そぞろ歩きの福岡・大分～冥土の土産というけれど

2017/04/04 - 2017/04/07

久しぶりに母といっしょに、そぞろ歩きの旅に出ました。以前のように、母はまだまだ元気です…と言いたいところですが、寄る年波には勝てないもので、一段と歩くことが大変になってきたようです。当然ながら、旅先でのタクシーを乗る回数は増え、出費が嵩む、嵩む！それでも今回は冥土の土産とばかりに母も頑張りました(#^.^#)

エリア 湯布院・由布院温泉(大分)

そもそも今回の遠出は、孫の入学式を一目みたいと言う一言から始まりました。昨年の初秋に院への進学が決まり、入学式の日程が決まるやいなや、旅立ちの準備が開始。入学式の前日から福岡入りする予定で計画しましたが、出発当日は、私が運悪く東京で会議となってしまったので、母とは別行動の出発となりました。

画して、当日の同時刻に、私は東に、母は西にと、ふたりを乗せた新幹線は出発しました。事前に、乗車券と特急券の説明をして、くれぐれも無くさないでね～、取り忘れないでね～と伝えました。いつものことながら、大丈夫、大丈夫と軽～いお返事の母。今回は、行ったことがないと言う湯布院まで足を伸ばす事にしているので、乗車券は関西から通しの１枚！往路で２枚、無くしたら、もー大変！頼むよ～、大丈夫、大丈夫…繰り返す会話に、一抹の不安(￣▽￣)

昼頃に東京に着いた私。東京駅のとらやさんで、会議までの時間調整であんみつを食べていると、子供からのライン。博多でばーちゃんと落ち合えた。これからランチして、太宰府天満宮に観光へ行くとのこと。お昼や晩のご飯は、任せてあったので、一先ず安心、安心。晩ご飯では、ふたりで晩酌しながら、うまかもんをいっぱい食べたそうです(*^_^*)ちなみに、私はヘトヘトになりながら、羽田発福岡行きの最終便で、夜２３時頃に、福岡入りすることが出来ました(￣▽￣)

さて、福岡で滞在するホテルは、今年３月に出来たばかりだというこちら。天神南から一駅の渡辺通にあります。私がこのホテルに着いたのは、２３時前、母は既にチェックインしており、寝入っておりました。

翌朝、急ぎ早に朝食を済ませ、一旦ホテルをチェックアウト。荷物をゴロゴロ、入学式会場へ出向いたあと、午後から湯布院へ向かう予定です。式場は伊都というところにあり、これまた母には難儀なところ。ホテルから駅、駅からキャンパスと、タクシーで行ったり来たり。千円札がバイバーイと、１枚、１枚私の手元から去っていったのは、言うまでもありません(￣▽￣)

さて、粛々と入学式も終わり、とんぼ返りのように、博多駅へ戻り、関西にはない台湾カフェでランチを済ませたあと、ここで子供と別れて、母とふたり、湯布院へ向かいます。

切符大丈夫？大丈夫、大丈夫…あとから思えば、既にこの時点で、問題が発生していたとは、つゆ知らず、いそいそと、ゆふ号に乗り込みました(#^.^#)

博多から約２時間半ほどで、湯布院駅に到着。程よく、本日お世話になる宿の送迎車へ。

宿に着くなり、出迎えてくれたのは、ちょっとお茶目な烏骨鶏ちゃん(*ﾟ▽ﾟ*)

囲炉裏のある田舎風の建物が、長閑で素敵な御宿です。

お部屋は各室離れになっていて、プライバシーも保たれて、とても静かでしたが、母の第一声は、迷い子になりそうやな…確かに迷い子になってましたね(*^_^*)

お部屋には内露天風呂があり、こたつもありました。囲炉裏では、蒸したお芋やたまごを食べることも出来ます。皆が使える露天風呂からは由布岳もみえて、都会の喧騒を忘れさせてくれました。

夕食は個室の食事処。母と一緒に旅行をする条件のひとつです。部屋食NG、直座りの食事となれば、どんなに良い旅館でも、私、行かなーいと言います(￣▽￣)さて、お食事はと言うと、春らしい献立で、桜餅風の椀ものや和牛のほうば味噌焼きが、特に美味しかったです(*^_^*)

程よく食事も終わり、重た～いお腹を抱えながら、ほろ酔い気分で、お部屋へ戻ります。あーお月さんが、傘をかぶってますね…明日は雨だなぁと思っていると、母がひと言。無い…何が無いの⁈切符…えっ？明日の帰りの乗車券が無い…⁇関西までの通しのあの切符？えー(*ﾟ▽ﾟ*)そうです…博多を出るとき、事件は既に現場で起きていたんですね。あとからわかった事なんですが、博多駅で切符をモタモタ出している時に、どうやら落としていたらしいのです。しょんぼりする母…無いものは仕方ない。兎に角、特急券はあるし、旅行会社の行程表はあるし、これでJRにかけあってみよう！なんとかなるわ～、ふたりで露天風呂に入りながら励みあって夜は更けていきました。

