2017/04/29 - 2017/05/01
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katzeさん
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春のミュンヘン2泊3日の旅です。
ミュンヘンは2度訪れたことがありましたが時間がなくあまり観光できなかったので、今回は時間をかけて観光しました。
1日目 ドイツ博物館、レジデンツ
2日目 アルテピナコテーク、ノイエピナコテーク、モダンピナコテーク
3日目 ダッハウ強制収容所
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 2.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
朝8時頃にフランクフルト中央駅を出発するICEで3時間半でミュンヘン中央駅に到着。
ドイツはメーデーの3連休初日で、ミュンヘンに着くころにはICEは満席でした。
ミュンヘン中央駅はフランクフルト中央駅と同じつくりで、いかにもヨーロッパの駅という雰囲気。 -
ホテルにチェックインして部屋にスーツケースを置いて、昼食を食べるためにヴィクトアーリエンマルクトへ向かいます。
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お昼の前にミヒャエル教会へ寄ります。
目的は、地下墓所にあるルートヴィヒ2世のお墓に参るため。
この日は土曜で、地下墓所は14時半で閉まるので、先に来たというわけです。 -
ルネッサンス様式で、教会自体はそう大きくありません。
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地下墓所への入り口。ここに入るのに料金2ユーロがかかり、墓所内部は撮影禁止です。
ルートヴィヒ2世はノイシュバンシュタイン城を建てた王で、孤独を愛し、若くして謎の死を遂げた悲劇の王なのです。 -
次に入ったのは、フラウエン教会。
ここに来た目的は、このルートヴィヒ4世の記念墓ではなく・・・ -
前回訪問時に見た、地下礼拝堂の壁に掛かっているこの絵を、もう一度見たかったから。
キリストの最後の晩餐から処刑を経て復活するまでが描かれているのですが、ここまで生気のないキリストの絵はなかなか見かけません。 -
キリスト復活の瞬間。
棺に片足かけて両手を広げていますが、やはり表情は生気がない。
不思議な魅力に満ちた絵画だと思うのですが人気がないのか、人は少なめでした。 -
マリエン広場の新市庁舎。
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ヴィクトアーリエンマルクトに到着。
ここにはサンドイッチや果物やハム、チーズ、もちろんビール、とにかくたくさんの屋台があります。
3連休中はこの日しかお店が開いていないので(日曜祝日は閉店)、マルクト内はまるでクリスマスマルクトのような混雑状態で、野外ベンチも人でぎゅうぎゅう詰めでした。
私たちはガイドブックに載っていたMuenchener Suppenkuecheで昼食を取ることに。
私は写真手前、レバーのお団子がドドンと入った、ちょっとクセのあるスープを注文。 -
昼食を終え、歩いてドイツ博物館へ。
チケット売り場は建物の中ではなく、外にありました。 -
中に入るとこんな大きな帆船が展示してありました。
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電気を使った公開実験をやっていて、たくさんの人が集まっていました。
海洋技術、物理学など、全体的に科学博物館という感じで、学び盛りの大勢の子供たちが親に連れられて来ていました。
もっとドイツの歴史的な展示があるのかと思っていたので、科学に興味のない私にはあまり来た意味はなかったかな・・・ -
ドイツ博物館から歩いてレジデンツへ向かいますが、ちょっと疲れたので途中のカフェでお茶することに。
ここはチョコレートショップで外にテラス席があります。 -
写っていませんがチョコも頂きました。
美味しかったです。 -
元気になったところでレジデンツへ。
オーディオガイドは日本語がなく、英語のを借りました。
ヨーロッパに住むようになってルネッサンス様式の建物をたくさん見てきましたが、そのたびに圧倒されます。美しい! -
閉館の時間が迫っていたので、駆け足で宝物館へ。
どこかで見たことあると思ったら、つい先日のイースターに訪れたローマのトラヤヌスの記念柱のオブジェでした。 -
これは旅行に持っていくトランク。
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たくさんの化粧品の瓶、はさみ、カミソリ、水差し、お皿やフォーク、ナイフがごちゃごちゃにならずにきちんと収まるようになっていて、開くとドレッサーに早変わり。
機能的です。
ここはもっと見ていたかった・・・。
ドイツ博物館に行かないでこっちに時間を撮れば良かった。 -
夕食は予約してあった天満屋でお寿司や一品料理をいくつか注文。
おしぼりも出してくれて、接客も丁寧。
お料理も美味しかったです。 -
2日目。
