2016/09/13 - 2016/09/18
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最近、また「どこか遠くへ行きたい」病が出てきた。でもどこ行こうかなぁ。やっぱり行ったことないとこ行きたいしなー。アメリカを車で西から東へ横断もしてみたい。でもそれは一人だと体力的に厳しいか・・・。グレートバリアリーフ?いやいや、リゾートは一人で行く場所じゃないよな。となると、自分の中で随分前から行きたい場所候補にあがっていたラオスは?でも今回、選んだのはスリランカ。以前テレビで見て、すごく気になってたシーギリヤのある国だし、最近イスラム圏はきな臭いけど、スリランカは仏教国ですこぶる治安も良いって話だし、ちょっと行ってみるか、ってことで、夏休みを利用してスリランカに行ってきました。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 自転車 タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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突然ですが、問題です。ここはどこでしょう?
実はここ、成田空港の出国手続き後のエリアにあるトイレです。TOTOが日本の快適なトイレ文化と技術力を世界に発信するために誕生したトイレで、実際、中も凄く綺麗で快適空間でした。
これ以外にも・・・ -
こんな個人用スペースや、
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こんな仕事を始めちゃいそうなスペースもあります。
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ましてやこんな快適なベッドを用意された日にゃ、寝過ごす恐れすらあります。知らないうちにいろいろなエリアが出来てるなぁ。最近は空港の中を見て回るのも旅の楽しみの一つになってます。
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スリランカには直行便も出てるけど、出発・到着の時間を考えて、今回はマレーシア経由の乗り継ぎ便を選択。この日も仕事をしてから成田に来ました。
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約7時間のフライトを経て、まずはクアラルンプールに到着。時間は現地時間で朝の4時。次の便まではまだまだ長い。寝て、空港内を散策して、寝て、本を読んで、また寝て・・・。あー退屈だ。
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乗り継ぎの7時間をどうにかやり過ごし、インド洋を越えてとうとうスリランカ上空へ。
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降り立ったバンダーラナーヤカ国際空港の内部は、香水でもなく、ブランド品でもなく、白物家電が並ぶ。その様子はまるでひと昔前の秋葉原のよう。それにしても空港で白物家電買う人いるのかな?
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空港で両替したあと移動開始。ちなみにこの日のレートはRs1≒\0.73。初日はアヌラーダプラに向かう予定だが、空港から直接行けるバスはないので、まずはコロンボへ出ることにした。
空港を出て左手に進んだところにあるツアーバス乗り場の前がコロンボ行きの187番のバス乗リ場。エアコンの効いた快適なバスは高速を通ってコロンボまで45分。運賃Rs120。 -
到着したコロンボのバスターミナルはぐちゃぐちゃ。狭い空間に次から次へとバスが入ってくる。アジアでよく見るカオスがここにもあった。
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5時間以上かかるアヌラーダプラまでの道中に備え、売店で水と2種類のエラワル・ロティを購入。各Rs80。ケースの下から3段目にある三角形のやつです。でも生地が違うだけで両方ともカレーで炒めた野菜が入ってた。同じ味だし、そもそも俺にはちょっと辛過ぎでイマイチだったなあ。
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係員に「アヌラーダプラ?」と聞いて、指し示されたのがこのバス。よくわからないまま飛び乗り、なんとか後ろの方に席を確保できたが、走り出したバスは急加速、急ブレーキを繰り返す上に道はボコボコ。さらに強い日差しを嫌ってか、窓も厚手のカーテンを閉め切り、外の景色も見えないこともあり、すぐに気分が悪くなってしまった。それからはひたすら耐える時間が続く。4時間くらい経ったところで30分の休憩があったので助かったが、スリランカバスの洗礼を受けることになる。運賃Rs350。ただしこの値段ももしかしたらぼったくられてたかもしれない。
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バスの乗客から「アヌラーダプラに着いたぞ」と教えてもらい、急いで降り立ったときには辺りは暗くなっていた。アヌラーダプラには新旧2か所のバスターミナルがあるんだけど、バスは運よく宿から近いニュー・バスターミナルに到着した模様。ここからなら歩いてすぐだ。今日の宿はフレンチガーデンツーリストレスト。場所がちょっとわかりづらいけど、図書館の脇の道を入ったところ。一応、角に青い看板が出てる。booking.comから予約して2泊朝食付きで約Rs10730。
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部屋はこんな感じ。ちょっと暗い感じだけど、エアコンもお湯も問題なし。宿の人もフレンドリーでGood!
