2016/09/10 - 2016/09/25
660位(同エリア2856件中)
せるじさん
中学のころから知っていたここに、ついに来た感。特に本棚の回転扉とか。何気に置いてあるけど、ここがあの隠れ家の入口なのかと思うと、緊張が走る。
隠れ家は思いの外広くて、そこまで悲惨な生活でもなかったのかなと一瞬思う。でも、2年もたったすごい臭いのキャベツのスープの話とかが日記に出てきたりして、やっぱり生活は想像を絶する悲惨さだったと改めて認識する。
自分が中学の頃の視点と今の視点が異なるのを感じられたのもまた面白かった。当時の私にとってアンネは同世代の女の子。明るくすごす彼女に若干のジェラシーを感じながらも、今より耐性無く感受性豊か、ユダヤ人への迫害を初めて目の当たりにした私にとって忘れ得ぬ衝撃的なものだった。
今は、アンネのような明るくて才能豊かな子供が失われてしまったことを通じ、迫害の残酷さを再認識する。
いろいろな人の証言ビデオがあるのだが、アンネの彼氏が出てきたのが面白かった。白髪で恰幅のいいおじいさん。明るく活発な彼女はある日突然彼のところから姿を消してしまったそうだ。何年もあとになって、アンネの日記を読んだ彼の心境はいったいどんなものだったんだろう。
アンネは戦争が終わったら、この日記を世に出版しようと思っていたそう。将来の夢は作家になることだったそう。彼女自身は亡くなってしまったが、この日記は永遠のもの。彼女自身は亡くなってしまったが、彼女は世界の歴史の中でも有数の、すばらしい作家となって永遠に生きることとなった。
展示されていた2つの文にも打たれた。
She didn’t die, she was killed. Because she was a Jewish girl.
The diary touches people, no matter which country they live in.
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 3.0
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