ホテルの朝食は別料金だったので、ホテル近くのCoffee Fellowsでベーグルを。
その場で作ってくれるので温かくて美味しくてお腹いっぱいです。
ただ店内には移民か難民と思われる人たちがたくさんいて、ちょっと落ち着かない雰囲気でした。 -
朝食を終えて、美術館方面へ。
今日はアルテピナコテーク、ノイエピナコテーク、モダンピナコテークを制覇する予定。
途中、中央駅前を通りました。
今日もいい天気です。 -
古→新の順で見ようということで、まずはアルテピナコテークへ。
この日は日曜で、行く予定の3つの美術館すべてがそれぞれ1ユーロで入場できます。
ここにある名画の数々を考えると、なんて太っ腹なんだろう。
ただし、現在改修工事中で一部の作品は閲覧できませんでした。 -
1ユーロだし3連休だし、もっと混んでるかと思ったらそうでもない。
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レンブラントの『イサクの犠牲』
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プッサン『キリストの哀悼』
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泣いている二人の天使が印象的。
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レオナルド・ダ・ヴィンチ『聖母子』
たくさんの名画があり見ごたえがありましたが、改修工事で見られなかった絵画も多くあり残念でした。
工事が終わったら全作品を見たいけれど、それまで私たちがドイツにいるかどうか・・・。 -
次に、アルテの目の前にあるノイエピナコテークへ。
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モネ『睡蓮』
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ロダンの彫刻も。
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ゴッホ『ひまわり』
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ゴーギャン『キリストの誕生』
言われなければ宗教画だと気づかないほど斬新です。
タヒチという土地がゴーギャンに与えた影響の大きさを感じます。 -
ヴァルトミュラー『窓辺の若い農婦と3人の子供たち』
無邪気な子供たちと農婦の穏やかな表情が印象に残りました。 -
クリスチャン・ダール『Morning after a Stormy Night』(『嵐の夜の翌朝』?)
この画家のことは知りませんでしたが、この絵のあまりに寂しげな雰囲気に惹かれました。
特に・・・ -
前夜の嵐で誰かを亡くしたのだろうか?
そしてちょっと離れた場所から泣いている飼い主?を心配そうに覗き込む犬がいじらしい。 -
あ、ゲーテ。
ゲーテの肖像画としてよく使われる絵ですが、ここに本物があったとは。
作者のヨーゼフ・カール・シュティーラーは他にベートーベンの肖像画(よく音楽室に掛かっているような、ペンと楽譜を持って上方を見据えている絵)やニンフェンブルク城にある美人画ギャラリーを描いた人でもあります。 -
立て続けに見ごたえのある美術館を2つも見学し疲れたので、ノイエに併設されているレストランでお昼を取ることにしました。
あまりお腹が空いていなかったのでトムヤムガイを注文。
恐らく本物のトムヤムガイには入っていないであろういろんな野菜が、かなり適当な切り方で入っていましたが、意外においしかったです。 -
次はモダンピナコテークへ。
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いきなり現代に戻ってきた気分。
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レトロなタイプライターなどが展示されていました。
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なぜかスーパーの買い物カートが無造作に置いてあり、中には王冠みたいなものが。
置き忘れ?それともこれも展示物なの?
近くに訊けそうな人がいなかったのでモヤモヤ。 -
さっきまでわかりやすい、いわゆる正統派の絵画を見ていたので、いきなりこんな絵(失礼)が出てきて面食らう。
ここにきて思い出しました。自分が現代アートを理解する脳を持っていないことに・・・ -
ピカソ『Der Maller und sein Modell』(『絵描きとモデル』)
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ダリ『欲望の謎、母よ、母よ、母よ』
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マグリット『自然の恵み』
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マグリットは好きだけど、他は理解しようとしても頭がついていかなくて・・・
こんな時は甘いものを!
