ちょっと変わった大阪往復 - 往路編

2017/05/03 - 2017/05/03

浜松～大阪間は、新幹線に乗れば1時間半ちょっと、高速をクルマで走っても3時間台の距離ですが、ゴールデンウィーク真っ只中にちょっと変わったルートで往復してみました。

まずは電車で4時間半、階段を上り下りする必要なく（実は遠回りして上り下りしましたが）、改札も出ない（実は1回出てしまいましたが）バリアフリーな往路編！

エリア 名古屋(愛知)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JRローカル 私鉄

日付は5月3日、ゴールデンウィーク後半のスタートであり、浜松では年に一度の一大イベント「浜松まつり」が始まる日です。
まつりの中心地からちょっと外れたこの場所もお祭りムード一色に変わります。
けど、時刻はまだ朝の6時。まつりが感じられるのはこれだけでした。

本当は家族で帰省のはずが、急遽一人だけの行動となってしまったので、いつもとは違うルートで。
というわけで、一目散に浜松駅へ...

浜松市ギャラリーモール ソラモ 名所・史跡

というわけで、新幹線でなく鈍行へ。

このまま岐阜まで行ってしまうわけではありません。

浜松駅 駅

30分ちょっとで豊橋駅に到着。

まだ朝早いのにそこそこ混んでいましたが、何とか座れて快適なスタートです。

ここはJRの駅ですが、ちょっと違う電車が停まっています。

豊橋駅 駅

先ほどのホームからぐるっと回ってきて、改札のような改札でないような...

JR東海道線のホームからやってきて、奥に見えているのは同じJRの飯田線なのですが...

豊橋駅 駅

ちょっと左を見ると名鉄線と書いてあります。
手前の改札のような改札でないような機械には「JR線→名鉄線」と書いてあります。

ゲートは無いけど駅構内の乗り換え改札なんですよね。

右のJR飯田線に乗るにはそのまま進めば良いし、左の名鉄線に乗るには、SuicaやそのJR東海版のTOICAを持っている人は「ピッ」ってかざします。

ちなみに豊橋駅の改札はJRと名鉄で共用、改札だけでなく線路も一駅先までJR飯田線と名鉄線が共用しているんですね。
豊橋-名古屋間では思いっきりライバルなのに、豊橋駅だけは仲良く共用とは、何だか清々しいです。

豊橋駅 駅

というわけで、浜松駅からSuicaでJRに乗ってやってきた私は、改札を出ずに「ピッ」とするだけで名鉄に乗り換え。

時刻はまだ7時過ぎ。

朝食抜きでここまで来たので、売店に寄って、出札にも寄って特別車両券（ミューチケット）360円也を買い込んで乗車します。

特別車両券（ミューチケット）360円也は、こんな風に挟んでおくのが流儀だそうです。

このチケット以外は、新幹線にそっくりの雰囲気ですね。


この名鉄の特急、新幹線よりは一回り小さいからなのか、窓際のスペースも最小限。（写真を撮り忘れたけど）よく見ると窓下のスペースが柱のある所だけ車内側に張り出していて、柱のない所は車内側が削られていて、出来るだけ座席が広くなるように＆物が置けるように工夫されているのに感心しました。
とはいえ、座席の前後の間隔は新幹線の方が広いです。

あと、荷棚にも照明が付いているのですが、駅にとまると合図するように光ったりとか、なかなか芸が細かい。
さらに感心しました。

今日の朝食。

コーヒー、ハムカツミックスサンド、唐揚げ＆焼そばロールと雷神亭パフパフ!!!ビッグサンダーココナッツ...

そんなこんなで、新幹線がゆっくりと追い抜いていくと、こちらもスピードを落としながら地下に潜っていきます。

1時間をわずかに切る58分で、名古屋に到着。
名鉄では新名古屋駅と言っていたと思うけど、今は「名鉄名古屋」駅なんですね。

名鉄名古屋駅 駅

名鉄名古屋駅では、左右両方の扉が開きましたが、左側に下りると、階段を上らなくてもこちらへ。

近鉄への乗り換え改札です。

自動改札機のすぐ横が駅の事務所や切符売り場でなくドラッグストアというのがびっくり！

名鉄名古屋駅 駅

ちょっとだけ時間があるので、乗り換え改札に行かずに、階段を上って外へ。

振り返ってみると、乗換案内はこんな感じ。

名鉄はJRとも近鉄とも仲がいいんですね。

名古屋の有名スポットの一つ、ナナちゃん人形。

人の何倍でしょう。

ちゃんと服も着替えるし、アクセサリーも変わるし...

