2015/12/29 - 2015/12/30
108位(同エリア507件中)
のまどさん
旅も後半になり、仙台から特別急行みのりに乗車して鳴子温泉にやってきました。みのりの車窓はアナウンスとともに惹きつけられます。芭蕉が旅したと言われる道に沿って敷かれた奥の細道湯けむりライン。内陸に進むに連れて気温が下がり、積雪が増すのが見て取れました。
宿泊したのは1つ隣駅の中山平温泉にある仙庄館。貸切露天風呂の月見の湯、部屋でいただく夕食と朝食が最高でした。
こんこんと降る雪に覆われた景色。硫黄の匂いと温かな人情は我々を深く惹きつけました。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- JR特急 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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早めの時間にホテルをチェックアウトして駅に向かいます。9:13発の特別急行みのり号に乗車するためです。
仙台駅 (JR) 駅
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このように書かれたロゴはお米の銘柄みたいです。
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宮城県のご当地キャラはむすび丸と言うそうです。
ちなみに私はいまだにゆるキャラとご当地キャラの違いが分かりません。 -
観光電車なので速度がゆったり、存分に車窓を楽しむことができます。
前日訪れた松島を通過しました。松島海岸駅 駅
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北上し内陸に入ると気温が下がっているのが目で分かりました。
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小牛田駅通過。この駅は乗り換え地点となっているため、停車中の様々な様式の車両を見られる、鉄道ファン垂涎の駅らしいです。
小牛田駅 駅
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ご覧の通り、色々と見られますが、のまどはそこまでコアなファンではないので詳細は分かりません。
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車窓から北国に来たことを実感します。
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観光列車だけあって、アナウンスガイドが気が利いています。飲酒癖ゆえに普段甘味は食べないのですが、アナウンスに釣られて買いましたよおまんじゅう♪
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有備館駅。仙台藩の学問所で、日本最古だそうです。一応、横のアイルランド人のために訳しておきます。
有備館駅 駅
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こけしだ―!いよいよ温泉地に近づいています。
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ここまで来ると、完全に雪国です。
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流れる川も
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硫黄の匂いがしそうです。
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スキーもできるようです。
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なる子ちゃんなるご当地キャラに迎えられ、鳴子温泉駅にしばらく停車。
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その間に雪と戯れる子どもたちとそれを見守る若いお母さん。日本のお母さんってみんなきれいですね。ベルギーのお母さんは?ときかないでやって下さい・・・
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改札付近では歓迎の横断幕を掲げる地元のボランティアの方々。あー、涙ぐましい。(写真は翌日別ホームから撮ったもの)
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イチオシ
さて、鳴子駅を発ち、トンネルを抜けるとそこは鳴子峡。鉄橋を渡る列車は速度を落とすというにくい演出。どうです、雪の積もった急斜面の下を漆黒の川が流れるこの一枚は水墨画のよう。
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時間が止まったような空間に延々と舞い降りる雪の粉。
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本日の宿泊地、中山平温泉駅到着。快適な旅を提供してくれたみのり号を見送ります。
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さて、駅舎を出たのですが、迎えがいません。予め電車の到着予定時刻を伝えて、「迎えに行って待ってるからな」とこの地の訛りでしかと返答をもらったのですが。後で知ったのですが、大半の宿泊客は鳴子温泉駅から送迎を頼むようです。
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仕方がないので宿に電話して再度迎えをお願いします。その間にのまどは向かいの商店で水と酒を買いに走ります。会計の時におまけでボックスティシュをもらってにんまり(←のんべえの賜物)。こんなのヨーロッパではまずありませんから!