それはそうと、初めて蚊帳ってものを使った。スリランカは蚊が多いって話だったから、蚊取り線香や、虫よけを準備していったけど、実際はほとんど蚊はおらず、蚊帳も必要ないくらいだった。 -
朝食はこんな感じ。いたってシンプル。スリランカってことで期待した紅茶は水のまずさでガッカリだったけど、ジュースはうまかった。
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今日は時間にも余裕があるので、遺跡巡りは宿のレンタサイクルを利用して自分の力でのんびり回ることにした。1日Rs400。ただしオンボロなので、ブレーキと空気圧はしっかりとチェックを!
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ゆっくりと漕いで最初に訪れたのはイスルムニヤ精舎。通称ロックテンプルと呼ばれ、岩肌を削って作られた御堂と岩の上に作られたダーガバ(仏陀の遺骨を祀る仏塔)に仏像を据えた本堂からなる。入場料Rs200。
なお、スリランカの仏教遺跡の入場に際しては靴を脱がなくてはならない。日中は強い日差しで焼けた石や砂がめちゃくちゃ熱いので、早朝に訪問するか、靴下の着用をお勧めします。 -
極彩色に塗られた本堂に横たわる涅槃像も色鮮やか。この像は東京の浅草寺の援助で色を塗り替えたとのこと。
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オンボロチャリンコでお次に訪れたのはスリー・マハー菩提樹。紀元前3世紀にインドのブッダガヤから運んできた菩提樹の分け枝が植樹された聖なる場所。アヌラーダプラを仏教の聖地たる土地としている象徴的な場所となっている。
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人々が神聖なる菩提樹に向かい、一心不乱に祈りを捧げている。仏教との結びつきの強さが感じられる。
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ハイイロオナガザル。このサルだけでなく、スリランカでは寺院や遺跡をはじめ、一歩町から外れると様々な野生動物に出会える。
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ルワンウェリ・サーヤ大塔。完成当時は110mもの高さがあったそうだが、今は半分の55m。それでもでかい!そして白い!!ここでもたくさんの仏教徒が花や食べ物を供え、祈りを捧げる姿を見ることができる。なお、ここからの遺跡の入場には遺跡地区のチケットが必要。ドル建てで$25なんだけど、ルピーで支払う場合、為替によって料金が変動する。この日はRs3550。考古学博物館等で購入できます。
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ルワンウェリ・サーヤ大塔はたくさんの象の彫刻に囲まれている。結構リアル!
