2016/08/02 - 2016/08/02
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j-ryuさん
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☆福島県はたいした雨が降らないまま長かった梅雨が明け途端に猛暑の日々。
高原の湖や滝で涼むのが盛暑の何よりの贅沢ですが空梅雨は高原の水辺も直撃し羽鳥湖は干上がる寸前だし、
周辺の滝や渓流も例外ではありませんでした。
それでも野の花は過酷な渇水に耐えながらも可憐な花を咲かせ乾いた心まで優しく癒してくれます。
福島は旧盆が過ぎると少し涼しくなってくるのであと半月の辛抱です(^_^;)。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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-
☆明神滝&立矢川の滝へのルートマップ。
※Google Mapに加筆。
https://www.google.com/maps/@37.2876207,140.1168405,8778m/data=!3m1!1e3
明神滝へは天栄村羽鳥湖高原の118号線沿い大平集落からだと、
猪苗代湖方面に向う県道235号羽鳥・福良線( 馬入峠)に入ります。
道なりに2kmほど進むと明神滝の案内板があるので左折します。
また道なりに1kmほど行くと橋があり、その橋の右下に明神滝が見えます。
橋手前の路側帯に車4台ぶんくらいの駐車スペースがあります。 -
☆明神滝 (橋上から)
明神滝は橋の上から見下ろせるお手軽滝なので、
老人子供、障害者の方も簡単に観賞できます。
例年にない空梅雨だったので、滝の水量は期待していなかったのですが、
想像していたよりは水量があり一安心。 -
☆明神滝 (橋上から)
明神滝は会津布引山(1081m)に源を持つ黒沢にある滝で落差、幅とも8mほどの小ぶりな分岐瀑です。
通常は2筋に分かれ落ち小さいながらも中々優美な滝で、
滝の傍らでは様々な花が咲く花の滝でもあります。 -
☆明神滝 (橋上から)
明神滝の名前の由来は滝の左岸頂上にある直立した大きな一枚岩の傍らには、
宗像三神の一つ田心姫命が祭られています。その御神体は蛇体であるとされ、
日照りの時でもこの社に祈ると、必ず雨が降ると言い伝えられ、
いつしか明神滝と呼ばれるようになったそうです。 -
☆明神滝
明神滝は橋の上からはもちろん橋の下へ降りて、滝と同じ目線でも見ることができます。
滝を右手に見て橋の欄干左手前に獣道程度の踏み後があり、辿ると橋の真下に行け、橋の真上から見下ろす滝とはまた違った滝飛沫がかかるほど迫力満点の滝を見ることができます。 -
☆明神滝
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☆明神滝
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☆明神滝とタマアジサイ
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☆明神滝とタマアジサイ
明神滝を訪れた理由の一つはタマアジサイが咲きだしてるのを見込んでです。
タマアジサイの自生地は主に福島〜岐阜県と四国・九州の一部に限られて、山あいの川筋など湿度の高い所に自生しアジサイ科の中では唯一、蕾が玉状なので自生していれば開花前にタマアジサイだとすぐ分かります。
この周辺のタマアジサイはほぼ北限の群生地でとても貴重なんですが、山あいに行けば良く見られるアジサイなので殆どの人はその貴重さを知らないようです。 -
☆明神滝とタマアジサイ
タマアジサイ(玉紫陽花/アジサイ科アジサイ属)はアジサイの仲間では最も遅く開花し、最も遅くまで咲いています。
一つの花の花期は他のアジサイより短いくらいですが、
球状の蕾は一斉に開花することなく順繰り咲いていくので
遅いものでは10月に咲き出すものもあります。 -
☆明神滝とタマアジサイ
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☆明神滝とタマアジサイ
これで三分咲き程度。
一斉に開花するわけではないので、
一度に見られる花の数はこんなものですが、
タマアジサイは花後があまりキレイではないので、
写真を撮るなら咲き始めの頃がベストです。 -
☆明神滝とタマアジサイ
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☆明神滝とタマアジサイ
スローシャッターによるシルキーな滝と高速シャッターによる鮮明な花の両立は中々難しいのですが、
この日は風もなく滝の風圧も弱かったので花があまり揺れず、まずまずの両立が出来ました。 -
☆明神滝とタマアジサイ
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☆明神滝とタマアジサイ