さーて、翌朝。まず湯布院駅に電話を入れました。なんせ取っ掛かりが欲しかったもんで、始発の駅にダメもとで電話…駅長さんらしき人が応対してくれたようですが、なんと…あるって言うじゃありませんか(*ﾟ▽ﾟ*)博多の落し物預かり所に保管されていたんですね～！これには流石の私も、びっくり！世の中はまだまだ捨てたもんじゃないな～と久しぶりに思いました。母には言いませんでしたが、ほぼ諦めていた感があったので(*^_^*)亡くなったお父さんが守ってくれたんやわ…と喜び勇む母。お父さん、貴方もあの世から大変ね～笑

画して、宿をチェックアウトした後、湯布院駅に戻り、駅長さんの計らいで、湯布院から博多まで手書きの証明書を発行していただけた私たち。予定していた幌馬車観光は、雨で中止になっていましたが、せっかくなので観光タクシーに乗り、湯布院近郊巡りで、時間を潰しました。

樹齢１０００年以上は経っているであろう大木からもパワーをいただきました。金鱗湖も対岸から眺めれば外国のよう(*^_^*)

さて、なんだかんだと、湯布院を去る時刻になりました。クライマックスは、このゆふいんの森への乗車です。これ、母に乗せてあげたかったんですよね～。

大陸の力には負けまいと、早々にお弁当をゲット！ワゴンを待っていては、売り切れてしまいますからね～。席は進行方向、先頭車の２列目だったので、明るく広々としておりました。乗車記念に、キーホルダーとアメちゃんも買いました(*^_^*)

列車は、強風の影響で、博多には予定より５０分ほど遅れで到着。落した乗車券を取りに行き、乗り継ぎの新幹線の振替を済ませました。私はもう一泊福岡に滞在する為(初日に泊まったホテルに再びチェックイン）再び子供と合流をして、ふたりで母を見送りました。無事に帰路に着いた母からは、良い冥土の土産になったとメールが届きました。
ただ、メールの締めくくりは、今度は秋がええなぁ～だって…やっぱり母はまだまだ元気です(*^_^*)

おしまい

おまけ

福岡最終日、ひとりのんびり花見がてら、福岡城址に散歩に出かけました。ようやく咲きそろった桜が、生憎の雨風にもマケズ、咲きっぷりが見事でした(*^_^*)

感謝

この旅行記へのコメント （6）

• 白い華さん 2017/06/24 13:51:05

  「ご高齢！の　お母様・・・の　乗車券が　戻る」に　一安心。

  今日は。
  「お孫さん！の　大学院・入学式・・・に　三世代で　お出掛け」は、　
  素晴らしい〜！　ハレの日。　皆さんに、「素敵な　九州」と　なったこと！が　伝わりました。
  「それぞれ・・・の　スケジュール！で　おひとり様・・・での　行動が　伴う、　九州旅」。
  
  「ご高齢！の　お母様・・・の　ひとり時間」に、ドキドキ・・・しながら、読み進めました。
  「大丈夫！と　思ってた・・・　帰り！の　チケットが　ないっ」には、
  私も、「どうするのさ〜っ　？」の　ツッコミ！を　入れながら、　この先・・・が　きになりました。　（笑）
  
  いかにも、「日本　湯布院・・・らしい〜！　日本美・・・満載。の　旅館」ですね〜。
  「わざわざ、お連れ！した・・・甲斐があった」と　思える、　高級旅館。に　憧れ！ます。
  「お母様も、　大満足されたこと」でしょう。
  
  しか〜し、「帰り！の　チケット」が　無いコト」が　勃発。。。
  翌朝は、「由布院駅！に　冷静・・な　掛け合い。　そして、目出度く・・・博多駅！で　拾ってくれたそう」で　何より・・・でしたね〜。
  
  『　ゆふいんの森　』　号！にも、　「手書き！の　チケット」で　乗れて、
  お母様に、「乗せて・・・あげたかった」が　叶いましたね。　良かった〜。
  
  その後・・・も、「遅れた！　飛行機・・・の　座席は　ひとつ。にも　吸われたそう」で
  ほんと、　「亡くなった・・・父上！の　ご加護」だったのかも〜　？
  
  また、そんな・・・「ご加護！の　元。　冥土の土産・旅行　に、連れてってあげてくださいね」。　
  　　　これからもよろしくお願いします。

  旅　愛子さん からの返信 2017/07/06 00:50:30

  Re: 「ご高齢！の　お母様・・・の　乗車券が　戻る」に　一安心。

  白い華さんへ
  
  こんばんは！
  コメント入れて下さり、
  ありがとうございます😊
  気づくのが遅く、今頃のお返しとなってしまいましたーすみません(^_^;)
  
