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【10月12日(水)】<br />今年も医師の私が同行する台湾ツアーです。昨年に続き2回目です。もともと「湾生」のためのツアーです。昨年まで私も知らなかった言葉です。日本統治時代の台湾で生まれ、現地の学校(もちろん日本語での)へ通い、第二次世界大戦後に日本本土へ引き揚げた日本人の方々です。ですから、台湾旅行はむしろ「里帰りツアー」です。80歳以上の高齢の方々が多く、私が同行するツアーになりました。<br /><br />昨年は参加者が7人いたので、添乗員がついていたのですが、今年は参加者が5人と少なく、経費削減のため私が添乗員を兼ねています。昨年は台中、嘉義、台南の旅でしたが、今年は珍しい東海岸、花蓮・台東が主です。時期が悪かったのと、台南が入ってないので参加者が少ないのかもしれません。<br /><br />福岡空港からは、私の泌尿器科の恩師、I先生。でも、平等にIさんと呼びます。私との関係で今年も参加ですが、湾生ではありません。それと昨年も参加した女性Cさんと私の3人です。同じく昨年も参加した静岡県在住のYさんは先に台北に行って、現地で合流の予定です。千葉県に住んでいるOさんは成田空港から、名古屋に住んでいるEさんは関西空港から台北でほぼ同時刻に到着予定です。合計6名になります。<br /><br />元々、我々福岡空港からが最後に台北・桃園空港に着く予定だったのですが、遅れたのでなおさら3人を待たせてしまいました。でも、昨年と同様に現地ガイドが空港で待っていてくれます。今年は胡さんで、自分で漢民族ではなく、少数民族(先住民)でハンサムでしょうと自慢していました。確かに、肌はやや浅黒いものの彫りは深い気がします。「コ、コ、コ、コ」と呼んで下さいと鶏のように自分で言うので、すぐに名前を覚えました。インパクトは強いです。ただ、日本語がネーティブの昨年の徐さんと違い、少し発音に訛りがあります。<br /><br />専用車で台北駅へ移動し、15時10分発の特急列車に乗り花蓮(Hualien)へ行きました。2時間ほどです。パークシティホテルへ着くと、この日はホテル内のレストランで広東料理です。中華らしく円卓です。<br /><br /><br />【10月13日(木)】<br />花蓮市内から20kmほどの北に位置する太魯閣(タロコ)峡谷観光に行きました。私は発音が似ているので、昨年のトロッコ(列車)と混同していました。東海岸から西の内陸の方へ向かいます。切り立った峡谷があり、大理石や翡翠などの岩があり、宝石の原料の宝庫のようです。間を流れる川の色が特徴的です。石灰分が多いのか、灰色の水が流れています。あまり川の流れとしては見たことのない微妙な色です。色的には、セメントが溶けて流れているような感じです。<br /><br />太魯閣国家公園の大きな標識があります。時間があれば、遊歩道を歩けるようですが、我々は車で奥の道へ入っていきました。台湾の中部を東西に横切る道のようです。長春祠(ちょうちゅんし)という漢字の看板があり、お寺かお宮のような建物です。「祠(ほこら)」とは神を祀る小規模な殿舎らしいです。ここは、この東西横貫通公路を作る時に殉職した多くの霊を祀った中国宮殿様式の祠のようです。その真下にある一枚岩の大理石の割れ目から水が激しく湧き、滝になっています。見どころの一つになっているようです。<br /><br />この国家公園の入り口に車があり、果物を売っていました。台湾は果物が豊富です。昨年は軽く聞き流したのですが、今年は真剣に調べました。お釈迦さんの頭のようにゴツゴツの釈迦頭(バンレイシ、シュガーアップル)は甘くて結構美味しいのです。果肉は白いクリーム状で、味は非常に甘味が強く、ねっとりした果肉の中にジャリジャリとした砂糖の粒を噛むような食感があります。このジャリジャリした歯ざわりで英語の sugar-apple と言われるようです。<br /><br />もう一つの果物は昨年もCさんが買っていた龍眼(リュウガン)です。2cmほどの丸く茶褐色の果実がブドウの房のように重なっています。果肉はブドウに似た白く果汁の多いゼリー状で、中央に大きな種子があります。この種を竜の目に例えて竜眼の名が付けられたようです。この日買ったのは乾燥したもののようです。漢方ではこの果肉を乾燥したものを利用し、頻尿に効果あるそうです。