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[鬼ヶ岩屋洞穴と水出洞]<br />香南市野市町東佐古の山中には、弥生式土器や人骨、貝殻等が出土した鬼ヶ岩屋洞穴があるが、洞内に戦争末期、陸軍第155師団歩兵第447連隊の一隊と思われる部隊が、防衛陣地を築いていた。敵の銃撃を防御するために築いた石積みが今に残っている。<br />その隊は東佐古1408番地の民家の旧母屋を宿舎とし、中庭に烹炊所を設けていた。<br /><br />洞穴の全長は30mほどだが、天井部の高さは、20mはあろうかというほど。鍾乳石は南方向に開いた小さな支洞に多い。<br />昔は南方の谷に開口している水出洞と繋がっていたようだが、陸軍が塞いだためか、最奥部には石が詰められている。<br /><br />水出洞は現在でも取水されているほど、内部から谷に水が溢れており、また、穴の高さが低いため、奥まで探訪するには相応の装備がいる。<br />こちらの洞には氷柱石がいくつも見られるが、その殆どが折られている。陸軍が折ったのか、取水パイプを通す作業の際、折ったのかは定かでないが、残念な限り。<br /><br />鬼ヶ岩屋洞穴は、入口手前に旧野市町の教育委員会が立てた看板があるが、車道分岐や歩道入口に道標がないため、訪れる者は皆無に等しい(但し当方が’13年にネットで初公開した)。<br /><br />[アプローチ]<br />公共交通機関を利用する場合だが、昭文社の道路地図では近くの県道22号にバス路線が描かれているものの、バス停名の記載がない。これはデマンド型バスの運行を意味しているのかも知れないが、自治体に照会されたい。デマンド型のシステムは分からないが、降車場所が自由時は、東佐古の上分公民館(東隣に国吉商店)のやや東のY字路付近で降車する。<br /><br />車利用時は、そのY字路を右折する。左手に二軒過ぎると私道を含んだ変形四差路に到るが、ここを南東(右折)に折れ、その先の私道の三差路北側の広場(車庫の向かい)に駐車する。<br /><br />[コースガイド]<br />そのまま東に歩き、前方左下に二、三軒の民家が現れると、その手前のY字路を右折する、狭いコンクリート車道へ入る。尚、その民家群の奥の家の旧母屋が、陸軍が宿舎としていた家屋で、その前の中庭(「外坪」と呼んでいる)に烹炊所を設け、炊事を行っていた。<br /><br />作業車道が緩い左カーブを描くようになると、歩道が分岐するY字路があるが、その歩道は鬼ヶ岩屋に至る別路で、復路、辿る。<br />Y字路を過ぎるとすぐ車道は歩道に変わり、尾根道となるが、すぐ尾根を南東にそれ、山肌を伝うようになる。途中、複数の分岐があるが、左の道へ入ってはならない。コースは緩やかな起伏で終始、山肌を辿って行く。<br /><br />やや上りになると、ほどなく岩盤に突き当たるが、そこを右折し、岩盤沿いを下る。ほどなく右手下に「おつまさん」を祀る祠が見えてくるが、鬼ヶ岩屋はその反対の南上に開口している。<br /><br />水出洞へは、祠分岐から下る踏み跡を辿り、Y字路から沢沿いを遡る小径に出て、その道を遡行する。<br />この道はほどなくカーブして沢を渡るが、そこを渡らず、手前左上の路面から突き出た朱色の取水栓のある方向の竹藪に入る。分け入るとすぐ、取水パイプが入る水出洞が現れる。<br />帰路は今来た沢沿いを下って行けば、作業者道終点のやや西に出る。<br /><br />コース図については下記の投稿サイトを参照されたし。<br />http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=ff7310f22a14ef6334585faebbb51f5a

陸軍陣地が残る弥生人住居跡洞窟

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2013/04/14 - 2013/04/14

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マローズ

マローズさん

[鬼ヶ岩屋洞穴と水出洞]
香南市野市町東佐古の山中には、弥生式土器や人骨、貝殻等が出土した鬼ヶ岩屋洞穴があるが、洞内に戦争末期、陸軍第155師団歩兵第447連隊の一隊と思われる部隊が、防衛陣地を築いていた。敵の銃撃を防御するために築いた石積みが今に残っている。
その隊は東佐古1408番地の民家の旧母屋を宿舎とし、中庭に烹炊所を設けていた。

洞穴の全長は30mほどだが、天井部の高さは、20mはあろうかというほど。鍾乳石は南方向に開いた小さな支洞に多い。
昔は南方の谷に開口している水出洞と繋がっていたようだが、陸軍が塞いだためか、最奥部には石が詰められている。

水出洞は現在でも取水されているほど、内部から谷に水が溢れており、また、穴の高さが低いため、奥まで探訪するには相応の装備がいる。
こちらの洞には氷柱石がいくつも見られるが、その殆どが折られている。陸軍が折ったのか、取水パイプを通す作業の際、折ったのかは定かでないが、残念な限り。