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☆明神滝とタマアジサイ
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☆明神滝
この程度の水量なら長靴で渡渉き、左岸、右岸どちらからも撮影できます。
川の中に石が斜め一列に並んでいました。
ふだんは並んでいないので滝壺で水遊びするのに並べたのでしょう。
猛暑には気持ちいい水温です。 -
☆明神滝
2筋の滝の真ん中上部の岩壁にもタマアジサイがへばり付くように自生しています。
年中冷たい水飛沫を浴びるからか他より開花が遅いです。 -
☆明神滝
滝の真横の左岸、右岸でもタマアジサイが咲いていますが、
一斉開花しないので色彩的にはあまり目立たないです。 -
☆明神滝とタマアジサイ
橋の真下辺りでもタマアジサイが咲いています。
この辺りだと滝飛沫を気にしないで撮影できます。 -
☆明神滝とタマアジサイ
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☆タマアジサイ
タマアジサイはガクアジサイなどと同じく花の真ん中に小さな花(両性花)が密集して咲き、その周りを装飾花が取り囲む咲き方をします。 -
☆明神滝とタマアジサイ
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☆明神滝とタマアジサイ
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☆明神滝とタマアジサイ
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☆明神滝とタマアジサイ
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☆明神滝
藪漕ぎが必要ですが滝の左岸真横まで行くことができます。 -
☆明神滝
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☆明神滝
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☆立矢川の滝 上段“ひょんぐり滝”
明神滝を堪能した後は尾根一つ北側の立矢川の滝に向かいました。
明神滝から立矢川の滝へ到るルートは幾つかありますが、
一番分かりやすいのは更目木集落の赤石川と立矢川の合流地点から
立矢川を沢登りすれば迷うことなく到達できます。
が、長靴では少し厳しく胴長のほうがベストです(危険な場所はありません)。
もう一つは合流地点脇の山道から途中の畑や森を抜けて行くルートです。
胴長は必要ありませんが、少し分かり難いルートです。
立矢川林道からもアクセスできますが、基本的には一般車両は進入禁止です。
最短ルートなので私はいつも林道から森を抜けてアクセスしています。
でも林道から滝への道は無くこの地に詳しくないと迷子になるかも (^^);。 -
☆立矢川の滝 上段“ひょんぐり滝”
予想に反し明神滝の水量はそれほど極端な減水は無かったので、
立矢川の滝も大丈夫だろうと都合のいい期待をしていたのですが、
こちらはの水量は今まで見た中で一番酷い渇水滝でした(ーー;)。
滝が前方の飛び出す状態を“ひょんぐり滝”と言いますが。
水不足でほとんど“ひょんぐって”いません(-"-)。 -
☆立矢川の滝 2015年5/3撮影
こちらは今年5/3に撮影した立矢川の滝です。
この水量でも雪不足が影響し例年よりかなり少なめでしたが、
せめてこのくらいの水量がないと見栄えがしませんね。 -
☆更目木の滝
立矢川の滝のすぐ上流にある小滝『更目木の滝』 -
☆更目木の滝
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☆立矢川の滝 上段
立矢川は郡山市と天栄村の界にある会津布引山(10,82m)を源流とし
郡山側の川は猪苗代湖に注ぎ、日橋川を経て阿賀野川となり新潟で日本海に注ぎます。
天栄村の立矢川は赤石川、黒沢などと合流し、鶴沼川、大川、
阿賀野川を経て日本海に注ぎます。
立矢川の滝は滝幅が8m、落差は上段と下段合わせ12mくらいの段瀑です。
けして大きな滝ではありませんが、観る位置により様々な表情を持った魅力的な滝です。 -
☆立矢川の滝 上段
上段の滝の落ち口から急斜面(崖)を降りると、
上段と下段の間にある広めのテラス状の淵に立つことができます。
下記2016年5/3の写真と比べると明らかに水量が少なく貧弱です(ーー゛)。
立矢川の滝でもタマアジサイが咲き始めていましたが
崖の上の方(この写真左上)に自生していて近寄るのは困難でした。 -
☆立矢川の滝 上段“ひょんぐり滝” 2016年5/3 撮影。
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☆立矢川の滝 上段
水量が少なく貧弱な滝になってしまいましたが、
いつもなら滝飛沫で撮影が困難な上段の滝の右岸側からも撮影できたのが
唯一の収穫でした。 -
☆立矢川の滝” 上段
滝壺じたいは深くはありませんが
