ヒンズー・チベット・スィクの聖地巡回～③（スィク教：アムリトサル）

2016/04/28 - 2016/05/08

2016年ＧＷ、北インドで3つの宗教都市を回ってきました。
①ヒンズー教の聖地、ガンガーの生まれるハリドワール
②チベット亡命政府のあるダラムサラ（マクロードガンジ）
③スィク教の総本山、アムリトサル

3都市、全く雰囲気が違い、同じ国を旅しているとは到底思えませんでした。
インドは広いね、宗教も混和していて不思議な国。

最後は③アムリトサル、スィク教の総本山の街。
黄金寺院の街。
男性がターバンを巻く街。


パキスタンとの国境（ワガボーダー）にも行ってきました。

エリア アムリトサル(インド)

• 旅行の満足度: 3.0
• 観光: 3.5
• ホテル: 3.0
• グルメ: 2.0
• ショッピング: 1.0
• 交通: 1.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝5時発のバスでダラムサラ→アリムトサルへ。

アムリトサルへは通常パタンコット乗り換えで行き、直通便が1本だけあるが朝５時発。
早いなー・・・と思ったが夕方のワガボーダーに行きたかったのもあり、このバスを予約した（予約はマクロードガンジの中央のチケットセンタで前日に取れる）。

早朝にトラブル発生！宿にはそのバスに乗るから朝4時に出ると言ってたのに、出掛けようとしたら鍵が全部締まってて、呼び出しても誰も応答しないし、、、鉄格子を乗り越えることになるとは思わなんだ。。。

ダラムサラでバスに乗るとカラフルなターバンを巻いた男性がいて、あぁアムリトサルに行くんだなと実感した。アムリトサルで溢れているスィク教の男性はヒゲ＋ターバンが必須条件。

ダラムサラからアムリトサル行きのバス。

どうやら女性専用席に割り振られた。
外国人だからかな？

途中結構ちゃんとした高速ぽい道を走り、5時間で着いた。
早朝だったから？歩き方には7時間と書いてあったので今日が長くなった！

バスターミナルから歩いて黄金寺院周辺に行き、宿を探す。
黄金寺院周辺は道が混み入ってて全然分からない。
チャイ屋（チャイが復活！）で飲みながら道を聞いて位置確認。

ホテルは結構断られた。繁盛してるのね。

泊まったホテル。
AC, WiFi付きでRs1200。高いがまぁいいや。
これ以上断られても時間の無駄だし。

黄金寺院周辺。

街行く男性はカラフルなターバンを巻いている。
あの色は決まってる？おしゃれ？

カラフルなターバンに加えて外せないのは立派なアゴヒゲ！

スィク教徒のおじさんはヒゲが必須条件

黄金寺院。

暑い！　じゃなくて、でかい、きれい。

無料の靴預かり所にてビーサンを預け、手洗い・足洗いして中へ。
靴は持ち込み禁止で、かばんに入れてないか、ちゃんと靴預かり証をチェックされる念の入れ様。
また男性は頭部を覆うことも必須で布切れが置いてある。自分は持参のタオルで。

周辺でターバンを売るおじさん

入り口から。

池と中央に浮かぶ黄金寺院（聖所）が見える。

中に入り、黄金寺院を眺める。

広大な池に囲まれた小さな黄金寺院。

でも崇拝の対象になっているのが分かる。オーラがある。
みんな中心に向かって礼拝している。

池では沐浴している男性も多い。
ここではちらほらだが、別のところに沐浴所のような場所があり、そこでは大勢の男性が水浴びしている。

牛乳？　何かを無料で配っている

みんな貰いに行っている

その器を洗うボランティアの女性たち。

別のところで男性たちも洗ってたが、明らかにこちらの方が
活気があってスピーディ。

インドの男性たちはどうにもてきぱき感に欠ける。

周囲を囲む外壁(?)も立派。きれい。

池の周辺を警備するおじさん。

ターバン・アゴヒゲ・槍の３点セット装着。

写真撮影にも誇らしげに応じてくれる。

みなさん、腰に短剣を装備している。

スィク教徒は短剣装備が義務づけられているらしい。

こちらも短剣？　長剣に見えるが。

チャイルドスィク教徒たち。

子供はターバンの巻き方が違ってて、頭の上でこぶを作るように巻く。

かわいい！

池の中央に浮かぶ聖所には橋で渡るが、、、

ご覧の超長蛇の列！　
写真の奥が橋の入り口なのだが、そこに辿り着くのに何時間かかるんだろう。

冗談でしょう、この暑い中こんなに並んだら倒れますよ。

ちなみにこちら側は女性の列。男女別になっている。

聖所に至る橋

人、人、人、、、

翌日早朝にチャレンジしたら橋の付け根から並ぶだけで済んだが、
それでも中央の聖所に着くまで1時間かかった。

みなさんじっくり礼拝するから列が全然すすまない

池中央に浮かぶ聖所にやっと到達。

内部はさらに黄金で塗り固められており、みなさん熱心に祈りを捧げている。

周りには水配りの方が。

気さくに水を飲め飲めと言ってくる。まぁ暑いからね。

でも遠慮します…！

礼拝を終わった人が受け取る謎の食べ物。

これをお布施(?)なのか大量に持ってきてここに納めてる人もいる。

あまり美味しそうな外観・匂いではないが、みんな競って受け取っているから
さぞかし縁起物なんだろう。

ターバンが羨ましすぎて、一度黄金寺院を出てお土産屋さん街の布地屋で
ターバンを買ってしまう。立派なの(Rs300、写真のおじさんの）は避けて簡略版(Rs100)を。
買ったらその場で巻いてくれた。藍色のターバンでDQ5の主人公気分！
まさか、ターバンを巻ける日がくるなんて！！


