南九州（宮崎県・鹿児島県）　道産子姉妹　パワースポットと温泉で心と体をリフレッシュしてきた！

2016/12/23 - 2016/12/27

仕事に追われる日々、心も体も疲労困ぱい。そうだ！寺社を訪ねてパワーをもらって元気になろう！と思い、天孫降臨神話で有名な宮崎県高千穂峡と鹿児島県霧島神宮に決めました。古事記と日本書紀に載っている神々の伝説の地を巡り、さらに古代のロマンが香る日本最大級の古墳群も見学し、温泉でまったりと癒される充実の５日間。猛吹雪の北海道から１日がかりで飛び出した姉妹を、神様に導かれるように南国の地は温かく迎えてくれたのでした。

≪１日目≫　１２月２３日（金）
　私：旭川～羽田～宮崎空港へ移動
　姉：中標津～羽田～宮崎空港へ移動
≪２日目≫　１２月２４日（土）
　レンタカーで高千穂神社、高千穂峡、天岩戸神社、天安河原巡り
≪３日目≫　１２月２５日（日）
　レンタカーで西都原古墳博物館と古墳群、宮崎神宮巡り
≪４日目≫　１２月２６日（月）
　宮崎駅からＪＲで鹿児島県霧島神宮駅へ移動
　霧島神宮、霧島温泉巡り
≪５日目≫　１２月２７日（火）
　私：鹿児島～羽田～旭川空港へ移動
　姉：鹿児島～羽田～中標津空港へ移動

エリア 高千穂・五ヶ瀬(宮崎)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 3.5
• グルメ: 3.5
• ショッピング: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: レンタカー ANAグループ JR特急
• 旅行の手配内容: 個別手配

２日前から天気が荒れ始めた。新千歳空港は欠航が相次いでいる。しかし、私が利用する旭川空港は雪に強いので大丈夫と余裕でした。
１２月２３日（金）の朝、一応早めに家を出発して、搭乗時刻の２時間前に空港に着きました。ところが、機材変更で１時間の遅れが出ていたけど「それくらい大丈夫」とまだ余裕あり。
しかし、強風の悪天候で新しい機体の到着がさらに遅れ、やっと搭乗したのはいいけど今度はシステムエラーでまた待機。これで羽田から宮崎へ行く予定の乗り継ぎ便に間に合わなくなってしまいました。でも、まだ最終便がある！ＡＮＡ（エアドゥ）頑張って！
そんな私の思いをよそに、隣のＪＡＬは順調に飛んでいくのでした。

旭川空港 空港

ソラシドエアの機内にて。
結局、エアドゥは３時間４０分の遅れで羽田に着き、宮崎行きの最終便にぎりぎりのタイミング（出発は１５分後！）で乗り継ぐことができました（ホッ）。さすが日本の空の翼、対応がすばらしい。預けた荷物もちゃんと戻ってきたし。外国じゃあ、絶対にこうはならないでしょう。
姉の方はと言えば、猛吹雪で車の運転が危ぶまれるような状況から、何とか中標津空港へ向かい、たった３０分遅れのフライトで羽田に向かうことができたそう。羽田で私と合流して乗るはずだった乗り継ぎ便にも、何事もなく乗れたのでした。
全く天気の心配をしていなかった私の方が、危ういフライトになってしまいました。

ようやく着いた宮崎空港。
すでに時刻は２１時過ぎ。ニッポンレンタカーに連絡して送迎してもらう。今夜から３日間、レンタカーで宮崎を観光します。高千穂地方の明日の最低気温が０度ということで、雪国の心配性が出て、オプションでスタッドレスタイヤ（１日1800円）にしました。でも、実際は全然必要がないくらい暖かだったのですけど（笑）

宮崎空港 (宮崎ブーゲンビリア空港) 空港

３泊する宮崎観光ホテルにチェックインした後、お腹が空いていたので、ぶらっと近場を歩いて見つけた小料理屋に入ってみました。店名は失念したけど、大きな具でゆずの香りがきいたおでんをいただきました、おいしかった！

ホテル３５１号室からの眺め。リバーサイド側じゃなかったのが、ちょっと残念。
（ホテルについてはクチコミでご紹介します）
朝風呂（天然温泉）に入って、大変にぎやかな朝食会場でバイキングをいただきました。大陸系の方々も多かったです。
８時半、カーナビで「高千穂神社」と検索し、いざ出発！

