2016/11/17 - 2016/11/18
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willyさん
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実に33年前。貧乏学生には越えられなかった東西の壁。ついに積年の望みをかなえる旅にでることができました。
今回は急遽相乗り希望の連れができたため、バッハ詣でというにはおこがましい、ゆかりの場所すべてを訪ねることができない旅でしたが、また一人でいつかゆっくり行きたいと思います。
旅のデータ(列車の時間はおおよその記憶です)
旅程:11月16日 23:50(羽田 発) カタール航空
17日 06:00(ドーハ着)
17日 07:45(ドーハ発) カタール航空
17日 12:35(フランクフルト着)
※ジャーマンレイルパス1等フレキシ7日間利用
14:10(フランクフルト発)ICE
15:50(アイゼナハ着)
アイゼナハ(ホテル・カイザーホフ)
18日 13:10(アイゼナハ発)ICE
15:00ごろ(ライプツィヒ着)
19:30(ライプツィヒ発)ICE
23:30(プラハ着)
プラハ(ホテル・エグゼ・シティ・パーク)
19日 18:45ごろ(プラハ発)ICE
20:45 (ドレスデン着)
ドレスデン(イビス・ドレスデン・バスタイ)
20日 10:45(ドレスデン発)ICE
16:30(ミュンヘン着)
ミュンヘン(リージェント・ホテル)
(クレアティフ・ホテル・エレファント)
22日 9:30(ミュンヘン発)ICE
13:00(フランクフルト空港駅着)
16:00(フランクフルト発)カタール航空
23:55(ドーハ着)
06:50(ドーハ発)カタール航空
23日 22:30(羽田着)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- カタール航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- エクスペディア
-
フランクフルトから2時間ほど。こじんまりしたアイゼナハ駅にとうとうつきました。
フランクフルト空港のDBオフィスでフレキシ7日間のジャーマンレイルパス1等をバリデートしてもらい、これから先は乗り放題。ただし、国境越えと夜行は予約必須のようです。この旅の指南をお願いした4トラべラーさんの教えにより、私は遠距離のみDBのサイトで予約をしていきました。
フランクフルトからはエアフルトで乗り換えかと思っていたら、直通を教えてもらいました。初めて乗るときは空席の見方がわからずドキドキしましたが、すぐになれました。 -
町にでてみるとすでに灯りがともり始めています。
冬のヨーロッパは日が短い。 -
通りがかりに確認する今宵の宿、カイザーホフ。この旅で一番いいホテルです(4つ星)。古い館ですが、内装は綺麗で快適です。こじんまりしているけど配慮のいきとどいた素敵な感じ。レセプションの方の応対もとても感じがよかった。
-
ぶれぶれなルター像の足元。通りかかったカールスプラッツにて。像の上部はプレハブ小屋で覆われていて、いったいどうなってるの?という感じ。
あまり時間もないので通り過ぎようとすると、そこにいた子供連れのお父さんが親切にも声をかけてくれ「上の小屋に入らないの?ベッドがあるよ。日本人の芸術家が作った像でしょ」って。そうなんですか。存じませんでした。
おすすめに従っては行ってみると、たしかにベッドの上の直立したルター様。
なぜにベッド・・どうしてもわからないセンス・・・ -
案内板に従って5分ほどでとうとうたどり着いたバッハハウス。バッハ信者にとって聖地です。感無量。
すでに窓には灯りがともっています。18時閉館なので早くはいらねば。 -
バッハハウス前にはバッハ様。ちょうどライトアップが始まったところでした。
330年ほど前、ここで生まれ10歳までをすごしたんですね。その辺を走り回っていたのだろうか。 -
はやる心で入ると受付のおば様が「5時からミニコンサートがありますよ」と。
さっそく地下のロッカーに荷物を預けていそいそと楽器室へ。
一緒になったご家族連れとともに一瞬待つと、鍵を持った方が現れる。この方が演奏をしてくださるのでした。30分ほど、合計5台の当時の楽器を、短い曲で演奏と説明をしてくださいました。
まずはドイツ語で、そのあと私たちのために英語で。
演奏に立ち会えるとは思っていなかったので嬉しかったです。
小さいオルガン(ワイマール宮廷にあったそうです)演奏時、後ろのふいごを足で押す役目を仰せつかってお手伝いする少年。 -
バッハハウス内部。こんな部屋で作曲をしていたらしい。
当時はパトロンがいないと食えない身分だった音楽家。
宮廷の楽しみのために、またミサのためにたくさんの新しい曲をつくらなくてはならない、大忙しの職業だった。乏しい明かりで酷使した目は、当然故障してしまう。バッハもヘンデルも目の病気をかかえ、バッハはその手術が遠因でなくなってしまうのだった。 -
演奏のあとは展示物を拝見。しみじみと味わった後はガラスのユリ椅子にてバッハの曲がきけるしつらえです。いつまでもじっくり聞いて居たかった。
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翌日、ヴァルトヴルグ城へバスで行こうとして表示を見誤り、気が付いたときにはいってしまったので、1時間待つよりはと歩きました。これが大正解。とてもとても美しい静かな林をぬけて30分ほどでしたか。すばらしいお散歩でした。
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途中にはお金持ちのお屋敷らしき大きな素敵な建物がちらほら
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そしてヴァルトブルグ城に到着。
バスやタクシーのつく広場から急な坂を・・・とガイドには書いてありますが、全く大したことはありません。 -
中世の城ですから居城と守城を兼ねていたのでしょう。高台からの眺めは素敵。
でもこれは実は帰りで、行きは小雨が降り始めたとおもったら、入場までのほんの10分ほどの間に暴風雨と化してしまってびっくり。 -
この時まではまだ雨も霧雨程度でした。この先に実はホテルがあるのですね。ここに泊まってみたかったです。
