2009/08/18 - 2009/08/23
17712位(同エリア25597件中)
ランドムさん
まだ大学生だったころ、同じ研究室の仲間4人でソウルと水原を観光しました。韓国からの留学生の帰国に合わせて、遊びに行き、その友人に現地を案内してもらっています。世界遺産や歴史的街並み、下町の路地、新市街地などちょっとディープな観光地にも行き、大衆食や郷土食も食べて、とても濃厚な日を過ごしました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- 友人
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
仁川国際空港に夕方くらいに着き、ソウル市内のホテルに行きます。
韓国人の友人とは、そこで待ち合わせをして、一緒に夕飯に出かけます。
お店のセレクトはその友人にお任せしたら、焼肉屋に連れて行ってくれました。
日本語や英語のメニューがない、非常にローカル感に溢れたお店です。最初から期待が高まります。 -
メニューに何が書かれているのかもわからないので、注文も全部友人任せ。現地人の友人さまさま。
注文後、テーブルにニンニクとエゴマの葉が出てきます。ローカルな焼肉屋に行くと、よくあるそうです。
これはサンチュに焼肉と一緒に包んで食べるものだそうである。せっかくなので食べてみます。
うっ、匂いが強い。
クセになりそうだけれど、連続して食べるものではない気がした。 -
お店を出て、南に少し向かうと、きれいに整備された川に出ます。
この辺りは、ソウルのニュータウンが開発されたエリアとのこと。ソウルも経済成長に合わせて人口が増加したため、漢江の南側を80年代に開発し、住宅の供給を進めたようです。 -
川沿いを歩くと高層マンション群が見えてきます。
開発当初は、低廉な住宅の供給を意図されていたようですが、地価の高騰により中高所得世帯が多く住むようになってしまったようですね。 -
さて、翌日はソウル中心部の街歩きをします。
スタートは、徳寿宮からです。
都会的なソウルの中心部にある歴史的な建築物が建ち並ぶ場所が徳寿宮です。
ここにある建築物のほとんどが20世紀に入ってからの建物らしいのですが、伝統の雰囲気は醸し出しています。徳寿宮 城・宮殿
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メインの建物である中和殿の天井には龍が描かれており、それが見所の一つになっています。
その建物の階段の前にはニョロッとした像があります。これも龍でしょうか。 -
歴史的に重要なスポットということですが、韓国の伝統的な建築物が建ち並んでいるというわけではなく、西洋式の建築物や庭園も混在しています。
一体感はなく、面白いところだと感じます。 -
ちなみに、この年は大統領が亡くなられた年であり、市役所前広場には弔問用のブースが設けられていました。日本とは大きく違いますね。
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徳寿宮を出た後は、南大門市場に訪れます。
見上げてみると、ハングル文字であふれていますが、景観的には日本の雑居ビル群と変わらない。これがアジア的な景観なのだろう。 -
やはり、見所はこういう風景ですよね。鶏の丸焼きが積まれている様子は日本の街中では見ることはなかなかないのではないでしょうか。
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おいしそうだったので、お昼はこのお店に入店。一羽をスライスして出してもらいました。合わせてビールも注文。韓国のビールは軽くて、あっさりしているので、飲みやすい。と、当時は思いました。今はクラフトビールを楽しむことが多くなったため、物足りないと感じるかもしれない。
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昼食後は、再開発エリアを歩きます。
まずは、この年の8月1日にオープンしたばかりの光化門広場に来ました。元々は16車線の幹線道路だったところに、中央の6車線を潰して、人の集う場として再開発した場所になります。広場の設計においては、景観への配慮や地下鉄との接続、場所に応じた機能や特徴の調整が行われているようで、綿密にデザインされています。
オープンしたばかりもあって、多くの人が訪れていました。 -
次に、光化門広場の南端を流れる清渓川に来ます。
こちらは2005年に再整備された河川です。2005年より前は暗渠され、その上部を幹線道路が走っていましたが、本来はソウル市民の憩いの場であったようです。その本来の清渓川を取り戻そうという運動がおき、河川整備が実現されたようです。 -
主要な繁華街ともアクセスがいいので、多くの人が河川沿いを歩いているのを見ることができます。
ソウルは市長の権限が強いらしく、こうした都市再開発事業は市長主導で推し進められるのはすごいですね。その良し悪しはあるわけですが、都市づくりの進め方の違いを知るのは面白いです。そういえば、東京でも日本橋の再生が進みそうですね。 -
お次は、世界遺産の昌徳宮に見学に行きます。
こちらの魅力は、徳寿宮よりも敷地が広く、建物がよりダイナミックで、重厚感のある雰囲気だったと記憶しています。昌徳宮 城・宮殿
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一つ一つの建物が大きいため、鮮やかな装飾もダイナミックです。