宮崎観光ホテル 宿・ホテル

道産子には驚きの狭い高速道路を走ること２時間。やっと道の駅で休むことができました。五ヶ瀬川にかかる天満大橋にて、ピース！
風景は、北海道の９月下旬といった感じです。

道の駅・北方よっちみろ屋にて。
大きなミカン？です。他にもつきたてお餅や手作り菓子、果物（主にミカン）など地元色の濃い品がたくさん並んでいて、楽しい。

そこから約３０分で、高千穂神社に到着。
クリスマスイブの今日、参拝者は少なめだったかな。駐車場は広く余裕で停められました。
日差しが強くて、写真の中央が白くなってしまう。いや、もしかして霊的なものか！？
鳥居を過ぎると、重要文化財の鉄造狛犬一対があります。力強いお姿でした。

高千穂神社 寺・神社・教会

厳かな雰囲気。
木々に囲まれているので空気がひんやりしている。
高千穂神社は、ニニギノミコト・他の神々を祀り、厄払いや縁結びにご利益があるという。
ここで、初めて御朱印帳を買って、ちょっと離れた所にあるくしふる神社の御朱印も一緒にいただきました。

大きな夫婦杉。

こちらは、樹齢800年の秩父杉、立派ですね～。
北海道には、これほど高く育つ樹木がないので圧倒されます。

次は、高千穂峡へ向かいます。無料の大橋駐車場から渓谷を降りていきます。

見事な柱状節理です。苔むした感じもいい。川の水が青緑色で神秘的。

3つの橋が見えるポイントに来ました。
上から高千穂大橋、神都高千穂大橋、新橋。

一番の見所、真名井の滝へは行けませんでした。遊歩道の途中で崩落があった模様。残念ですが、十分に自然を堪能しました。

１４時過ぎ、道の駅高千穂で昼食にしました。鶏塩うどん。悪くはないけど、醤油とみりんをたっぷり使ったような濃い味付けです。

くしふる神社は、ひっそりとしていました。聞こえるのは鳥の声だけ。

くしふる神社 寺・神社・教会

天岩戸神社の駐車場に来ました。

天岩戸神社 寺・神社・教会

天岩戸神社。
古事記・日本書紀の天の岩戸伝説を伝える神社です。

天岩戸神社を一度出て、天安河原を目指します。

川沿いの気温は９度。息が白くなり、カメラを持つ手がかじかんできました。どんどん先に進みます。

どんどん進んで、１０分くらい歩いたでしょうか。

現れました！天安河原が！
思わず「すごーい！」（心の声）

天安河原 自然・景勝地

天の安河原神社。
伝説では、弟神の所業に困り果てた天照大神が、この洞穴にお隠れになり、世界が朝の来ない真っ暗闇になってしまったという。そこで、どうしたらいいか八百万の神々が集まって話し合いをした場所がこの河原だそう。

ちょうど西日が差してきて、神々しい景色になりました！

ただただ、美しい光景だと思いました。そして不思議で神秘的な、何かの力を感じました。

無数の石積み、誰が最初に石を積んだのでしょう？

天岩戸神社に戻ってきました。
まだ頭の芯がぽーっとします。マイナスイオンをたっぷり吸いこんで、すがすがしい気分になりました。

夕食は、ホテル最上階の「汐彩」で。宮崎といえば地鶏の炭火焼き、ただこれ、ものすごく塩辛い。お酒のおつまみにはいいのかもしれないけど。

１２月２５日（日）今日もいい天気、２１度まで上がりました。
宮崎市の西北部の西都原（さいとばる）に、宮崎県立西都原考古博物館があるので行ってみました。
博物館は、展示方法や内容が充実していて、とにかく好奇心をくすぐります。なんと入館料は０円。1000円取ってもおかしくないのに。
募金箱があるので、感動された方はいくらか入れてくださいね。

宮崎県立西都原考古博物館 美術館・博物館

本物の三角縁獣文帯三神三獣鏡。

出土した軽石製石棺。触って持ち上げてみると本当に軽い。
この博物館の展示物は、触れてもいいものがたくさんあります。フラッシュをたかなければ写真もＯＫ！　太っ腹です。

