16年夏休み～クロアチア周遊二週間プラスαの旅★12 イストラ半島の先端、三千年の歴史を誇るプーラの街

2016/08/10 - 2016/08/12

ご訪問ありがとうございます。

クロアチアのあとスロヴェニアに行くことは決めていましたが、ザダールからどのように移動するかはすこし迷っていました。イストラ半島に行くのか、パグ島などの島めぐりか。ただ島と島を結ぶフェリーは1日1便しかないなど交通があまり便利ではないのと、島にはホステルが少なくて宿代が高く付くことなどを考えた結果、ザダールからプーラへ国内線で飛び、プーラから電車かバスでリュブリャーナへ移動することに。

プーラについては情報が少なく、どんな見どころがあるのかもあまりわかりませんでしたが、ローマ時代の遺跡が残る素朴な港町で、日本ではあまり知られていない割には意外と観光客の姿も多かったですが、どちらかと言うと観光に偏りすぎない普通のクロアチアの街を見ることができたのではないかと思います。

なお、2泊の滞在中、日帰りでロヴィニへ行きましたが、ロヴィニでの写真はまとめて別の旅行記にまとめさせていただくことにします。

ルートの詳細
伊丹→成田→（機中泊）→ドーハ→ベオグラード1泊→サラエヴォ2泊→モスタル2泊→ドブロヴニク2泊→フヴァル2泊→スプリット2泊→プリトヴィッツェ1泊→ザダール2泊→★いまココ★プーラ2泊→リュブリャーナ2泊→ブレッド湖1泊→ザグレブ2泊→ドーハ（空港泊）→羽田1泊→伊丹

エリア プーラ(クロアチア)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

このあとプーラの市街へ向かうのですが、到着ロビーでahirutを待ちうける悲劇とは…！
とひとつ前のザダール編で書きましたが。
便数があまり多くないプーラの空港では、（日本の地方空港と同じように）到着便に合わせて市街へ行く連絡バスが運転されているのですが、対象はライアンエアーなどのLCCのみ！　FSCのクロアチア航空の便で到着したため、この便に接続するバスはなし…おまけに次のLCC便到着は3時間後。つまり次のバスまで3時間待ち…
というのがその悲劇でした(^ ^)

プーラ空港 (PUY) 空港

タクシーがあるにはあるけど、一日中ずっとここでお客を待っているようなあまりたちがよさそうではないドライバーたちと客引き。まるで昔の東南アジアの空港みたい。タクシー代にこの人たちの無駄な人件費が上乗せされていることは明らかなので、市街まで歩いていくことにしました。Googleマップによると市街の中心まで約7キロなので、2時間くらいで着くはず。
空港から街へ向かう道で珍しい歩行者を見て驚くネコさん…(^ ^)

でもおかげで珍しい飛行機が見られました。

約45分経過。荷物はキャリーケースなのでそんなに大変ではないです。
ここからプーラ市内。そしてプーラと碧南が姉妹都市であることが発覚(^ ^)
碧南というところには行ったことがありませんが、ほかにこの旅で行ったサラエボと前に行ったことがあるイタリアのヴェローナの名前も見えました。

さらに30分くらい歩くと道沿いに教会などの建物が多くなってきて、その先にスーパーがあり、そこから中心部へ行く普通の路線バスに乗れました。
でもそのまま町まで歩いて行ってもあと30分くらいだったみたい(^ ^)

そんなこんなで無事市街地に到着(^ ^)

ホステルにチェックインしたらさっそくお散歩開始。
ホステルの裏の住宅にかわいい車があった～！

海の方へ歩いて行ったら駅があったので、寄ってみます。
後で調べてわかったんですが、街のちょっと外れにあるこれがプーラ駅で、リュブリャーナ方面の列車もここから出ていました。

かわいいイラスト地図発見。
PULA3000と書いてあるのは、3000年の歴史がある街ということのようです。
ローマ時代よりまだずっと前の紀元前10世紀に人が住んでいた記録があるらしい。

駅は海に面していて、夕陽を眺めるにはとてもいい場所でした。

夕陽に輝くプーラ駅。

駅の建物も立派だし、まわりにもたくさん線路や建物があって、今は静かだけど、その昔たくさんの列車が行き来していた時代があったのかもしれませんね。

駅の海側にはほとんど建物がなく、海が見渡せます。

そのまま海沿いの道を歩いて港の方へ。

夕陽を堪能したらホステルに戻ってバータイム(^ ^)

ザダールで買ったインドネシアラーメンを消費(^ ^)
チキンフレーバーと書いてありましたが、エースコックのワンタンメンにとても似た味。

つぎの日の朝～
日帰りでロヴィニへお出かけです。
バスの出発を待つ間に朝ごはん。バスターミナル内のパン屋さんでクロワッサン。
クロアチアのパンはレベルが高くハズレが少ないです。

ロヴィニの写真はロヴィニ篇で。

午後、プーラに帰って来た後です。
おそらくプーラ最大の観光地、古代ローマの円形闘技場。

円形劇場 劇場・ホール・ショー

中に入ることもできますが、外からでもよく見えます(^ ^)
見たけりゃ見ろ！みたいな大胆さがステキ♪

中ではイベントか何かの準備をしているようで、照明や音響機器などがたくさん置かれていて、古代ローマの雰囲気が…と思ってしまいますが、その反面こうして実際に使用されているからこそ、ずっと壊されずに残っているということも言えそうです。

瓶ビールや飲料水、タバコ、ポテチなどが大事なもののようにショーウインドウに展示されていました(^ ^)

