瀬戸内国際芸術祭2016・高見島＆粟島編

2016/10/08 - 2016/10/10

春会期に続けて、2回目の瀬戸内国際芸術祭です。秋会期限定の西の4島を中心に2泊3日の旅程でした。
ここでは2日目の高見島と粟島訪問を紹介させていただきます。

エリア 丸亀・宇多津・多度津(香川)

• 旅行の満足度: 4.5

早起きをしてホテルを出て、まずはJRで多度津駅へ向かいました。

公式ガイドブックにはありませんが、列車到着に合わせて港まで無料シャトルバスが出ています。

多度津港のチケット売り場は押し合いへし合い状態。

結局増便が出ることになり、第1便は定刻よりも早く出発とうれしいサプライズ。

高見島到着。実際にはプリンのような形をした島です。

港口にはこうのように島のインフォメーションが書かれており、大変助かります。

148 田辺桂
今は珍しい陶器製の蛸壺。

149 中島佳那子
家から何やら突き出ているのがわかりますか？

内部は真っ暗でこんなすごいことになっています。

どの島にもねこは標準装備。

両墓制
かつては土葬と埋墓の2つの墓で構成されていました。

ちょうとE26 MuDAの公演日だったのですが、12時からと時間が合わず断念しました。

こんな風に看板を立てて煽っておきながら、

肝心の階段を上るなとはいかに？

150 若林亮
海を望む空き地に不要になった家電や日用品で作られた船が出現。

海側はこんな感じになっています。

さてここからは延々と急勾配。10月ですが、汗がにじんできます。

152 後藤靖香
高見島にまつわる物語の人物画。

こうように小学校の校舎を縦断するでかさ。

154 APP ARTS STUDIO
広場にかまどを焚いてアーティストが暮らすというコンセプト。

実際何やら炊いていたのですが、振舞われる形跡はなし。

さらにずんずん行くよ。

勾配が急なので、屋根と道路が同じ高さになっている。

そして豪快な廃屋も目立ちます。

153 中島佳那子
古民家に小さな穴がたくさん空いており、光が差し込むインスタレーション。

入り口が閉まるとこんな感じになります。

大聖寺
お茶漬けが振舞われていました。満員御礼で食べ損ないました。

155 内田晴之＋田辺桂
かつて栄えた除虫菊（蚊取り線香の原料）を栽培して、それを作品にしたものがあるそうな。

これは蚊取り線香だな。

奥にジャンボサイズがあった。

そしてこんなのも。匂いがもろ線香（当たり前か）。

奥にはもともとあった調度類も展示されています。

ここは何かというと、

「男はつらいよ」の撮影に使用された坂です。

147 野村正人
高台の庭と納屋を改造してレストランにリニューアル。

こっちは休憩コーナーみたいになっているけれども、なぜか誰もいない。

これはお風呂か？

155 山本基
こちらは入場制限がかかっており、しばらく待ちました。

民家の2階に塩を素材としたインスタレーションがありました。

繊細な美しさをご覧あれ。

全部鑑賞したので港へ戻りました。

四国へは戻らず、直接粟島へと移動します。

ほどなく粟島到着。ここがメインストリート。

お腹が空いたので、レストラン「ル・ポール粟島」へ行きました。

瀬戸内海鮮丼（900円）
ガイドブックの写真（191ページ）と比べるとなんだかかなり貧相な気がしないでも…

でもまあ落ち着いてゆっくり食事ができたのでこれはこれでよかったとしよう。

156 日比野克彦
海底から引き揚げた品々を展示する海に浮かぶ美術館。

がしかし、ろくなものがないな。

スタッフはロープの巻き方の講習に夢中でお客さんそっちのけ。

海底から拾ってきたもので製作。

粟島の象徴「粟島海洋記念館」

昔は海員学校だったんですね。中に入ろう。

157 日比野克彦
156の続き。

併せてこんな企画もありました。

こちらはアート作品ではないので、オーソドックスな面構えなのですが…

王道的な展示を期待したのですが、なんかもっと整理してほしい気がする。

さて、廊下を進んでいくとまだ作品がありました。

158 SOKO LABO
風が吹くと海を連想させる大きな布に波が生じます。

本当は上から吊るしたかったとのことです。

これは何と表現すればよいのやら。

海がテーマの作品群のはずではなかったのか。

蜘蛛の巣みたいになっている。

部屋を縦断する何か。

廊下の方まで出てました。

ロープを引くとおもりが上がります。

それよりも作品の横のこれの方が気になる。