滝前と横切ってこの位置から撮影したのは初めてです。 -
☆立矢川の滝 上段
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☆立矢川の滝 上段
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☆立矢川の滝 上段
通常なら真ん中の大岩の上からも滝が流れ落ちているのですが
今回か完全に枯れています。 -
☆立矢川の滝 上段
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☆立矢川の滝 上段
中段のテラスには年季の入った流木が折り重なっています。 -
☆立矢川の滝 上段
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☆立矢川の滝 下段
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☆立矢川の滝 下段
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☆立矢川の滝 上段&下段
立矢川の滝は滝幅が8m、落差は上段と下段合わせ12mくらいとそう大きくは無い段瀑ですが、撮影する場所や位置により様々が表情を持つので
撮りがいのある滝です。 -
☆立矢川の滝 上段&下段
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☆立矢川の滝 上段&下段
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☆立矢川の滝 下段
この構図も水量が多いときは無理で、
渇水だったからこそ撮れた写真です。 -
☆立矢川の滝 下段
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☆立矢川の滝 下段
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☆立矢川の滝 下段
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☆立矢川の滝 下段
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☆立矢川の滝 下段
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☆立矢川の滝 下段&上段
立矢川の滝は滝へ到る道がないのでとても行きづらい滝です。
水量の少ないときなら下流の更目木集落の赤石川との合流地点から
川に沿って沢登りするのが一番分かりやすいと思います。
滝までは危険な場所はありません。 -
☆立矢川の滝 下段
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☆立矢川の滝 下段
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☆立矢川の滝 下段
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☆羽鳥湖周辺Map
※Google Mapに加筆。
https://www.google.com/maps/@37.2876207,140.1168405,8778m/data=!3m1!1e3
羽鳥湖高原を訪れたもう一つの目的は湖南部の湖畔の一面を彩る
ピンクの“エゾミソハギ”や黄色の“クサレダマ”を観ることです。
でも湖畔を周回する道路からは美しい花の群落は見えません。
ではエゾミソハギの大群落が周回道路から見えないとすると、
どうやって群生地に行くかと言うと。
上記Google Mapにも書き込みましたが、羽鳥湖畔オートキャンプ場の管理棟そばの駐車場から湖岸に向うのが一番楽なのですが、無断駐車はできないので管理棟で駐車許可をもらう必要があります。
旧盆中や週末は駐車場が満杯の場合もあります。
もう一つは羽鳥湖に流れ込む鶴沼川に架かる『やすらぎ橋』のたもとから向かいます。(南東の村道側駐車場からも行けますがかなり遠回りです)
『やすらぎ橋』の手前の無料駐車場に車を止め、徒歩で橋に向かい
橋のたもとの柵を乗り越えると左手に鶴沼川沿いに踏み跡があるので、踏み跡をたどって6,7分で羽鳥湖の湖岸に出られます。
湖岸に出ればエゾミソハギの群落が見えてきます。
重装備は要りませんが、長靴と熊避け鈴を忘れずに。 -
☆羽鳥湖のエゾミソハギとクサレダマの群落
今年は冬の雪不足、春の少雨、空梅雨と雨に恵まれず
羽鳥湖の水位は例年の1割程度と激減、
ダム湖の水は山を貫き中通りの当町方面に農業用水とて導水されていますが
現在は全く取水できていない状態です。
一昨年は逆に水が多くてミソハギの群生地の多くが水没したままで
花はほとんど見られませんでした。
でも今年はご覧の通り一面のお花畑です(^^♪。
当たり前の美しい景色はけして当たり前ではなく
絶妙な自然のバランスの上に成り立っているのを実感しました。 -
