2017/04/13 - 2017/04/13
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belleduneさん
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新聞を見ていたら、茨城県天心記念五浦美術館で、「興福寺の寺宝と畠中光享展」を見つけ、遠かったのですが、1日がかりで行ってきました。現在、奈良・興福寺の中金堂が300年振りに再建されているので、来年秋の落慶です。その中金堂の内陣に「法相柱」という柱があり、興福寺の教義である法相の祖師らが描かれていたと多くの史料に書かれていたそうです。日本画家・畠中光享が祖師画を制作して、平成の法相柱を再興しています。今、その柱絵が完成し、奉納に先立って、ここ五浦美術館で14枚の柱絵を初公開されました。この他、畠中氏の代表作、新作20点も展示されました。実際に柱絵を間近で見ることができるのは、こういう機会しかないということです。屏風絵も素晴らしく、ゆったりと鑑賞することができました。都内だと、静寂の中で美術を鑑賞することは難しいのですが、ここでは太平洋を眺めながら、静かに鑑賞することができて、本当に素晴らしい1日でした。
- 旅行の満足度
- 4.5
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昔は上野駅発の常磐線でしたが、今は品川から東京駅に停まり、上野から水戸方面へと運行しているんですね。今日は、磯原で普通に乗り換え、ひと駅でここ大津港駅でした。品川駅から乗りましたが、現在JRの新駅を建設中らしく、山手線沿線が品川~田町まで細長い工事現場が続いていました。常磐線の特急は、一度乗ると要領が分かったので、帰りは遅延のため、満員に近い特急列車で、水戸から赤いランプの席(空席のランプ)に座って来ました。
JR大津港駅は、岡倉天心が終の住処とした六角堂を模した駅舎でした。 -
この駅舎前にレンガ造りの倉庫らしき建物がありました。調べて見たところ、旧農協の米倉庫を移築したものらしい?
中央のお蔵に煉瓦造りの建物を付けたような形ですね。
手前には金網で囲った駐輪場だと思われますが、強風のため、自転車の多くが倒れていますた。 -
側面もなかなか面白い。
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現在は使用されていませんが、ここまで来る観光客は少ないため、利用されていないのが残念です。
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大津港駅から2,5kmなので、運動を兼ねて歩いて来ました。友人とおしゃべりしながら、約20分程で美術館に着きました。このスロープを登ると美術館があります。ちょっと不便なので、電車で来る人は少ないらしい。
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海岸沿いの高台という地形なので、美術館前は崖になっています。遊歩道があるので、灯台の方へ歩いていけます。
この美術館は内田廣の設計で、平成9年11月に開館しました。地震では被害がなかったそうです。また、日本音風景100選、日本の渚100選に選ばれています。その理由が次第に分かって来ます。
地面の高さ、樹木の配置を考慮し、景観を損なうことのないよう建物を低く抑えたそうです。 -
美術館入り口に設えてある「月魂の池」
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正面の建物内部は展示室への廊下で、この池を内部からもじっくり見ることができます。
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エントランスへ続く廊下は、コンクリートの梁が特徴になっています。
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蔵のような外観の美術館。
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歩いて来た廊下を振り返ったところ。
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少し高くなった美術館からすぐにエントランスへ入るのではなくて、入り口まで渡り廊下のように池を見ながら、歩かせるというところに意味があるのかもしれません。
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エントランスロビーは、天井が高く広々したフロアになっています。
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右手は数段上がって、左手に進んでいくと美術館へとつながります。
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階段を上がった奥は眺めの良い休憩所になっています。海に面しているので、ゆったりしたソファーが各所にあります。
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エントランスホールは天井が高く、写真で見えている「プレストレストコンクリート」( prestressed concrete=PC ) がトラス状に450ピース組まれています。これは、鉄筋コンクリートに比べて、引張応力によるひび割れが防げるメリットはありますが、コストが嵩むというデメリットがあります。
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展覧会の前に、昼食といsまうs。1階の海に面した絶好の場所にレストランがあります。向かいは福島県です。火力発電所がよく見えます。
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天気の良い日を選んだのは正解でした。海をこうやって眺めるのは久しぶりです。
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食事も終わり、展覧会へ向かいます。これがさっき見た池を内部から見たところです。
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内藤廣氏の設計は、美術関係では、練馬区立牧野記念庭園(2010)、牧野富太郎記念館(1999)、志摩museum (1993)、オーフォポリスアートミュージアム(1992)、ギャラリー TOM(1984)、島根県芸術文化センター(2005)、平岡篤頼文庫(2009) などがあります。
北海道で見たことのある「旭川駅」も内藤氏の設計です。 -
展示室前にある休憩所です。大きなソファが3脚あるので、海を眺めるには最高です。
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この天井も同じくプレストレストコンクリートを使っています。
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左手は、展示室になりますが、可動式のパーテーションで展示室の大きさが変えられるようになっています。
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展覧会を見終わって、少し散歩しに行きます。
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屋根や雨樋部分は、塩害に強い亜鉛メッキのガリバリウム鋼板を使っています。海辺の建物は潮風で鉄部が錆びますからね。海岸地域では約15年の耐久性があり、塗り替えは10年位が良いとされています。薄く、軽量で、デザイン性が豊富ですが、デメリットとしては、防音性、断熱性が低く、傷が付き易く、高度の技術を持つ職人が少ないということだそうです。外・内壁は珪藻土仕上げとなっています。
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月魂池から流れる小川のよう。
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遊歩道が作られています。中磯の風景。
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中磯に天心遺蹟記念公園があり、日本美術院研究所跡の石碑がありました。
岡倉天心は、明治31年(1898)に東京美術学校(現・東京芸術大学)校長を辞職した後、橋下雅邦ら26人の同志と共に創設した「日本美術院」を明治39年(1906)に改組して、その第一部(絵画)をここ五浦に移転しました。天心は五浦を「東洋のバルビゾン」と称して、新しい日本画の創造を目指し、横山大観、下村観山、菱田春草、木村武山を呼び寄せました。 -
明治43年(1910)、天心は、ボストン美術館の中国・日本美術部長に就任しました。帰国した大正2年(1913)、体調を壊し、9月2日に50歳で亡くなります。染井墓地に埋葬され、この五浦にも分骨されています。
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椿磯の風景。
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覗き込んだのですが、ちょっと怖い。この先に天心記念館、天心の墓、旧天心邸、六角堂、五浦岬公園があります。
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