2016/05/06 - 2016/05/11
21位(同エリア174件中)
hayaojisanさん
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あるクレジットカードの情報誌にマデイラ島の旅行記が載っていた。景色がよく、山があり、食べ物もおいしい。特産のマデイラワインがあるという。ポルトガル本国よりモロッコに近いというエキゾチックな地理的位置も興味をそそった。しかしながら、日本からはポルトガルまでですら直行便はないので、遠距離の旅行となる。そこでポルトガル旅行の中に組み込むことにした。運よくUAのマイルでルフトハンザ(ビジネス)が取れた。マデイラを最終目的地とし、リスボンで途中降機という形だ。ただ帰路は上海経由(フンチャルーリスボンーフランクフルトー上海ー成田)で24時間近くかかってしまう。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 3.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 観光バス 徒歩
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空 ANA TAPポルトガル航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- ブッキングドットコム
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リスボンから約1時間。マデイラ島が見えてきた。島の東端の半島だ。
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このあたりはほぼ不毛の地だ。
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フンシャル空港に到着。しかしここから一苦労。空港からフンシャルの町まで距離があり、タクシー代がひどく高いのだ。バックパックのアメリカ人があとからやってきたので、話し合って同乗することになった。メーター制なので別にぼっているわけではないようだ。
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ホテル マデイラ。ここに5泊する。スーペリアル・スイートというが広さはあるものの、特に居心地がいいわけではない。
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バスタブは面白い形。洗濯をしたくて、ホテルで聞いてさがし回ったが、ふつうのドライクリーニング屋しかなく、コインランドリーはない。やむなくバスタブに水を張って、踏み洗いということになった。
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窓からはこんな景色しか見えない。しかし市立公園からは近く、港まで歩いてすぐだ。
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ここは兵営で入口の両側に砲弾が積んである。
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フンシャル港にはクルーズ船も入る。
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丘の上まで家が立ち並び、けっこう都会的。
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マリーナはヨットでいっぱい。
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ジャカランダの咲く並木の下を人々はリラックスして歩いている。
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こんな木もある。
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今夜はロンドンという名のレストランで食事とするか!
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やはり魚が主役。ここはそれなりに満足できる味だ。
私は後に奮発してフンシャル唯一のミシュラン星付きレストラン"Il Gallo d'Oro"(金のニワトリ)にいってみたが、あまりの質の低さにがっくり。54ユーロの魚料理が貧弱なエビ1本とはどうしても納得できなかった。フルコースを食べてもお腹いっぱいにならない。高いせいもあるが、そこはがらがら。やはり混んでいるところに行くべきですね。 -
2日目は市内観光。まずは大聖堂。ポルトガル語ではシンプルにSe(セ)と呼ばれる。それほど大きな建物ではないが、一時は広大なポルトガルの海外領土全般を教区とするカテドラルであった。天井がマデイラ杉で精妙に彫刻されているそうだが、暗くてよく見えなかった。
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川が町を分断している。
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下流から山側を見る。
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ここにもアレンテージョ(青タイル)が。
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ラブラドーレス市場を上から見る。
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この島はエキゾチックな花が売られている。
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大振りの花が多い。
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果物も見たことがないものがある。
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魚は黒太刀魚が名物だ。面相はかなり奇怪だ。
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皮はむいてくれる。
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マグロ
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この貝は後にレストランで食したが、あまり感心しなかった。
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一面の唐辛子を見よ!
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これはトマトではない。では何?
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これも見たことがないもの。
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あのね、これはアノーナ。
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ん10年生きても知らないことはあるものだ。これぞ旅行の醍醐味。ホテルでアノーナを食す。
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何日か後に切ったので少し劣化していたが、食べられた。美味しいというよりは甘い。冷蔵庫で冷やすともっと美味しいと感じたかもしれない。
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モンテはフンシャルの裏側にあり、標高500㍍を超える地区である。ここは夏の暑さを避けてフンシャルの金持ちたちが別荘を建てた地帯だ。ここに行くにはロープウェイで行くのが定番のようだが、バスのほうがずっと安いのでバスで行くことにした。
まず聖母教会へ向かう。草むす68段の階段を上っていく。 -
ここは小さいが美しいバロックの教会でシンメトリーが印象的。
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聖母マリア昇天の図
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ここにおわすのは誰あろう、最後のハプスブルク家の皇帝にして、ボヘミアとハンガリー王であるカール1世なるぞ。彼は1916年即位したが、第1次世界大戦の終結に伴うオーストリア=ハンガリー帝国の崩壊により亡命した。王位をあきらめない彼は色々ないきさつを経てイギリスによりこの地に流される。カゼをこじらせて肺炎となり1922年モンテで死んだのである。享年35歳。絵の下に棺が見える。
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わたしもまさか、この絶海の孤島で皇帝の姿を目にするとは思わなかった。かつてのハプスブルク家の版図全域から、聖地として懐かしむ人々が今でも集まってくるそうな。プラハと書かれたリボンも添えられている。
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ここからはフンシャルがよく見える。
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多くの人にとっては、ここに来る最大の目的は「トボガン」に乗ることらしい。これは柳の小枝で編んだカゴに座って坂道を滑り降りていくというもの。
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後ろに2人の操縦者が付くが、彼らは麦わら帽をかぶり、白ズボンにブレーキがわりのゴム底の靴を履いている。
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それにしてもたった10分で終わるアトラクションに30ユーロとは!
