2017/05/12 - 2017/05/13
2位(同エリア3件中)
irisさん
ディエップ近郊の海辺のホテルに泊まり、近くのお城や庭めぐりをしました。
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朝早くに出発し、10時にLe Chateau de Miromesnilに到着。
天気が良くてよかった。
このお城はギ・ド・モーパッサンの生まれたお城ということなのでぜひ一度来てみたかったのです。このお城の右側の棟には現在も持ち主が住んでいて、左側の棟は一般の人たちが宿泊できる施設にしてあります。なので見る場所はあまり多くはありませんが、ガイドの方とお城の一部、ポタジェ、庭、チャペルを見学することができます。このとき見学者は私たちだけだったので貸切状態でした。 -
お城のガイド、ポタジェ、庭で入場料1人8ユーロ。
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家庭菜園。
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妖精が出てきそう。
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お城の中。
Guy de Maupassantの母親は当時の女性としては高い教育を受けていたそうで、大変教養のある女性だったそうです。ただ欠点が。それは彼女は大変スノッブだったそうで、結婚するなら貴族でないと、という気位の高い人だったそう。ギの父親にあたるギュスターブはお金持ちではあったようだけど、彼女と結婚するためにはなんとしても貴族の称号がいるということで、調べに調べ何も関係ない自分と同じ名字で本物の貴族の称号を授かった人がいるのをみつけるや、役所にお金を払って貴族の印である"de"を登録し、晴れてお目当ての女性と結婚することができたそう。いまだにお金で買う人はあるそうです。
大文字の"DE"は普通の人。小文字でないとダメ。
そして、貴族(?)の子供なら城で生まなければならないということで、両親はこのお城を4年間借りてここに住み、ギが生まれたそうです。 -
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このサロンの装飾はモーパッサンの時代ではなくもっと古い時代です。
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この寝室ももっと古い時代。
当時の上流階級の生活様式や家具の説明など大変興味深いお話がきけてよかったです。 -
横になるのは死を意味したようで縁起が悪いということで昔は座った状態で寝ていたらしい。なのでベッドが小さいらしい。人も今より小さかったけどね。
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モーパッサン関連のものが展示してあります。
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この食卓ももっと古い時代、招待客に食後にまだ珍しかった珈琲をふるまうことができるほど自分たちが大変金持ちであることを知らしめるために食卓にはじめから珈琲カップをおいていたらしい。大変高価だったスパイスのための家具などもよく見える場所に配置して富を自慢していたらしい。
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一応子供部屋にしつらえてありますが、ギが生まれた部屋は上の階らしく、この部屋ではないそうです。ギが3歳の時に一家はこの城を出てパリへ引っ越したのでギにはこの城での記憶は全くないらしい。
父親のギュスターブは大変乱暴で不貞を働いたりして喧嘩が絶えなかった。その後両親は離婚。ギは母親とエトルタに住むことになります。そこでの3年間がギの短い苦難に満ちた人生のなかで幸せに過ごせた時期だったそうです。 -
ギが大人になって、母親にこの城をみに行くように頼まれたらしく、1度やって来たそうですが、寒く、雨が降っていて城は閉まっていたので遠くの通りから城を眺めただけで帰ってしまったそう。ギの出生地についてはいろいろな説があるらしいけれど、こんなに執着している母親ならばきっと何をしてでもこの城で子供を産んだはず!出生証明書もあるしね。
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phare d'Ally.
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今回選んだホテルは海まで300メートル。部屋から海が見えるこじんまりとした可愛い部屋でした。
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ホテルのテラスでランチ。
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このホテルの犬ちゃんが触って触ってとやって来て客の間を行ったり来たり。
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午後からLe Manoir d'Angoへ。ノルマンディはどこも昼休みが長くて閉まってるので、なんだかな。。。入場料はたしか1人5.50ユーロ。
1530年から1544年の間にJehan Angoというお金持ちによって、イタリアのルネッサンス様式で建てられた。 -
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鳩小屋。3200羽の鳩。当時は貴族のみが鳩を育てることを許されていた、富の象徴。革命後、この特権は廃止された。しかも鳩は農業にものすごい損害を与えていたらしいので、農家の人達にとっては迷惑だった。この鳩小屋の建築はビザンチン様式でここにしか存在せず、当時はフランスで一番大きな鳩小屋として裕福さを誇っていた。
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鳩小屋の中。意外とシンプル。鳩の羽音が聞こえてきそう。
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お風呂。
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本が無造作においてあるけれど、盗まれないのかな。心配になる。
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広大な庭。
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ここのトピアリーはまだカット前。
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この写真は数年前にヴェルサイユ宮殿を訪れた時の庭師の人達の仕事模様。こうやって美しい造形美がうまれていたのです。
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海を臨む船乗りたちの墓地。
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ホテルのレストランで夕食。
前菜に海の幸の盛合せ。とっても美味しい。 -
舌びらめをハーブとグリルしたもの。
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大粒の雨が降った後。良い1日が過ごせました。
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