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次はトゥーパーラーマ・ダーガバ。高さは19mと大きくはないが、アヌラーダプラ最古のダーガバであり、ブッダの右の鎖骨が祀られていると言われ、アヌラーダプラではスリー・マハー菩提樹と並ぶ聖地となっている。
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ランカラーマ・ダーガバ。遺跡地区の中にひっそりと存在するこんな小さな仏塔にもお供え物が溢れ、祈りを捧げる人がいる。
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クイーンズ・パビリオン、つまり、王妃の建物跡。しかし今では柱や門以外ほとんど何も残っていない。まさに盛者必衰。ここは建物跡よりも、入口にある宇宙の真理を表すというムーンストーンが見どころ。
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これがそのムーンストーン。一番外側の炎の輪は人間界と人間の欲望を、その内側の4種類の動物の輪は生命の力と活力を表す。象、馬、ライオン、牡牛のそれぞれが誕生、老齢、病、死を象徴していて、これらすべてで輪廻を意味する。花の輪は愛する心を、その次の花を咥えた鳥の輪は純潔を象徴し、そして最後の蓮の花。これは天国を意味し、死後、人はここへたどり着くのだという。
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クイーンズパビリオンの隣にあるラトゥナ・プラサーダ。宮殿跡とのことだが、現在は土台と数本の柱が残るのみ。しかし、入口のガードストーンは彫りが深く、8世紀に作られたとは思えない立体感のある美しい姿を今に伝えている。
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ラトゥナ・プラサーダの全体像。
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かつての大乗仏教の総本山、アバヤギリ大塔。紀元前1世紀に作られたこの塔は高さが75mもあり、アヌラーダプラ最大のダーガバである。しかしその大乗仏教は12世紀の上座部仏教(小乗仏教)派との勢力争いに敗れ、スリランカでその姿を消してしまった。
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アバヤギリ大塔を東に進むと木々に囲まれた東屋のようなものが見えてくる。それがサマーディ仏像。サマーディとは悟りの状態を意味するそうで、この仏像の完成時には背後に菩提樹が茂り、まさにブッダガヤで悟りを開いたブッダそのままの姿だったとか。
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さらに東に300mほど行くと2つのプールのようなものが現れる。それがクッタム・ポツナ、別名ツイン・ポンズ。修行僧たちの沐浴場。
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のんびり走ってはいても、強い日差しの中のサイクリングは結構ハード。日陰を選びつつ、頻繁に水分補給しつつ最後に訪れたのはジェータワナ・ラーマヤ。今も70mの高さがあるけど、作られた3世紀当時は152mもあったんだって。宗教の力はすごい。ちなみにこのダーガバからは金板に書かれた経典が発見されたそうな。
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ひと通り遺跡をまわり、町に戻ってきた。朝食以降、飲んでばかりで食べていなかったから何か食べようと、スリランカ初の食堂へ。俺としては当然のようにカレーを期待してたんだけど、メニューには中華の名前が並び、カレーがない・・・。不本意ながらもフライドライスとコーラでRs310也。これにてアヌラーダプラ終了!
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翌朝。この日はダンブッラへ移動する。朝食のあと、宿で呼んでもらったトゥクトゥクでバスターミナルへ向かう。宿からオールド・バスターミナルまでの約2km、Rs200也。
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ダンブッラへのバスはマイクロバス。今回は運転席の後ろの席を確保できた。ここなら車酔いの心配はなく一安心。ただこのバス、下調べで運賃はRs100~150程度だと思っていたのに、Rs340って言ってきた。絶対ぼったくってる!高すぎるだろっ!って文句を言ったらいきなりRs190になった。これも高いとは思ったけど、許せる範囲だったので了承。まあ、こういうことはよくあるよね。
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1時間半後、ダンブッラに到着。今日の宿はサネムロヴィラ。着いたら感じのいいオーナーが紅茶と母親の手作りだっていうパンケーキでもてなしてくれた。まだ部屋には入れないってことだったので、荷物だけ預かってもらい、今回の旅の一番の目的地、シーギリヤへ出発!
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宿のすぐそばのバス停からバスに乗り約45分、ついにシーギリヤに着いた。バスの運賃Rs35。バスを降りて入口に向かって歩くが、まだこの段階では岩山の姿は見えない。ワクワクするなぁ。
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しばらくはシーギリヤを囲む城壁の周囲にあるハスの水路に沿って歩く。ここまで来てもまだ岩山は見えない。焦らすなぁ。でも確実に近づいているはず。近づいていると思うだけで、気持ちが盛り上がる。
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シーギリヤロックが見えた!でもまずはチケットを購入しなくては。右手に岩山を見ながら左折、チケットカウンターへ。ここでもチケットはドル建てなので、ルピーでの価格は変動する。今日の価格はRs4260。
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はやる気持ちを抑えてまずは博物館へ。ここでの見ものはかつてシーギリヤロックの頂上にあった宮殿を再現したビデオ。当時の状況をイメージしてから登ることをお勧めします。
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予習も終わり、いよいよ入場。この階段を登れば・・・
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目の前にシーギリヤロックが現れる!