マーケットがあるにぎやかなエリアに来ました。
関係ないけど、日本の「歩行者専用道路」の標識は誘拐犯といやがる子どもにしか見えないから、このクロアチアのデザインもらったらどうかと思う…

広場の真ん中に2階建ての市場の建物があります。

市場の1階には魚屋さんがたくさんありました。

☆魚屋さんは午後はほとんど開いていないので、写真はつぎの日の朝撮影。

マグロの塊も見えます～

1階の反対側はチーズやソーセージなどのお店。

2階には食堂、レストランとカフェがたくさん並んでいました。
外から見て3階建てのように見えるのは2階の天井がこんなに高いため。

手すりの装飾も抜かりはなく。

市場のまわりにも野菜、果物やその他の食料品のお店がたくさんあります。

特に果物のお店が多いです。ベリーなどはパック単位で売っていますが、よく探すと8クーナ（1ユーロ）くらいの小さいパックがあるお店もあります。

ぺろぺろ(=^・^=)

ん！　何見てんのよ～☆

その市場の近くにあるセルギウスの凱旋門は紀元前1世紀のものらしいです。
この奥はお土産屋さんやカフェが並ぶいわば目抜き通り。

セルギ門 建造物

このあたりあちこちにネコさんがいました～

旧市街の中心にある丘の上に城塞があるので、行ってみます。
城塞へ行く道の途中にローマ時代の劇場跡がありました。

ザダールでもそうだったけど、古い石材の割れたのがその辺にころがっています…(・・;)　盗まれたりしないんでしょうか…重くて持てないのかな？

まだ発掘中？　って言う感じで、あまり整備されていない状態ですが、それでも自由に歩き回れてなかなか楽しいです(^ ^)

城塞の方は今は歴史博物館になっています。
こちらはヴェネツィア時代のものらしいので、ローマ時代の遺跡と比べればまだまだ新しい…とは言い過ぎか(^ ^)

プーラ城 城・宮殿

城塞からの眺め。円形闘技場がよく見えます。

港の向こうに駅も見えました～

丘から港の方へ降りてくると双子の門が見えました。

ツインゲート 建造物

青い海と船。そしてかもみー。

リヴァ通り 散歩・街歩き

きょうも夕陽を見に駅に来ました(^ ^)
すっかりお気に入り。

きょうは列車がある時間だったみたいで、ホームには電車を待つ人の姿が。

つぎの日の朝です。
ホステルの近くにある小さなスーパー。小さいながらチーズやサラダなどの量り売りコーナーとかもあって、日本にも昔よくあった、魚屋とか八百屋から発展していろんなものを置くようになった食料品店みたいな感じ(^ ^)

港のまわりは公園。

Valerijin park 広場・公園

旧市街と海の間を通るリヴァ通りへ。

水揚げされた魚をそこでそのまま売るような魚屋さんがありました(^ ^)

その先には飛行艇が。
ECAユーロピアン・コースタル・エアラインズ。

海を見ているネコさん～♪

その先のフォルム広場にはアウグストゥス神殿がありました。
アウグストゥスとか世界史の授業で聞いたことあるような気がするけど、その人に関係ある建物が未だに残っているのはすごいですね。

アウグストゥス神殿 史跡・遺跡

その隣は市庁舎ですが、市庁舎の柱をよく見ると、何かいろいろ付いています。

市民会館 建造物

一見薬局かと思わせるプーラのツーリストインフォ(^ ^)

その先には個性的な建物の電話局がありました。

赤い壁に丸い窓、側面が赤い階段。かなりいいです。

誰もいなかったのでちょっとお邪魔して…
でもすぐ受付の人が戻って来て、写真はだめ～って怒られました(> <)

外にあったポストもとてもクラシック。

市場の近くの社食みたいな食堂でランチ。
魚のあら煮みたいなの。すごく味が濃かったです。

ごはんのあと市場の2階のカフェでエスプレッソ飲んで、
マーケットでベリーを買って。

お土産屋さんをのぞきながらプーラ駅へ。

プーラ駅はもちろんクロアチア鉄道の駅ですが、ここからの路線はクロアチアのほかの地方ではなくスロヴェニア方面につながっています。リュブリャーナまでって言ってきっぷ買ったら、博物館でしか見たことないような厚紙のやつ出てきて驚く(^ ^)

ちょっと運転席のぞいてみたら、買い物袋とか食べ物が入ってそうなビニール袋とかいっぱい置いてあった(^ ^)

プーラからの電車はスロヴェニアとの国境の町ブゼトBuzetゆき。
ブゼトでスロヴェニア鉄道の電車に乗り換えです。

☆夕方に一本だけリュブリャーナ直通の急行みたいなのがあるみたいです。

すごい山の中を通っていて、途中乗り降りする人はほとんどいませんでした。

途中の駅。駅員さんが丸い標識みたいなのが付いた棒を持って立っていました。
鉄道の旅～～って感じ(*´ω｀*)

線路は集落よりずっと高いところ走っているみたいで、車窓には村のような景色がよく見えます。

踏切は看板だけ。

そんなひなびた景色を見ているとあっという間に国境のブゼト駅に着きました。

電車から降りてホームで乗り換えの電車を待っている間に警察の人が回って来てパスポートに出国のスタンプを押してくれます。
非常にローカルな国境でほのぼのムード(^ ^)

クラシックなブゼト駅の建物。
30分くらいしてスロヴェニア側からやって来た、折り返しディヴァーチャDivacaゆきの電車に乗り換えます。
クロアチアとは一旦バイバイですが、スロヴェニアのあとまたザグレブへ行く予定ですので、一時の別れ(^ ^)

この先はスロヴェニアなので、旅行記もリュブリャーナ編の方に移動します。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。