嬉しくなってもう一度黄金寺院に舞い戻ったのは言うまでもない。
ターバンを巻いた外国人が珍しいため写真攻めにあう人気ぶり。

夕方、パキスタンとの国境・ワガボーダーへ。
インド／パキスタン国境で毎日夕方行われる国旗降下の儀式を観るため。

黄金寺院周辺で客引きがあまたあるのでそれに乗っかる。Rs120。
人数がそろって出発、え？え！？　7-8人乗りのワゴンに13人？
うそー！！暑い中すし詰め状態で出発。

やっとボーダーの看板が見えてきた。

到着後は1km近く手前で降ろされるので各自歩いてボーダーを目指す。
写真は外国人用VIPレーン、これがあるおかげで助かった。

VIPレーンで優先してスタンドに通してもらえた。が、着くのが遅かったらしく、
VIPのみのスタンドには入れず、後からインド人が大量に詰め込まれ、カオスに。

向かいのスタンドも超満員ですごい熱気。

なにか現地の歌手らしき人が現れ、歌ったり踊ったり大盛り上がり。

ややウザイDJのような人が観客をあおりまくって場を盛り上げていく。
でも我々はぽかんとしてしまう。ちょっとついて行けない。

しばらくして儀式が始まる。兵士が歩き始めて・・・

頭に派手なトサカ(?)をかぶった兵士が行進し…

その後、インド／パキスタンの国旗降下儀式が始まる。

写真はインド／パキスタン両国旗が掲揚されているところ。

夕日に映えて美しい。

半分くらい降ろされたところ。

降ろされた国旗を仕舞う儀式がある。
このあたりになると自分の客席はインド人で満ち溢れてろくに観ることが出来なくなった。みんな立ち上がって移動を始め、席は意味をなさなくなる。

国旗降下の儀式終了。

向こう側にパキスタンが望める。

この儀式の印象として、
歩き方には「愛国心」とか「応援合戦」とか書いてあるがそんな清らかなものではない。DJぽい人のあおり方は決して見ていて心地よいものではなかったし、敵対心を植え付けている気すらするのだが。。。　まぁ言葉が分からないので何とも言えないが。

でも毎日これが行われていることには驚いた。日本のように陸続きの国境がない国には想像の出来ないお祭りだ。

夜アムリトサルに帰って来てから、黄金寺院を再訪。

黄金色がライトアップされてて美しい。

黄金寺院は入場料も靴預け料もフリーなので何回でも来られる。

昼間より人は少ないが涼しいせいかまだまだ多い。

黄金寺院の池中央の聖所。

こちらは・・・めっちゃ美しい！！

夜の方が断然綺麗。というか昼とは全く違った美しさがある。

涼しくなってるのもあり、池の周りを一周しながらぼーっと眺める。

ジャリヤーンワーラー庭園へ。
1919年イギリス軍によりアムリトサルの大虐殺が起こったところ。

大きな庭園になっているが、暑いので気を付けないとへばる。

中央にある記念塔。

大虐殺の時の弾痕が残る壁。

この他に多くの人が逃げまどい、飛び込んだ「殉教者の井戸」などもあるが、、、

庭園自体は広大で緑豊か。

リスも木登りしている。

しかし、暑い。

ジャリヤーンワーラー庭園を見学した後に、インド最後の食事を取った。　Dum Alooカレー

これ美味しかった！ジャガイモがごろんと入っていて、暑さで食欲がなかったのにみるみるうちに完食　

やっぱり（日本人から見て？）美味しいカレー、そうでないカレーは歴然とある。単に辛いカレーは我々は好きではない。「コク」や「旨み」があるカレーが大事。

インドの最後に美味しいカレーを食べられて良かった！

さて、空港へ向かうか。

タクシーがどこで捕まるかよく分からなかったので、リクシャーで。

30分ほどで到着。

アムリトサル国際空港。

新しくて綺麗な空港。でもなにもない。

空港で寝そべるワンコ。仕事する気はなさそう。平和だ。

この後、デリー〜上海経由で羽田へ。
電波が入ると一気に現実感が訪れてしまう。

今回、ハリドワール〜ダラムサラ〜アムリトサルと３つの宗教都市を回ったが、
全然雰囲気の異なる街で、日本では到底味わえない空気を体験できた。
ガンガーで泳げたし、チベット文化にも触れられたし、大満足。

また今度、デリーも、アグラも、バラナシも、南インドも、行ってみないと！