泌尿器科専門医であるIさんと私は聞き流して苦笑いです。頻尿には、西洋薬(病院処方薬)でいい薬が沢山あります。<br /><br />その奥にある大理石工場を見学し、宝石類のたくさんある売店に案内されました。残念ながら、私には見るだけで買う気はまったくありません。敷地内にある食堂で昼食を取りました。郷土料理でもちろん円卓です。中華料理は詳しくないので、あまり花蓮料理の特徴はわかりません。辛い四川料理だけはわかりますが。台湾料理は基本的にはかなり美味しいです。しかも野菜料理が多いのが個人的には気に入っています。<br /><br />それから、ひたすら東海岸(東部海岸国家風景区)沿いに台東に向けて南下します。でも、海岸は名前の割には日本の海と変わらず、そんなに感激するような景色ではありません。私の好きなイタリアの海岸(アマルフィなど)とは違います。<br /><br />途中で、北回帰線標誌紀念公園に立ち寄りました。北回帰線は、地球の北緯23.5度に位置する線で、北側は亜熱帯で、南側は熱帯。夏至に太陽の真下になるそうです。恥ずかしながら、名前は聞いたことがありますが、正しい意味は知りませんでした。<br /><br />次に立ち寄った橋はユニークでした。八拱橋と漢字で書いていますが、英語の 8 arches bridges の方が分かりやすいです。アーチ状の橋が8つ続いているので壮観です。<br /><br />「奇観」と書いた石碑がある水往上流(水の逆流奇観)にも立ち寄りました。これも英語の Water Running Up Area の方が分かりやすいです。つまり、左から右へ水が高いところへ流れているのです。でも、答えは「目の錯覚」のようです。<br /><br />台東(Taitung)へ到着しました。今晩から二晩、台東鹿鳴温泉飯店(ルミナスホットスプリングリゾートホテル)での宿泊で、名前通り温泉があるようです。夕食はこのホテルでのバイキング料理でした。Yさんから戦時中の貴重な話が聞けました。EさんとOさんは友だちで同じ部屋です。昨晩はキーが反応しないというトラブルがあり、しかも部屋の中のスイッチが分かりにくく、部屋の電気が消せないので、仕方なくキーを引き抜いてしまって真っ暗にして寝たそうです。<br /><br />バイキング料理の夕食後、興味津々で温泉に行きました。完全に期待外れでした。日本の影響があるのは想像していましたが、露天風呂でもないし、屋内で日本と同じ42℃程度の湯船が二つで、洗い場は日本式に座ってではなく、シャワーのみです。イタリア中心に海外の温泉に詳しい私ですが、この温泉はダメです。少し熱過ぎ、長くは入れません。イタリアなどの海外のように38℃くらいなら、かなり長時間ゆったりと浸かれるのですが。しかも、偉そうに説明しています。<br /><br />鹿鳴温泉酒店<br />  炭酸美人湯 弱アルカリ性炭酸水素泉<br />(注意事項)<br />  ・高血圧、心臓病、糖尿病の方は、入浴時間が長すぎないように御注意下さい。<br />  ・行動不便の高齢の方と三才以下の幼児は温度感覚の不備の可能性によって、入浴をお止め下さい。<br />  ・温泉風呂に入っている時に、何か不適感があったら、浴槽を出して、スタッフに御連絡下さい。<br />  ・飲酒で泥酔している状態になったら、入浴をお止め下さい。<br />  ・伝染病がうつっている方は入浴をお止め下さい。<br />  ・女性の方は生理期間に入浴をお止め下さい。<br />  ・空腹の時に入浴をお止め下さい。<br />  ・食後の満腹状態ですぐ入浴しないで下さい。少し時間を経過してから、御入浴下さい。<br /><br />訳の分からない不完全な日本語が面白いし、書いている内容もくだらないというか、どうでもいいというか。<br /><br /><br />【10月14日(金)】  <br />朝食は今どき世界中のホテルでバイキング料理です。中華ですから、朝がゆ、蒸し物、油で揚げたパン様の食べ物、色々あります。私はいつものように、野菜を中心に食べます。<br /><br />今日は台東市内観光で、龍田国民小学校跡(現在は現地の小学校)とその横にある旧校長宿舎(これは現在は使われていない)を見学します。当然ですが、昔の日本の学校そのものです。田舎の私の故郷の学校そのものです。<br /><br />それから、国立台湾史前文化博物館へ行きました。