2016/03/21 - 2016/03/22
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いしいやすなりさん
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帰国滞在中、九州の風光明媚で有名な肥薩線に乗ってみたくて、2日間かけて南九州を鉄道で回る計画を立てました。九州までの往復は、ちょっと贅沢な空の旅。乗り物好きな私にのって、楽しみがいっぱい詰まった旅でした。が、この旅で訪れた熊本に、そのすぐ後あんな震災がやってくるなんてショックです・・・。
- 旅行の満足度
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- JALグループ JR特急 JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
今年は自分にとってちょっと特別な年にあたることもあり、少しずつ特別なことを計画に入れたのですが、この九州旅行もその一つでした。九州までの往復を飛行機にしたのですが、行きはJALの国内線ファーストクラスに挑戦することにしたんです。
なので、嬉しさいっぱいの気分で、早起きも苦になりません。朝4時起きで、一番電車(ではありませんがそれに近い)で羽田空港に向かいました。 -
だけどこんな時間でも、電車はけっこう混んでるんですね。東京のすごさに改めて頭が下がる思いです。
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羽田空港に無事に着いて、まずお邪魔したのがここ。JALのチェックインカウンターが並ぶ横に、何やら怪しげなドアがあって、「ファーストクラス」と横に書いてあるので、ここに間違いないと思い、ちょっとドキドキしながら、中に入ってみました。するとそこは、薄暗い照明で、外から完全にシャットアウトしたような静かな世界。化粧の濃い女性が、カウンター越しにささやくような声で「いらっしゃいませ」と挨拶します。なんだかなまめかしいですね。とても朝6時の雰囲気とは思えないんですけど・・・。おずおずと、印刷しておいて2次元コードを見せて、ピッ。エスカレーターの方を手で示されて、上がっていくと、こんな部屋があったんです。
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入口から、やっぱり薄暗い長い廊下を歩いていくのですが、そこはほのかな香水の匂いが漂っています。うーん、どこまでもエレガントな大人の雰囲気を演出していますね。ここは子供がはしゃぎながら入っていくところじゃ絶対ないなと思いました。
部屋に入ると、正面にはこんなものが飾ってあります。日本なんですねえ、ここは・・・。 -
このお部屋では、飲み物がいただけるということなので、遠慮がちに、コーヒーを一杯いただくことに。
そうしたら、横においしそうなパンが並んでいるではありませんか。そういえば、朝4時に起きて、何も食べずに出てきたので、お腹もすいています。ちょっと失礼して、それも・・・。
パンは早朝の時間帯だけなんだそうですね。やっぱり早起きは三文の徳とはよく言ったものです。 -
のんびりしているうちに、搭乗時間になってしまいました。ちょっとだけ慌てて、速足で搭乗口に向かうと出発15分前で、みんな乗り込んでしまったのか、待合場所は人もまばらでした。
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これから乗る飛行機は、荷物の積み込みなども終わってしまって、出発の準備がほぼ整っている様子です。
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いそいそと乗り込んで案内されたのはこの席でした。へえー、すごいですねえ。フカフカで、座ると前の座席に手が届かない・・・。一般席はどうだったか知りませんが、ファーストクラスは空いていて、客は3人か4人くらいしかいませんでした。ので、隣も空席で、本当に快適〜!
