2016/05/02 - 2016/05/02
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ミズ旅撮る人さん
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北九州都市小倉南区の平尾台というカルスト台地に、千仏鍾乳洞はあります。
山口県の秋吉台の秋芳洞が有名ですが、千仏洞は冒険色豊かな鍾乳洞です。
全長1200m、横幅が狭くて、正に岩の間をすり抜けたり、かがんで潜(くぐ)り抜けたりの探検気分いっぱいの鍾乳洞です。
しかも、行程の後半は冷たい地下水に足を浸けながら、ジャブジャブ歩きます。
最後の200mは照明もないため、それなりの装備をした強者にしか行かれません。
その入り口は「地獄トンネル」。大抵の人はここで諦めます。
水が冷たいので期間限定のレクリェーションスポットです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
千仏洞のある平尾台へは、小倉南ICから東南に下るか、行橋から県道28号線で北西に上るルートがあります。
今回は行橋市からアプローチしました。
5月に入ってレンゲ畑があちこちで見られます。あの山の向こうが平尾台です。 -
こんなにもレンゲ畑がある場所がまだあったとは、思ってもみませんでした。
赤紫のレンゲソウは、根に根粒菌を付けていて、地中の窒素を植物が吸収しやすい状態に変えます。
この特性を利用して、稲を撒く前にレンゲソウを植えて置き、田に漉き込んで肥料にしています。
同じ理由で、白花のクローバー(シロツメクサ)も利用されています。
だから、あとひと月もしたらここは水田になるんですね。どうりでたくさんあった筈。 -
平尾台に向かう県道28号線にあった標識。
凸凹の上に車が乗っています。なんだか可愛い標識です。 -
周りに小さな岩が増えて来ました。カルスト台地特有の地形です。
カルスト台地は、方解石(炭酸カルシウムCaCO3)から成る石灰岩が雨などの水に溶けて独特の景観を作り出します。
日本では、西日本に多く見られ、ベトナムのハロン湾や、中国の桂林などもカルスト地形のひとつです。平尾台 自然・景勝地
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平尾台は最高峰が712mの貫山で、気軽に車で見て回ることが出来ます。
日本三大カルストと呼ばれ、北九州国定公園に指定されています。
毎年3月に野焼きが行われるそうです。
平尾台自然観察センターから横道に入り、途中、カメラスポットがあります。 -
ここで、道は二股に分かれますが、看板があるので迷いません。
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カルスト台地の地表には、水の浸食で溶け残った石灰岩柱が覆っています。
特に平尾台はこの石灰岩柱が丸みを帯びたものが多く、羊にみえることから「羊群原」と呼ばれています。 -
「平尾台」には、「千仏洞」の他に、「目白洞」「牡鹿洞」という鍾乳洞があります。
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「千仏鍾乳洞」の入り口です。駐車場はいくつかに分かれて、相当数あります。
千仏鍾乳洞 自然・景勝地
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入り口の前に立つと、見えるのがこの風景。鍾乳洞は、かなり下にあるようです。
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少し降りたところで、駐車場を見上げます。
脇に階段があるので、傾斜が辛い人手も多少は安心です。 -
まるで谷底に吸い込まれていくような急な下り坂が続きます。
ここをハイヒールで降りる強者もいますが、ケガをしてここを上ることを考えてください。
ここは秋芳洞のような大型観光施設とは違います。 -
季節がら、周りは竹の子がいっぱい。
「親竹にします。とらないでね」と書かれた看板があるにも拘らず、途中、引っこ抜いて捨てられた竹の子が転がっていました。
その大きさでは、もう食べられないことはわかりきっているのに、情けない人がいるものです。 -
帰りは、ここを上って来ることを考えると、降りるのが怖くなります。
二十歳前後の若者が、坂の途中で一休みしているのが当たり前なくらい、急な坂で、坂の両端に竹で作った杖が設置してあります。 -
坂を下り切った所にある「せんぶつ茶屋」です。
この前を通り過ぎると受付があります。 -
受付が右端、正面の階段を下りると女性用更衣室とトイレ、左端から降りると男性用トイレ(更衣室なし)です。
茶屋の左端に無料のサンダルが大量に置かれているので、履き替えます。
もちろん自前で用意してもOK。
この鍾乳洞は後半部分は水の中に足を浸けて歩くことになるので、靴のままだと前半で引き返すことになります。 -
鍾乳洞の見取り図です。一本道を往復します。
入り口から480mの所にある「奥の細道」までは、靴のままで見学できます。
道もほとんどが舗装されていて歩きやすいです。
「奥の細道」から先は、冷たい地下水の中に足を浸けて歩くので、足元は一気に不安定になります。
ここからが一番のお楽しみ区間です。
入り口から900mで「電気照明はここまで」と書かれていますが、実際にはあと少しだけ照明が点いています。
本当の真っ暗闇は地獄トンネルから。
どこで引き返すかは、それぞれでしょう。 -
階段下の女性用トイレと更衣室(左)。更衣室は板の間で、特に何もありません。
コインロッカーは有料のものが1階にあります。
ここまで来る途中の坂道もたいへんですから、極力、荷物は必要最小限のものにしましょう。 -
入洞料、大人800円、高校生(要学生証)600円、中学生500円、小学生400円、幼児無料。
滝の上に見える金網の奥にある穴が入り口です。左の階段(写真の外)を上がって行きます。 -
鍾乳洞の入り口です。ちょうど出て来た人がいます。
右の人のズボンは膝までグッショリ濡れています。左の人の背中も随分濡れています。
これが普通だと考えて、洋服を工夫してください。
あちこちに手をつくので、なるべく手荷物は持たない方がいいです。 -
写真では読みづらいかもしれないので、全文を転記します。
「国指定天然記念物 千仏鍾乳洞 昭和10年12月24日指定
鍾乳洞は石灰岩地帯特有の地下水の溶蝕によってできた洞窟です。
この千仏鍾乳洞は平尾台にある洞の中で最大規模のもので、北北東に向かって約900m伸びています。
洞口は石灰岩層とその下層の黒色準片岩との境界付近にあります。
洞窟の形は幅が狭く、天井の高い峡谷状をなし、その横幅は1〜10m、天井の最大高は約15mです。
入り口には大小約30個の鍾乳石が垂れ下がり、みごとな景観となっています。
洞内にはきれいな地下水が絶えず流れ、見学者は洞の中途の「奥の細道」から奥はこの水に足を洗われながら歩いて行きます。
