀州街道の本道と泉佐野市で分かれたあと、大阪湾伝いに田尻町、泉南市、阪南市、岬町から孝子峠を越えて和歌山市内に通じており、報恩講寺(大川寺)や加太淡嶋神社への参詣者が多数利用したようです。
大阪府泉南市信達は、雄ノ山峠を越える紀州街道の本道とされた道筋に位置する町で、かつて都の皇族、貴族、有力武士たちがこぞって熊野大社への参詣道として使っていた頃には熊野街道と呼ばれ、熊野詣の宿場として信達宿が形成されました。
なお、泉南市内の熊野街道には熊野九十九王子のうち厩戸王子や信達王子が置かれており、現在、石碑や跡地が残っています。
やがて、熊野街道が紀州徳川家の参勤交代の道になると、大人数の大名行列を受け入れるため、中世以来の信達宿は藩支援のもとで再編され、本陣、旅籠、問屋場などが整備されました。
近年、国道26号線がバイパスとして通されたことが幸いして、信達宿の町並はそのままの姿で残され、本陣跡や常夜灯など、往時の面影を偲ばせる貴重な歴史資産を見ることが出来ます。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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信達宿の町並みの南端にやって来ました。
ここから北に向かって歩きます。 -
新しく建てられた町家ですが・・・
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数寄屋造りの素晴らしい建物なので撮影させていただきました。
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一品物で製作されたと思われる、自然石を彫った行燈。
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冠木門の晒し葺の銅板が、良い緑青色に発色しています。
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瓜型の虫籠窓に、鏝絵が施されています。
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長屋門のあるお屋敷。
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信達宿の町並みです。
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空き地に祀られたお地蔵さま。
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それぞれに赤い前掛けが掛けられています。
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虫籠窓のある町家。
修繕されているのか、ブルーシートが張られています。 -
本葺屋根の町家。
この町家の前を右に進むと、JR阪和線和泉砂川駅があります。 -
信達宿の町並みを先へ進みます。
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土塀を巡らせた町家の主屋に、虫籠窓が見えています。
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4枚引き戸の、間口の広い玄関のある町家。
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こちらの町家は、太い格子の足元に犬矢来をしつらえています。
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虫籠窓の前の鍾馗様が、厄が来ないように目を光らせています。
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小さな虫籠窓が、ポツンと開けられています。
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平入り屋根の上に入母屋造りの屋根を重ねた町家。
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ふじまつりののぼりが見えています。
これは、信達でよく知られている梶本家のふじまつりのもので、今年も4月17日から開催されています。 -
先ほども平入り屋根の上に入母屋造りの屋根を重ねた町家を見かけましたが、信達宿の町家の特徴のようですね。
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信達宿の町並みです。
少し先に梶本家の藤が見えています。 -
町並みに建立された「泉南石綿の碑」。
この石碑は、発がん性のあることが指摘されていたアスベストの経済的有用性を優先する余り、泉南地域にたくさんあった石綿紡織工場の労働者の健康被害を見過ごしてきた国を相手取った「泉南アスベスト訴訟」に勝利したことを受け、石綿被害の根絶を願って平成27年4月に建立されたものです。 -
梶本家のふじまつり会場です。
奥の方には、見晴らし台も用意されています。 -
会場には、すでに大勢のお客さんが訪れています。
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この日は、時期が早かったこともあって、花房の上三分の一程度が開花しているだけでした。
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満開になればもっと花房も伸び、枝が見えない程のボリュームになるんでしょうね・・・。
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昭和62年(1987年)に梶本家の先代が植えたこの野田藤が、今では大きな枝を広げて、毎年4万とも言われる花房をつけます。
現在、地元の皆さん方が「熊野街道信達宿藤保存会」を結成され、ふじまつりの運営や、剪定などのお世話をされています。 -
梶本家の母屋のお庭にまで枝を広げる藤の木。
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では、下からだけではなく、見晴らし台の上からの眺めを楽しみましょう。
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見晴らし台へ上って来ました。
普段は枝垂れた花を見上げるばかりですが、上から見ると、見渡すかぎり地面に生えた小さなお花畑が広がっているようです。 -
藤棚の上では、大きな蜂や・・・
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蝶々が蜜を求めて飛び回っています。
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母屋の縁側に腰掛けて藤の花を鑑賞されている方々の中に、和服姿の方もおられます。
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ふじまつり会場の奥にある建物は、手作り感に溢れています。
では、町並みへ戻ります。 -
梶本家のお隣で開催されている「夢あかり展」の行燈群。
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展示されている行燈は、和服の生地を切り絵のようにカットして貼り付けて作られています。
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大屋根の妻面に虫籠窓を開けた町家。
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千本格子の出格子のある町家。
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自然の曲がりを活かした丸太を、上手く梁に使っておられます。
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こちらの町家の前庭に植えられた楓が・・・
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赤い花を咲かせています。
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泉南市の雨水枡の蓋。
中央の市章を取り巻くように、市の花「ウメ」がデザインされています。 -
重厚な本葺屋根の町家。
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立派な長屋門のある町家。
看板が掛けられているので、日頃余り使わないんでしょうね・・・。 -
荒壁が良い雰囲気を醸し出しています。
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虫籠窓だけではなく、建物角にも瓜形の鏝絵を施した町家。
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旅人の安全を見守ってきた常夜燈。
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常夜燈の横に添えられた石仏。
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こちらが信達宿の本陣跡です。
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当家には、紀州徳川家ゆかりの調度品や、1500人にも及ぶ大名行列を仕立てたと言われる参勤交代の様子がうかがえる・・・
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貴重な古文書が保存されています。
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間もなく訪れる端午の節句を前に、鯉のぼりが飾られています。
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信達宿の町並みです。
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こちらの町家の軒下には、風情ある行燈が立てられています。
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自然の丸太を縦横に使って梁を組んでいる町家。
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外壁の角に細工瓦を掲げた町家。
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本葺の下屋が垂れ下がるのを防ぐため、肘木で補強されています。
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信達宿の特徴の、平入り屋根の上に入母屋造りの屋根を重ねた町家がここにもありました。
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瓜形の虫籠窓をしつらえた、均整のとれた外観の町家です。
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さて、信達宿の町並みもこの辺りまでなので、ここから引き返します。
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風情ある行燈が立てられた町家まで戻って来ました。
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ウバメガシの生垣に新緑の季節が訪れています。
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郵便ポストも見守る風情豊かな町並み。
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では、信達宿の町並みを後に、次に向かいます。
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