2017/03/27 - 2017/03/29
178位(同エリア1103件中)
ころたさん
四国香川の家族旅2日目は、小豆島からアートの島:直島に渡る。一応美大に行くと言う長女の目の肥やしになるかなという親心に反して、計画段階では娘らから
「芸術なんてやだ。男木島の猫に会いたい!」
の大合唱。
「やかましいわい! わいが行きたいんじゃ、黙ってついてこいや!」
と大阪の親父を気取るほどの権威はないパパなので、ここは権威のあるママから一言、
「猫なんてそこの横町にいっぱいいるじゃない。直島に行きましょ、直島!」
ママに言われちゃあ決まりなのだ。これでいいのだ!
四国上陸! 1日目:小豆島はばあちゃんでもっている
http://4travel.jp/travelogue/11228267
四国上陸! 2日目: 直島はフランス人でもっている
http://4travel.jp/travelogue/11228944
四国上陸! 3日目: 高松はうどんでもっている
http://4travel.jp/travelogue/11229574
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 船 JALグループ 徒歩
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小豆島の天空ホテル海廬に宿泊した四国1日目。明けて火曜日の朝もいい天気だ。部屋の窓から見えるエンジェルロードはまだ繋がっている。
エンジェルロード 自然・景勝地
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朝食は1Fでビュッフェ。和洋取り混ぜておいしくたくさん頂きました。(どうも食べログ的なものをやらないので、ついつい写真を取り忘れる)
小豆島温泉 ニュー観海本館 天空ホテル海廬 宿・ホテル
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朝食後、芝生のきれいな庭に出て海をパノラマで撮影。ほんとに眺望がいいホテルだ。
小豆島温泉 ニュー観海本館 天空ホテル海廬 宿・ホテル
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8:20の高松行の出船に間に合うよう、ホテル発8:00の送迎バスに乗り込む。
天空ホテル海廬、2食付きで9000円はウソのような安さ。外装は古いが内部は綺麗、風呂も広くて泉質もGood!スタッフもみんな親切で気が利く。そして何より眺望のすばらしさ。強くお勧めです。小豆島温泉 ニュー観海本館 天空ホテル海廬 宿・ホテル
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最後に振り返ったエンジェルロードは、もう途切れかかっていた。
エンジェルロード 自然・景勝地
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土庄港 8:30発高松港行のフェリーは定刻通り出船。
実は船のチョイスにちょっと迷った。当初は土庄から豊島経由、岡山県宇野港に行き、ここから直島に渡ろうかと考えた。しかしホテルのスタッフに相談すると、高松港で乗り換える時に港に荷物を預けた方が動きやすいのではと提案を受け、高松経由に切り替えた。 -
結果的に正解だったかな。所用時間はほぼ一緒なんで、島々を渡る楽しさを取るか、身軽さを取るかだね。
それはさておき、キャビンカラオケ?ここでカラオケやっちゃうの? -
あれま本当にカラオケがあるよ。瀬戸内の人はカラオケがお好きなようだ。船上で見知らぬ乗客を前に熱唱っすか。やるな香川人。
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とは言え誰もカラオケすることなく1時間が過ぎ、高松が近づいてきた。
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高松港での乗り換え時間は45分。荷物を預けて即、直島行に乗り込んだ。
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で、この直島行フェリーが激こみ!小豆島への往復は3,4割の入りだったが、直島行はほぼ満席!しかも半数以上が外国人!! さらにさらにそのほとんどが欧米人!!!
なに? 何があるの?? -
もちろんアートの島なので、アート目当てなのだろうが、何故こんなに欧米人が多いのか?