入場料はNT$80、つまり台湾ドルで80(1台湾ドル=約3.3円)ですが、65歳以上は無料なので、実質お金が必要なのは私だけです。かなり以前の台湾からの歴史がわかり意外と面白い博物館でした。それから、今は使われていない旧台東駅も見ました。近くで夜市がありそうな雰囲気です。昼食はいつものように、円卓で野菜もたっぷりありヘルシーな中華料理です。珍しかったのは深紅の花のような食べ物でした。<br /><br />午後はホテルに戻り、ホテルの無料ツアーバスで街を案内してもらいました。午前中に行った龍田国民小学校跡も通過し、近くにある胡蝶姉さんの手工芸之家に案内されました。よくわかりませんでしたが、裏の木や花を説明してくれ、手工芸品を買わされるのかと心配していたら、あまり商売気はなく無料で小物をくれたりしました。<br /><br />ホテル所有の茶畑も案内されました。本当は自転車に乗って街をブラブラさせてくれる予定のようでしたが、高齢者がいて自転車を嫌がったので、バスで案内してくれました。龍田台地は眺望の良い高台でした。鹿野(龍田)日本神社にも案内されました。最後に、ホテル経営の鹿鳴茶園にてウーロン茶、緑茶の試飲をさせてくれました。私も雰囲気でウーロン茶を500台湾ドルで買いました。後日談ですが、水が違うのか、入れ方が悪いのか、ここで試飲したほどは美味しくありません。<br /><br />静岡県在住のYさんは先に台北に行って宿泊し、空港で合流し、帰りも一泊してから帰国の予定ですが、どうせなら昨年のように国内の福岡で前泊・後泊すればよかったと、盛んに後悔していました。<br /><br />夜は6時から今日もこのホテルでの食事です。またバイキング料理か、とうんざりしていたら、同じホテル内でもせめて別の部屋で台湾料理でした。でも、私には赤とんがらしが多い四川料理に見えます。百合の葉スープはあっさりして美味しかったですが。<br /><br />Iさんを案内して温泉へ行きました。でも、洗い場で腰かけるスペースはない<br />し、Iさんもあまり喜んではいなかったようです。<br /><br />パンフレットによると、台湾のゆるキャラとして&#21908;熊(オーション)がありま<br />す。英語でOhBear のようです。タイワンツキノワグマがモデルのようですが、<br />九州に住む私には熊本のくまモンのパクリに見えます。<br /><br /><br />【10月15日(土)】 <br />最終日は飛行機で台東から台北松山空港へ移動です。空港で待っている間期待しました。どうせ短距離だからプロペラ機だろうと。ところが、小さいとは言えジェット機でガッカリしました。<br /><br />首都の台北は小雨でした。別のマイクロバスで現地の運転手が待っています。もちろん、ガイドの胡さんは一緒です。総統府見学の予定で直行しました。外から長い行列が見えます。よく分かりませんが、「老人の足を洗う」儀式の日だそうです。雨も降っているし、1時間以上は並ばないといけなさそうなので、あっさり内部見学は諦めました。<br /><br />次に、私には全く興味のない免税店での買い物です。それでも、色々見ていると少しは買う気になって、自分としては珍しくお菓子を少しだけ買いました。最近は近くに住む娘に犬の世話を頼むので、少しは気を使ってお土産を買います。<br /><br />昼食は飲茶で、個人的にはよかったです。台湾料理(中華料理)は悪くないのですが、いつも円卓で少し飽きてしまいます。シューマイやギョーザなどに少し野菜料理もあり、ちょうどいいです。<br /><br />最後に、原宿のような西門(地下鉄駅名?)に行きました。日本統治時代は台北城西門があり、日本人街(繁華街)として栄えたそうです。でも、今はただの若者の街で日本のアニメの看板などもあります。でも、歩いても高齢者の団体である我々にはうっとうしいだけで、実際に二人からこんな所をうろちょろせずに早く空港へ行こうと言われました。<br /><br />予定通りに今度は国際空港である台北桃園空港へ行き、行先が成田、福岡、関西とバラバラです。今回は添乗員を兼ねた私ですが、段取りが悪く現地ガイドの胡さんにチップを渡す間もなく、バラバラになってしまいました。<br /><br /><br />空飛ぶドクター(登録商標)<br />坂本泰樹<br />

