２１．プロ野球沖縄キャンプを訪ねる読谷２泊　海軍壕公園　旧海軍司令壕その２

2017/02/07 - 2017/02/07

写真の枚数が５０枚に達したので２話に分けて海軍壕公園旧海軍司令壕ビの様子を綴ります。

一通り見学の後は、目的の旧海軍司令壕を終えて、那覇市中心部に向かいます。

エリア 那覇(沖縄)

• 旅行の満足度: 4.5
• 交通: 3.0

• 同行者: 家族旅行
• 旅行の手配内容: 個別手配

一方通行の順路に従い、旧海軍司令壕の中を進みます

大田實司令官の海軍次官に宛てた電文（口語訳を見つけたので記します）

沖縄県民の実情に関して、権限上は県知事が報告すべき事項であるが、県はすでに通信手段を失っており、第32軍司令部もまたそのような余裕はないと思われる。
県知事から海軍司令部宛に依頼があったわけではないが、現状をこのまま見過ごすことはとてもできないので、知事に代わって緊急にお知らせ申し上げる。

沖縄本島に敵が攻撃を開始して以降、陸海軍は防衛戦に専念し、県民のことに関してはほとんど顧みることができなかった。
にも関わらず、私が知る限り、県民は青年・壮年が全員残らず防衛召集に進んで応募した。
残された老人・子供・女は頼る者がなくなったため自分達だけで、しかも相次ぐ敵の砲爆撃に家屋と財産を全て焼かれてしまってただ着の身着のままで、軍の作戦の邪魔にならないような場所の狭い防空壕に避難し、辛うじて砲爆撃を避けつつも風雨に曝さらされながら窮乏した生活に甘んじ続けている。

しかも若い女性は率先して軍に身を捧げ、看護婦や炊事婦はもちろん、砲弾運び、挺身斬り込み隊にすら申し出る者までいる。

どうせ敵が来たら、老人子供は殺されるだろうし、女は敵の領土に連れ去られて毒牙にかけられるのだろうからと、生きながらに離別を決意し、娘を軍営の門のところに捨てる親もある。

看護婦に至っては、軍の移動の際に衛生兵が置き去りにした頼れる者のない重傷者の看護を続けている。
その様子は非常に真面目で、とても一時の感情に駆られただけとは思えない。

さらに、軍の作戦が大きく変わると、その夜の内に遥かに遠く離れた地域へ移転することを命じられ、輸送手段を持たない人達は文句も言わず雨の中を歩いて移動している。

つまるところ、陸海軍の部隊が沖縄に進駐して以来、終始一貫して勤労奉仕や物資節約を強要されたにもかかわらず、ただひたすら日本人としてのご奉公の念を胸に抱きつつ、遂に‥‥（判読不能）‥‥与えることがないまま、沖縄島はこの戦闘の結末と運命を共にして草木の一本も残らないほどの焦土と化そうとしている。

食糧はもう6月一杯しかもたない状況であるという。

沖縄県民はこのように戦い抜いた。

県民に対し、後程、特別のご配慮を頂きたくお願いする。

発電室入口

発電室

当時の発電機台

更に先に進みます

発電室入口

壕の公開はここまで

壕を掘った道具

壕掘り作業の様子

時計回りに回り込むように進みます

下士官室入口

下士官室

当時の支柱

下士官室の様子

下士官室の案内

細いトンネルを進みます

下士官室入口

下士官室

下士官室の様子

更に先に進みます

壕出口

綺麗な壕の先の明かりは、何故か悲しい

出撃風景の様子

壕出口をあとに、更に進みます

炊事場への通路入口

行止りになっていました

先ほど見た場所の対角側に進みます

司令官室入口

菊花が供えられたテーブルが置かれた指令室

平和祈念　至心合掌と書かれた観音菩薩像

指令室の様子

順路に従い進みます

小禄（おろく）地区戦闘経過の案内

米軍上陸全般図

沖縄線の写真展示

そろそろ終盤

出口に向かって進みます

長く感じる出口へのトンネル

短い間でしたが、濃密な時間を過ごし

現世界に出ます

海軍壕売店

こじんまりした土産物店

車を停めた、集いの広場駐車場に戻ります

この旅行記へのコメント （3）

• のんき茂野さん 2017/05/09 10:26:44

  おはようございます

  ご無沙汰いたしております。
  
  おかわりなくお過ごしでしょうか？
  
  沖縄は今直重い空気がながれております
  駐留米軍の傘の下ありがたいことも多いのですが
  そのまた逆の新たな悲しみも途絶えることが
  ありません。
  
  現在の平和な世の中に感謝しつつも
  近き国で己が権勢のためだけに
  過去を反省することもなく国民に負担を強いる
  ところもあるやにききます・・・
  
  悲しくもあり恥ずかしくもあります。
  あの某国カストロでも時代を思い
  国民の生活を想い変化の勇気を振り絞っていると
  云うのに、まだまだ、世界に多くの時代錯誤の
  過ちを繰り返しているようで・・・
  
  沖縄を訪れるには足かせが重すぎて前に進みませんが
  足かせの重さを体験することも大切なこと・・・　
  
  広島でトランプして欲しいものです！　のんき茂野

  ミシマさん からの返信 2017/05/09 14:21:09

  RE: おはようございます

  のんき茂野さんこんにちは。
  
  いつもご訪問、ご投票、そして書き込みありがとうございます。
  
  海軍壕公園の存在は、かねてより知っていましたが、今回初めて訪問しました。
  
  最初軽口をたたいていた長男も、見学を終える頃には、寡黙になって、説明を読みふけっていました。
  
  広島の平和記念館見学と並び、良い経験をさせられたと思っています。
  
  韓国大統領が、本日決まるようですが、有力候補者全員が、反日を標榜しているようで、気が重いです。
  
  これからもよろしくお願いいたします。
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ミシマ

  のんき茂野さん からの返信 2017/05/09 15:40:18

  RE: RE: おはようございます

  
  > 韓国大統領が、本日決まるようですが、有力候補者全員が、
  反日を標榜しているようで、気が重いです。
  
  ・・・これは日本の『だるま』さんと同じです。
  　　　これがなければ選挙が始まらない・・・
  
  　　　ってなもんや三度傘ですねぇ〜
  　　　
  　　　日韓、韓日・・・どちらの国も相手がいなければ
  　　　過ごせない。
  
  　　　皆さん親切ですよ〜
  　　　ケンか友達のようにふるまっていますが、
  　　　ともに大切な友です。
  
  
  >
  > これからもよろしくお願いいたします。のんき茂野
  >
  > 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
  　　　ミシマさんへ