  いろいろあった春も過ぎ去り、
  気づけば夏…子はすっかり福岡っこになりまして、日々忙しく過ごしており、この旅行記も懐かしくなってきました。この月末に、ようやく初めての里帰りを致しますが、とんぼ返りの様な日程で、それでも、お布団を新調したりと、帰りを待ちわびる今日この頃…母も、孫の帰りを、今か今かと、毎日のように、メールでやりとりしてる様です(^_^;)何時迄も子離れ出来ない、ふたりに、我ながら呆れてる次第です笑
  
  旅 愛子より
  

• わんぱく大将さん 2017/04/17 23:54:55

  いや〜お気持ちお察します

  旅　愛子さん
  
  いや〜旅行記拝見してて、どこにも似たような光景があるんやな、と。
  うちの母と私の旅行の場合もそうです。が、私の方がおっちょこちょいで、あれ、どこにいれたんやったかな、とか、いつ、渡した？って感じです。これでよく、添乗員やってたな、と自分でも思います。
  
  母と旅すると旅館選びは、お座りできないので、部屋食でも小さなイスを用意していただいたり、お風呂が1階なら、1階のお部屋にしていただいたりと。　歩けるくせに、タクシーにしとこか（昔は自分で運転してた人なのですが）とか。　おかげで、昔行った北海道も個人タクシーを使って、ぐるっと回ってもらったので、高くついたこと。でも、喜んでました。
  
  チケットあってよかったですね。　私も昔、福岡で湯布院行きだったか、ホームに落ちてた切符を拾ったことがありました。　どこの発行と言うのを見て、すぐに団体さんだというのがわかり、列車の車掌さんにすぐ渡せ、本人の手元にすぐ渡ったようで、安心しました。
  
  うちの母もこれで最後やろな、最後やろなと言いながら、今年の9月、私が帰国するのを待ってるようです。
  
  　大将

  旅　愛子さん からの返信 2017/04/18 16:48:23

  Re: いや～お気持ちお察します

  
  大将さんへ
  
  う～(//∇//)
  お察しいただき、嬉しい限りです！母との旅行は、他人さまと行くより、骨が折れます。喜んでいるかと思えば、注文がつく(￣▽￣)次はもー行かない！と毎度思います。でも、切符のようなアクシデントがあると、とても素直になって頂けるので、しゃーないなぁと思う次第です（笑）それにしても、なるほどと思ったのは、切符の発行元で判断して届けられたというくだり…湯布院駅に連絡を入れたときに、真っ先に何処そこの旅行会社の…と発行元の確認がとられたのを思い出しました。大将さんのような方が、拾って届けて下さったのかもしれませんね！兎に角、ありがとうの一言に尽きない気持ちでした。あと何回行けるかわかりませんが、こんなこともあったね～と、また次回の話のタネにしたいと思います。大将さんも、帰国を待つお母さまと楽しいお時間を過ごされますように（＾Ｏ＾）
  
  旅 愛子より

• ダメちゃんさん 2017/04/10 21:12:50

  お疲れさまでした〜

  旅　愛子さんへ
  
  こんばんは。
  久しぶりの旅行記を、楽しみながらも、ハラハラドキドキしながら拝見しました。
  福岡に入学式でいらしたのですね〜
  新しくなった九州大学の伊都キャンパスは、市内からは遠いですよね〜
  お母さんには大移動でたいへんだったと思います･･･でも、お孫さんの晴れ姿に笑顔だったことでしょうね。
  
  湯布院のお宿は、離れ造りで心身ともに癒されるように感じました。
  料理の画像を見ても、どれも美味しそうでした。
  お母さんのＪＲ乗車券紛失事件はしびれましたね〜
  ほんとうに天国からのご加護があったと思います。
  
  最後の舞鶴公園の満開の桜も綺麗でしたね。
  お母さん孝行の、旅　愛子さんへのプレゼントみたいですね。
  私も毎日の帰宅時に近くを通るのですが、今年も花見客で賑わっていました(^^)
  スリル感もあって楽しい旅行記をありがとうございました。
  これからも楽しみにしています。
  
  〜今年も綺麗に咲いてくれた桜の樹に感謝の、ダメより〜

  旅　愛子さん からの返信 2017/04/11 08:44:45

  Re: お疲れさまでした～

  ダメちゃんさんへ
  
  おはようございます(*^_^*)
  いろいろありましたが、何とか無事に帰路につけましたので、有り難かったです。実はあの事件以外にも、伊都へ向かう途中に、子どもが携帯を落として、運良く見つかったことや、帰りの便が機材整備不良で、３時間前に欠航になり、幸運にも、次便で一席だけ確保出来て、満席ながらも何とか飛んで帰れたことなど、旅行記には記さなかったエピソードも多々ありました。しかしながら、福岡の方はみな温かく、とても好きになりました。これからもよろしくお願いします（＾Ｏ＾）
  
  旅 愛子より