ちなみに、もうビアガーデンなんですね。

ナナちゃん人形 名所・史跡

というわけで、近鉄の名古屋駅へ。

凄い人！

近鉄名古屋駅 駅

人が多いわけです。

さすがゴールデンウィーク。

近鉄名古屋駅 駅

近鉄の地上の改札は初めて通りました。

名鉄の乗り換え改札からだと、名鉄のホームの目の前に近鉄のホームがあったのですが、地上の近鉄の改札からだと、ホームに下りる階段が奥の方にあります。

不思議な構造...

近鉄名古屋駅 駅

突き当りの特急のりばへ...

近鉄名古屋駅 駅

階段を下りると、見たことのないカラーリングと窓の高さの電車！

近鉄名古屋駅 駅

まだ時間があるので、買い出しにコンビニに行くついでに、顔とご対面。

近鉄名古屋駅 駅

やはり子供の人気者ですね。

近鉄名古屋駅 駅

ちなみに、近鉄名古屋駅は、地下のホームと同じ平面に、先ほどの名鉄との乗り換え改札だけでなく、JRとの乗り換え改札と外に出る改札があります。

これは外に出る改札。すぐ近くにこの3つがあるので、間違えるとショックですね。

もう一つちなみに、地下のメインの改札近くにあるコンビニは凄い人でしたが、この改札の右側にある改札は人が少なくてすぐに買い物できました。急がば回れのようです。

近鉄名古屋駅 駅

ホームに戻ってくると、別の特急が。

色は違うけど、さっきと同じタイプの車両です。

近鉄名古屋駅 駅

いざ、VISTA CAR で大阪難波へ！

近鉄名古屋駅 駅

入口に入ると、いきなり階段のロビー。

ちょっとワクワク...

座席はこんな感じ。

8:30、いよいよ出発！

大阪方面 午前中満席のはずでしたが、意外なことに横もその前も空いています。

座席のカバーには特急のイラストが...

横やその前もだけでなく...こんな写真を撮っていても恥ずかしくないぐらい空いています。

けど、このあと電車は桑名、四日市と停まって家族連れで満席になりました。

窓の高さはこんな感じ。
意外と高くはありませんが、窓の上が曲がっていて、空まで見えて気持ちいいです。

日差しで暑くならないように、北側（大阪行きだと右側）の席を取るのがおススメ。

名古屋を出て1時間ほど経ったところ。

電車はスピードを落として大きな右カーブに差し掛かります。
そして、ポイントを通ってさらにグッと右へ進みます。

近鉄は、大阪-伊勢間と名古屋-伊勢間などの鉄道が合併して近畿日本鉄道になったもの。
難波-名古屋間の電車が出来た当初は、この伊勢中川でスイッチバックの方向転換をしていたそうですが、この短絡線が出来て、向きを変えずに直通できるようになったんだそうな...

というわけで、短絡線を通ったら、ちょっとウトウトしていり間に田園風景～山の中～長いトンネル～田園風景～郊外の街～雑踏の街と進んで、扉も開いていないのに焼肉の香りがしてきたら大阪のコリアンタウン、鶴橋駅に到着です。

まだ、11時にもなっていないのに、扉も窓も開いていないのに、本当に焼肉のニオイがしてきてビックリ！

鶴橋から地下に潜って、2駅で終点の難波に到着。

時刻は10時49分、快適な2階建て電車の旅もおしまいです。

知らなかったのですが、近鉄の大阪難波駅の改札から、地下鉄御堂筋線のなんば駅の改札を通って梅田・新大阪方面へのホームまで、階段を通らずに行けるのですね。

近鉄から地下鉄御堂筋線に乗り換えるときは、いつも正面のエスカレーターを上っていて、左に行くのは千日前線に用があるときだけと思い込んでいたのですが、こんなに便利だとは知りませんでした。

JRだとSuicaではJR東海とJR西日本の境界で改札を一度出ないと乗り継げないけど、今回のルートだと改札を一度も出なくても2回の乗り換え途中で「ピッ」とするだけで来れてしまうんです。
しかも、浜松駅から地下鉄御堂筋線のなんば以北へは、階段/エスカレーターを上らなければならないのは近鉄の難波駅構内の1回だけ。
地味に凄くないですか？
（4時間半もかかってやってきて、それがどうしたと言われそう...）

帰りも変わったルートで帰りますよ...

大阪難波駅 (近鉄) 駅