鬼ヶ岩屋洞穴は、入口手前に旧野市町の教育委員会が立てた看板があるが、車道分岐や歩道入口に道標がないため、訪れる者は皆無に等しい(但し当方が’13年にネットで初公開した)。

[アプローチ]
公共交通機関を利用する場合だが、昭文社の道路地図では近くの県道22号にバス路線が描かれているものの、バス停名の記載がない。これはデマンド型バスの運行を意味しているのかも知れないが、自治体に照会されたい。デマンド型のシステムは分からないが、降車場所が自由時は、東佐古の上分公民館(東隣に国吉商店)のやや東のY字路付近で降車する。

車利用時は、そのY字路を右折する。左手に二軒過ぎると私道を含んだ変形四差路に到るが、ここを南東(右折)に折れ、その先の私道の三差路北側の広場(車庫の向かい)に駐車する。

[コースガイド]
そのまま東に歩き、前方左下に二、三軒の民家が現れると、その手前のY字路を右折する、狭いコンクリート車道へ入る。尚、その民家群の奥の家の旧母屋が、陸軍が宿舎としていた家屋で、その前の中庭(「外坪」と呼んでいる)に烹炊所を設け、炊事を行っていた。

作業車道が緩い左カーブを描くようになると、歩道が分岐するY字路があるが、その歩道は鬼ヶ岩屋に至る別路で、復路、辿る。
Y字路を過ぎるとすぐ車道は歩道に変わり、尾根道となるが、すぐ尾根を南東にそれ、山肌を伝うようになる。途中、複数の分岐があるが、左の道へ入ってはならない。コースは緩やかな起伏で終始、山肌を辿って行く。

やや上りになると、ほどなく岩盤に突き当たるが、そこを右折し、岩盤沿いを下る。ほどなく右手下に「おつまさん」を祀る祠が見えてくるが、鬼ヶ岩屋はその反対の南上に開口している。

水出洞へは、祠分岐から下る踏み跡を辿り、Y字路から沢沿いを遡る小径に出て、その道を遡行する。
この道はほどなくカーブして沢を渡るが、そこを渡らず、手前左上の路面から突き出た朱色の取水栓のある方向の竹藪に入る。分け入るとすぐ、取水パイプが入る水出洞が現れる。
帰路は今来た沢沿いを下って行けば、作業者道終点のやや西に出る。

コース図については下記の投稿サイトを参照されたし。
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=ff7310f22a14ef6334585faebbb51f5a

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
交通
4.0
交通手段
自家用車
  • 陸軍宿舎跡と烹水所(炊事場)跡

    陸軍宿舎跡と烹水所(炊事場)跡

  • 植林帯のシダ道を行く

    植林帯のシダ道を行く

  • 鬼ヶ岩屋洞穴入口

    鬼ヶ岩屋洞穴入口

  • 人為的に積んだ低い石積みと、歩哨舎のような縦長の空間

    人為的に積んだ低い石積みと、歩哨舎のような縦長の空間

  • 奥に進むと陣地の石積みが

    奥に進むと陣地の石積みが

  • 防御陣地から入口を見る

    防御陣地から入口を見る

  • 開口部が大きいだけに、かなり奥まで光が届く。

    開口部が大きいだけに、かなり奥まで光が届く。

  • 洞の奥にあった寛永通宝。この硬貨は明治になると2厘通用となり、昭和28年末まで使用することができた。故にお宝的価値はない。<br />戦後、ここに置かれた可能性もある。

    洞の奥にあった寛永通宝。この硬貨は明治になると2厘通用となり、昭和28年末まで使用することができた。故にお宝的価値はない。
    戦後、ここに置かれた可能性もある。

  • 洞最奥部。割れ目奥は人為的に石ころが詰められている。

    洞最奥部。割れ目奥は人為的に石ころが詰められている。

  • 洞に入ってすぐ右手上奥に分岐する支洞には鍾乳石が多い。

    洞に入ってすぐ右手上奥に分岐する支洞には鍾乳石が多い。

  • 四角い竪穴的形状

    四角い竪穴的形状

  • 石柱だったか

    石柱だったか

  • 幅広の氷柱石

    幅広の氷柱石

  • 垂れ下がった石がカールしている。

    垂れ下がった石がカールしている。

  • 洞入口は裂け目になっている

    洞入口は裂け目になっている

  • 水出洞入口

    水出洞入口

  • 水が溢れるように流れる洞内

    水が溢れるように流れる洞内

  • 氷柱石は皆、折られている。

    氷柱石は皆、折られている。

  • これより先に進むことは厳しい。

    これより先に進むことは厳しい。

  • 入口へと引き返す

    入口へと引き返す

  • 腸のような鍾乳石

    腸のような鍾乳石

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