女性と男性の頭蓋骨、そして復元像。
奥の方には、何千何万個の出土品が整理・保存されています。また研究室でもあり、実際に研究している場面を見ることができるそう。
展示物には詳しい説明書きがついていません。ボランティアガイドさんがいるので、尋ねると（いや、尋ねなくても）丁寧に面白く説明してくれます。

博物館の展望室からの眺め。古墳がいっぱい見えます。３１１基もあるそう。まさに古代の集合墓地です。

ミュージアムショップも充実していて（雑貨や書籍、笑っちゃうような物まで）たくさんお土産に買ってしまいました。

博物館を出て、近くの古墳を見学してみました。
のどかなダイコン畑の中に、古墳がポコポコとたくさんあります。
写真は２０６号墳「鬼の窟」。

６世紀後半の石室を入ることができます。

前方後円墳の１３号墳。こちらも中に入って見ることができます。

４世紀後半の石室。中央のくぼみに遺体を寝かせたようです。胸の辺りに銅鏡とヒスイの首飾りが置いてあります。

大小の古墳があちこちに。
見学者は数名しかいませんでしたが（クリスマスですし）、ピクニックに来ているグループはいくつかありました。のどかですね～

宮崎市に戻る途中で寄った、綾町の物産館で日向夏ソフトクリームをいただきました。さっぱりとしておいしかったです。

宮崎市に戻ってきました。
宮崎神宮に入ります。
広い境内ですね～、駐車場もすごく広くて、お手玉を練習している方がいました（！？）。

宮崎神宮 寺・神社・教会

初代天皇の神武天皇を祀っている格式高い神宮です。
お正月の準備が始まっていました。

五所稲荷神社。
保食神（ウケモチノカミ）が祀られ、農産業や衣食住、商売繁盛の守護神として崇敬されています。
私的にとても感動したのがこちらの狛犬です。

この愛らしさときたら！

ユーモラスで、なんてセンスがいいのでしょう。
この旅行１番のお気に入りです。

夕食は、繁華街にある「黒木屋」で。
姉はビールで、私は日向夏サワーで乾杯！
海藻サラダに宮崎牛のしゃぶしゃぶ、地鶏の味噌焼き。おいしいのですが、どれも味がとても塩辛い。こちらの方々、血圧は高くないですか？

１２月２６日（月）今日は鹿児島へ移動します。
ホテルから宮崎駅までタクシーで約５分、750円でした。
計画では９時台の特急に乗るつもりでしたが、早めの行動が大事と思い立ち、８時１５分発の特急きりしま５号で行くことに。この判断が、のちの観光に大きく影響することになりました。

宮崎駅 駅

１時間２０分で、霧島神宮駅に到着。乗車券・特急券で2400円でした。
ここから、宿泊するホテルへ行くにはバスを利用するのですが、ちょうど９時５１分発の丸尾経由・観光ホテルいわさき行きがありました。それを逃すとえらいことになります。１～２時間に１本しかバスが通らない！

霧島温泉駅 駅

３０分くらいで、霧島温泉郷の「丸尾」停留所に到着しました。そこから重い荷物をガラガラと引きずって、霧島観光ホテルへ向かいます。
まだ１０時半、チェックインには早すぎるけど、荷物を預かってもらいます。驚いたのが、ホテルスタッフが「お名前は？今夜お泊りですか？」などと一切聞かないで荷物を預かってくれたこと。おおらかなのか適当なのか（笑）でもうれしい。
（ホテルについてはクチコミに書きます）

霧島唯一の展望温泉の宿 霧島観光ホテル 宿・ホテル

１５分ほどバスで山道を揺られ、霧島神宮に着きました(片道３４０円)。
神宮前は、少々寂れた感じ。
本殿へは長い階段を上ります。

霧島神宮 寺・神社・教会

日本で最初の新婚旅行をした坂本龍馬とその妻・おりょうも、ここ霧島神宮を訪れています。

君が代の「さ～ざ～れ～石の～巌とな～りて～」のさざれ石があります。意外と小さい！？

ご神木、大きいですね～

本殿。装飾・色が鮮やかです。

本殿に向かって左側に遊歩道があり、階段を下りていくと「亀石」があります。ここでもマイナスイオンをたっぷり吸いこみました。

私は、神社に行くと必ずおみくじを引きます。なんとなく当たるんですよね～。

神宮前のバス停に戻ります。１３時９分発まで１時間もあります(その次は１５時３４分発)。お店は閑散としていて、休み処は期待できない感じです。お菓子司があったので、名物のお饅頭を買って店先で食べました。

