2016 宮古島の思い出　その３

2016/12/09 - 2016/12/12

12月に宮古島？　何しに行くの？
自問自答はあったが、混雑が嫌いな私。
今なら人も少ないだろうと出発した。

エリア 宮古島(沖縄)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: レンタカー ANAグループ
• 旅行の手配内容: 個別手配

●牧山展望台

伊良部大橋を渡って牧山展望台に向かう。

こちらは来間島の龍宮展望台よりもアクセスが分かり易い。
駐車場に停めて200ｍ程歩くことになる。

展望台に隣接して車が数台停められるスペースはあるが、高齢者や体の不自由な人の為と考えるべきだろう。

アプローチ道を歩いていると、左右に怪しい道が分岐している。
落ち葉が堆積した道は鬱蒼とした木々に覆われ、男性である私でさえ踏み込むのに少しばかりの勇気を必要とする。この先に一体何があるのか？　興味よりも警戒感が上回った。

牧山展望台 名所・史跡

展望台は土曜日とあって賑わっていた。
最上階まで行っても天井があるので開放感は悪いが、眼下に伊良部大橋を望み絶景だ。ただ、来間島の竜宮展望台とどちらがお勧めかと聞かれると、竜宮展望台を勧めたい

海の色が断然きれいだと思う。ただし、これは訪れる時間によって逆転するかも知れないのでお含み置きを。

●ヤマトブー大岩

昔、高木ブーという芸人がいたが、関係は無いだろうな・・。
道の際に巨石がそそり立っている。誰も車を停めて見ようとしない。
確かに巨石があるだけで、特に格別の景色がある訳ではない。

ヤマトブー大岩 自然・景勝地

上を見上げると牧山展望台の鳥のような造形が見える。
牧山展望台に行ってしまうと、その姿は分からないからここからの眺めは貴重だ。

●フナウサギバナタ

どうも「ウサギ」に注目してしまう。
でもウサギはいない。かわりにサシバというタカ科の鳥を模した展望台がある。
ちょっと太めだけど・・。

フナウサギバナタ 自然・景勝地

フナウサギバナタは「船を見送る岬」の意味らしい。

高校生？大学生？　８名の娘っこが展望台ではしゃいでいる。
下のジイサマに写真を撮れと指示している。なんなんだこいつらは？

生垣に覆われているが生垣のすぐ向こうは断崖。よい子は越えないように。

●名前の無い展望台

フナウサギバナタから西に走る事１～２分。
東屋のある小高い展望台の様なものがあった。

西には猛烈にきれいな海、東にはフナウサギバナタが見えている。
ここで弁当を食べる事にする。やはり、たとえコンビニ弁当であっても自然の中で絶景を見ながら食べると美味しい。

食べ終える頃にワンボックスが停まって娘っこ達が下りて来た。
手にはピクニック用品らしき物を持って登って来る。

東屋でご飯を食べるつもりだった様子で、私が弁当を広げているので少し困った顔。
「もう終わったからどうぞ」と声を掛けると「ありがとうございます！」

聞くと大阪の高校生で修学旅行らしい。民泊をしているとかで、引率の先生かと思ったら民泊のオバちゃんだった。景色のいい場所でご飯を食べましょう！という事で来たらオッサンが先に座ってたという訳。

どこからですかあ？
と聞かれて「大阪の隣の奈良よ」と答えると一斉に「へえ、近くやん」
ひょんな事から世代を越えたコミュニケーションは始まるもんだ。

ここに来て、先ほどのフナウサギバナタの娘っこ達は同じ修学旅行の仲間だと分かる。写真を撮れを指示されていたジイサマは民泊の主だろう。笑

●白鳥崎

こちらの浜もとってもきれい。
遠くにエネラルドグリーンの海が見えている。

西海岸公園・白鳥崎 公園・植物園

遊歩道が整備されているので、少し歩いてみようと進んで行くと・・
シーズンオフだからだろうか。遊歩道の左右から伸びる草が刈られていない。道を覆いつくしている。しかも、その葉にトゲがあってすれると痛い。

ちょっとだけ無理して通り抜けたがすぐやめた。怪我してまで・・ね。

●佐和田の浜

潮の状態によると思うが、海面からところどころで岩が顔を出しているのが他の浜と決定的に違う。沖合いまで浅そうに見える。

佐和田の浜 ビーチ

下地島空港側に車を動かすと黄色い砂浜が広がる向こうに岩が突き出る浜が広がり他の惑星に降り立った宇宙飛行士になった気分になれる。宮古島で同じ気分になるのは長間浜に続いて２回目。

なぜ岩が点在するかの原因だが、後述する帯岩と同じ1771年の津波で押し上げられた物と言われている。すげええ・・

●下地島空港

グーグルマップで検索しても、ナビでルート検索しても空港の北側を回る道は出て来ない。 しかし道が付いているらしくぐるっと回って通り池に続いている模様。
なもんで、行ってみた。