空飛ぶドクター坂本医師と行く! 花蓮・台東・台北4日間

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2016/10/12 - 2016/10/15

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空飛ぶドクター

空飛ぶドクターさん

【10月12日(水)】
今年も医師の私が同行する台湾ツアーです。昨年に続き2回目です。もともと「湾生」のためのツアーです。昨年まで私も知らなかった言葉です。日本統治時代の台湾で生まれ、現地の学校(もちろん日本語での)へ通い、第二次世界大戦後に日本本土へ引き揚げた日本人の方々です。ですから、台湾旅行はむしろ「里帰りツアー」です。80歳以上の高齢の方々が多く、私が同行するツアーになりました。

昨年は参加者が7人いたので、添乗員がついていたのですが、今年は参加者が5人と少なく、経費削減のため私が添乗員を兼ねています。昨年は台中、嘉義、台南の旅でしたが、今年は珍しい東海岸、花蓮・台東が主です。時期が悪かったのと、台南が入ってないので参加者が少ないのかもしれません。

福岡空港からは、私の泌尿器科の恩師、I先生。でも、平等にIさんと呼びます。私との関係で今年も参加ですが、湾生ではありません。それと昨年も参加した女性Cさんと私の3人です。同じく昨年も参加した静岡県在住のYさんは先に台北に行って、現地で合流の予定です。千葉県に住んでいるOさんは成田空港から、名古屋に住んでいるEさんは関西空港から台北でほぼ同時刻に到着予定です。合計6名になります。

元々、我々福岡空港からが最後に台北・桃園空港に着く予定だったのですが、遅れたのでなおさら3人を待たせてしまいました。でも、昨年と同様に現地ガイドが空港で待っていてくれます。今年は胡さんで、自分で漢民族ではなく、少数民族(先住民)でハンサムでしょうと自慢していました。確かに、肌はやや浅黒いものの彫りは深い気がします。「コ、コ、コ、コ」と呼んで下さいと鶏のように自分で言うので、すぐに名前を覚えました。インパクトは強いです。ただ、日本語がネーティブの昨年の徐さんと違い、少し発音に訛りがあります。

専用車で台北駅へ移動し、15時10分発の特急列車に乗り花蓮(Hualien)へ行きました。2時間ほどです。パークシティホテルへ着くと、この日はホテル内のレストランで広東料理です。中華らしく円卓です。


【10月13日(木)】
花蓮市内から20kmほどの北に位置する太魯閣(タロコ)峡谷観光に行きました。私は発音が似ているので、昨年のトロッコ(列車)と混同していました。東海岸から西の内陸の方へ向かいます。切り立った峡谷があり、大理石や翡翠などの岩があり、宝石の原料の宝庫のようです。間を流れる川の色が特徴的です。石灰分が多いのか、灰色の水が流れています。あまり川の流れとしては見たことのない微妙な色です。色的には、セメントが溶けて流れているような感じです。

太魯閣国家公園の大きな標識があります。時間があれば、遊歩道を歩けるようですが、我々は車で奥の道へ入っていきました。台湾の中部を東西に横切る道のようです。長春祠(ちょうちゅんし)という漢字の看板があり、お寺かお宮のような建物です。「祠(ほこら)」とは神を祀る小規模な殿舎らしいです。ここは、この東西横貫通公路を作る時に殉職した多くの霊を祀った中国宮殿様式の祠のようです。その真下にある一枚岩の大理石の割れ目から水が激しく湧き、滝になっています。見どころの一つになっているようです。

この国家公園の入り口に車があり、果物を売っていました。台湾は果物が豊富です。昨年は軽く聞き流したのですが、今年は真剣に調べました。お釈迦さんの頭のようにゴツゴツの釈迦頭(バンレイシ、シュガーアップル)は甘くて結構美味しいのです。果肉は白いクリーム状で、味は非常に甘味が強く、ねっとりした果肉の中にジャリジャリとした砂糖の粒を噛むような食感があります。このジャリジャリした歯ざわりで英語の sugar-apple と言われるようです。