辺りでは、ネコの「里親募集」があちこちにあり、ケガをしていたり病気にかかっていたりと、胸が苦しくなりました。早く、里親が見つかりますように！

霧島温泉郷の丸尾に戻ってきました。
徒歩３分くらいで「丸尾の滝」に行けます。
辺りは、温泉街らしく硫黄の香りが漂っています。

温泉街のお土産屋の前にて。
温泉と言ったら温泉饅頭ですよね～、お芋もおいしそう。

昼食で入ったカフェ・空のふもと。
姉は、生ハムのバケットを注文したのに、出てきたのはサラダでした(笑)。でもおいしかったそうです。
私は、チョコバナナパフェ。中にコクのあるプリンと、その下の層にバナナとアイスが詰まっていて、おいしかったです！　確か750円だったかな。

１５時過ぎ、ホテルにチェックイン。
さっそく温泉に入ることにしました。最初は南館の１階、露天風呂に入りました。お湯はちょっと熱めですが、気持ちがいい。ゆっくり堪能します。
部屋は和室一間、トイレとユニットバスが別れているのはいいのですが・・・狭くて。
このホテル、バリアフリーは全然ダメです。客室のある南館・北館、フロントのある中央館を行き来しなくてはならないし、階段だし。そして館内は薄ら寒かった。んー温泉で温まれば問題ない？
夕食後は、ここのアピールポイントの展望温泉に入りました。しかし、雨が降っているので何も見えませんでした(笑)

大広間で夕食です。
左から黒豚？の醬油ベースの鍋、豚肉の味噌煮(甘じょっぱい！濃すぎる！)、胡麻豆腐、さつま揚げ(お菓子みたいに甘い！)、お刺身の盛り合わせ。テーブル中央の空間は何でしょう？
これに鶏そば、ごはん・お吸い物、デザートはパイナップル二切れがつきました。一番おいしかったのはパイナップルかな(笑)
宮崎も鹿児島も、とにかく味が濃いですね～ちょっとびっくりです。

最終日　１２月２７日(火)　北海道に帰る日です。
ホテルから鹿児島空港まで車で約３０分だというので、余裕を持って７時半にタクシーで向かいました（5,470円）。
空港に着くと、９時３５分発羽田行きが１時間遅れとのこと。その前の８時１０分発の便に振り替えることにしました。出発まであと２０分です。
ここで「あっ！？」と気づきました。姉が乗る便と私が乗る便は別々だったのです！　てっきり、鹿児島～羽田は一緒に乗ると思い込んでいたので、焦りました。さらに、８時１０発の便が１５分遅れていたこともラッキーでした。
もし、ホテル出発を１時間遅らせていたら(私が乗る便の時間に合わせていたら)、姉は確実に遅刻して乗れないばかりか、羽田～中標津便もアウトで、今日中の帰宅はできなかったのです。
早めの行動が「運を呼んだ」のでしょう、神様ありがとう！

鹿児島空港 空港

始発便はびっくりするほどスカスカ。大丈夫か、ＡＮＡ？
姉と話しました。今回の旅行が時間的にロスもなくスムーズに進み、無駄なく観光地を巡ることができたのは、神様が導いてくれたからではないかと。

定刻より２０分ほど遅れて羽田空港に着きました。
姉とはここでさよならです。予定よりちょっと遅れて中標津へ飛び立っていきました。
私の旭川行きの便は、丸々６時間開いていますので、のんびり空港内を見て回ります。空港といえば、用事が済んだらすぐに出ていくものですが、こんなにゆっくり歩きまわったのは初めてです。

昼食はパンケーキで。
搭乗口５１番近くのＡＮＡラウンジ(私は1,030円を支払って）を利用しました。混んでいました。
さて、北海道方面に向かう便がどんどん遅延していくのを横目に、旭川行きは定刻で出発できました。
旭川はマイナス１１度、駐車場に停めておいた愛車が、硬い雪と氷で覆われていて、氷をはがすのに３０分以上かかりました。自宅に着いたのは２２時近かったです。

宮崎・鹿児島、面白かったです！　神秘なパワーもいっぱいもらいました。「神ってる！？」という瞬間が多くあり、ああ、神様に守られているな～と思いました。
来年はどんな年になるかしら？　楽しみです。

旅行記を読んでくださり、ありがとうございました。