72年前の戦場へトラック諸島でDIVE!～朽ち果てゆく特設給油船 神国丸(SINKOKUMARU)～

2016/05/31 - 2016/05/31

31日～4日までトラック諸島で計6本潜ってきました。
31日の1本目は神戸の川崎造船所で昭和15年2月に竣工した排水量10020総㌧ 全長153mの神国丸。
神国丸は神戸桟橋のタンカーとしてアメリカから重油の輸送に従事。
日米開戦前の昭和16年8月に日本海軍に徴用され特設給油船として太平洋戦争に突入。
真珠湾攻撃やミッドウェー作戦には空母機動部隊とともに行動しています。
そして1944年2月17日～18日のトラック空襲(作戦名ヘイルストーン)に参加した空母ヨークタウンの艦載機の攻撃を受け18日にファイチュック諸島(旧名 七曜諸島)のウドット島(旧名 月曜島)の北東、水深37mの海底に水平状態で着底しています。
2013年冬に続いて3回目のダイブです。
黙祷の後、潜行開始。

エリア チュック（トラック）(ミクロネシア)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 船 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

特設給油船　神国丸の沈没状態の図。
チューク州観光局で購入したDive-Mapより。

ポイント名 神国丸。
平均水深18.2ｍ Max29.4ｍ 透明度Max15m 水温30.5℃
15㍑タンク背負っての41分のダイビング。
今回１回目の減圧潜水！
船橋上部に潜行しそのまま船橋構造物内部へ。

船橋後部の甲板の天窓を除くと巨大なバルブが。
洋上給油関連の送油バルブか？

内部に進入したかったのですが一緒に潜った白人の青年が初心者だったので無理でした。

2015年4月に10年ぶりにチュークを直撃した台風4号の影響で崩れたキングポスト。
支柱1本残して倒壊していました。
支柱には小魚がたくさんで幻想的です。

船内から持ち出され甲板に転がるお鍋。

後部付近に来ると急激に透明度が悪くなり写真も撮る気もしませんでした。
船尾を一周し前部へ。

後部マストも小魚がたくさん。

煙突も台風の影響で一部形が変形していました。

中部甲板付近、船橋を目指します。

船橋上部でしばしの自由行動許可となったので船橋内に進入。
ここも2015年4月に直撃した台風4号の影響で隔壁が崩れています。

写真中央のパネルは電気のスイッチ類か？

操舵装置も見当たらずガランとしています。

船橋内ですが天井も抜け落ちているので暗くありません。

船橋上部に転がる医薬品箱。

浮上開始です。
さらば神国丸。

ブルーラグーンリゾートに戻らず、エテン島（日本名：竹島）で昼休憩です。

対岸に見える島がFefan島（日本名：秋島）

新しく休憩場所が新設されていました。

島民からココナッツのプレゼント。
弁当食べて2本目に備えます。