ちなみに、韓国人の友人は少し用事があるということで別行動し、日本人3人で見学しました。そのため、ガイドの韓国語での解説はチンプンカンプンで、理解不能。ガイドブックを買っておくべきでした。 -
昌徳宮の出口で韓国人の友人と落ち合い、伝統的な住宅群が残る北村に向かいます。
北村は丘の上にあり、斜面にも住宅が密集して、建ち並んでいます。そのため、入り組んだ細い路地を通り抜けていきます。というよりか、友人があえて、路地を選んで案内してくれました。土地勘がある人と一緒じゃないと、こういう道は不安で、通れないですね。 -
階段をどんどん上ります。
そこそこ勾配があるので、散々歩いた後の足に、さらに鞭を打ちます。
しかし、振り返ってみると、のどかな下町の雰囲気が感じ取れます。気持ちがほんわかし、もう一踏ん張り。 -
登り切ると、そこには、韓国の歴史を感じる街並み。時間帯のせいか、人通りも少なく、歩きやすい。
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この日の最後は、韓国の宮廷料理を食べに行きます。
肉料理はほとんどなく、野菜や豆腐、魚を中心とした料理が16品出てきました。意外とヘルシー。
夕食をたらふく食べて満足し、この日の行動は終了。
翌日も韓国人の友人が付き合ってくれる約束を取り付け、ホテルに戻ります。 -
翌日は、世界遺産のある水原を観光します。
友人と落ち合い、バスに乗って、ソウルから水原に移動。バスは華城行宮の前に停車します。私たちはここで下車。
残念ながら、朝からあいにくの雨。傘をさしながらの見学です。
しかも、復元された建物なので、建物自体に歴史は感じず、昌徳宮の方が魅力的に感じました。華城行宮 城・宮殿
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水原で世界遺産に指定されているのは、周辺を囲む城郭の方です。
華城行宮の見学後は、城郭を目指します。
ちょうど雨も止み始めた。ラッキー -
行宮と異なり、城郭は当時のままのため、ヴィンテージ感が漂います。
とりあえず、城郭の上を歩いてみます。
北側の城郭の上からの景観は、特筆すべきことは見当たらず。
地図を見ると、西側の城郭は丘の上にあり、眺望という意味では、そちらを回った方が良かったかもしれません。 -
門の天井には天井画。やっぱり龍なんですね。
雑学ですが、韓国の龍は爪が4本で描かれているものらしいです。5本爪の龍の使用を認められていたのは、中国の皇帝のみだったようです。ちなみに、日本の龍は3本爪ですね。
龍の使用については、諸説あるので、興味がある人はネットで調べてみると良いですよ。 -
長安門の近くにある食堂で昼食を取ります。毎度ながら、友人がローカルな食堂をセレクトしてくれ、入店。揚げ餃子の美味しいお店を事前に調べておいてくれていたようです。
海苔巻きや冷麺も注文し、4人でシェアして食べます。揚げたての餃子は美味しく、病みつきになりました。 -
昼食後は、また城郭の中に戻り、散策を続けます。
街の中央には川が流れており、その両サイドに住宅地が形成されています。個人的にこういう川のある風景を撮るのは好きですね。華虹門 (ファフォンモン) 史跡・遺跡
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川沿いを歩いていると、唐辛子を干している光景を目にします。
下町らしい雰囲気。 -
下町の見所はやはり路地。せっかくなので路地に入り込みます。
角には銭湯。下町に銭湯はよく合いますね。 -
路地を進んでいると、赤と白の旗を掲げた建物を見かけます。友人の話によると、占師の家である証のようです。朝鮮半島に古くから伝わる「巫俗」という民俗信仰があり、その呪術者が現代においても存在するようです。
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伝統的な住居でしょうか。趣があります。
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おそらくメインストリートと思われる道に出ます。青空市場があり、多種多様な生鮮品が売られています。建物があるのに、建物の前に売り場を設けているのが、不思議です。建物の所有者が場所代でも取っているんでしょうかね。
一通り下町を歩いて、水原散策は終了。ソウルとは違った下町の雰囲気を楽しめました。バス停に行き、ソウルに戻ります。 -
ところで、帰りのバスで、天井から黒い袋が垂れ下がっているのに気づきます。聞いてみると、エチケット袋であるとのこと。普通にゴミ袋としても使えそうです。
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ソウルに戻り、ソウルタワーに訪問。すっかり天気は快晴。
Nソウルタワー 建造物
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タワーに登ると同世代くらいの人が大多数。
そして、南京錠がフェンスにわんさか。
定番のデートスポットなんでしょう。 -
丘の上にタワーがあるため、市街地がよく見渡せます。
風も気持ちいい。 -
夕飯を食べるために、明洞に。二日ぶりの焼肉(笑)
観光地のため、日本語も通じました。 -
最後にソウルの若者が集まるバーでナイトライフを楽しみます。冷えたマッコリが美味しい。
友人のおかげで、韓国の下町文化や都市づくりを知る良い機会となりました。また機会があれば、さらにディープな韓国の歴史や文化に触れてみたいと思います。
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