昭和記念公園のセツブンソウ

2017/02/03 - 2017/02/03

２月３日は節分会で春も間近・・・この時期に、セツブンソウが見ごろになっている立川の昭和記念公園を訪れてみました。
この時期なので多くの種類の花はありませんが、水仙・福寿草・梅・蝋梅・クリスマスローズなどが入園者を楽しませてくれます・・・そして、写真の花がセツブンソウ。
もともと石灰岩の地域に自生し、節分の頃に花を咲かせる小さな草花ですが、この可憐な花を見ていると、冬の寒さを耐え抜き、春を待つ力が与えられるような気がしました。

エリア 立川(東京)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車

昭和天皇御在位五十年記念事業の一環として、立川基地跡地に昭和58年に開園した「昭和記念公園」・・・大規模災害発生時の避難所の機能も持たせて設計されたということもあり、とにかく広い・・・でも、国営ひたち海浜公園の約半分の面積です。
立川口駐車場に車を止めて「立川口」から入園。
立川口の入り口の反対側にあるJR立川駅方面に行くと、「昭和天皇記念館」がある「みどりの文化ゾーン」があります。

園内の「花の情報板」・・・冬の季節は、サザンカ・ソシンロウバイ・ニホンズイセン・ツバキ・スノードロップ・ウメ・フクジュソウ・セツブンソウ　の８種類で、園内地図に開花場所が示されています。

入口の近くにある花壇と、その先のカナール。

天然石の舗石が西洋庭園の佇まいをみせるカナールには、大小５つの噴水があります。

一番奥にある大噴水。

平和の象徴である鳩をモチーフにした銅像。

陽光を浴びる大噴水には、虹がかかっています。

「ふれあい橋」を渡って「水鳥の池」の方に歩いていくと、最初に出迎えてくれるのは「ニホンズイセン」・・・周りに良い香りが漂っています。

水仙の群生地として知られているのは、伊豆下田の爪木崎、兵庫県淡路市、福井県越前海岸など。

ニホンズイセンの別名は「房咲き水仙」・・・・その名の通り、房になって花が咲いています。
水仙は球根で増えますが、ユリ根と違って球根に毒があるので、食べると危険。

ニホンズイセンの次は「福寿草」・・・梅園の所々に、可憐な黄色い花を咲かせています。

見頃を迎えている梅園。

中国が原産地の「ソシンロウバイ」。

まるで蝋細工のような黄色い花。

英語名は「Winter Sweet（冬の甘いもの）」。

甘く気品のある香りです。

これは、花芯部が紅紫の和臘梅。

クリスマスローズが林の中に咲いていました。

冬の貴婦人と言われるクリスマスローズ。

夏の暑さには弱いけど、寒さに強いクリスマスローズです。

水のゾーンの中心を占める「水鳥の池」は、約５ヘクタールの人工の池。
鳥や昆虫、魚などの動物や植物にとって、多様性のある生活環境となっています。

冬のこの時期は、野鳥のオアシス。

カモが気持ちよさそうに日向ぼっこをしています

池の近くにある少女像は、鶴田清二作「花咲くころ」・・・腕を組んで何の思いにふけっているのでしょうか。

セツブンソウは、砂川口の近くにある「こもれびの里」に咲いていました。

節分草の自生地として有名な場所は、以前、秩父の山に登った時に見た小鹿野町の「節分草園」。
http://4travel.jp/travelogue/10990462
そこに比べると規模は小さいのですが、可憐な花に変わりはありません。

遠くまで行かなくても都心で見れるのは嬉しいことです。

春がもうすぐだと感じさせてくれる花です。

セツブンソウの花が咲いている場所の下にある一角が「こもれびの里」。
「こもれびの里」には、「昭和」「武蔵野」「農業」をキーワードにして、昭和30年代の武蔵野の農村風景を再現しています。

ここに移築された古民家は、幕末の頃に和泉村（現在の狛江市）で名主を務めていた石井家の住宅。
この長屋門は、文化・文政年間（19世紀初頭）のものと推定されています。

18世紀後半に建てられた主屋。

土間に面した居間には、囲炉裏があります。

座敷に飾られた雛人形。

７段飾りの立派なお雛様です。

明治時代初期に建てられた蔵にも、雛人形が２組飾られています。

18世紀後半から幕末まで、名主を務めていた旧家・石井家の豪華な邸宅と雛飾りを楽しんで、昭和記念公園を後にしました。