テルアビブに３泊： 市内はビーチが主だが，ヤッフォに行くと遺跡があった

2016/09/17 - 2016/09/23

イスラエルへ７日の旅行で，テルアビブとハイファに行きました（エルサレムは1999年に行きました）．テルアビブに２泊，ハイファに３泊，そしてテルアビブに戻って１泊でした．仕事でしたので観光は多くないですが，ここではテルアビブについて載せます．

テルアビブはイスラエル第２の都市で，人口40万程だがテルアビブ都市圏では380万程になります．イスラエル経済の中心で，最近ではハイテクのR&Dセンターやスタートアップ企業が多く生まれてます．
観光はというとビーチが主で，テルアビブが20世紀になって出来た新しい都市なので遺跡といったものはなしです．少し南のヤッフォ(Jaffa)まで行くと，遺跡がありました．

着いたのが土曜早朝で，安息日（シャバット）でバスや鉄道が止まっており，空港からタクシーしかなく苦労しました．

エリア テルアビブ(イスラエル)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.0
• ホテル: 4.0
• 交通: 3.5

• 交通手段: タクシー 徒歩
• 航空会社: エールフランス
• 旅行の手配内容: 個別手配

イスラエルに行くのには大韓航空が仁川<=>テルアビブ間を運航して便利なのだが，週３便なので行きよいが帰りが合わずで不可，次に便利なのがイスタンブール経由のトルコ航空なのだが，最近爆弾テロがあるので旅行社は勧めず．それで遠回りなのだがパリ経由のエールフランスにした．

シルバーウィークで混んでいることもあり，プレミアムエコにした．B777-300ERでエコだと3-4-3座席だが，プレエコは2-4-2で幾分広い．行きの便は写真ように非常口のところで足元も自由だったが，前後の座席間隔も広め．食事もエコより幾分良い．まあ楽ではあるが，自費の場合+10万円を払うかというと微妙なところ．（なおビジネスやファーストはエジプト出張でよくありますが，プレミアムエコは初体験でした．）

１回目の食事．　プレミアムエコ用メニューが配られたので，エコとは幾分違うのだと思う．

パリ到着前の２回目食事．

パリCDG空港での乗り継ぎ時間は長かったが，この長椅子があり助かった．

17年前にもイスラエルに行ったが，その時もパリ経由だった．その時は出発ゲートは1時間前にならないとアナウンスされなかったが，今回は大分前から掲示があった（写真の下から4番目）．当時より危険度は低くなっているのだと思う．

パリ発テルアビブ行きのエールフランス機(A320)．

プレエコの航空券を持っているのだが，小型なのでプレエコ席はなく，エコ（ビジネスも3-3の途中を開けただけの席でした）．

パリ=>テルアビブは5.5時間で結構かかる（大遠回り）．これは途中の食事．

土曜早朝にテルアビブ・ベングリオン空港に到着．入国審査は幾つか聞かれたが，前回ほど厳しくないと思った．私のパスポートにはエジプトVISAがあるが，イスラエルとエジプトの今の関係は悪くはないので問題なかったよう．何も言わなくても今はパスポートに入国スタンプは押さず，別紙をくれます．ここでシュケルに両替．

空港ビルを出たところ．ここから鉄道でテルアビブ中央駅に行く予定だった．ところが安息日(シャバット)で土曜夕刻まで鉄道，バスの公共交通機関は動いてません．安息日(シャバット)のことは知ってはいたが，鉄道は動いていると思っていた．タクシーしかないと言われた．現地の人はタクシー乗り合いをするようだが，それは難しい．夕方まで待つ訳にはいかないし，困った．

タクシー通常は160シュケルくらいだが，シャバット期間は250-300シュケルくらい取られるだろうとのこと．呼び込みタクシーに声を掛けられるがボラれそうなので，公定料金のタクシースタンドに行った．168シュケル(5800円)というので「本当に168か？」と確認し，乗った．ドライバはアラブ人（シャバット期間中はユダヤ人は働いてはいけない）．ホテルまで乗って，チップを含め190シュケル(6600円)の支払い．最初から大出費であった．（あとでチップは不要と知った．）

シャバット（安息日）で主要道路でも交通量少ない．レストランも閉まっているところが多い．シャバットは安息日でユダヤ教徒は労働NG．

ホテルには9amに着いたが，午後でないと部屋が用意できないので，荷物を預けて街歩きに出掛けた．

すぐ近くのビーチ．1999年にもテルアビブのビーチに来たことはあるが，何キロもある長いビーチで，この部分は覚えなし．30℃くらいあり，まだシーズンで海水浴客かなりいる．（水着は持っては来たが，その時間はなさそう．）