席についたら、パーサーさんも担当のCAさんも、丁寧に挨拶しにきました。
「川井(仮名)様、おはようございます。本日お世話をさせていただきます山田(仮名)と申します。よろしくお願いいたします。」
「え、ああ、いえ、朝早くからご苦労様です。こちらこそよろしくお願いします。」
あんまり丁寧で、こちらのほうが恐縮してしまいました。 -
離陸して少しすると、早速サービスが始まりました。お飲み物はと聞かれて、せっかくだからシャンパをいただきますというと、シャンパンはないけれども、本日はイチゴのスパークリングワインをご用意しておりますとのことなので、じゃあ、それをお願いしますと言って、持ってきてもらいました。
シャンパングラスが目の前に置かれ、ボトルを見せられてから、少しだけ注いで味見。
上品ないい味です。
と言って、注いでもらいました。(ちょっと気泡がすぐになくなってしまうのが残念ですけど。) -
それをチビチビと楽しんでいると、窓から富士山の絶景が見えてきました。
正に「頭を雲の上に出す」富士山ですね。こんなの見たの生まれて初めてで、感激してしまいました。スパークリングワインが、思わず進んでしまいます。 -
そして、食事が運ばれてきました。この日は洋食メニューで、コーンポタージュスープ、フルーツ、鴨のパストラミサラダ、ポーチドエッグのトマトコンカッセ載せ、タラのフライのトーストサンド、レーズンデニッシュというメニューです。朝食というよりは、ちょっとおしゃれなランチという感じのメニュー構成です。下手な国際線のビジネスクラスよりも豪華じゃないですか?
これならシャンパンと一緒に、スープやサラダ、サンドイッチなどを楽しみ、後からコーヒーをもらってデニッシュをいただくという食べ方にすれば、楽しみも2倍に膨らみます。
スパークリングワインは2度もお代わりを注ぎに来てくださいました。(朝なんですよね・・・) -
デニッシュだけ残しておいて、コーヒーをお願いしたら、いったん全部下げてから、デニッシュを別の小さいお皿に載せてコーヒーとおしぼりと一緒に持ってきてくださいました。す、すごい気の利かせ方ですね。
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ゆっくりと楽しんだ食事も済んで、到着までほんの少しの時間でしたが、座席をリクライニングさせてくつろいでいたら、別のCAさんがやってきて、
「本日の記念に私が作りました」
と言って、こんな折り紙をくださいました。
うわー、感激。ちょっと過剰といえば過剰かもしれませんけど、こんなおしとやかさは日本独特ですね。いつまでもこの心をなくさないで欲しいと思いました。
最後にパーサーさんが挨拶にやってきて、
「いかがでしたか?」
「とても楽しかったです。ありがとうございました。」
JALの国内線ファーストクラス、大満足でした。 -
さて、福岡に無事について、博多駅から乗った列車はこれです。800系新幹線のつばめ号。これに乗りたいがために、わざわざ熊本じゃなくて、福岡行きの飛行機に乗ったのです。
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車内は、各車両モケットも模様も含めてインテリアが全部違うんです。なので、この6号車を指名買いしてみました。座席背面がワインカラーでかなり高級感があります。博多から熊本まで1時間足らずですが、大変快適な車内でした。
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熊本駅から乗ったのはこの列車、「九州横断特急」です。文字通り熊本から阿蘇高原を通って、九州を横断して、別府まで走る列車です。
この日は休日だったこともあり、車内は混んでいました。窓側席が取れなったのと、鉄道ファンの少年たちや、小さい子供を連れた中国人の家族連れなどが、車内を行ったり来たりして忙しく、落ち着かない車内でした。
なので、車内の写真も、外の写真もとることができませんでした。阿蘇高原は景色がきれいだったのに、それだけが残念です。 -
大分で九州横断特急を降りて、今度は特急にちりん号に乗りました。今回はグリーン車用レールパスを持ってきたのでグリーン車です。
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一番前の展望席を指名買いしました。自分だけの快適な空間ができて、とても楽しかったです。
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宮崎に夕方6時半頃到着。駅前のホテルで宿泊することにしました。そして、宮崎名物の地鶏が食べられるお店で、焼酎とともに夕食をいただくことに。
実は、第一希望の店があったのですが、ホテルから電話したら、誰も出なくて、しょうがないから足を運んだら、予約でいっぱいで入れませんでした。電車の高架線の下にある、ちっちゃな店なのに、おいしいと聞いていたのですが、残念でした。
そこで、駅ナカにあるこの店に入ってみました。
この店の目玉は、藁焼きというもので、かなりの高温で肉汁を封じ込めて焼くのだそうですが、見てるだけでダイナミックですね。 -
地鶏の藁焼きのハーフサイズ。すったゆずの皮とか、シソの葉とか、日本の味は本当においしいですねえ。ロックで頼んだ焼酎も進んでしまいます。
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夕食を楽しんだ後、そそくさとホテルに戻って寝ることにします。ホテルは駅のすぐ前のJR九州ホテルです。どうってことない、普通のシングルルームですけど、まあ、寝るだけだから十分です。久しぶりに日本のお風呂にも入れました。
今日は楽しい一日でした。
お休みなさーい・・・ -
駅前のホテルに宿泊した理由はこれなんです。翌朝5時53分発のきりしま1号に乗って鹿児島中央に向かいます。ちょっと眠い・・・それにまだ暗く、寒いです!