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ここには人懐こい猫がいる。
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モンテまで1893年から1943年まで鉄道があったが、事故や会社の破産のため廃線になり、跡地は道路になっている。
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モンテ宮殿熱帯植物園ではアフリカの彫刻展が行われていた。
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面白いものも多いが、植物を早く見たいと思ってしまった。
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ここは18世紀にイギリス領事の邸宅として始まり、後にホテルになったが1980年代後半、地元の事業家が買い取り熱帯植物園に仕立てた。歩いていると美しい花と意外性のあるしつらえが面白い。
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日本史にかんするパネル。織田信長が切腹する場面だ。
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標高差もかなりある。
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5月の気候はむしろ涼しく決して熱帯的ではない。
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洞窟も見える。
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天気の変化の激しさには驚くほどだ。大雨が降っていて、今日は観光は無理かと思っていたら、あっという間に快晴になってしまう。だが写真のように、水平線に雲が見えるとまた、たちまち全天に広がって雨が降り出すという具合で油断できないが、逆に絶望する必要もない。
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ここからはマデイラ植物園となる。先ほどの熱帯植物園とは違う施設で、標高150㍍から300㍍のところにあり、より植物が主役になっている。
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サボテンなど多肉植物が多い。
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花を咲かせようとしている。
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ハリネズミのような植物。
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マデイラ島は常春の島だそうな。
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北部の方にある茅葺の「A字型の家」も1軒立っている。
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残念なことに敷地の下を高速道路が通っていてうるさいのだ。
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1度は有名なマデイラワインを賞味しようと、試飲に出かけた。
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ビンや樽の並ぶ様は壮観だ。
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試飲できる場所は他にもあるが、太っ腹なのはこのPereira D'Oliveira(ペレイラ ドリベイラ)。月曜から金曜までは9時から5時まで開いており(土曜は1時まで)市の中心部にある。無料で3種類のワインを提供しつまみにクッキーまで付いてきたのには感動!
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マデイラワインは強化酒の1種であり甘い印象が強かったが、けっこう辛口もあるものだ。
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試飲する観光客たち。無銭飲食というわけにもいかないので、私は小さなボトルのセットを買い求めた。飛行機の乗り継ぎが多いので、手で持っていくことはできない。スーツケースに入れるしかないが大丈夫だろうか。
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これがそのセットで50mlのミニチュアボトルだが3年物から15年物まで熟成の具合を比較することができ、楽しみではある。
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港は今日はお祭り気分、華やいでいる。この小さな帆船はコロンブスの使用したサンタマリア豪の復元だ。
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船の向こうにフンシャルの町が見える。
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お祭りにしては物騒?これは対空機関銃だ。
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これは迫撃砲。
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この島に駐留している軍隊は何から島を守るのだろう。
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行進する兵士たち。
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やがてお偉方も登場する。
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フンシャルから離れて北西部の探索に向かう。観光はレンタカーを利用しようかとも考えたが、島の地形は急峻で市内のホテルの駐車場も斜面にあったり、急斜面から狭い通りに出るなど、かなり危険そうなのでツアーを買うことにした。
最初の訪問地は漁村カマラ・デ・ロボスだ。 -
ここの小さな港ではカラフルな漁船も見られる。マデイラ名物の太刀魚は夜の漁で捕られるそうで、漁民たちは名産のポンチャ酒を一杯ではなく、いっぱい飲んでから出漁するのだという。
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カマラ・デ・ロボスから3km西に走るとヒラオ岬に着く。マデイラで最高、ヨーロッパでも有数の断崖で580mの高さから下を見下ろす。
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同じ場所を横位置で撮影。
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何とここはガラスのプラットフォームになっているではないか!下を見下ろすと恐怖がこみあげてくる。
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ガラスに足を乗せず枠の上を歩く人が多い。私もそうする。
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近くにはこんな植物も。
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南部の海岸から中央部の山岳地帯を走って西端に近いポルト・モニッツを目指す。1500mを超える高地は雲の中を行くような感じで、雨も降りだし寒い。雲がかかっていて写真も撮れない。早く下に降りたいと望むばかりだ。
やっと海岸に着き大きな岩に出来た自然のトンネルを見物する。 -
「イリエウス・リベイラ・ダ・ジャネラ」という長ったらしい名前の岩。意味が分からなかったが色々調べるとリベイラ・ダ・ジャネラの人々という意味らしい。岩を人間に例えたのか、何か伝説でもあるのか。
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ただ私が最初に持った印象はこの屹立するさまが男性の象徴に見えて仕方がなかった。ガイドはmajesticという言葉を繰り返していた。威厳のあるとか雄大なといった意味だがさもありなん。
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ほぼ最西端のPorto Moniz(ポルト・モニス)の海岸風景。溶岩が海に流れて固まったらしく、まるでゴジラの背中のようだ。
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大西洋の荒波が押し寄せる。
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波が砕けると画面の右下に虹が発生。
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陸と海がせめぎ合う様は胸がすくようだ。
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ポルト・モニスの海岸は荒々しさ故に人を引き付ける。
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岩礁を越えた波がせき止められ、静かな水面を形成している。
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奇岩は写真撮影のために多くの機会を与えてくれる。
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マデイラの海岸は絶景の連続だ。
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ツアーはこのミニバンで行われた。運転手がガイドを兼ね英語、フランス語で説明しながら進行した。
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マデイラよさらば。また来るまでは。私が見たものはマデイラのほんの一部に過ぎない。特に心残りなのは、山歩きやハイキングができなかったことである。マデイラは屋久島と似た点がある。大きさとしては奄美大島とほぼ同じだが内陸部は高い山があり最高峰は1862㍍だが登山の対象になっている山がいくつかある。また島の内部に張り巡らされた灌漑用水路-2500キロもあるという-に沿って歩くレヴァダ・ウオークはマデイラ旅行の主要な目的となっているそうだ。
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この辺りも歩くと景色がよさそうだ。
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ロンリープラネットの小型版「ポケット・マデイラ」手帳なみの大きさでハンディ、152ページの小さな本だがとても便利だった。これがなければ旅行できなかったろう。
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