というわけで、館内にあるカフェでしばし休憩。
このケーキが予想外に美味しかったです。 -
室内ですが明るくて居心地の良いカフェでした。
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美術館3連発を終えて、英国庭園を散策。
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ちょっと暑いくらいの天気で、草むらに寝転がる人もたくさん。
しかしここは南ドイツ。マダニ、大丈夫かな? -
園内の小川でサーフィンする人たちに遭遇。
ミュンヘンにサーフィンができる川があると噂で聞いたことがあったけど、ここがそうか~。
海でのサーフィンからは程遠い感じですが、それでも楽しそうです。 -
平和な風景。
ミュンヘンっ子のオアシスと言われるのもわかります。
しかしこの後とてもトイレに行きたくなり(カフェでお茶飲みすぎた!?)、やっと見つけた公衆トイレは長蛇の列で焦りました・・・ -
いったんホテルへ戻り、近くのイタリアンレストラン『Ristorante CA`D`ORO』で夕食。
味は、ドイツで食べるイタリアンの典型で、味濃いめ、パスタは柔らかめ。
でも夫が頼んだ200mlのグラスワインを間違えて100mlで持ってきて、「これ違うよ」と言ったら済まなそうにすぐ正しいものを持ってきてくれた点は好感が持てました。
ドイツでは間違いを認めなかったり憮然とした態度を取られることも日常茶飯事なので、こんな小さなことでもポイント高い。 -
最終日はミュンヘン郊外のダッハウ強制収容所へ行きます。
ダッハウ強制収容所はナチスドイツが作った約2万箇所の強制収容所の中でも最古と言われ、1933年建設。
1945年に連合国によって解放されるまで、合わせて20万人が収容されていたそうです。
朝食はミュンヘン中央駅内のスタバで済ませました。
ミュンヘンから強制収容所まではRBまたはSバーンとバスを乗り継いで、30~50分くらい(電車の便によって違う)です。 -
自販機で買った切符。
ダッハウはミュンヘンの市外なのでMuenchenXXLというゾーン区分が適用になります。
今回は2人で往復するので、一日乗り放題グループチケット『Gruppen Tageskarte』15.9ユーロを買いました。
(ちなみにダッハウまでの1回乗車券は5.6ユーロ)
ドイツの鉄道料金は高いけれど、お得なチケットも用意されているので要チェックです。 -
車窓にはこんなステッカーが。
『瓶の投げ捨て禁止』?? -
ミュンヘンからちょっと行くともう田園風景。
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ダッハウ駅に到着。ここからバスで10分くらい。
もちろん一日乗車券が使えます。
ちなみにバスでは飲食禁止。 -
強制収容所に到着しました。
開場時間9時より少し前に着いたのですが、チケット売り場前にはすでに人がいました。
オーディオガイドは残念ながら日本語はなく英語を借りました。 -
チケット売り場から少し歩くと、いよいよ収容所の入り口。
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入口の前には線路とホームの跡がありました。
窓のない列車に押し込められてここまで連れてこられた収容者たち。
ユダヤ人、政治犯、同性愛者、ジプシー
どのくらいの人が生きてここを出られたんだろう。 -
『働けば自由になれる』
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当時あったバラックのほとんどはコンクリートの土台を残すのみで、今建っている2棟のバラックも復元されたものです。
まずは記念館に入ってみます。 -
たくさんのパネルが展示されていて、ひとつひとつ読むには時間がなさすぎる・・・
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初期に連れてこられた政治犯たち。
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一室がフィルム上映室になっていて、ダッハウの歴史が分かるようになっています。
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収容者の衣類。
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鞭打ち台と鞭。
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この台車の用途は・・・
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収容者の遺体を運ぶためでした。
運んでいるのも収容者。 -
人体実験の犠牲になった男性。
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連合国によって解放され、喜びを爆発させる収容者たち。
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記念館を出て復元された収容者棟へ。
並べられたベッドも復元されたものですが・・・ -
一床に何人もの収容者が寝かされていたようです。
昼間の重労働、乏しい食事、劣悪な衛生環境、こんなぎゅうぎゅう詰めのベッドでゆっくり寝ることも許されず、多くの収容者が命を落としていったそうです。 -
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トイレすら個室を与えられず、人間扱いされていなかったことがよくわかります。