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やっと列車のドアが開いて乗り込みましたが、乗客は他に誰もいません。車内は暖房が効いてて暖かく、ホッとしました。またしても一番前の展望席を指名買いしました。外が暗いうちは、運転席の後ろのブラインドが下ろされますが、明るくなったら開けてくれました。
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ホテルの朝食は7時からで、もちろんありつけないので、とりあえずホテルの1階にあるコンビニで食料を仕入れておきました。鹿児島まで2時間くらいなので、そこまではこれで食いつなげます。日本のコンビニって、便利ですねえ。
バナナの包みに、「日本人が作りました」と書いてありました。南米に移民した日本人が経営する農園で作ったものらしいです。そんな言葉にも、なんだか優しさが感じられて、ありがたく思えます。 -
暖かい列車の貸し切り状態のグリーン車に乗ってしばらくすると、外がだんだんと明るくなってきました。朝日がきれいに見えます。今日もいい天気になりそう。楽しみがいっぱい待っています。
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太平洋の海岸線を走ります。キラキラと光る海がまぶしかったです。終点の鹿児島中央まであと少しです。
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鹿児島中央駅に8時過ぎについて、1時間ちょっと時間があったので、駅のスターバックスに入ってコーヒーをいただきました。
次に乗る列車は、観光列車「はやとの風」号。駅のホームでは、列車の入線する様子を写真に撮ろうと、カメラを構えた鉄道マニアがたくさんいました。 -
車内はこんな感じで、古い車両の内装がリニューアルされたものです。木目調で大変明るく軽やかな感じにできています。アテンダントさんも乗務していて、いろんな観光案内や写真撮影のお手伝い、車内販売などをしています。吉松まで、約1時間半の行程です。
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鹿児島を出て少しすると、桜島がきれいに見えました。
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歴史のある嘉例川駅。こういう観光列車は、ポイントになる駅で停車時間を十分とって、車外に出て手短に写真撮影とか見学ができるようになっています。
この駅はまた、お弁当が大変有名ですが、JR九州の駅で乗車2日前までに予約をしないといけません。この駅で列車に積み込まれ、予約のある人はアテンダントに申し出て受け取るようになります。なので、当然私は有名な「嘉例川弁当」は買えませんでした。 -
終点の吉松駅。ここで次のしんぺい号が発車するまで、40分くらい時間があったので、天気もとてもよかったし、駅の外に出てベンチに座ってお弁当を食べることにしました。お弁当はこの駅のホームでも売っていますが、あらかじめ鹿児島中央の駅で買っておきました。
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駅前には、この肥薩線で使われていた蒸気機関車が展示してあります。その前にベンチやピクニックテーブルが置いてあるので、ひとしきり機関車の写真を撮ってから、ここに座ってお弁当を食べました。こういうのもいいものですね。
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次に乗ったのはこのしんぺい号。この名前は、開業当時に鉄道院総裁だった後藤新平の名前からとられています。この肥薩線は人吉と吉松の間を、険しい山を越えて走る路線で、海岸線を走る鹿児島本線が開業するまでは、これが幹線の鹿児島本線として運営されていました。戦争中、敵に見つからずに物資の運搬などができるのも、山間部を走る利点でしたが、そのために、大変な苦労もあったようですね。そのあたりの歴史も、車内放送で色々説明してくれます。
この列車は、「普通列車」の位置づけなので、乗車券だけで乗れますが、自由席はベンチシートのみなので、指定券を購入しておいたほうがいいです。 -
車内はこんな感じです。はやとの風号と違い、ボックス席ですが、この日は平日だったので空いていて、快適でした。
