2016/12/26 - 2017/01/02
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1billyさん
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2016年・年末の休みを使って
中東・ヨルダンに行ってきた
シニア(60歳)の旅行記です。
中東というと、このヨルダンにも
隣接するシリアでは内戦やIS
(イスラム国)によるテロで危険な
イメージはありますがヨルダンは、
シーア派がいないイスラム教の国
であり、スンニー派で統一されている
ため、比較的安全な国とのことでした。
それでも出発直前に、カラクという城壁で
観光客1名が巻き添えになる事件はありました。テロではありません。
〇外務省ページより。
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2016C341.html
今回の旅行のメインは世界遺産・ペトラと
死海リゾートです。
特にペトラは映画・インディー
ジョーンズで観て以来一度は来たい
世界遺産と考えていました
このあと、今回の旅行記は2つ、計3編を
記載します
今回はこのペトラ偏。
3-2、死海の遊び方(死海の浮かび方と
滝の温泉)編
3-3、ワディラム砂漠と最後の1日ドバイ偏
従来、航空券を取って、レンタカーなど
自力で動く個人旅行が好きですが、
今回は事情の分からない国。
ですから「航空券とホテルがセット、
一部の観光だけついている
自由度の高いツアー」を選ぶようにしました。
結果的には二人だけの個人ツアー手配と
なりました。
ペトラに関する皆さんの旅行記を
読んでいますと、
800段を登らないと辿りつけない
「エドデイル」があるため、
「ペトラは結構歩く」との表記が多いのですが
我々が実際に歩いた時間も最後に
付記してあります。
(健脚でもないフツーの男女です)
参考にしていただけますと幸いです。
全体に、『できるだけガイドブックに記載されていない、
実際に歩いて気が付いた点』をわかりやすく
記載しています。
あとから来られる方の参考にしていただければと思います
1billy
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- タクシー 徒歩
- 航空会社
- エミレーツ航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
-
エミレーツ航空でドバイ経由、ヨルダンの首都アンマン空港へ
①12月26日(月)成田22:00発⇒27日(火)ドバイ4:50着
時差5時間。飛行時間、12時間。
3時間トランジット。
②8:00⇒9:40アンマン着。
飛行時間3時間半。時差2時間。
☆初エミレーツ(エコノミー)でしたが
機内の音楽や映画のプログラムが充実していて
驚きました。「シンゴジラ」「君の名は」などを
観ました。
☆注意点:ヨルダン入国ビザ
ヨルダン入国にビザは必要です。
ただ、日本人には入国時「無料で交付」されます。
決して、「ビザを購入する」窓口に並ばないこと。
-
ヨルダンの首都、アンマンの空港から
主要なハイウェイ(Desert Highway)を車で飛ばして
ペトラのあるワデイムーサまで約3時間です。
厳しい検問はありませんが
空港出口やハイウェイで2-3か所
車を停めてドライバーの免許証を見たりしていました。
拳銃を持った交通警官の様でした。 -
宿泊(2泊)のぺトラゲストハウス。
遺跡には一番近いホテルで
建物の横が遺跡入り口なので
ホテルのフロントから徒歩1分で遺跡でした。
写真で見ていただける通り
砂岩の岩肌を削って建ててあります。
トルコのカッパドキアの洞窟ホテルそっくり。 -
1日目午後の半日観光でご一緒した、
ペトラの英語の公式ガイドさんです。
ヨルダンの方にとっても英語は母国語ではありません。
この方は元中学の社会科の先生で
ペトラの細かい説明に世界のほかの地域の世界遺産の
解説をまじえることができます。
なまりになれたら、非常に幅広い知識のガイドだとわかります。
ペトラは地元の発音では「ピートラ」
とのことでした。
またペトラの遺跡内をラクダや馬で駆け巡る
べトウィンの若い男性たちにも気軽に声を
掛けていました。
彼のおかげで「ペトラ」を遺跡としてだけでなく
美しい岩の造形物としての観点からも
楽しむことができました。感謝。 -
ホテルの横にあるペトラ遺跡の入口ゲートです。
2日券を購入手配。(ツアー代に含まれている)
これから後の旅行記はペトラ2日目(12月28日)の
様子を記載しています。
(天気の話)
1日目の午後は実はガイドと歩いていた1時間後に
突然嵐となり、雹(ひょう)交じりのみぞれに
見舞われました。体感は氷点下の気温でした。
カッパと防寒具は持参していましたが
この時期、用意は万全に。
なお、その嵐は30分で立ち去りました。 -
入場券です。(ツアーに組み込まれている)
2日券で55JD(ヨルダンデイナール)
1JD=165円(2016年12月26日)ですから
約9,000円。安くないですね。 -
入り口を入ると
こんな岩山が目に入ってきます。