もう一つの果物は昨年もCさんが買っていた龍眼(リュウガン)です。2cmほどの丸く茶褐色の果実がブドウの房のように重なっています。果肉はブドウに似た白く果汁の多いゼリー状で、中央に大きな種子があります。この種を竜の目に例えて竜眼の名が付けられたようです。この日買ったのは乾燥したもののようです。漢方ではこの果肉を乾燥したものを利用し、頻尿に効果あるそうです。泌尿器科専門医であるIさんと私は聞き流して苦笑いです。頻尿には、西洋薬(病院処方薬)でいい薬が沢山あります。

その奥にある大理石工場を見学し、宝石類のたくさんある売店に案内されました。残念ながら、私には見るだけで買う気はまったくありません。敷地内にある食堂で昼食を取りました。郷土料理でもちろん円卓です。中華料理は詳しくないので、あまり花蓮料理の特徴はわかりません。辛い四川料理だけはわかりますが。台湾料理は基本的にはかなり美味しいです。しかも野菜料理が多いのが個人的には気に入っています。

それから、ひたすら東海岸(東部海岸国家風景区)沿いに台東に向けて南下します。でも、海岸は名前の割には日本の海と変わらず、そんなに感激するような景色ではありません。私の好きなイタリアの海岸(アマルフィなど)とは違います。

途中で、北回帰線標誌紀念公園に立ち寄りました。北回帰線は、地球の北緯23.5度に位置する線で、北側は亜熱帯で、南側は熱帯。夏至に太陽の真下になるそうです。恥ずかしながら、名前は聞いたことがありますが、正しい意味は知りませんでした。

次に立ち寄った橋はユニークでした。八拱橋と漢字で書いていますが、英語の 8 arches bridges の方が分かりやすいです。アーチ状の橋が8つ続いているので壮観です。

「奇観」と書いた石碑がある水往上流(水の逆流奇観)にも立ち寄りました。これも英語の Water Running Up Area の方が分かりやすいです。つまり、左から右へ水が高いところへ流れているのです。でも、答えは「目の錯覚」のようです。

台東(Taitung)へ到着しました。今晩から二晩、台東鹿鳴温泉飯店(ルミナスホットスプリングリゾートホテル)での宿泊で、名前通り温泉があるようです。夕食はこのホテルでのバイキング料理でした。Yさんから戦時中の貴重な話が聞けました。EさんとOさんは友だちで同じ部屋です。昨晩はキーが反応しないというトラブルがあり、しかも部屋の中のスイッチが分かりにくく、部屋の電気が消せないので、仕方なくキーを引き抜いてしまって真っ暗にして寝たそうです。

バイキング料理の夕食後、興味津々で温泉に行きました。完全に期待外れでした。日本の影響があるのは想像していましたが、露天風呂でもないし、屋内で日本と同じ42℃程度の湯船が二つで、洗い場は日本式に座ってではなく、シャワーのみです。イタリア中心に海外の温泉に詳しい私ですが、この温泉はダメです。少し熱過ぎ、長くは入れません。イタリアなどの海外のように38℃くらいなら、かなり長時間ゆったりと浸かれるのですが。しかも、偉そうに説明しています。

鹿鳴温泉酒店
  炭酸美人湯 弱アルカリ性炭酸水素泉
(注意事項)
  ・高血圧、心臓病、糖尿病の方は、入浴時間が長すぎないように御注意下さい。
  ・行動不便の高齢の方と三才以下の幼児は温度感覚の不備の可能性によって、入浴をお止め下さい。
  ・温泉風呂に入っている時に、何か不適感があったら、浴槽を出して、スタッフに御連絡下さい。
  ・飲酒で泥酔している状態になったら、入浴をお止め下さい。
  ・伝染病がうつっている方は入浴をお止め下さい。
  ・女性の方は生理期間に入浴をお止め下さい。
  ・空腹の時に入浴をお止め下さい。
  ・食後の満腹状態ですぐ入浴しないで下さい。少し時間を経過してから、御入浴下さい。