ジャングルに突如として姿を現す南北に約180m、東西に約100mの岩山。高さは約100mにもなる。 -
岩山に向かって延びる小道を歩くにつれ、徐々にその大きさが現実的なものになってくる。しかし、ふもとまで来ると逆に木や岩の陰になり見えない。
さぁ、いよいよここからシーギリヤロックへの登りだ!なんとも雰囲気のある入口じゃないの。 -
木陰から見え隠れする岩山。ここまでくるともう真上を見る感覚。本当にこんな垂直に切り立った崖を頂上まで登れるのか信じられない。
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登頂までのルートにはこんな場違いならせん階段もある。この階段、1938年製のメイド・イン・イングランドなんだって。
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らせん階段を登ると現れるのがこの色鮮やかなフレスコ画。通称シーギリヤレディ。5世紀に描かれたこの絵のモデルは妖精だとか、当時の上流階級の女性とその侍女だとか言われている。かつては500人ほど描かれていたそうだが、多くは風化により、一部は戦争により失われてしまった。しかし、現存する18人の美しさには、見る人を魅了する力がある。
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シーギリヤロックの裾野に広がるジャングルをジオラマ風に撮ってみました。
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シーギリヤレディーの先に延びる回廊の壁はミラーウォールと呼ばれている。漆喰の上に石灰と多量の卵白および蜂蜜を混ぜたものを塗り、磨き上げ光沢を出している。かつてはシーギリヤレディがこの壁に映る仕掛けになっていたらしい。鏡は言い過ぎだが、今は回廊を通り過ぎる人影をかろうじて映し出している。
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ミラーウォールを進み、また少し登るとこのライオンの入口に着く。数年前、テレビでシーギリヤを見たとき、巨大な岩山の姿とともにすごく印象に残っていた場所。今回はこれを見るためにスリランカに来たと言っても過言ではない。それが目の前にある。感動・・・!
現在は足先だけとなっているこの場所、当時は口を開けた頭部に飲み込まれるように階段があったと考えられている。というのも、シーギリヤという名前はシンハラ語でライオンの喉を意味する「シンハギリヤ」が変化したと言われているからなんだ。 -
急勾配の階段を登り、上空からライオンの入口を見下ろす。結構な高さを登っているのがわかるでしょ?でもここまで登ってくるまでの階段、断崖絶壁に掛けられているにも関わらず、頼りないのと一度に大勢の人が登ってくるのとで、ちょっと怖かった。
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とうとう頂上に到着!360度のパノラマが開け、吹き抜ける風が汗をかいた体に気持ちいい。
しかし、このシーギリヤはそんな平和な場所ではなかったらしい。父親を殺し、強引に王の座に就いた若き王子が、腹違いの弟の復讐を恐れるがゆえ、こんな場所に築いたいわば狂気の王宮で、結局はその弟に敗れ、自ら命を絶つ羽目に。それは7年の歳月をかけて作った城が完成した、たった11年後だったそうな。 -
宮殿跡を少し下ったとこにある王のプール。そのほかにもいろいろな建物の跡がある。よくもこんな場所に作ったもんだ。
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岩山から降りてくるときに見える象の背中のような形をした岩、その形からエレファントロックと呼ばれている。敵が攻めてきた際、岩を落とす投石器としての役割があったんだって。
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ダンブッラへ戻るバス停に戻ってきた。振り返るとシーギリヤロックが見える。なんだかまた登りたくなってくるなあ。
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ダンブッラに戻って来たが、まだ間に合いそうだったので世界遺産にも登録されている石窟寺院へ向かうことにした。バスを終点で降りて歩くこと30分以上。トゥクトゥクに乗れば良かったと後悔し始めたころに金色に輝く大仏が見えて来た。入場料Rs1500。しかしこの日はなんと無料開放日でタダ!ラッキー!