わくわく感が高まります。 -
左手に、馬、馬車の乗り場があり
乗りませんかと?勧誘を受けますが
パスして
歩くと最初にこの光景
〇精霊が宿るジンブロックスです。 -
4本の尖塔がオベリスクの墓と言われています。
-
いよいよシーク(割れ目)です。
1昨年行った、アメリカグランドサークルの
アンテロープキャニオン(赤い砂岩の割れ目)を思い出します
良ければその時のゴールデンサークルドライブ記を
ご覧ください。アメリカのほうが規模は小さいですが
赤のグラデーションは見事でした。
https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/11016150/ -
高さ50メートル。
人の身長をはるかに上回る岩の割れ目です。
これは「鉄砲水」が通った「跡」です。
そう考えると怖いですが
数千年、数万年かけてできたものです
50年前に実際にここで犠牲になった観光客がいます。
今でも大雨だと通行ができなくなることがあるようです。 -
シークの両側の岩肌です。
黒く見えるのは「灰」の跡で
火山の噴火の証拠だそうです。
数十年、数百年に渡って、噴火が
あった証拠です。
ここペトラがすごいのは
紀元前のナバタイ人の遺跡(当時の方から
言うと興隆していた街や国)だけでなく、
自然遺産としての岩肌にも素晴らしい
自然の造形物があることです。 -
黒い層が灰(火山灰)の後です。
-
ここはエルハズネに向かって右側の「水道」です。
エルハズネ(町の中心地方向)に向かって
水が流れるよう、緩やかな下りになっています。 -
昔ここが海だった名残の
カルシウムとのこと。白い
カビのようなものがついています。 -
見事な石をしきつめた通路
-
横からのシークから来る鉄砲水を防ぐダム。
-
これは、シークの両側にある水の通り道にあった
セラミック製の筒のあと。特に生活用水だった右側。
2000年以上前のものとは思えない。
交易の中心地で砂漠にある都市に水がふんだんにあるためには
このような設備は非常に重要だったと思われます -
水の管を守るふたのあと。
-
両側の水の通路には彫刻も。
-
隊商とラクダの彫刻ですが足の
部分しか残っていない。 -
朝日が入ってきているシーク
-
人が小さく、いかに高い岩山かわかります
-
シークをのんびり30分歩くと、
いよいよ、念願のエルハズネ(エルカズネ)が
見えてきました。
興奮します。 -
正面から撮ります。高さ45メートル。
予想以上に大きい。
削りやすいとはいえ
岩を削って作ったのは大変だったろう
と思われます
魔よけのメデューサ、勝利の女神・ニケ、女性部族・アマゾネス
などの彫刻があります。
中は空洞です。 -
ラクダ(タクシー)と当時の格好をしたかた。
-
エルハズネの前にはおみあげもの屋
兼軽食屋が常にオープン。
便利ではありますが、やや興ざめ。 -
午前9:30、陽が当たってきました。
もっと見ていきたいのですが
先を急ぎます。 -
馬車です。
しつこく誘われます。 -
エルハズネを過ぎてすぐに道が広くなり
視界が開けてきます。
この先は町の中心広場です。
この左手はファサード(正面という意味)通り。 -
円形劇場
45段あり、8,500人収容したらしい。 -
街の中心部である広場を
ひたすらエドディル方向に
歩きます。 -
市場
-
大神殿と左側に注目して進みます。
-
大神殿。
帰りに高台から全景を臨みます。 -
凱旋門です。
-
カスルアルビントというこの広場最後の神殿を
過ぎると山に入っていきます。
いよいよ800段の階段を上って
「エド・デイル」です。
この分岐点にトイレと
ぺトラゲストハウス直営のレストラン(バシン)があります。
宿泊客は20%引きの券がありますので
出かける前に必ず持参すること。 -
800段の階段です。
階段と言っても日本の神社のような
きちんと整えられた石段では
ありません。
時として石が丸くすり減っていたり
石が大きかったり、まちまちです。 -
馬車は通れないのでロバだけですが
狭い道にやってきます。
こちらが避けないと
通れません。 -
こんなにすり減っている段もあります。
雨の降った下りはゆっくり降りないと
危険だと思います
我々は重くてかさばったのですが
キャラバンシューズと
杖を持参しました。 -
岩肌は絶景です。
-
岩が溶けているような肌もありました。
-
途中の景色です。
-
三分の二登ったところにある茶店です。
店の物を何も買わずに、ベンチで
休んでいたら
怒られました。(笑い) -
エドディルに着きました。
カスルアルヒント、バシンレストランから
徒歩約45分です。
しんどいですが、高尾山、筑波山などと
比べれば「へのカッパ」です。
しかも、この時間は休みながら、
写真を撮りながらです。
この日は最低気温5度最高気温14度
くらいでした。
ただ、夏は飲料が相当必要と思われます -
売店方向から正面を撮りました
エルハズネと比べると大きいですが
装飾はシンプルです。 -
売店のうらの大きな岩山に人が。
-
そこに上って撮りました。
もう少し、10分ほど行くと
絶景ポイントがありましたが
体力温存でやめました。 -
約40分かけて、バシンレストランまで、
降りてきて、分岐点の木陰で折り畳みの