訳の分からない不完全な日本語が面白いし、書いている内容もくだらないというか、どうでもいいというか。


【10月14日(金)】  
朝食は今どき世界中のホテルでバイキング料理です。中華ですから、朝がゆ、蒸し物、油で揚げたパン様の食べ物、色々あります。私はいつものように、野菜を中心に食べます。

今日は台東市内観光で、龍田国民小学校跡(現在は現地の小学校)とその横にある旧校長宿舎(これは現在は使われていない)を見学します。当然ですが、昔の日本の学校そのものです。田舎の私の故郷の学校そのものです。

それから、国立台湾史前文化博物館へ行きました。入場料はNT$80、つまり台湾ドルで80(1台湾ドル=約3.3円)ですが、65歳以上は無料なので、実質お金が必要なのは私だけです。かなり以前の台湾からの歴史がわかり意外と面白い博物館でした。それから、今は使われていない旧台東駅も見ました。近くで夜市がありそうな雰囲気です。昼食はいつものように、円卓で野菜もたっぷりありヘルシーな中華料理です。珍しかったのは深紅の花のような食べ物でした。

午後はホテルに戻り、ホテルの無料ツアーバスで街を案内してもらいました。午前中に行った龍田国民小学校跡も通過し、近くにある胡蝶姉さんの手工芸之家に案内されました。よくわかりませんでしたが、裏の木や花を説明してくれ、手工芸品を買わされるのかと心配していたら、あまり商売気はなく無料で小物をくれたりしました。

ホテル所有の茶畑も案内されました。本当は自転車に乗って街をブラブラさせてくれる予定のようでしたが、高齢者がいて自転車を嫌がったので、バスで案内してくれました。龍田台地は眺望の良い高台でした。鹿野(龍田)日本神社にも案内されました。最後に、ホテル経営の鹿鳴茶園にてウーロン茶、緑茶の試飲をさせてくれました。私も雰囲気でウーロン茶を500台湾ドルで買いました。後日談ですが、水が違うのか、入れ方が悪いのか、ここで試飲したほどは美味しくありません。

静岡県在住のYさんは先に台北に行って宿泊し、空港で合流し、帰りも一泊してから帰国の予定ですが、どうせなら昨年のように国内の福岡で前泊・後泊すればよかったと、盛んに後悔していました。

夜は6時から今日もこのホテルでの食事です。またバイキング料理か、とうんざりしていたら、同じホテル内でもせめて別の部屋で台湾料理でした。でも、私には赤とんがらしが多い四川料理に見えます。百合の葉スープはあっさりして美味しかったですが。

Iさんを案内して温泉へ行きました。でも、洗い場で腰かけるスペースはない
し、Iさんもあまり喜んではいなかったようです。

パンフレットによると、台湾のゆるキャラとして喔熊(オーション)がありま
す。英語でOhBear のようです。タイワンツキノワグマがモデルのようですが、
九州に住む私には熊本のくまモンのパクリに見えます。


【10月15日(土)】 
最終日は飛行機で台東から台北松山空港へ移動です。空港で待っている間期待しました。どうせ短距離だからプロペラ機だろうと。ところが、小さいとは言えジェット機でガッカリしました。

首都の台北は小雨でした。別のマイクロバスで現地の運転手が待っています。もちろん、ガイドの胡さんは一緒です。総統府見学の予定で直行しました。外から長い行列が見えます。よく分かりませんが、「老人の足を洗う」儀式の日だそうです。雨も降っているし、1時間以上は並ばないといけなさそうなので、あっさり内部見学は諦めました。

次に、私には全く興味のない免税店での買い物です。それでも、色々見ていると少しは買う気になって、自分としては珍しくお菓子を少しだけ買いました。最近は近くに住む娘に犬の世話を頼むので、少しは気を使ってお土産を買います。

昼食は飲茶で、個人的にはよかったです。台湾料理(中華料理)は悪くないのですが、いつも円卓で少し飽きてしまいます。シューマイやギョーザなどに少し野菜料理もあり、ちょうどいいです。

最後に、原宿のような西門(地下鉄駅名?)に行きました。日本統治時代は台北城西門があり、日本人街(繁華街)として栄えたそうです。でも、今はただの若者の街で日本のアニメの看板などもあります。でも、歩いても高齢者の団体である我々にはうっとうしいだけで、実際に二人からこんな所をうろちょろせずに早く空港へ行こうと言われました。