壁面や天井には水流による浸食の跡(ノッチ)が何段も岩棚状に残り洞床が次第に下がってきた様子をよくとどめています。
豊かな地下水は、今も洞内を侵食し続けています。 -
それでは、このたくさんの鍾乳石が垂れ下がった入り口を入って行きましょう。
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案内図に書かれた「天蓋岩」がここでしょう。
重く垂れこめた岩のカーテンをくぐります。ここが一番広い場所です。 -
「白銀滝」。「天蓋岩」をくぐって、すぐ右脇にあります。
まっすぐばかりを見ていると、見損ないます。入洞券の図には書かれていません。 -
入り口付近のここが一番天井が高いかも。
とにかく細長いのが千仏鍾乳洞です。 -
「群鐘」
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すぐに狭くなって来ました。足元はコンクリート敷きなので、安心です。
ここで、ただ真っ直ぐ進んではいけません。右手の頭の上に注目。 -
「巨乳」。どうしてこういう名前になるんでしょうね。
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同じ場所でフラッシュで撮ってみました。どちらがいいかは好みですね。
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階段があります。千仏鍾乳洞の階段は、そんなに高低差はありません。楽に登れます。
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少しずつ狭くなって雰囲気が盛り上がって来ます。
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「つばめの巣」
この辺りは、鍾乳石をなぞらえて見て楽しむゾーン。
鍾乳石は、地下水が通ったところにしか出来ないので、点在しています。 -
ここは、両脇に岩が迫っていて、正に顔の両側に岩といった道です。
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天井が抜けて外が見えているように見えますが、電灯がまぶしく写っているだけです。
でも、照明の明かりだけでも植物は生えるんですね。 -
「千路満路」
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「大石柱」。奥には「天景」も見えます。
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「天景」付近。
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「石灰柱」。千仏鍾乳洞には、石柱とか石筍などの鍾乳石が少ないです。
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まだ、地下水は歩道の横を通っていて、多少壁から浸み出している程度。
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四方から岩が迫っています。
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まだ、道は下って行きます。
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「大黒柱」
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岩の荒々しさが楽しい洞窟探検。
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峡谷を抜けると・・・
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「天柱」。そろそろ気楽なお散歩コースは終わりが近いです。
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雰囲気がガラッと変わって「奥の細道」のプレートが現れました。
ここから先は、水の中を歩きます。おまけに「細道」です。
人一人しか歩けない岩の隙間を水温14度という冷水の中に足を浸けながら歩くのです。
水深は深い所でふくらはぎ近くまであります。 -
「奥の細道」で写真を撮るのはたいへんです。
なにしろ水の冷たさが半端ではないので、早く進んでどこかで水から出たい。
頭のてっぺんまで冷たさが突き抜けて、叫び出しそうになりながら、ガンガン進むしかないのです。
のんびり立ち止まって、撮っている余裕はない・・と言いつつ、前が詰まってしまい、パシャッ。
ここは少し広くなったところなので、前が見えます。足元はすべて水の中です。 -
太陽の光が届かなくても、照明の明かりの中で植物は成長しています。
上の方では双葉が開いていました。
左の鉱石はなんでしょう?綺麗な紫色をしています。 -
「奥の細道」の長さはわかりませんが、気持ち的には長いです。
初めて水に浸かってその冷たさに頭の片隅に後悔の文字がちらっと浮かんだものです。
でも、一番楽しかった地点かもしれません。 -
まだ、水の中を歩いています。
最初の入水から、一旦、岩の上に上がれたので一息つけました。
全部続いていたら、恐ろしくて考えたくありませんが、だいたいどこで水の中を歩いていても、どこかで岩の上に上がれるので、「奥の細道」が一番長かったと思います。 -
「兎柱」
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「養老の滝」。岩の色が変わっている部分です。
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「さざ波天井」
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これのことだと思います。
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また水路です。この頃には、だいぶ足も水の冷たさに慣れて、我慢して歩けるようになりました。
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水の下は白く光って綺麗です。不思議とツルツルではないので、滑る心配は水の上だけです。
石灰がむき出しになっているから白いのでしょう。運動場などでラインを引く時に使いますね。
余談ですが、体操選手などが手に付ける粉は、炭酸カルシウムで、石灰ではありません。 -
こういう場所は、水の中をジャバジャバ歩くしかないし、周りも濡れているので、覚悟してください。
この写真はフラッシュをたいたので明るいですが、実際はもっと薄暗いです。 -
男の子が立ち往生しています。どうしたのかな?