椅子を開き朝作ったおにぎり
(水で戻す保存食のあまり)
を食べます。
朝食はデラックスなバイキングですので
昼食は軽めでいいのです。 -
帰りは行くときに見た左手の街
の建物と反対側の
・ビザンチン協会
・王家の墓などを
めぐります。
大神殿は丘の上から全景が見えました。 -
ペトラ協会(ローマの支配下になってからは
ビザンチン協会)まだ発掘中で。 -
床にはモザイク画がのこされていた。
よく盗まれなかったものだ。 -
隣にある「青の教会」
-
王家の墓です。
と言っても墓だったのかどうかもわかっていない。
ともかく4面が横につながってはいるが
まったく建築様式が違うらしい。 -
我々が興味を持ったのは
こんな天然の岩の色を活かした
住居と思われる一角。 -
写真ではいまいちだが、極彩色。
マーブル模様。
自然が作り出す芸術です。
ペトラ全体に
・硫黄の黄色
・鉄分の赤
・銅の黒
・砂の白
などが混じっています
当然こうした石の色の違いを「モザイク」に
できるわけです -
シルクの墓
-
墓の内部。
-
降りていくとおみあげもの売りが
いっぱいいます。 -
ペトラ遺跡内で唯一買った
縦15センチ、横20センチの陶器の壁掛け。
最初は、10JD(=1,600円)の言い値でしたが
最後は5US$(=600円)で買いました。
結構重かったです。 -
ここは噴水の跡です。
これでホテルに帰って今日は終了。
帰りは馬車も考えましたが
歩いて帰りました。
なおこの日の夜はエルハズネ前ににキャンドルを飾る
「ペトラナイト」の日でしたが
休養を優先し、行きませんでした。 -
ここからは、ペトラ観光のポイントや注意点です。
①清掃員さんと動物のフン
皆さんの旅行記を読んでいると、道にはラクダや馬のフンが
散乱していて汚いという論調ですが、
ゴミ箱は至る所にあり、かなりの数の
清掃員さんがほうきと塵取りをもって
いました。
木の葉1枚でも拾っていました。
ですから、運搬用の動物のフン以外は
まったくきれいです。
またそのフンも朝までにきれいに
なっていました。
朝、シークを歩いた時、
気が付きました。
ヨルダンがいかにこの遺跡を大事に
しているか?
外国人観光客を大事にしているか理解できた気がします。 -
②トイレ
きれいなトイレが遺跡のポイント
数か所に設置されています。
もちろん「チップ不要」です。
治安上の問題もありません。
素晴らしいと思います。 -
③無料の日本語パンフを手に入れましょう。
役に立ちました。
1.右、ヨルダン全体のパンフ・・・ホテルにありました
2.左、ペトラパンフ・・・・ホテル前のビジターセンターに
ありました。 -
ヨルダンパンフの中身、表側です。
主要観光地の概況説明です
「地球の歩き方」には載っていない観光地もあります。 -
ヨルダンパンフの裏側です。
ヨルダンの全体図です
あまり大きな国ではないので
位置関係がわかって助かります。 -
ペトラパンフの表
ペトラ内の主要ポイント15か所を
写真付きで解説してあります -
ペトラパンフの裏側です。
-
④だいたいの「歩く所要時間」
一番問題になる「エドデイル」に行く
800段の階段ですが
我々は行き(登りに)45分
帰りに40分使いました。
下りも石が丸くなっていて危険な箇所があったので
「杖」を使い、ゆっくり降りました。
下りのほうが気は使いました。
これも少しづつ休みを入れてです。 -
⑤参考になる作品
来られる前に「インデイ―ジョーンズ3」をご覧になることを
お勧めします。 -
⑥防寒対策
ペトラは標高1000Mの高地です。
北緯30度ですから、 同緯度に換算
すると、真冬、鹿児島の桜島山頂に
いるイメージ。そりゃ寒いですよ。
晴れていても防寒対策は必要です。
初日の午後、冷たい雹(ひょう)交じりの
みぞれに降られてガイドとともに
逃げ込んだおみあげものや。
ここでたき火と熱いチャイ(紅茶)で
もてなられ息を吹き返しました
ベドウィンの動物の乗り物への客引き
はしつこいですが「根」は
みんなひとなつこい「ベドウィン」の民です。 -
⑦狭い道では馬車に注意
特に狭い「シーク」で遠くから
ひずめの音が聞こえてきたら
歩くのをやめて、脇に避難しましょう。
非常に危険です。
⑧金曜日、土曜日が休み
最近そうなったようです。
要注意。
以上でペトラ偏を終わります
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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この旅行記へのコメント (1)
-
- きなこさん 2017/01/12 22:18:59
- ペトラ遺跡
- こんにちは〜
ヨルダンの旅行記
拝見しました
あの長いお仕置きとも言える(笑)道のりを思い出しました
こうして拝見していると「あ〜〜どうしてもっとゆっくり歩いて楽しまなかったんだろ〜」と思ってしまいます。
でもゴールがあるとついつい負けん気の強さから?か先を急いでしまいました
懐かしいです
あの感動をもう一度味わいたいです
次の旅行記も楽しみにしています
きなこ
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