予定通りに今度は国際空港である台北桃園空港へ行き、行先が成田、福岡、関西とバラバラです。今回は添乗員を兼ねた私ですが、段取りが悪く現地ガイドの胡さんにチップを渡す間もなく、バラバラになってしまいました。


空飛ぶドクター(登録商標)
坂本泰樹

旅行の満足度
3.5
観光
3.5
グルメ
4.0
同行者
その他
交通手段
鉄道 観光バス 飛行機
航空会社
チャイナエアライン
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行なし)

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  • 現地ガイド・胡さんと

    現地ガイド・胡さんと

  • 早速の円卓料理を全員で囲む

    早速の円卓料理を全員で囲む

  • 円卓料理

    円卓料理

  • 花蓮の夜景

    花蓮の夜景

  • 雨模様の花蓮

    雨模様の花蓮

  • 花蓮の街並み

    花蓮の街並み

  • 太魯閣国家公園入り口

    太魯閣国家公園入り口

  • 豊富な台湾の果物

    豊富な台湾の果物

  • 台湾の果物

    台湾の果物

  • 太魯閣国家公園<br />入り口にて

    太魯閣国家公園
    入り口にて

  • 太魯閣国家公園<br />入り口

    太魯閣国家公園
    入り口

  • 太魯閣(タロコ)峡谷観光<br />川がセメントのような珍しい色

    太魯閣(タロコ)峡谷観光
    川がセメントのような珍しい色

  • 太魯閣(タロコ)峡谷観光<br />銅像前で

    太魯閣(タロコ)峡谷観光
    銅像前で

  • 長春祠

    長春祠

  • 長春祠をバックにIさん

    長春祠をバックにIさん

  • 大理石工場入り口

    大理石工場入り口

  • 花蓮料理

    花蓮料理

  • 台湾先住民が売り子の果物屋

    台湾先住民が売り子の果物屋

  • 北回帰線

    北回帰線

  • 北回帰線標誌紀念公園にて全員集合

    北回帰線標誌紀念公園にて全員集合

  • 八拱橋

    八拱橋

  • 八拱橋をバックに全員集合

    八拱橋をバックに全員集合

  • 水往上流(水の逆流奇観)

    水往上流(水の逆流奇観)

  • ホテルの温泉風呂

    ホテルの温泉風呂

  • 台東市のホテルの周辺

    台東市のホテルの周辺

  • 台東のホテル前で

    台東のホテル前で

  • 台東のホテル周辺

    台東のホテル周辺

  • 龍田国民小学校跡<br />旧校長宿舎

    龍田国民小学校跡
    旧校長宿舎

  • 龍田国民小学校跡<br />現在は現地の小学校

    龍田国民小学校跡
    現在は現地の小学校

  • 国立台湾史前文化博物館<br />内部

    国立台湾史前文化博物館
    内部

  • 国立台湾史前文化博物館<br />入り口にて

    国立台湾史前文化博物館
    入り口にて

  • 国立台湾史前文化博物館<br />内部の展示

    国立台湾史前文化博物館
    内部の展示

  • 円卓での昼食(台東)

    円卓での昼食(台東)

  • 旧台東駅

    旧台東駅

  • 台東の茶畑

    台東の茶畑

  • 高台・龍田台地からの眺望

    高台・龍田台地からの眺望

  • 鹿野(龍田)日本神社

    鹿野(龍田)日本神社

  • 中国茶<br />淹れ方の見本と販売

    中国茶
    淹れ方の見本と販売

  • 飛行機で台東から台北へ

    飛行機で台東から台北へ

  • 雨の台北<br />総統府

    雨の台北
    総統府

  • 台北<br />最後の食事は飲茶

    台北
    最後の食事は飲茶

  • 賑やかな西門(台北繁華街)

    賑やかな西門(台北繁華街)

  • 台北(西門)の屋台風食堂

    台北(西門)の屋台風食堂

  • くまモンのパクリ?<br />台湾のゆるキャラ<br />オーション(&#21908;熊)

    くまモンのパクリ?
    台湾のゆるキャラ
    オーション(喔熊)

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