下地島空港は民間航空会社の訓練用に設置された空港で、かつては南西航空の那覇線が就航していたが現在は定期便はない。ANAもJALも訓練地から撤退しており、小型機の練習にたまに使われるだけと聞く。
空港自体はとりたててコメントする物は無いが、空港を取り巻く海岸の色が素晴らしい。
懸念された道路は普通車なら楽々離合が可能な幅があり一周が出来る。

下地島空港 空港

●通り池

観光バスが数台停まり、駐車場は満車状態。
どうしてここがこんなに混雑するんだろうか？

鍾乳洞の天井が陥没して大きな穴になったらしく、二つの穴はともに海中でつながっており外洋にも通じているらしい。
サーモクラインという水深によって大きく水温が変化する環境を持ち、多種多様な生き物がいることからダイビングのポイントにもなっていると聞く。

駐車場から徒歩数分。木道が整備されており通り池を観察出来る。二つの穴は壁面が逆バンクになっており、何かの拍子に落ちると壁につかまるのは困難かと思われる。なんにせよ落ちたら大変な事になるので気を付けましょう。
木道は途中で壊れており２ｍ程が通行不能になっている。先を見たかったが引き返す

通り池 自然・景勝地

●帯岩

1771年の地震で起きた津波で持ち上げられた巨岩（津波石）で、世界最大の津波石と言われる。

途中でくびれており人が帯をしている様に見える事から帯岩と称されるが、岩自体は大きいとは言うもののとりたてて特別な物ではないので見ごたえは無い。

帯岩 自然・景勝地

●中の島ビーチ

観光バスが５台程、乗用車も数十台停まっている。
なんだここは？！

浜に下りて行くと、高校生？　数百人がごった返し中。
一体何を始めようとしているのか？
シュノーケリング？　SUP？　それらしき物が見当たらない・・

あまりに人が多いので、ぐるっとまわって退散。
人がいなかったら評価は高かったかも知れないけど・・

●渡口（とぐち）の浜

800ｍ続く白浜で宮古島で透明度が高く有数のビーチ。
シーズンオフに訪れる人はいない・・と思ったら数少ない木の木陰に娘っこが１０人近く車座になって座っている。

紫外線に怯えて日陰に集まったという様相。少し異様であった。日焼けが嫌なら宮古島に来ない方がよくないかな。

渡口の浜 ビーチ

沖合いには来間大橋と来間島が見える。

●砂山ビーチ

宮古島のガイドブックには必ず登場する景勝地。
駐車場に車を停めて砂地の坂を登りきると狭い視界に美しい砂浜と海が見えて来る。
砂浜自体は幅が狭く、遠浅には見えない。

鮫による死亡事故が多発しており、2014年には４名が亡くなったらしい。
海続きなので、海に囲われた宮古島ではどこで襲われても良さそうなものだが、鮫も襲い易い場所があるのだろう。

砂浜の左端には自然に出来たアーチ状の岩がある。
風が強い為か打ち付ける波は相当激しい。
何個かに一つの波は恐怖すら感じる音と水量で襲って来る。

アーチ状の岩から見える海のはるかかなたにフナウサギバナタが見えている。
双眼鏡で見つけたので肉眼で最初からみつけるのは厳しいかな。
トリップアドバイザーの「トラベラーズチョイス世界のベストビーチ2016」の日本のベスト10に入っている。ちなみにその時の日本国内ベストは千里浜なぎさドライブウェイらしい。う～ん・・そうかな・・笑。

誰も写っていない360度写真を撮りたくて人がいなくなる瞬間を待つが、とっかえひっかえ人が来るので30分程待って諦めた。

●古謝（こじゃ）そば屋

昭和７年の創業。古き佳き宮古そばの伝統を守り続けた老舗。
ホテルから近かったので歩いて行ってみた。

80年の歴史を感じさせない垢抜けた店内とBGMに迎えられ、夕ご飯には時間が早いせいかお客さんもまばらな店内のカウンター席に陣取る。創業80年の老舗と聞いていたので、応対してくれるスタッフの若さに戸惑った。
歴史を大事にするコンセプトで最近出来たチェーン店だったのか？
そんな思いがこみ上げて来た時に注文したカレーそばと「じゅーしー」が運ばれて来た。

古謝本店 グルメ・レストラン

カレーは茶色というよりは黄色。
そう言えば昔のカレーはこんな色だったと溢れる郷愁に心が沁みる。
食べてみる。おお・・懐かしいカレーだ。
（汁のある）宮古ソバの上にカレーをかけてあるので食べ方がむずかしい。

かき混ぜてしまうと、汁でいっきにカレーが薄まってしまう。ここは麺を引き上げながらカレーと絡めて・・。
とかやっていたが面倒臭くなって気にせず食べ始めた。笑

ジューシーはなぜジューシーなの？　Wikiってみる。
本来の沖縄の方言では「ジューシーメー」。雑炊飯が訛ってジューシーメーになり、短縮されてジューシーになった模様。
聞いてみないと分からないもんだ。