2016/05/09 - 2016/05/09
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minaMicazeさん
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所用で出かけた際、時間があったので「清澄庭園」へ行きました。
花の時期ではありませんでしたし、天候にも恵まれませんでしたが、そのためか人が少なくて、大泉水を巡る明治の庭園を楽しむことができました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- JRローカル 私鉄 徒歩
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地下鉄・清澄白河駅で降りてA3出口を出ると、清澄通りの向こう側が清澄庭園です。
横断歩道で信号待ちをしているときに左の方を見ると、歴史を感じさせる街並みがありました。この後ろ側が清澄庭園です。 -
清澄通りを横断して右へ進むと、清澄庭園の表札がかけられた門があります。が、ここからは入れません。門の左に「清澄庭園 入り口 → 200m」と掲示されています。
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門の前には、都営バス「みんくる」のバス停(清澄庭園前)があります。
門33・亀戸駅前行と、急行06江東区深川シャトル・森下駅前行が、走っています。 -
庭園の塀に沿ってさらに歩くと、交差点の角に「 ← 清澄庭園」の看板があります。
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左へ曲がると、表通りとは違った静かな雰囲気の通りです。左側が清澄庭園です。人が立っているところが、通用門です。
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通用門から中を見ると、奥に入園券売り場(サービスセンター)があります。
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通用門の先に正門があります。庭園の北西の角です。
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正門の先、道路の向こう側には「清澄公園」があります。パンフレットによると「開放公園」と表記されています。
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入園料は150円、65歳以上は70円です。
入園券を購入したら売り場の左側(屋根が一段低くなっているところ)から庭園に入ります。 -
入口から見た庭園内です。正面の案内には「右 涼亭(りょうてい)」、「左 順路」と記されています。
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左の順路方向を見ると、通路の軒下に「攝津御影(なつめ水鉢)」があります。
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池(大泉水)の近くでは、正装したカップルの写真撮影が行われていました。結婚式の前撮りかもしれません。
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サービスセンターの南側のこの建物は売店だったようですが、今は営業していません。
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順路に従って東に進むと立派な建物があります。「大正記念館」です。
大正天皇の葬儀に用いられた葬場殿を移築したもので、戦災で焼失したものを昭和28年(1953)に再建し、平成元年(1989)に全面改築したものだそうです。
現在は、集会所として有料で利用できるそうです。
(パンフレットに依る。以下同) -
大正記念館の南側の名石「生駒石」です。
ここ清澄庭園には、全国各地の名石が据えられています。
明治11年(1878)に岩崎弥太郎がこの邸地を取得し、その後、造園を進める際に、自社の汽船を用いて全国の石の産地から集めたものだそうです。 -
大正記念館のすぐそばの名石「佐渡赤玉石」です。
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名石で作られた「手水鉢」です。
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手水鉢の左側は「伊豆式根島石」です。後方は大正記念館です。
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大泉水の北側の築山です。右奥はサービスセンターです。
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ここは享保年間(1716-1735)に、下総国関宿藩主・久世大和守の下屋敷となり、庭園のもとが形作られました。その前は、豪商・紀伊国屋文左衛門の屋敷跡と伝えられています。
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「大泉水」です。
昔は隅田川の水を引いていたので、潮の干満によって池の景観が変化したそうですが、現在は雨水で賄われています。 -
大泉水には3つの島があります。
写真は「松島」ですが、島ということがちょっと分かり難いですね。左に多層塔、右に雪見灯篭があります。 -
「大磯渡り」付近から「船着き石」方向を見ています。
画面右に半分見える島が「中の島」です。 -
対岸から見た「涼亭」です。
明治42年(1909)に、国賓として来日した英国のキッチナー元帥を迎えるために、岩崎家が建てました。
関東大震災、第二次大戦の被害を免れて今日に至り、昭和60年(1985)に全面改築されました。
平成17年(2005)に、東京都選定歴史的建造物に選定されました。
現在は、集会場として有料で利用できます。
右後ろの小さな建物はトイレです。 -
灯篭と水鉢です。
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花が少ない時期でしたが、こんな小さな花が咲いていました。
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赤い若葉と新緑です。
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新緑だけでも綺麗です。
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「十一重の多重塔」です。
説明板に依ると、
高さは約2.7m、石質は奈良御影です。
園内の石材の中ではかなりの年代もので、出来も良く、最も貴重なものです。
初重軸部に、四方仏が刻まれています。 -
江戸時代には、久世大和守の下屋敷でしたが、明治11年(1878)に岩崎弥太郎がこの邸地を含む一帯約三万坪を所得しました。
明治13年(1880)に、社員の慰安、貴賓の招待の場所として造園し「深川親睦園」を開園しました。 -
大泉水の3つの中島のうちの一つ「中の島」です。
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「中の島」へ渡る橋です。右側が「中の島」です。
左奥は、島ではなく岸が突き出ているところで、小高くなっている築山は「富士山」です。 -
「中の島」から陸地側を見ています。岸辺に花菖蒲(?)が咲いています。
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明治13年(1880)の「深川親睦園」開園後も造園工事が進められ、隅田川の水を引いた大泉水、築山、全国から取り寄せた名石などで「回遊式林泉庭園」として完成しました。
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「中の島」から陸地側を見ています。岸辺に花菖蒲(?)が咲いています。