別方向のビーチ．

水際より．

街歩き．　カルメル市場だが，シャバットで閉まっていた．

街中のMeir公園．

Beit Bialik(ビアリク)博物館．イスラエル詩人ハイムビアリクが住んでいた家のよう．

Beit Bialik(ビアリク)博物館の近くのBeit Ha'irという建物　(歴史博物館？)

Beit Bialik(ビアリク)博物館の近く．国旗があったから撮った．政府のオフィスか？

ハビマ劇場．　大きな串団子オブジェ

ブロウニマン体育館　（ハビマ劇場に隣接）．

タイプライタ付き印刷機か？　道にあった．

ハシャローム駅近くのビジネス街．

オフィス街にあるサローナ公園．

サローナ公園にはこのようなかわいい家が散在している．お店になっている家もあり．

サローナ公園の子供用自動車．　シャバットは労働がいけないのであって，休息（安息）はよいので，子供連れで公園に来ている人は多かった．

(でも，このお兄さんお姉さんは働いていることになるが，緩いところもあるのかな？　アラブ人には見えないし．）

サローナ公園に隣接するビルにあるサローナ・マーケット．飲食店や食料店多数．

サローナ・マーケット内部．

シャバットでもここの店は開いていた．

サローナ・マーケットにあった寿司店．

サローナ・マーケットでオリジナル・バーガーを食べた．

物価高い．これで42シュケル(1400円)．7upは9シュケル(300円).　味はともかく，量が多すぎて食べきれなかった．

オペラハウスとカメリ劇場（演劇を上演）がある区画．

こちらはオペラハウス．

テルアビブ美術館．

テルアビブ美術館前の鉄板オブジェ．

テルアビブ美術館前の壁ギャラリー．　8月に行ったベルリン壁ギャラリーを思い出した．

ホテルに戻り，2pm頃にチェックイン．　ビーチすぐ近くのPrima Tel Aviv Hotel.

プリマ テル アビブ ホテル ホテル

ホテルのロビーとフロント．

ホテルの外観は少し古いが，改装したのか内部は良かったです．

ホテルのロビー．

部屋．　広くはないがまずまずでした．

シャワースペースが狭く，敷居もないので水が洗面の方に流れてくるのはNGだった．
（ハイファから戻って別の部屋に１泊したが，この時はやや広く問題は少なかった．）

Prima Tel Aviv Hotel 朝食レストラン．海を眺められ，テラス席もあり雰囲気良かった．

朝食．　良かったですが，ユダヤ教の食事規律に従い乳製品（ここではチーズ）があるので肉類（ソーセージなど）はなしです．卵はありです．

[ハイファでも記したことですが] ユダヤ教の食事規律（コシャー）では，「小ヤギをその母の乳で煮てはいけない」（出エジプト記）から乳製品と肉を一緒に食すことは禁止．朝に乳製品を食べ，夕食に肉類を食べるなどする．動物の中で食べてもいいのは，ひづめが完全に２つに割れていて反芻する動物． 牛や羊は食べてもよいが，豚，猪，ウサギ，ラクダなどはNG． また，「血は命であるから血は食べてはいけない」と旧約聖書にあるので、血の滴るビーフステーキはNG．鳥は特殊なものを除きOK. 魚はヒレとウロコのある魚だけ食べてよい．エビ，イカ，貝類，タコ，カニ，ウナギなどはNG.

朝のビーチ．

朝のビーチですが，イスラエル国旗とドイツ国旗が並んであった．ユダヤ人はホロコーストを忘れた（許した）のかと一瞬思った．そうではなくドイツから来るユダヤ人観光客を歓迎しているらしかった．

宿泊したホテル隣の高級ホテルDan Tel Aviv.　