お父さんに置いて行かれちゃったみたい。がんばれ! -
水路が滝になってます。もう何が来ても驚かないぞ。
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「蝙蝠(こうもり)城」どれ??
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もうすっかり水歩きにも慣れました。
この辺の水深はくるぶし程度です。が、たまに深いこともあります。 -
イチオシ
ここが一番迫力あるポイントです。
水路が直角に曲がっています。水路が狭いので、両方を撮るのに苦労しました。 -
「獅子口」というのは、このトンネルではなく、
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その上にある、これのことではないかと思います。
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そして現れたのが、水の廊下。日本の洞窟でこんな照明設備を見るとは思いませんでした。
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「初音乳」意味の分からないネーミング。
水の廊下の中ほどに、2本石柱が垂れ下がっています。 -
水面すれすれで撮ってみます。
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「飛龍壁」。左右に巨石が迫っています。
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「日暮天井」
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そして現れるのがこの看板。
「本日は、ここで照明を終わらせていただきます。引き返してください。」 -
しかし、もう少しだけ照明が点いているようです。
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低いトンネルがあります。
水深が深いので、ここで膝下まで濡れるんですね。 -
とうとう照明が終わりました。
今、点いている明かりは持参したライトの明かりです。消すと真っ暗です。 -
フラッシュをたいて見ると、意外とちゃんと写りました。
よく見ると、こんな所に落書きが。
馬鹿野郎!なんでこんなことをしなくちゃいられないんだ!
自分の家の壁にでも書いてろ! -
そして「地獄トンネル」。この先に、3つの滝があるのです。
しかし、フラッシュ写真が続いているのでお気づきと思いますが、ここは真っ暗なのです。
しかも、水路は急に曲がってしかも狭い。
これを突破するのには勇気が要ります。 -
近づいて様子を伺ってみます。
「地獄トンネル」は、低いだけでなく、水深がかなりあって、くぐるのがたいへんです。
しかも、上から水が雨のように降って来ます。 -
トンネルの入り口にちょっと入ってみました。
天井が低いのは、50cmくらいで、1mもありません。
普通ならくぐれるのですが、なにしろ水量が多くて、四つん這いでくぐると、太ももの上まで水に浸かります。
しゃがんだままだとお尻が濡れます。いっそ水着だったら、くぐれるのに。
覗いて見たところ、中はまた広くなっているようです。行きたいなあ。
でも、今の装備ではちょっと難しい。残念ながら引き返します。 -
頭にライトをつけた男の子。君なら、あのトンネルはくぐれたかもね。
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今来た道を引き返します。向こうから誰か来ました。すれ違うのもたいへんです。
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「初音乳」まで、戻って来ました。
もっといい名前にしたら良かったのに。ここは、なかなかいいポイントでした。 -
行きには、左右の岩の上を歩いたものですが、もう水が気になりません。
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後ろにも人がいます。GWは、まだ水が冷たいので人は少ないようですが、夏休みになると、どうなるのでしょう。
狭い洞窟の中では、結構すごいことになりそう。
洞内が一方通行ではなく、行って帰って来るので突き当りの混雑はたいへんでしょうね。 -
イチオシ
彼女はレインコートを着ているのかな?
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水が冷たくて、ワーワー言いながら歩いた道も、これで水ともお別れと思うと感慨深いなあ。
-
ああ、水路が終わってしまった。コンクリートの道のなんとつまらないことよ。
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せんぶつ茶屋から、急な上り坂をがんばって上って駐車場に戻りました。
辺りはもう夕暮れ。レンゲ畑も霞んで見えます。
「今日の日はさようなら、また会う日まで」
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