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庭園の南東の隅にある「九重塔」です。石質は伊勢御影です。
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「九重塔」の横の小路を入ると右側に「石仏群」があります。江東区文化財です。
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中央は「法印慶光供養塔(阿弥陀佛)」……延宝7年(1679)、安山岩(小松石)
右は「庚申塔(三猿が彫られています)」……寛文10年(1670)、安山岩(小松石)
左奥は「庚申塔」……文化12年(1815)、安山岩(小松石)
左前は「馬頭観音供養塔」……安永3年(1774)
(説明板に依る) -
石仏群に向かって右側には、小さなお地蔵さんがあります。
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「石仏群」のすぐ東側は、庭園内で最大最高の築山「富士山」です。春日灯篭があります。
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「富士山」の北西側です。手前は、花がほとんど終わったツツジです。
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南側から、「大泉水」の向こうに「大正記念館」を見ています。
手前は、遊歩道の傍に置かれた「名石の水鉢」です。 -
南側の遊歩道の奥(南側)に広場があり、「芭蕉碑、花菖蒲田」の表示があります。
この入り口から中を覘くと、芝生の広場が見えますが、 -
中へ入ってみると、左側に池(水路?)があります。花菖蒲田です。外周が遊歩道です。
左奥の建物はトイレです。 -
奥へ続く花菖蒲田を渡る橋があります。
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花の少ない時期ですが、シャガが少しだけ咲いていました。
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南の端から、入り口の方向を見ています。
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南の端から、東方向を見ています。
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花菖蒲田の東の岸辺に、花菖蒲(アヤメ?)が咲いています。
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アヤメとハナショウブの差が分かりません。
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奥の花菖蒲田の東に、シランが咲いています。
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漢字では「紫蘭」と表記するので、
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ムラサキ色だから「シラン」というのかと思っていたのですが、
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ここにはありませんでしたが、白い「シラン」もあるんですよね。
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奥の花菖蒲田の東側に「芭蕉の句碑」があります。芭蕉の最も有名な句「古池や かはづ飛び込む 水の音」が刻まれています。
説明板(「古池の句」碑由来)によると、
かつて、この庭園の近くに芭蕉庵があり、昭和9年(1934)にこの句碑が建てられました。芭蕉庵を改築するときに、敷地が狭いので句碑をこの庭園に移したのだそうです。
したがって、この場所が芭蕉庵と直接ゆかりがあると言うことではありません、とのことです。 -
中央の芝生の広場は、パンフレットには「自由広場」と記されています。
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広場の西側の一段高くなっているところに、石が敷き詰められています。
パンフレットには「石舞台」と記されています。 -
「石舞台」の上から、「自由広場」を見ると、このように見えます。
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先ほど入った入口の西側に、立派な石柱のある出入り口があります。
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どこかの遺跡みたいですね。
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さらに、その西側に、もう一つの出入り口があります。
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その西側には石碑「清澄園記」があります。昭和4年(1929)に東京市が建てたものです。
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西側の遊歩道を、正門の方へ歩きます。
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「深川親睦園」が「回遊式林泉庭園」として完成した後、大正12年(1923)の関東大震災で大きな被害を受けました。
震災の翌年、被害が比較的少ない東半分が岩崎家から東京市に寄付されました。 -
寄附された庭園を、東京市は「清澄庭園」として復旧、整備して、昭和7年(1932)に、東京市の庭園として開園しました。
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昭和54年(1979)に、東京都の名勝に指定されました。
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大泉水の北西の隅にある島へ渡る飛び石(磯渡り)です。パンフレットによると、この島には名前が無く、しかも、この島以外に島が三つあるので、この島は「三つの中島」には含まれていません。島ではないのかな。
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島へ渡ったら、ここにもシランが咲いていました。
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ムラサキ色のシランです。
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石橋を渡って、島から陸地へ戻ります。
この橋の下の水路は「長瀞峡」と名付けられています。 -
「長瀞峡」では、鳥(アオサギ?)が水の中の魚を狙っています。
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水に顔を突っ込んで、泳いでいる魚を捕獲します。
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しかし、飲み込む前に落としてしまいました。
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其の後、橋の欄干に上がって、
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飛び立ちました。
羽を広げたところを撮りたかったのですが……。 -
園内、大泉水の周りを、時計回りに1周して、出入り口まで戻ってきました。
通路の軒下の「攝津御影(なつめ水鉢)」越しに、園内を振り返っています。
次は天気が良いときに来たい、と思いました。
(あしまい)
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