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暴風雨を歪んだ厚ガラスから。きっと何百年も昔と同じ景色。
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城主妃だったエリーザベトの豪華絢爛モザイクの間。モザイク自体は実は建造されてからだいぶ後に作られたそうですが、エリーザベトの一生が描いてあります。
このエリーザベトというハンガリーの王女だった人は大変素晴らしい方だったようで、24歳で亡くなった直後から奇跡が起こったということで列聖もされています。
4歳でこの城に連れてこられ、14歳でテューリンゲン伯と結婚して、伯が十字軍遠征でなくなるまで仲睦まじく、亡くなった後も修道女になって未亡人を通したのだそうです。 -
なんとも美しい。。静謐な時間が流れていました。
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丁寧なしごとです。モザイクは中東やイスタンブールで古い時代のものをたくさん見ましたが、このようなヨーロッパ的なモザイクは初めて見たかも。
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こんなお部屋で城主たちはすごしていたのだそうです。いいなぁ。
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そして白眉、歌合戦の間。
城内はガイドツアーでしか見られません。13時30分からの1回だけ英語によるガイドがありましたが、それ以外はドイツ語。時間がもったいないのでドイツ語に参加しましたが、日本語のパンフレットと英語による解説版でおおよそ理解はできます。
でもドイツ人たちが「ほほ~」とか「わはは」とか言ってるのをきくとうらやましかったです。 -
どなたも撮影されている、歌合戦の模様を織り出したタペストリ。
洋の東西を問わず、貴族はお暇だったんですね。
日本でも恋愛と歌合戦ばっかりでしたものね。 -
狂王ルートヴィヒがこの広間を真似てノイシュバンシュタインにも同じように作らせたという、祝宴の間。なにやら演奏会の準備が行われている模様で、前まではいけませでした。
これだけの空間を柱もなく支えられる建築技術はすごい。 -
祝宴の間でガイドツアーは終了し、オーバーアクションの上、時折力みすぎて声が裏返るガイドさんはさようなら、といってしまいます。
去り際「この後は領主館がみられますよ。ルターの部屋とか」と英語で我々にむかって教えてくれました。
領主館の部分は素朴ですが、年代を感じさせる古い作りで、わたしはこれも好きでした。 -
ルターがこもって聖書のドイツ語訳をしたという部屋。これも有名ですが、どうしてもインク壺を投げたあとのシミ、というのがわかりませんでした。
寒かったでしょうね。 -
ちいさなお土産ショップをでると重厚な窓にツルが絡んでいました。
すっかり雨もあがったようです。 -
とんとん。
白い頭巾をかぶったおばあさんが出てきそうなドア。 -
また町までおりていきましょう。
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リスなんかでてきてくれそうな。いなかったけど。
あ、でもとてもきれいな青い鳥がいました。 -
街はずれの何気ない家も丁寧に手入れされています。
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クリスマスの準備がすすむ小さな町をぬけて
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町の中心に建つニコライ教会。
このあとはバッハ生誕の地アイゼナハに別れを告げて、終焉の地ライプツィヒに向けてICEに乗りました。
ところがこれが混んでいて一駅分たっていないといけませんでした。
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この旅行記へのコメント (2)
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- アルデバランさん 2016/12/17 17:57:36
- 始まりましたね!
- こんにちわ、アルデバランです
いつ始まるか、今か今かと待ってました。
アイゼナッハ、カイザーホフに泊まったんですね
いいなあ…
あの前を1日に何度も往復しました。
この時期のチューリンゲンって何となく薄暗くって
少し寒々しいいけど、落ち着いた雰囲気がいいですよね。
バッハハウスでのオルガンの演奏、良かったでしょ
私の時は私一人きりだったので、隣に座らせてもらって緊張しました。
バッハの学籍簿等の古文書資料もさることながら、展示だけでなく色んな曲を聞けたりする試みが新鮮で感動しました。
城が凄く良かったとうかがいましたが、落ち葉踏みしめてあの小道を上ったのが良かったみたいですね…
「タンホイザー」の冒頭の序曲が聞こえてくるようです
続き、楽しみにしてます。
- willyさん からの返信 2016/12/17 20:43:32
- RE: 始まりましたね!
- アルデバランさん
コメントありがとうございます。
いや〜、お恥ずかしくて旅行記を書くのを躊躇するくらい、バッハの旅とはいえない旅となりまして、もじもじしていました。
とはいえ、器は小さいながらも私のなかであふれていたバッハへの思いをひとつ遂げられたという安堵感でいっぱいです。あっという間に年末が近づいてなかなか時間がとれないのですが、感度が新鮮なうちに書きたいと思います。
バッハハウスのミニコンサートはよかったですねぇ。オルガンも新鮮でしたが、クラヴィコードの柔らかな音が忘れられません。
アルデバランさんはネパールにいかれたのですね!
こちらは私がなつかしく思いながら拝見させていただきますよ〜。
アイゼナハのこじんまりしたあったかい雰囲気がとても好きでした。 晩ごはんはスーパーで買い込んだのですが、ソーセージをあっためてもらいたくて「旅の指差し会話帳」を駆使したのに全然通じなくて笑われて終わりでした^^;
ほんとにいろいろとありがとうございました。
つたない記録ですが読んでいただければ幸いです♪
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