肥前・島原半島の旅.....雲仙～島原へ

2014/11/13 - 2014/11/14

ホテルの目の前に広がる雲仙地獄を巡りバスで雲仙岳を

回り込んで走行 キリシタン弾圧の哀史で知られる島原へ

更には今日中に帰阪しようというので駆け足旅になりました。

エリア 島原(長崎)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 高速・路線バス ANAグループ JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: ANAセールス

地図の左手にあるホテルから短時間で回れるルートを教わりました。
とりあえず右手斜めの方の「雲仙お山の情報館」に立ち寄り
探勝路を歩いて「大叫喚地獄」を目指します。

勢いよく吹き上げる煙は強烈なにおいと共に迫ってきて正に地獄です。
地獄世界を現出する場所が揃っており地獄信仰の地として尊崇の最適地だったようです。

いろんな名前が付けられた４１もの地獄の合間に「君の名はの真知子嶽」や
キリシタン殉教碑がありました。

「大叫喚地獄」まで来ました。湯の花が結晶しています。
音を立てて噴出する100℃近い水蒸気と硫黄分を含んだ熱泉が間近で見られます。
生前嘘をついた人が落ちるのだと諭されたとか。

いかにも寂しげな「賽の河原」冥途への三途の河原をあらわしています。

噴気の近くでも生育できる「ツクシテンツキ」は九州の火山地帯特有の植物だそうです。

雲仙は信仰と結びついたお山でもあり、お寺やお墓、殉教碑が点在しています。

ホテル近くの「萬明寺」大仏。（奈良の大仏の約１/3）
新言宗御室派の寺院で701年 僧行基によって開山されたと伝わります。
修験道の霊山として繁栄しました。

開山の祖・行基の墓

行基の象

情報館で入手した案内書によれば肥前の戦国大名で有馬・島津と「沖田畷」の戦いで戦死しました。キリシタン大名の有馬、山岳信仰を復活させたい江戸幕府の攻防を絡めた歴史を秘めています。

そのほかにもゆかりの著名人の歌碑や句碑が沢山置かれています。

「温泉神社」は九州の守護神とされています。

明治に入って外国人の避暑地として人気が出てきて多くの
請願を集めて　昭和9年３月１６日雲仙は瀬戸内海、霧島と
共に日本で初となる国立公園に指定されました。、

更にはは1952年富士山と共に特別名勝に指定され、1956年7月
天草諸島の景勝地を合わせ「雲仙天草国立公園」となりました。

雲仙の秋の花や実で興味があったのは「ミヤマシキミ」

「ツルリンドウ」

「ムラサキシキブ」

「マユミ」等です。

さて、島原半島の中央に聳える山岳地帯の南ルートを通って島原半島へと向かいます。

紅葉した山岳を眺めて快適なバスドライブです。

有明海に面した島原に入りました。

先ず向かったのは「武家屋敷跡」です。歩いたので遠くに感じました。
藁ぶきの下級武士の家屋が3棟残るのみですが湧水を利用した生活用水路が道の中央に真っすぐ通っているのが特徴的です。

島原城は全国でも珍しい実戦を潜り抜けた城で1618年～7年
の歳月をかけて松倉重政によって築城されました。有馬氏に
代わって島原を収めた城主の圧政に抗して1637年島原の乱が
起こり一揆軍は城攻めに失敗、南に20kmの原城に立てこもりました。

原城に立てこもったキリシタンたちが幕府軍によって根絶やし
にされたという過酷な歴史の遺品で原城の本丸跡から見いださ
れた南蛮文化の至宝。
ポルトガルの貴金属工芸「フィリグラーナ」を連想させる金製の十字架。

駅でゲットした道案内書は下から上の道順になっていますので

６枚下の画像から逆順にご覧ください。

島原の7子守歌の作者「宮崎康平の碑があって島原城到着と言う訳です。

階段の上に大きな鏡石が現れます。

お堀の中に下りて進みますと

東虎口坂をるとお堀の向こうに「丑寅の櫓」が見えてきます。

森岳の街路灯を通り過ぎ森岳の町を通って
理髪店、精肉店、酒蔵を経て

此処がスタート地点で上の方へ進めば城に到達です。

ＪＲ島原駅から島原城までの散策コースです。

駅への道を「大手」で右折すれば見学出来る島原を代表する水屋敷。1日1000トンの水が湧き出ているそうです。
静寂な時を感じられる「四明荘」。

島原温泉観光協会　０９５７－６２－３９８６

諫早へ戻る際、バスではなく有明の海を眺め諫早湾干拓地を
みてみようと島原鉄道に乗りました。約1時間１本のダイヤで
島原駅１１：１８～諫早駅１２：２２の島鉄に乗車。
有明の海の自然を台無しにした堰がチラと見えました。

長崎空港１４：４０発ＡＮＡ164便で伊丹１５：３０着の弾丸旅は無事終了です。