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それにしても瀬戸内海クルーズは波もなく快適。やっぱ内海の強みなんだろうな。島は多いし船も多い瀬戸内は、船移動が最適だ。
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約1時間のクルーズで直島宮浦港に到着。
帰りの便は17:00発。それまで6時間のショートトリップだ。 -
さてたった6時間なので遠出はできない。ベネッセの地中美術館も考えたのだが、そこだと他が見られない。よし、自転車を借りて島の反対側にある「町プロジェクト」を見て回ろう。
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まずは宮之浦のスポットから。ここが直島銭湯「I ラブ 湯」。
直島銭湯 名所・史跡
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何でもありのごちゃまぜ感がいい!もちろんちゃんと銭湯として営業しているので、お風呂屋のおじさんが店先の金魚の水槽を掃除中。
直島銭湯 名所・史跡
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あ~好きだなぁ、この意味のない感。
えっ、作者は意味を伝えたいだろうって? 違うんだなぁ。作品は作家の手を離れた瞬間に、鑑賞者の物だから。直島銭湯 名所・史跡
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さてレンタサイクルだが、そのちょっと先のここ、リトルプラムで借りた。1日500円也。
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店先の暖簾に「ぎよも」の文字が。
「おじさん、これなに?」
「うちの屋号や。元は義衛門言うのがなまってギヨモ。」
なるほどねぇ。で、これから先、町のあちこちでこの屋号にお目にかかる。 -
宮之浦から町プロジェクトのある島の反対側の本村へは、自転車で15分程度。ただし途中に丘がある。日本人はママチャリ、中国人はモーター付きを借りていく。欧米人?歩いてました。俺達は?当然5段変速ママチャリ!
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町プロジェクトの第1号「はいしゃ」。廃舎ではない、歯医者である。そのまんま歯医者だった家を改造した。作者は直島銭湯と同じ大竹伸郎。
じっくり見るか、さらっと駆け抜けるか?どうせなら目を凝らして見よう。 by ころたさん家プロジェクト 美術館・博物館
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確かに直島銭湯と同じ匂いがする。窓から自由の女神が覗いているのがお分かりだろうか。ちなみに内部は撮影禁止。
入場料は家プロジェクト7か所共通券が1050円。中学生の次女は無料。じっくり見るか、さらっと駆け抜けるか?どうせなら目を凝らして見よう。 by ころたさん家プロジェクト 美術館・博物館
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町役場もユニークだ。地元の建築会社ががんばって設計したようだ。
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その裏にある町民会館:直島ホールはできたての綺麗な木造建築。直島、けっこうお金持ってるで。
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自転車こいでお腹も減ったし、そろそろお昼にするか。ランチはここ、cafe Konichiwa。本村の小型客船乗り場の脇にある、民家をそのまま使ったカフェだ。
のんびりした民家カフェは、のんびりしたいんだが次の客が・・・ by ころたさん直島カフェ コンニチハ グルメ・レストラン
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内装もまんま民家。それが妙にいい感じ。
のんびりした民家カフェは、のんびりしたいんだが次の客が・・・ by ころたさん直島カフェ コンニチハ グルメ・レストラン
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ランチメニューは3種類。家族で全部オーダーした。面倒でごめんね。
のんびりした民家カフェは、のんびりしたいんだが次の客が・・・ by ころたさん直島カフェ コンニチハ グルメ・レストラン
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シーフードカレーもおいしかったが、一押しはリゾットかな。(と言いながら写真はない)
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外人のお客さんがご来店~。お店のおねえさんに聞くと、客の60%はフランス人らしい。フランス人?なにゆえ??
のんびりした民家カフェは、のんびりしたいんだが次の客が・・・ by ころたさん直島カフェ コンニチハ グルメ・レストラン
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ホントにここ、飾り気も何も無いのだが、なぜかオシャレに感じる。もう少し暖かくなれば外のテラスで海を見ながらコーヒーってのがイケるね。
のんびりした民家カフェは、のんびりしたいんだが次の客が・・・ by ころたさん直島カフェ コンニチハ グルメ・レストラン
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店の前の小型客船乗り場の待合室は、巨大なオブジェになっている。
「それ、何か分かるかぁ。雲だよ雲!中に入って上、見てみい。」
通りがかりのオジサンが話しかける。小豆島といい直島といい、住民が人懐っこい。オブジェがただの待合室、駐輪場になっているのが、またいい! -
家プロジェクト巡りを続けよう。
地図とにらめっこして、まずは近場の「本村ラウンジ&アーカイブ」へ。 -
中はアートグッズの店と、
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奥にはネオンサインを用いた作品が。ソファーで休みながら関係書籍を読むこともできる。まさにラウンジ的に使っていい。
ガイドがついて家プロジェクトを見学するガイドツアーも、ここが出発地。今日は時間が合わなかったのでパス。 -
ここからしばらくは駐輪場に自転車を置いて、歩いて回った。小さな町なので。
まずは「角屋」。 -
例によって中を紹介できないが、モダンアートらしい電気仕掛けの作品であった。
ちなみにベネッセのサイトにいっても内部は紹介していない。かろうじて下記に写真がある。
http://setouchi-artfest.jp/artworks-artists/artworks/naoshima/5.htmlじっくり見るか、さらっと駆け抜けるか?どうせなら目を凝らして見よう。 by ころたさん家プロジェクト 美術館・博物館
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ベネッセのケチ!いいよ、お前に頼らなくても直島じゅうにアートはあるんだから。
これなんかどうよ!民家の塀の上にちょこんと置かれている。 -
ね、いいでしょ。こういうのが至る所に散らばっている。
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ぼら、ど~よど~よ。これ海のブイだよ。負けるな庶民!