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ここでも階段を登ることになる。黄金の大仏に向かって左脇の階段から登ること15分、息が切れ始めた頃に5つの石窟からなるダンブッラの石窟寺院に到着。
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第一窟。「神々の王の寺」を意味するデーワ・ラージャ・ヴィハーラと名付けられたこの寺院最古の石窟には、この寺院最大であり本尊仏でもある涅槃仏が横たわる。また、壁と天井は壁画で覆われ、それらから醸し出される雰囲気にいきなり引きずり込まれる。
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壁一面に描かれた壁画。
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第二窟はこの寺院を建てたワラガムバーフ王を指す”偉大な王”の寺を意味するマハー・ラージャ・ヴィハーラ。この寺院最大の洞窟で、幅52m、奥行は25mもある。一面の壁画の中で薄暗い光の中に浮かぶ56体の仏像の迫力たるや見る者を圧倒してやまない。
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第二窟。
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第二窟の壁画。
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第三窟。マハー・アルト・ヴィハーラ。「偉大な新しい寺」を意味する。ここには第二窟の半分ほどの空間に57体の仏像が安置されていることもあり、これまでにない濃密な空気に息苦しさすら感じる。
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第三窟の寝仏。
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第四窟は「西洋の寺」、パッツィーマ・ヴィハーラ。これまでの3つと比べるとかなり規模の小さい洞窟。仏像も比較的新しいものが多い。
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第五窟。デワナ・アルト・ヴィハーラ。意味は公式サイトにも載っていないため不明。1915年に作られた最も新しいもの。
そして、これにて石窟寺院終了。今日は中身の濃い一日になりました。 -
宿まで結構距離があることは学習していたので、石窟寺院からの帰りは迷わずトゥクトゥクを利用。Rs200。快適快適!
チェックインしたサネムロヴィラの部屋はこんな感じ。めっちゃ綺麗!!ここ、最高に良かった。値段もbooking.comから予約して1泊朝食付きでRs4928とお安く、1泊だけなのが残念に思えた。 -
最高に良かったサネムロヴィラ。ぜひ紹介しておきたい。場所は新市街のクロックタワーのすぐ近くで、この看板が目印。建物自体はこの奥なので表通りからは見えないけど、トゥクトゥクのドライバーは存在を知ってた。
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翌朝、ポロンナルワへ移動。宿からすぐのバス乗り場からキャンディ行きのバスに乗る。今日はポーヤデーと呼ばれる満月の日。スリランカでは祝日になるのでバスは満員!ポロンナルワまでの1時間半は立ちっぱなし。運賃Rs100。
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バスを降りて、今日の宿に到着。ここもまだ部屋には入れないとのことなので、荷物を預かってもらい、ダンブッラで買ったスリランカの民族衣装である腰巻「サロン」に穿き替えて遺跡を巡ることにした。
この町には10~12世紀のシンハラ王朝の遺跡を中心に13世紀頃までの遺跡が数多く残っている。その遺跡群巡りにはRs1800でトゥクトゥクをチャーターした。まずはポロンナルワ博物館でチケット(Rs3550)を購入し、宮殿跡に向かう。 -
遠目から見ると分かりづらかったけど、実はかなり大きい。それでも今残っているのは3階までの高さ。当時は7階建ての建物だっていうのを聞いてさらにびっくり。
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シヴァ・デーワーラヤNo1。13世紀のヒンドゥー寺院の遺跡とのこと。仏教の王朝にヒンドゥー寺院というのも不思議だが、これには王妃のひとりがヒンドゥー教徒であったという説と、13世紀に南インドが侵攻してきたときに建てられたという説の2つの説があるそうです。
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宮殿の北側、四角形を意味するクワドラングルという城壁に囲まれた遺跡群にやってきた。この中には11の建築物が集まっていて、当時のポロンナルワの中心であったという。ここでは代表的なものを紹介します。最初はシヴァ・デーワーラヤNo1から壁一枚隔てたところにあるトゥーパーラーマという仏堂へ。
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堂内の仏像は長い年月の中で崩れており、かろうじて輪郭をとどめている状態。でも逆にそれがなんとも言えない雰囲気を醸し出している。朝夕には開いた小窓から太陽光線が入り、この仏像の顔を照らし出す仕組みになっているそうな。