さて今度は裏手の建物に入ってみます。

同じコンセプトのはがきが1枚もらえます。

大きな暖簾。

海賊撃退マシーン。

いろいろなライフジャケット作品展。

しかしこれは着たらむしろ命が危ないだろ。

ファンきーなデザインもあり。

いやあ、堪能させてもらいました。

ちなみに記念館は中庭も素敵です。ぜひ散策してください。

いったん港方面へ戻り、左折すると…

島唯一のコンビニ風商店「武内商店」があります。

お店自体は普通ですが、周辺のアートがすごい。

蚊取り線香。非売品。

本家を食う勢い。

流木展も併設。

この辺り一帯は作品展示エリアとなっている。

見回すと近隣の民家はどこもアートな感じのディスプレイ多し。

これ絶対意識してますよね？

とまあ、この辺で驚いているとこの先の「ぶいぶいがーでん」で腰を抜かすことになる。

ベンチやマンホールもおしゃれ。

藤井フミヤさんが作ったベンチ。

なんかどんどん、ぶいぶいしてきたぞ。

数も増えてきた。

個人的にはこれが最高傑作。

シンガポールで観た「タイガーバームガーデン」を思い出します。

ずらっと並んでござる。

キリン葡萄。

恐竜葡萄。

タイトル「一人相撲」座布団1枚！

ミッキー＆ミニー風。

やなせたかしさんも苦笑い。

すみません、そろそろ本題に戻ります。

159 久保田沙耶
漂流郵便局

だれだかわからない人宛のメッセージを誰でも読むことができます（書くのも可）。

本にもなっているよ。

みなさん、興味深げに読んでます。

160 粟島芸術村
小学校じゃなくて笑学校です。

４名のアーティスト作品が結構なスペースを使って展示されています。

これは理科の実験室っぽいですね。

元々の施設が上手に利用されています。

何かくるくるしてます。

まんま耐火金庫。

数で勝負。

島の方から依頼を受けて、ドレスを製作。

でも島には若い人がいないから、着ているのはおばあさんばっかり。

ドレス以外もいろいろあります。

大きな暖簾も承ります。

島の人と作ったという巨大仮面。

どれもこれもめちゃくちゃ味がある。

私のお気に入り。

ちなみに裏はこうなっています。

小さいのは被ってもOK。

小さいののベストはこれかな。インド人風船舶仮面。

紹介し遅れましたが、これが小学校の全景です。

小腹がすいたから食堂とやらをのぞいてみた。

随分簡素な食堂だな。おまけにほとんどすでに売り切れ状態。

次は草ぼうぼうの幼稚園へ入って行く。

161 エステル・ストッカー
内部は全然違う世界で圧倒されそう。

もう少し近づいてみました。

さらに近づいて遠近感を失い、足元でのでっぱりに躓きました。

別趣向の部屋もあります。

色違いの部屋。

さて今度はすぐ隣の小学校へごめんください。

廃校になったことを象徴するかのように天を指さす子供の像。

校内には失われた時を刻む時計が随所に並んでいます。

こちらは校長室。

次に職員室。

とにかくそこにあったものを並べるインスタレーションです。

以前からここにいたかは不明。

譜面はこの小学校の校歌です。

突当りにあるのは大太鼓。

というわけです。校舎が新しい分だけ逆に切ない。

さて、ここからは島の反対側の西浜までてくてく歩きます。

海が見えてきたところで、こんな看板を発見、ついふらりと横道にそれました。

おい、こりゃ何だ、脅かすな。

辺りをきょろきょろ見回すと…

どうやらこれのことらしい。

で、次にこれ。

あんまりたいしたことなかったなあ。

でもって海岸に到着しました。なにか遠くに浮かんでいるような。

157　日比野克彦
びっくりしたゾウ。

またも怪しげな看板を発見。

荒れ果てたキャンプ場。

ブランコ。

大量の鶏。わけがわからん。

振り返って157を見るといい感じになっていた。

海岸沿いには大きなソテツが生えていました。

さて、そろそろ引き返そう。

でたらめに見当をつけて歩いていたらプチ迷子になりました。

ドナルドの絵があんなところに描いてある。反対側は何かなと見てみると…

やはりミッキーだった。恐るべし粟島。

漂流しない郵便局は海岸近くにあります。

帰りの船のチケットを購入しました。

何かにつけ早めに船を待つのが得策です。

163 山田紗子
須田港にあるのですが、JR宅間駅行きのシャトルバスがすぐに発車するのでゆっくり鑑賞できませんでした。

バスは港と駅を時刻表に合わせてピストン輸送してくれます。実質待ち時間はゼロです。