ルクソールで3日間過ごした後は、カイロに向かう途中一箇所で寄り道することにします。そこは紅海の西側にあるハルガダという町でその目的はダイビングです。エジプトは遺跡だけではありません。紅海でダイビングと聞くと、ヨーロッパのセレブのような響きですが、じつはエジプトでは格安でダイビングができるのです。こんなに安くていいの？と不安になるくらいです。果たしてダイビングはどんな感じなのでしょうか。

紅海で格安ダイビング (Budget scuba diving in Red Sea)

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2016/04/26 - 2016/04/28

16位(同エリア48件中)

#ダイビング

エリア

ハルガダ(エジプト)

旅行の満足度: 4.0

旅行の手配内容: 個別手配

ルクソール Luxorからハルガダ Hurghadaへは、乗り合いバンで移動。別のバスの予約をしていたけど、当日突然キャンセルとなった為です。小さなバス会社だったのが良くなかった様。3時間待ってバンはようやく出発しました。途中の様子は木の一本もない完全な砂漠。道は綺麗に舗装されており、4時間ほどでハルガダに到着しました。
海沿いの町ハルガダの中心部のホテルに泊まりますが、ここのビーチにはがっかり。ホテルごとに細かく区切られてとても人工的な雰囲気。海も綺麗とは言えません。ロンリープラネットで乱開発で環境は破壊されてしまったと書かれていたので、ある程度は予想していましたが。もし今度来るなら郊外の広いビーチを持つホテルに泊まります。
ダイビングもこの調子なら更にがっかりですが、せっかく来たので翌日(5日目)はダイビングに参加します。そのお値段ですが2ダイブで360ポンド(US$40ドル弱)。今まで経験したダイビングの中で一番安いです。この値段で、ガイド、ボートダイブ、機材、昼食すべて込みです。安かろう悪かろうの不安が募ります。
予想に反して、ボートは結構大きく立派なものです。アジアの格安ダイブだと小さな漁船だったりしますんで。こんなに大きなボートですが参加者は10名程度で、このスペースを独占できます。写真はハルガダのマリーナを出発したところ。
ハルガダの町並み。町自体は正直あまり印象に残るものではありません。海岸線にはホテルが永遠と並んでいます。
遠くに無人島のBig Gifton島が見えます。Bigというだけあって大きい。海もエメラルドグリーンになってきて良い感じです。この砂漠と海の組み合わせは紅海ならではの光景です。
普通は Big Gifton島周辺のスポットに行くらしいのですが、この日は更に南下して1時間ほどでGota Abu Ramadaというスポットに着きました。海底まで10m以上の水深ですが、ほぼ海の底まで見える透明度です。紅海には流れ込む川がないので透明度が良いそうです。また、ここまで来るとハルガダの乱開発の影響も少ないようです。
ポイントに着いたところで、ダイビング開始です。残念ながら、水中カメラを持っていないので海の中の写真はありません。感想はというと、海の透明度は20m以上でとても良かったです。サンゴも綺麗で死んだサンゴも見かけません。勿論魚の数も多いです。ただ、これといった大物はいなく、魚の種類もそんなに多くありません。海も穏やかで最大深度は15mほどなので、初心者でも大丈夫です。ガイドは珍しい魚を見つけてくれたり、小まめにケアをしてくれる訳ではなく、あくまで安全のためのガイドです。日系のサービスではないので、その辺は仕方がありません。
2ダイブを終えて。非常に満足できました。なんと言っても、昨日までルクソールの灼熱の砂漠を歩き回っていた事もあり、海に入るだけで、ボートの上で風に当たるだけでも本当に気持ちの良いものでした。それでこの値段なら、もう数日過ごしたかった。しかしそれではピラミッドに行けなくなってしまうので、残念ながらダイビングは１日だけです。
その日の夕方はハルガダの町を歩き廻ります。郊外には大きなショッピングモールがあり、エジプトの雰囲気がしない無国籍のリゾートの感じ。中心街はまあこれといった特徴のない、比較的新しい町といった感じ。人々の服装はルクソールのそれと全く異なり、短パンTシャツの現地人もいる位開放的です。女性ドライバーもいます。それでも信仰心は強い様で、夕方にはモスクや教会に沢山の人が集まっていました。
6日目、ハルガダを離れカイロへ向かいます。バスはホテルで勧められたSuper Jetを予約し、今度は時間どおり出発しました。写真はSt Anthony, St Paul修道院がある辺りの山々。こんな山の中にある教会はきっとすばらしい光景なのでしょうが、残念ながらその時間はありませんでした。
バスは海岸線を北上します。最初のころは何もない砂漠の海岸線が見えてとても綺麗です。
しかし、カイロに近づくにつれ、何十キロと続く開発されたリゾートが続きます。しかしその多くが未完成の工事中か、完成済みでも人の気配がありません。恐らくヨーロッパ人向けに開発されたのでしょうが、テロのせいで誰も買わなくなってしまったのでしょう。自然が壊されゴーストタウンが続く雰囲気は異様な感じでした。