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ラター・マンダパヤ。風に揺れるハスの茎をイメージした波打った8本の石柱が並ぶこの場所では当時のニッサンカ・マーラ王が僧の読経を聞いたと言われている。
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これは11世紀に建てられたポロンナルワ最初の仏歯寺、アタターゲ。当時は柱の上に木造の建物があり、その中に釈迦の歯(仏歯)を奉納していたとのこと。ちなみに肝心の歯は現在、同じスリランカのキャンディーはダラダー・マーリガーワ寺院にあるそうです。
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クワドラングルの中で一番大きく、目立つのがこのワタターゲ。内部には4体の座像が東西南北に配置され、見応えと雰囲気のある遺跡になっている。また円形の四方の入口には、それぞれにムーンストーンの他、ガードストーンが配置され、悪魔が入り込むのを防いでいる。
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これはワタターゲのムーンストーンなんだけど、実はポロンナルワのムーンストーンはアヌラーダプラのものとはちょっと違っていて、牡牛がいない。というのは、この時代、すでに伝わっていたヒンドゥーの神である牛が死を象徴するものだとして図柄から外されたんだってさ。
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アタターゲのすぐ横にあるハタターゲ。ここも釈迦の歯を祀っていた仏歯寺跡だが、ハタターゲには周りを囲む壁もしっかり残っており、重厚感を感じることができる。
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ハタターゲの仏像。損傷が激しいが、これまたいい雰囲気。
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ハタターゲの門をくぐった右側には、サンスクリット文字で書かれた碑文があり、ここを建てたニッサンカ・マーラ王を称える言葉が彫られているそうです。
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別名「石の本」と呼ばれるガルポタ。わざわざ100kmも離れたミヒンタレーから運ばれた9m×1.5mのこの石には、細かい字で当時の状況や王への称賛の言葉が彫られている。
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タイにある寺院と似ていることから、タイの建築家が建てたと言われているサトゥマハル・プラサーダ。用途はわかっていない。
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クワドラングルを出て北へ1kmちょっと、アヌラーダプラでよく見たダーガバの形をした遺跡、「金の尖塔」という意味を持つランコトゥ・ヴィハーラへ。ポロンナルワで一番の大きさを誇る高さ55mの遺跡はアヌラーダプラのルワンウェリ・サーヤ大塔をモデルにしたと考えられている。
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写真だとこれまたわかりづらいけど、このランカティラカと呼ばれる寺院は高さ17.5m、奥行き52mもある巨大なもの。正面奥にある大きな仏像と、壁の外側に浮彫で彫られた建物や仏像の崩れ加減がいい感じで、ポロンナルワ遺跡群の中で一番印象的だった。
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キリ・ヴィハーラ。シンハラ語でミルクを意味する「キリ」を名前に持つ真っ白いダーガバのこの色は、最近塗り直されたことによる。ただ、石灰の漆喰が塗られて作られていることを考えると、建てられた当時もこんな感じだったのかなあなんて思う。
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ガル・ヴィハーラ。座像2体に立像と涅槃像各1体からなる規模の大きな遺跡。これを一枚の岩から削り出してるっていうから驚く。なお、こんな目立つ仏像が侵略者から破壊されずに残っているのは、僧侶たちが土で覆って隠したからって話もあるそうな。信じるか信じないかはあなた次第。
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向かって一番右にある涅槃象。全長14m。
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その隣にある立像。高さ7m。
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フェンスで囲まれ保護されている座像その1。これは普通サイズ。
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一番左にある座像その2。高さ4.6m。
4体ともとても穏やかな表情をしていて、その大きさにもかかわらず、迫力よりも落ち着きを感じさせてくれる。ガル・ヴィハーラは手前にある岩山に座ってずっと眺めていたくなる遺跡でした。 -
僧の沐浴場だった蓮の池。仏教徒にとって、蓮は切っても切れないもの。この沐浴場に入ることは、釈迦の懐に抱かれるような気持ちにさせる特別なことだったのかもしれないなあ。
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ポロンナルワ最北端の遺跡、ティワンカ・ピリマゲ寺院。周囲を覆う彫りの深い彫刻だけでも一見の価値があるが、内部の壁画も美しい。残念ながら撮影禁止なのでお見せできないが、緻密なタッチで描かれた天人デワターたちが、薄暗い堂内で怪しく浮かび上がる。