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何だって並べりゃぁアートになっちゃうんだから。
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と言っているそばから娘らはスタスタ行っちゃう。
ちょと待てよぉ! -
石段を登って着いたところは護王神社。かつて神社があった所に、アートとしての社を建てた。
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階段は見事なガラスインゴット。ここまでは無料で見られるが、共通チケットでその石段の続きが見られる。
じっくり見るか、さらっと駆け抜けるか?どうせなら目を凝らして見よう。 by ころたさん家プロジェクト 美術館・博物館
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それがこの入口の奥。階段が地下に繋がっているのだ。またまた写真で紹介できないが、石室の中央に上のガラスの階段が下りてきて、暗闇の中でガラスの階段だけが光を導いてくる。えも言えず美しい。
http://setouchi-artfest.jp/artworks-artists/artworks/naoshima/6.html -
その出口で娘を撮影した。これまたえも言えずアートだ!
(ここはいいんでしょ?) -
護王神社からつながる八幡神社。こっちは現役の本物の神社。お賽銭を投げ込んで旅の無事を祈った。
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八幡神社の石段を下りると、ほどなく南寺。建物は安藤忠雄、内部の作品はジェームズ・タレル。ここも元は南寺という寺があったところ。
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児童公園になっている場所だが、その片隅にはお堂があって、確かにここに寺があったことを思わせる。
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その作品だが・・・
やめておこう。これは体感してこそ意味がある。発見がある。俺はこれが一番気に入った。ジェームズ・タレルは光をモチーフにした大がかりなインスタレーションで有名だが、「そうか、こうきたか!」。あっぱれである。じっくり見るか、さらっと駆け抜けるか?どうせなら目を凝らして見よう。 by ころたさん家プロジェクト 美術館・博物館
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安藤忠雄繋がりで、ちょっと行くと「ANDO MUSEUM」がある。共通チケット対象外だが、ここも中学生はタダ。娘、ちょっと行って見てこい!
ANDO MUSEUM 美術館・博物館
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「どうだった?」
「なんか建物の写真が飾ってあった。」
そうなんだろうけど、何か感じなかったの?だめ?興味ないの?しょ~がねぇな、パスだ。
それより、ここにも付いている屋号の方が気になった。 -
ではここで、屋号パレード! いろんな家に普通に付いている。町で話したオジサン曰く、同じ姓が多いので今でも屋号で呼び合うそうだ。
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なるほどね。何気な手作りアートを眺めつつ、お散歩を続ける。
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街並みもいいよね。小豆島は同じ杉板でも真っ黒に焼いていたが、直島はちょっと焙った感じ。
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車も通れない路地が縦横無尽に走っている。
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次の街プロジェクトは「碁会所」。礼儀正しくならんだ2つの座敷に、木でできた椿の彫刻が散らしてある。その庭には椿の木。
じっくり見るか、さらっと駆け抜けるか?どうせなら目を凝らして見よう。 by ころたさん家プロジェクト 美術館・博物館
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外人(ここは中国人ね)が見入っていたけど、分かるのかね。
「おいおい、アートは分かるものではないって、アンタが自分で言ってたんでしょ!」
「スイマセン、その通りでした。」じっくり見るか、さらっと駆け抜けるか?どうせなら目を凝らして見よう。 by ころたさん家プロジェクト 美術館・博物館
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歩き疲れたなぁ。お茶しよっか。
猫カフェなんてどう?「にゃおしま」笑っちゃうな。 -
今日は休みかぁ。猫がつまらなそうに窓の外を見ているのでパチリ。そしたら
「外から猫を撮るな」
だとぉ。ケチ臭いやっちゃなぁ。 -
こっちは別のカフェのワンコ。尻尾振って営業中です。
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じゃ、入ろうかな。「エプロン・カフェ」感じがいいよ。
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ここも普通の民家の造りだ。
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内装は綺麗でオシャレに作っている。
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そしてお客さんはフランスマダムが勢ぞろい。あ~らホントに多いのね。
