２９年ぶり......懐かしの台湾 （後編）

2011/06/11 - 2011/06/14

台北駅は広くて混雑しているので蘇さんのメモだけでは分かりづらくて、

交番に飛び込み台北担当のガイド林さんとの待ち合わせ場所を教えてもらうことに。

若いお巡りさんと英語が通じケータイをかけてもらって林さんが慌ててやってきました。

穏やかな蘇さんと違って直情型、蘇さんを非難し始めました。

「まあまあいいじゃないですか会えたのだから」

台北市内と九份を案内してもらう予定です。

エリア 九分(台湾)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: タクシー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: JTB

ホテルで午睡した後、有名な「鼎泰豊」に案内され暫く並んだ甲斐あって、
小籠包等の上海点心をたっぷりと味わいました。(大阪・難波にも支店があるらしい)。

キビキビとたち働く多勢の職人さんたちの動きをつぶさに外から見学できます。

座席は狭く簡易食堂みたいですがお味は文句無しに良いです。

テーブルに置かれた食べ方の指南書とお勘定書

不足しがちな青野菜がたっぷりと添えられていました。

早口の給仕さんが何やらしゃべりながらぱちっと一枚。

続いて忠烈詞へ
ここではかの有名な衛兵の交代式が人気です。
忠義の二文字が第二次大戦の戦時中を思い出させます。
忠烈祠で人だかりがしていました。
係りの人が道をあけて並ぶように整理し始めます。

整然とした足並みで靴音高く

並んで見守る観客の前を行進して行きます。

そして華麗な建物の中に消えて行きました。
足音が遠ざかって行きます。

精緻な工芸技術の粋を集めた故宮博物館ではポイントを抑えた案内に従って1時間。

白菜に虫がとまっているリアルな作品を模したキーホルダーを買いました。

ウーロン茶館にも立ち寄りました。
空中に高々と急須を掲げて離れた位置に持った湯飲みに弧を描いてお茶を注ぐパフォーマンスにびっくりしました。
カードで支払えるので2,3点選んで買いました。

次いで四川料理レストランへ案内されました。

噂通り上品で綺麗なお料理でした。

肉の餡かけもしつこく無くていくらでも頂けそうでした。

野菜や肉を味噌味で春巻き風にしたものも良い味でした。

蒋介石の巨大な銅像と、ぴくとも動かぬ衛兵が守る中正記念堂、

1911年中華民国成立につながった辛亥革命から100年、共産党と国民党の
内戦を経て、　

台湾への移転を余儀なくされて以来、外省人を優遇し独裁体制を敷いた人。、

兵士はピクリとも動きません。
後に民主化がすすみ、96年に総統の直接選挙が実現。

総統府は車中観光でした。堂々とした建物です。
赤レンガの雰囲気が札幌の旧議会議事堂を思いだします。くい

白亜の大孝門

線香の煙でむせ返りそうな龍山寺等はうっすらと記憶にありました。

カラフルな線香、お供え物で溢れています。

賑やかに供えられた赤紫のシンビジューム

堂内の金箔装飾が良い塩梅に歴史を感じさせています。

地元の人達は気軽な格好で参拝されています。
壁の絵が台湾風です

風邪気味でしんどかったのですが………
台北からタクシーで５０分の古街・九份は初めてです。

山の上に営まれる九份の暮らしを興味深く見学しました。

突然のスコールに驚きながら赤い提灯が連なり大勢の観光客で混雑する狭い坂の道を登って行くて食べ物や雑貨、おみくじ、雑多な品が溢れています。

結婚前のカップル写真の撮影もここを背景に撮っていましたよ。

宮崎駿監督が「千とちひろの神隠し」の構想を練ったと言う茶館に入ります。
赤いランタンがムードを高めています。

風邪気味の身体に暑さと、雨がこたえたようで、汗びっしょり・水洟が止まらず、三徳大飯店に着くなり早々とベッドへ倒れこみました。相当な熱が出ました。

便利で快適なホテルと聞いていたのに、中国の団体さんがどっと押し寄せて朝食は
散々でした。目の前で大鉢のミニトマトなどを根こそぎ浚えて持ってゆくわ、
食べながらの立ち歩くわのバイキング。さながら蝗の大群に襲われた後の
稲田の如し。ウェイターが「すみません」と平謝り、急ぎ散乱したテーブルを
片付けて居ましたが、Ｂ級ホテルもいいところ。

帰国まで午前中はのんびりと付近の路地公園に行き、庶民の暮らしを裏側から
眺めたりして過ごしました。何かのお祭りでしょうか？表道りを賑やかに銅鑼の鳴り物が行進して行きました。
中華民国のＤＮＡ，経済交流の進展などの現実的側面はともかくとして、
”台湾人であって中国人でない”人々の思い。今や日本から台湾へ企業が生産を
シフトする流れもあり、熱い国の勢いを感じました。