と、ここまでが町の北側にある遺跡。続いて訪れる南側の遺跡までは10km以上の移動となる。 -
トゥクトゥクはジャングルを抜け、パラークラマ・サムドラと呼ばれる巨大な貯水池の土手をひた走る。最高の景色の中、顔に当たる風が気持ちいい。そして着いたのが立石像。1体だけで立つ孤高の存在。これは仏像ではなく、ポロンナルワに最も繁栄をもたらしたパラークラマ・バーフ1世と一般に言われているが、他にも所説あるらしい。ちなみに旧Rs10紙幣のデザインにもなっていたそうで、スリランカ人にはおなじみの像とのこと。
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ポトグル・ヴィハーラ。立石像から100mほど離れたところにある図書館跡。かつては仏教の経典を保管していたそうな。
ということで、ポロンナルワの遺跡巡りはこれにて終了。最後にチケットを購入したポロンナルワ博物館の前でトゥクトゥクを降り、ドライバーとはお別れ。博物館を見学したあとは、パラークラマ・サムドラの土手の上を歩いてホテルへ。サロンに吹き込んでくる風が気持ちいい! -
今日の宿はホテルエンシェントビレッジ。グーグルマップで探したら表通りから随分入ったところにあって、小道にも面していないように見えた。地元の人に聞いてやっとわかった入口は、ツーリストポリスのある交差点を西に入ったところにあった。booking.comから予約して1泊朝食付きでRs5586。
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朝のテラスは静かで優しい日差しと風が気持ちいい。周りは畑と緑に囲まれて鳥やリスの姿も見える。こんな中での朝食は質素な旅の中でも優雅な気持ちにさせてくれる。
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今日はコロンボへ移動する。当初はバスを予定していたが、昨日のトゥクトゥクのドライバーから鉄道って手があることを聞いた。バスより時間が掛かるみたいだけど、いろんな交通手段を体験してみたいし、何よりバスには軽いトラウマがある。これは使わない手はない!ポロンナルワ駅までの約4kmはトゥクトゥクでRs200也。
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バスの方が早いし、そもそもバスが最大の移動手段であるスリランカなので、利用客は少ないんじゃないかと思っていたのだが、ホームには意外と多くの人が列車の到着を待っていた。
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乗る列車は2等と3等の2グレード制。俺は迷うことなく2等を選択。と言っても差は\100程度で、コロンボまでの約260kmがRs340。安っ!切符は昔懐かしい硬券でした。
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予定より10分以上遅れてやってきたのはこの無骨なディーゼル車。いかにも働く車両って感じ。
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予想以上に乗客は多かったが席は確保出来た。バスと違って大きな荷物も網棚に載せられるし、足元も広くてラクラク。本当にゆっくり、いや、ゆっくり過ぎるくらいに田園風景の中を進む列車はまさに「世界の車窓から」を地で行く感じ。バスと同様にいろんな物売りが乗り込んでは降りていき、途中駅では随分と長い時間止まったりと、日本の鉄道では考えられない弛緩した時間が流れる。
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予定より遅れること50分、成田-クアラルンプール以上の約7時間半の時を経てコロンボ・フォート駅に到着。ここは人も多く、活気がある。何よりスリランカの実質的な首都の街の駅だけあって立派。駅から宿まではトゥクトゥクを利用。5日目ともなると、相場もわかってきて、こっちの言い値を通した。ドライバーは不満そうだったけど、Rs300でディール。
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宿へ着いたときには既に夕方になっていたが、今日の最大かつ絶対の予定であったお土産の購入をなんとか終わらせちょっとホッとできた。で、コロンボの宿はトゥサーレハウス。ベルを押して待っていたら日本人が出てきたのでびっくりしたんだけど、どうやら日本人が経営していて、一緒にマッサージ店も経営しているらしい。スリランカの視覚障害者たちに指圧を教え、自立の手伝いをしているんだって。俺も長距離移動と買い物で疲れた体をほぐしてもらった。60分の全身コースでRs2500。
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日本人の経営ってこともあってか、ここもすごくきれいで快適だった。場所はちょっとわかりづらいけど、NDB銀行の脇の路地を入ったところ。booking.comから予約して1泊素泊まりRs6400。
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翌朝、そしてスリランカ最後の朝。素泊まりなので、朝食は歩いて10分ほどのラヒーマで摂ることに。せっかくスリランカに来たのに、実はこれまでの食事、どういうわけか中華のメニューしか見つけられなかった。ここは完全なローカルな食堂だし、期待できる!
