2017/03/18 - 2017/03/18
52位(同エリア415件中)
玄白さん
昨年に引き続き、渡良瀬遊水地のヨシ焼き見物に行ってきた。昨年は、ヨシ原が数日前の雨で湿っていたためか、火の勢いがちょっと弱かったようだった。今年は好天が続き、ヨシが乾燥しているので、火勢が強くとても迫力があった。堤防の法面には菜の花が一面に咲き乱れ、赤い炎と黄色の菜の花の色彩のコントラストがきれいであった。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車
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例年、ヨシ焼きには大勢の見物客、カメラマンが集まるので、今年も場所の確保のため、ヨシ焼き開始一時間前に到着。
朝の草原は、鳥のさえずりだけが聞こえる静かな佇まいだ。この広大なヨシ原が、半日足らずで、一面焼け野原となる。
渡良瀬遊水地のヨシ焼きは昭和30年代にはじまった。当時は、遊水池のヨシを使ったヨシズが盛んに作られたため、良質な新しいヨシの生育を促すためだった。現在では、枯れたヨシを人為的に焼き払うことで、ヨシが生育する前に発芽するエキサイゼリ、トネハナヤスリなどの絶滅が危惧される貴重な植物の保全、柳などの若芽を焼くことで湿地の樹林化を防止し貴重なヨシ原湿地を守る環境保全という具合に目的が変わってきている。
春らしい天気で霞んでいるが筑波山が見えている。 -
ヨシ焼き開始は8:30からだが、1時間前には、すでにこの人出。堤防の上にズラリと三脚が立ち並ぶ。
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30分前には、隙間なく三脚の列がびっしり。会話を聞いていると、県外から来た人も多い。地元ローカル紙によると、今年の見物客は8,500人だったそうだ。
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ヨシ焼きまで時間があるので、しばし、菜の花の撮影をして時間つぶし。
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小さな子供連れの見物客も多い。土手の菜の花摘みがうれしくて、飛び回っている女の子。
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予定より10分早く、彼方から黒煙が上がり始めた。
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すぐ前のヨシにも主催者のヨシ焼き連絡会の人たちが火をつけ始めた。
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昨年より今年は火の勢いが強い。主催者の係の人の背丈と比べると、火柱は一瞬、10mを優に超える。
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かなり離れた堤防の上でも炎の熱で顔が熱い。点火してまわる係の人は相当熱いだろうな。
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今年のヨシ焼きは、1500ヘクタールの予定だったが、実際に焼けたのは1350ヘクタールだったと地元新聞が伝えている。
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イチオシ
このヨシ焼きは、ラムサール条約にも登録されている貴重なヨシ原湿原の保全に重要な役割を果たしているのだが、2011年、2012年は、福島第1原発事故による放射能汚染の拡散の恐れがあったため、中止となっている。2013年の再開にあたっては、一部の人たちの反対もあったようだが、環境影響評価の結果、問題ないことが確認されている。
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イチオシ
黒煙や灰は、相当高く上がり遊水池の周囲に飛散する恐れがあるので、近隣住民へは、ヨシ焼き中は、窓を閉めたり、屋外に洗濯物を干すのをひかえるように注意を促す宣伝を航空機を使って行っている。
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火の勢いが強まったときは、すさまじい黒煙が立ち昇り、太陽を覆い隠してしまう。
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煙の隙間から顔を出した太陽は、夕日のように赤く染まっている。
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菜の花と炎のコラボ
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イチオシ
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菜の花を前ボケにして。
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火が治まってもしばらく煙が立ち上っている。ヨシ原の一部はゴルフ場になっていて、ゴルフ場の芝生に火が燃え移らないように、ヨシ焼き連絡会の人たちが散水車で回っている。
こんな煙に囲まれている中でもゴルフに興じている人たちもいる。煙たくないのだろうか?
一時間ほどで、かなりの部分は焼けてしまった。昨年より火のまわりが随分速かった。
これから、渡良瀬遊水地も、いよいよ春本番。焼け野原は直ぐに緑で覆われることだろう。
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