実はここでも用事があったのだが，１泊３万円は高すぎるので隣のホテルにした．

ハイテク企業やスタートアップが多い地区のビルで，この中にFacebook R&D Center や　AOLオフィスがある．

私は（ここではなく）この近くのビルで日中は仕事．

仕事関係でテルアビブ市長の話を聞く機会があった．

日中の仕事を終えた後に少し南のヤッフォ(Jaffa)へ行った．
ヤッフォの歴史は紀元前18世紀に遡り，港町で遺跡や城壁がある．

写真は町のシンボルの時計塔．

ヤッフォ旧市街 散歩・街歩き

オスマン時代に建てられたイスラムの塔．

時間の余裕がないので旧市街には行かず，丘に上ります．

ヤッフォ劇場．

ヤッフォ博物館．

階段を上る．

ヤッフォの丘－－自然の丘でなく人工の丘とのこと．

ヤッフォの丘から望むテルアビブ．

丘の頂上のラムセス２世のゲートのモニュメント．

紀元前の遺跡がある場所．

ラムセス２世のゲートとその周りは紀元前13世紀の石垣の跡とのこと．

なおラムセス2世は古代エジプト19王朝の大王で（石像がエジプト中にある），モーゼによる出エジプトの時のファラオなので，ユダヤ民族と関係ありです．

母と子のオブジェ．

聖ペテロ教会．　ペトロはここを起点にキリスト教伝道の旅に出た．

ペトロはカトリックで初代の教皇．ペトロの墓の上に建てられたのがバチカンのサン・ピエトロ大聖堂．

The Wishing Bridge (願いの橋)．　

「この橋を渡る者は星座のサインを触りながら海の方を見ると願いごとが叶う」だったよう．ただ願いを唱えただけだったので，効能は無理か．

敷石の絵（昔のではないです）．

広場とビジターセンター．

広場の噴水．

聖ペテロ教会の側面．中に入れば良かったのだが．

海沿いの城壁の中の通路．

城壁の中に教会があった．入り口から覗いただけ．

城壁の中のトンネル通路．

階段通路．

マップ．

ここにはやや似つかわしくないお店があった．

城壁からヤッフォ港に出ました．

モダンな建物は商店モールのよう．

ヤッフォ港の観光船．

ヤッフォ港からの城壁．　人が暮らしているようです．

オスマン帝国時代の税関．

キリスト教会あり．

モスクもあり．

昔の城壁の一部か？

海岸沿いを歩く．　セグウェイ一団がいた．

ヤッフォ海岸からのテルアビブ．

この海岸沿いのレストランで夕食．

地中海に沈む夕日．

イスラエルビールと前菜．これは問題なかったが．．

何とユダヤ教の食事規律（コシャー）で許されないエビ，カニが出た．

観光客用（それも非ユダヤ人）向けレストランだったよう．

途中３日はハイファに行き，この日はテルアビブから15kmほど北のヘルツリアへ行った．ビーチリゾートで富裕層が多い．

写真はマリーナと高級ホテルのRitz Carlton(右)とHerods(左)．　
この両者を繋ぐ1,2階がショッピングモール（富裕層向けの感じ）になっている．

マリーナにボート多数．リッチな感じ．

マリーナのクルーザ．

何か大鳥の像があった．

端の方まで行くと，何やら小型軍船らしきのがいた．

イスラエル海軍は軽装備とのこと．何故かというと，アラブ諸国の海軍も軽装備で強くないかららしい．

Shopping Mallの中．

（日本）女性に大人気のSabon店あり．

Sabonの石鹸やローションは死海の塩が入っていて，ミネラル分豊富で肌が美しくなる．

日本でも売ってはいるが，ここの価格の３倍とのこと．

こちらも．

死海のいろいろな塩．手に付けたら何か肌が柔らかくなったような気がした．

こちらも試せる死海の塩だった．

帰国前日はDan Tel Aviv Hotel隣のこの高級レストランで夕食．

パンに付けるバルサミコ（ワインを濃縮して作るイタリアの醸造酢）は美味だった．

イカ（カラマリ）を頼んだら，これも美味だった．ここでもユダヤ教で食べること禁止されているイカがあった．観光客用レストランか．（アレキサンドリアではカラマリはだいたい唐揚げだが，こちらのが洗練された味．）

美味で良いワインも飲んだので，思いのほか高く１万円を超えてしまった．

帰国ですが，出発３時間前に空港に着く必要あります．

ここはまだエールフランスにチェックイン前ですが，ここで厳しくいろいろ聞かれます．入国より出国が厳しいのは，航空機テロ防止のためか．

預入バッグは中を調べらられることがあるので，鍵をかけないようにします．

その後の手荷物検査も持ち込みバッグの中を全部開けて調べられた．

出国審査は別にありますが，これはそれ程厳しくはなかったです．

写真は出発ゲートに向かう通路．

出発ゲートのある中央部．

エールフランス，テルアビブ=>パリの食事．

パリ=>羽田はプレエコなので，フットレストもあり楽でした．

これは１回目の食事．　テーブルも広いです．

羽田到着前の２回目の食事.

帰国のエールフランス機で観たThe Pianist. 以前に観た映画でしたが，イスラエルへ行ったということで，ユダヤ民族を思いもう一度観ました．

おしまいです．　ハイファについては別編に載せています．