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そして期待通りの本場のカレー。最終日になってやっとありつけた。ビーフカレーとロティにドリンクでRs364。シンプルだけど、めちゃくちゃ旨かった!ちなみにロティとは小麦粉を使ったクレープのようなパンの一種。皿に10枚ほど乗っかって出てくるけど、食べた分だけの清算となって、残りは次の客へと回される。衛生面は気にしない、気にしない~。
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食後、散歩を兼ねてシーマ・マラカヤ寺院を訪問。ここはスリランカの生んだトロピカル建築の第一人者である天才建築家、ジェフリー・バワが設計したという寺院。しかし池に浮かぶ斬新な寺院も、ひどい水の汚れによる臭いのキツさのため足早に退散。ちょっと残念だった。
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続いてガンガラーマ寺院へ。コロンボの中心にある大きな寺院で、この時も休日のまだ朝早い時間にもかかわらず、多くの参拝客がいた。中には仏像、仏具、絵画、骨董品と様々なものが展示され、見応えがあります。
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ガンガラーマ寺院にはこんな仏像群もあって、なんとなくボロブドゥールを思い出させた。
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とうとうスリランカを離れる。バスを乗り継いでバンダーラナーヤカ国際空港へ。乗り換えとなるペターのバスターミナルからは、行きに使った高速バスに乗ろうと思ってたんだけど、言われるまま飛び乗ったバスはノーマルバス。おかげで倍以上の時間が掛かった。お値段、宿からバスターミナルまでRs15。バスターミナルから空港までRs50。なお、空港行きのバスと言っても、構内までは入っていかず、15分ほど歩かなくてはならないのでご注意を!
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スリランカを飛び立った飛行機は、3時間半後、クアラルンプールへ到着。帰りもここでは4時間半の乗り継ぎ。んん・・・退屈。
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いよいよ日本に向けて離陸。上空から見るクアラルンプールの街は光に溢れ、発展していることが伺える。
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成田上空に着くころにはすっかり朝に。でも雲が厚い。降ってなけりゃいいけど。
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予想通り成田は厚い雲に覆われ肌寒い。どうやら小雨もパラついている様子。考えてみるとスリランカはずっと天気が良かったから久しぶりに見る雨だ。
そんなことを考えているうちに着陸成功!今回も何事もなく、無事、日本に帰って来られました。 -
6日間で4都市を巡った今回の旅。移動の度にちゃんと辿り着けるか、ハラハラしてたけど、終わってみればすべて予定通り。結局何とかなっちゃうことを再確認できた。肝心のスリランカといえば、とにかく人が良くって好印象!そうなると今回は断念した世界遺産の街、キャンディーや聖なる山スリー・パーダの登山も気になってくる。それにもっと本場のカレーも食べたいし。また宿題が出来ちゃったなあ。 -完-
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