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ほどなくして一台のバンが到着。支配人と思わしき運転手の方は我々の居住地や出身地などに興味津々のようでした。慣れています、こういうやりとりは。
本日宿泊する仙庄館に到着。 -
くどいですが、年末に空きがあるところは限られていたのでありがたい。お部屋はこのような感じ。日本に住んでいれば感動は薄いのかもしれませんが、小泉八雲あるいはラフカディオ・ハーンに憧れるウワバミちゃんにとっては殊にひとしお。浴衣にもご満悦。
Wifiもつながって言うことなし。この時点でお昼過ぎ。宿にお願いして鳴子温泉まで車で送ってもらいます。 -
ドライバーの方が話好きで、ネイティヴ・アメリカンのアクセサリーを勉強するために渡米していたとのこと。こういうプロファイル、興味深いです。
20分ほどで鳴子温泉到着。
大正館と言うから大正時代創業かと思いきや、ネット情報によると既に閉館とのこと。ああ、悲し。 -
名物のこけしはなんとポストにもなっています。
ウィキペディアによると、鳴子の由来になったのは源義経と郷御前(静じゃないのね)の間に生まれた赤子の産湯に使われたことから。そして、今や火星のクレーターや小惑星の名前にもなっているらしいので、見事なものです。 -
駅構内の観光案内で足湯・手湯のスタンプラリーを勧められたので、一巡してみます。一か所目の手湯。
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のまどの祖母は宮城県出身で、20代の頃ひどいやけどを負って鳴子温泉で湯治していたと聞いています。この地で出会う人々の訛りも祖母を彷彿とさせます。
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大学院生が発見したと言われる早稲田桟敷。中には入りませんでしたが、外見はちょっと洒落た造りです。
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二か所目、足湯。
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氷点下で雪が降りしきる中、さすがに腰かけて足を付ける人はいません。我々も手を付けるに留めます。
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温泉卵を作るところもありますが、成功率は今一つのようです。
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三か所目の足湯。昭和で時が止まったような風情。周辺の旅館では下駄を貸し出すそうです。風流ですな。
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ガイジンさんを連れていると、私一人でいるよりも話しかけられる確率が高いです。「How are you?」と笑顔で話しかけてきたフィリピン人女性。在日20年、今や鳴子の雪かきに慣れ、自身のお店を持つというのは頭が下がります。
昼食を取っていないので温泉玉子を謳ったこちらの商店へ。中は幼い日のカルチャーショックを思い起こすような昭和のお店。もちろん、好きですよ、こういう雰囲気。 -
温泉卵は一個50円。表面がきれいで中も程よく火が通っていました。ラッキーセブンと称する77歳の女性が話し好きで、お茶とあんこ(のまどが認識できない別名を言っていた・・・)をいただきながら、お話を伺う。
これで100円は申し訳ないので、鞄に常備しているベルギーチョコを探すが、雪で全身が濡れていて探り当てられない。仕方がないので、チップとしてもう一枚重ねて100円玉を渡すが「お縄になるから」との理由で受け取ってもらえず。 -
駅にもあります、足湯。
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帰りはちょうど時間が合ったので、ローカル線に一駅ほど乗車して、中山平温泉から歩くことにします。
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その手の用語で言うカマ。蒸気機関車は鳴子温泉付近を走っているようです。
参照↓
http://blog.goo.ne.jp/nk1124_1946/e/c3434ef2104b317cb3eaf4be85cdf61c -
コインランドリーならぬコイン精米所。イモ洗い機というものは市販されていないので、ウワバミちゃんも興味津々です。1ぶつきというのはどういう状態でしょうか?
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イチオシ
宿まで雪道ながら1キロ弱。幸い雪は止んだので歩きます。趣向を変えて、モノクロで撮影。
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きちんと雪かきされてるので歩きやすいです。
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臨海地方出身ののまどにとって雪化粧を施した集落というのは美しく見えます。
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仙庄館までの距離はさほどではありませんでした。
食前酒を嗜みながら夕飯の支度を待ちます。部屋で食べる贅沢。日本では出されたものは何でも完食するのまどと和食に抵抗のないウワバミちゃん。のまど好物ののし梅も食せて幸せ♪ -
ウナギ。食べたかったのよ、これ。
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お風呂上がりに今宵も飲みます・・・
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翌朝。朝食は7時半から8時の間でという申しつけだったが、我々のふすまが叩かれた時刻は7時半きっかり。あー!眠気なまこでジャージを慌てて羽織る。
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イチオシ
朝食後、出発前に貸切露天風呂月見の湯でもう一風呂入ります。貸切露天風呂。朝も素晴らしい景色ですが、夜は思わず歓声を上げるほど幻想的でした。乳白色のかけ流し温泉。たまらない。
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周りの景色はこの通り、川と森に臨むので四季折々の風景が楽しめることでしょう。
ウワバミちゃんは合計2週間強日本を旅行しましたが、鳴子温泉が一番印象深かったと言っていました。人情と硫黄の香りと雪景色が心を惹いたようです。 -
お土産にもらった白みそ。半分実家に分けて、残りをベルギーに持ち帰りました。実家には既に3キロほどの土産を送っているので、お返しに手持ちのベルギーチョコをみなさんでどうぞと支配人に手渡しました。
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鳴子温泉への道。こけしに見送られます。
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電車の発車時刻までの時間を利用して、のまどは鳴子こけしを買いに走ります。
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駅から近い民芸店で購入したこちらのこけし。のまどは宮城県人のクオーターからかこけしに似ていると言われます(←勝手にやってろ)。ウワバミちゃんも賛同していました。
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ローカル線湯けむりラインで古川まで出て、こだまで仙台まで。東京までははやぶさで快適に飛ばします。
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駅弁もおいしくいただきます。日本のおにぎりやサンドイッチと言った小腹を満たすものはベルギーにはないので、舌鼓を打ちながら食します。日本語の活字にも飢えているので置いてあるもの、もらったものはなんでも目を通します。
次は、のまどの実家です。
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