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コーヒーとアイスで一服したら、
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最後、「石橋」。日本画家 千住博の作品が展示してある。コンテンポラリーアートの直島に千住博?と思ったが、入れ物がまんま日本家屋なので違和感があるはずがない。荒々しい崖に立つ松を描いた襖絵は、庭からの光を映して美しい。
そして広大なキャンバスにアクリル絵の具で描いた「ザ・フォール」。まさしく豪快な滝の絵。これが明かりを落とした部屋の壁一面を占めている。じっくり見るか、さらっと駆け抜けるか?どうせなら目を凝らして見よう。 by ころたさん家プロジェクト 美術館・博物館
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入口には「福武方 千住」なんて遊び心を効かせた表札が掛かる。
ちなみに千住博は、バイオリニスト千住真理子の兄、弟は作曲家 千住明。すごい家族だ・・・じっくり見るか、さらっと駆け抜けるか?どうせなら目を凝らして見よう。 by ころたさん家プロジェクト 美術館・博物館
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そろそろ帰りの時間だ。帰りも山越えだぞぉ。
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そのちょうど中間あたりに、地球防衛軍の基地のような建物が。来る時にも気になったのだが、よく見ると「直島小学校」。あ~ら粋ねぇ。地下にロケットとか隠してない?
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宮之浦の街を最後に散策。ここにもアートがいっぱい。
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ギャラリーのあるレストラン。テーマはカエル。海のブイでカエルを作っている。かわいい。
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その前では猫が2匹、お昼寝にはもう肌寒いでしょ。
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自転車を返して港まで歩いた。ふと駐車場を見ると、2台のカボチャカー。これ、レンタカーです。
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そう言やぁ、町を走るバスもカボチャカラーだな。
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じゃあ本家のカボチャに会いに行くか。
赤かぼちゃ 名所・史跡
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でか!なにこの存在感。草間彌生そのものだね。さすがだね。
赤かぼちゃ 名所・史跡
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カボチャの中にも入れて、中から見る風景もオツなもの。
だろ、娘!赤かぼちゃ 名所・史跡
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港の芝生に置いてある椅子もアートです。3人でアートしてます。
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漁港のむこうにも怪しげなオブジェが。
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近寄ってみると、金網で作った篭のようなオブジェ。「直島パヴィリオン」というそうな。
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直島は確かにアートに溢れた島だった。でも俺はこれ見よがしの巨大オブジェよりも、島の人達の手作り感が好きだなぁ。何気ない飾りやカフェ、ゲストハウスの設え。そういうのが、足元からアートを広げていくんだと思う。
次はもう少し時間をとって、メインの地中美術館やベネッセミュージアムにも行こう。 -
我々が乗る船が入ってくる。
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さらばカボチャよ。次は2年後の瀬戸内芸術祭だな。
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島おこしとしては大成功の直島。地方のあり方として見習うべき処が多い。でもやっぱりベネッセの力が大きかったんだろうな。
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今日は船からの夕日がきれいだ。
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高松港が近づく。
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埠頭から高松駅方向に続くウォークウェー。荷物を預けた高松シンボルタワーに戻って、夕食を取った。
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今日の宿は高松の奥にある塩江温泉 ヴィラ塩江。高松からレンタカーを借りて40分ほど。
(夜の高松駅) -
ヴィラ塩江はリゾートマンション兼ホテル。和洋室に1泊朝食付きで5000円。建物も部屋もきれいだったが、風呂は小さめ。温泉はまあまあ。
明日は最終日。あれっ、まだどこに行くか決めてないぞ?ハイパーリゾート ヴィラ塩江 宿・ホテル
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