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敷地内のポプラ並木も収容者たちが植えたもの。
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収容所解放後にユダヤ教、カトリック、プロテスタント、ロシア正教会の礼拝堂が建てられました。
写真はカトリックの礼拝堂。 -
シンプルなつくり。
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こちらはプロテスタントの教会。
中に入ってみました。 -
壁はレンガ造りで、こちらもごくシンプル。
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小川にかかる小さな橋を渡ると、ロシア正教会の礼拝堂。
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この建物はバラックXと呼ばれ、中にはシャワー室という名のガス室、火葬場、遺体安置所(というより、死体置き場)があります。
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火葬場
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ガス室。
ただし、ガス室が使われたという事実は証明されておらず、今のところ使われなかったということになっています。ここが大量虐殺が行われたポーランドのアウシュビッツと異なる点です。 -
バラックXを出るともうひとつ、古い火葬場があります。
死者が増えるとこれだけでは足りなくなり、新しく作られたのが先に出てきた火葬場です。 -
『名もなき収容者の像』
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収容所の中には、柵と平行に芝生が敷かれたエリアがあり、逃亡しようとこのエリアに足を踏み入れた途端に監視員により射殺されたそうです。
中には、収容所での厳しい生活に耐えられず死を選ぶために自らこのエリアに立ち入った収容者もいたとのこと。 -
監視塔
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記念館の方へ戻ってきました。
印象的なモニュメント。
こんな過ちを繰り返してはいけないと静かに語りかけてくる気がしました。 -
私たちは2年前にポーランドのアウシュビッツ強制収容所も訪れていて、そちらは当時のまま残されているものも多く、世界的に有名なだけあってお客も多かったです。
ガイドツアーも充実していたし、なにより当時のままの展示物の一つ一つが説明なしでも心に訴えかけてくるものがありました。
それに比べるとダッハウ強制収容所は残っているものが少ない分、長い説明つきの写真が中心でした。
それだけに、英語やドイツ語だけでなくもっと多くの言語のオーディオガイドがあったらいいのに、と感じました。
もっとじっくり見学したかったけれど、帰りの電車のこともあるのでそろそろミュンヘンに帰ります。 -
ダッハウ駅に戻ると、バス乗り場はこれから収容所に向かうらしい人が大勢いました。
早い時間に訪問して正解でした。 -
ダッハウ駅ホームのスナックや飲み物の自動販売機。
鉄格子で厳重に守られています。
こうでもしないと機械を壊されて商品やお金を盗まれてしまうのかな。 -
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ミュンヘンに戻ります。
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ミュンヘンに戻り、少し遅いお昼にとフラウエン教会の近くのドイツ料理店Schmutzer's Augustiner am Domに入りました。
ミュンヘン名物の白ソーセージをまだ食べていなかったので注文したかったのですが、「それは午前中しか出してない」とのこと。
白ソーセージは足が早いので、朝つくって午前中しか出さないレストランが多いそうです。 -
白ソーセージは諦めて、お肉とソーセージの盛り合わせプレートを注文。30ユーロ。
(取り分け途中の写真で失礼!)
クヌーデル(じゃがいも団子)を今まで美味しいと思ったことがなかったのですが、ここのは結構美味しかったです。
ウェイトレスはちょっと雑な感じだけどよく働く元気な女性でした。 -
レストランの外観。
料理といい接客といい、いかにもドイツらしいお店でした。 -
最後にホテルのこと。
泊まったのはミュンヘン中央駅から徒歩5分ほどのStachus Hotel。
私たちがチェックインしようとしたとき、フロントの女性は電話中で、電話の相手は今朝チェックアウトするときにロビーに荷物を置いて、そのまま出発してしまったお客さんのようでしたが
「荷物なんてなかったわよ。私は朝からフロントにいてロビーを見ていたんだから」とにべもなく電話を切っていました。
英語だったので国外からのお客さんだったと思われます。
せめて荷物の特徴と連絡先を聞いて「もしあったら連絡するわね」くらいのことを言えないものか。
と、フロントはいまいちでアメニティーも石鹸とシャンプーなど最小限でしたが、部屋は小ぎれいで使いやすかったです。
私たちの部屋は大通りの反対側に面していて静かだったのもよかったです。
治安のよくないエリアですが、このころは日が長く、暗い時間帯に出歩かなかったので治安の悪さはあまり感じませんでした。
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