☆羽鳥湖のエゾミソハギとクサレダマの群落
昨年のエゾミソハギの咲きっぷりは見事でしたが
今年は例年になく黄色のクサレダマの当たり年です。
クサレダマは『腐れ玉』ではなく、『草連玉』ですよ(^_^;)。
クサレダマ(草連玉/サクラソウ科オカトラノオ属)は
地中海原産のマメ科の植物でエニシダに似たレダマというのがあり
それに似ていると言うので付けられた名ですが
花色が黄色というだけで全然似ていません(-"-)。
何も発音が『腐れ玉』に聞こえる変な名前にしなくてもね〜。
レダマは江戸時代初期に渡来たそうですが
寒さと湿度に弱く全国的にはあまり定着はしなかったようです。
クサレダマの別名はイオウソウ(硫黄草)で腐れ玉よりはいいかも(^^);。 -
☆2015年8/ のエゾミソハギ
昨年も一部にクサレダマは咲いていましたが、9割以上はエゾミソハギでした。
エゾミソハギの花色が違うのは今年の撮影は朝で曇り空だったせいもあります。 -
☆羽鳥湖のエゾミソハギとクサレダマの群落
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☆羽鳥湖のエゾミソハギとクサレダマの群落
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☆羽鳥湖のエゾミソハギとクサレダマの群落
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☆羽鳥湖のエゾミソハギとクサレダマの群落
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☆羽鳥湖のエゾミソハギとクサレダマの群落
この辺りはクサレダマの群生の方が優勢です。
クサレダマは主に四国以外の北海道〜九州の湿地やジメ地に自生します。
羽鳥湖は標高700mほどですが標高280mほどの当町の田んぼ沿いの土手などでもけっこう見られます。
しかし関東以西に行くほど山間の湿地に行かないと見られないようで
首都圏や西日本では絶滅危惧種にしている都府県も多いようです。 -
☆エゾミシハギとミソハギの違い
ミソハギの仲間にはミソハギとエゾミソハギがあり、
羽鳥湖に自生するのはエゾミソハギ(蝦夷禊萩/ミソハギ科ミソハギ属)です。
エゾミソハギは名前に蝦夷と付きますが北海道〜九州の主に高地湿地や湖沼畔に自生し、場所によっては大群落を形成します。
どちらかと言えばミソハギより寒冷地を好むようです。
エゾミソハギの草丈はミソハギより大きくなり
花付きもエゾミソハギの方が多いのでぱっと見はエゾミソハギの方が豪華です。
でもそれらは個体差があるので明確な見極めにはなりませんが
葉のつき方は明らかに違います。
エゾミソハギの葉は茎を抱くようにつきますが
ミソハギは葉が茎を抱いていません。 -
☆町内川沿いに咲くミソハギ
ミソハギ(禊萩/ミソハギ科ミソハギ属)は湿地や田の畔などに自生し日本や朝鮮半島に分布。盆花としてよく使われ、ボンバナ、ショウリョウバナ(精霊花)などとも呼ばれる。ミソハギの由来はハギに似て禊(みそぎ)に使ったことから禊萩、または溝に生えることから溝萩によるといわれます。 -
☆羽鳥湖のエゾミソハギとクサレダマの群落
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☆羽鳥湖のエゾミソハギとクサレダマの群落
雲の隙間から時おり陽が射し込むとクサレダマの黄色が目に眩しいくらい
鮮やかになります。 -
☆羽鳥湖のエゾミソハギとクサレダマの群落
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☆羽鳥湖のエゾミソハギとクサレダマの群落
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☆羽鳥湖のエゾミソハギとクサレダマの群落
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☆羽鳥湖のエゾミソハギとクサレダマの群落
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☆羽鳥湖のエゾミソハギとクサレダマの群落
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☆羽鳥湖のエゾミソハギとクサレダマの群落
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☆羽鳥湖のエゾミソハギとクサレダマの群落
今年はクサレダマの方が優勢でエゾミソハギは少々寂しい感じでしたが
来年は今年とまた違ったお花畑を見せてくれるでしょう。
羽鳥湖高原では他にもたくさの花が見られましたが
写真数が多くなったのでPart2で紹介したいと思います。
最後までご覧下さりありがとうございます。
投票して下さった方にもこの場を借りて御礼申し上げます。
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