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列車は真幸駅に到着しました。この駅は、その縁起のいい名前から、結婚式の引き出物などにここの入場券を入れる人も多いそうです。駅のホームには、「幸せの鐘」があります。ちょっと幸せな人は一回、いっぱい幸せな人はたくさん鳴らしてくださいということで、列車はここでもしばらく停車しましたが、鐘を鳴らす人が列を作っていました。
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その真幸駅でスイッチバックをします。直線で山を登り切ることができないので、いったん向きを変えて少し上り、再度向きを変えて再び元の進行方向に向かってジグザグに進む手法です。写真に見えている線路の向こうに、木に隠れて見えませんが、真幸駅に到着した線路があります。そこで向きを変えて上がってきた線路が、写真に見えている線路です。列車は再び向きを戻しますが、上にのぼっている様子が見えています。
九州にはこのスイッチバックが全部で3か所あり、そのうちの2か所がこの肥薩線にあります。この真幸駅と、山の反対側にある大畑駅、それから九州横断特急や「あそぼーい」が走る阿蘇高原鉄道にもう1か所あります。ので、今回の旅でそれを全部体験したことになります。 -
山を登った矢岳峠付近に、「日本三大車窓」の一つが見られます。遠くまで見渡せる絶景です。写真撮影できるように、列車はこのスポットで1〜2分停車してくれます。
日本三大車窓は、旧国鉄時代に指定されたもので、どういう根拠で決まったか知りませんが、ここと、篠ノ井線の姨捨駅、もう一つは今では廃線になっている旧根室本線内です。 -
スイッチバックを経て一気に山を登り切ったところにある矢岳駅の駅舎。古い歴史を残す様子がよくわかります。この駅の外にも、蒸気機関車が展示してありました。
ここからは下り坂になり、山を下りたところにある隣の大畑駅が、もう一つのスイッチバックになっていますが、そこはループ線とスイッチバックを組み合わせた日本でも珍しい構造になっています。 -
しんぺい号は峠を越えてから一気に山を駆け下り、終点の人吉に到着しました。吉松から人吉までは、約1時間強です。
ここで、再び九州横断特急に乗り換えます。ここから八代まで球磨川に沿った美しい区間を通り、熊本を通り過ぎて、肥後大津駅までのりますので、これで九州横断特急は全線制覇したことになります。(2016年3月26日のダイヤ改正で、この人吉―熊本区間は廃止になってしまいました。) -
車内はこんな感じで、やありリニューアルされた、木目調を取り入れた感じのいい特急列車の雰囲気があります。
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列車は球磨川に沿って走り、素晴らしい景色を楽しませてくれます。こんな川の景色が40分ほども続いたでしょうか。鉄道の多い日本でも、これだけ長い間川の美しい景色が続く路線は珍しいですね。
この景色を見ながらお酒を楽しむ老年夫婦が2組前に座っていて、お酒臭かったです。車内販売の人にお酒の追加を頼んだら、売り切れだと言われて、「次回からもっときちんと仕入しておきなさい」と文句を言ってました(笑)。 -
2時間ほど乗って、肥後大津駅で降りました。熊本から約30分のところですが、この駅から熊本空港まで無料シャトルが出ているのです。楽しかった九州の鉄道の旅もこれで終わりました。いろんな美しい景色が見られ、鉄道の歴史にも触れられたし、いい旅でした。
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日が暮れる頃、熊本空港から飛行機に乗りました。
あれからまだそんなに日がたっていないのに、この美しい熊本が大震災に見舞われるなんて・・・。一日も早く復旧しますように・・・。
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この旅行記へのコメント (2)
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- 桜子さん 2017/12/03 05:38:47
- 初めまして
- 初めまして、アメリカ在住の桜子と申します。
いつもいしいさんの電車の旅の旅行記を楽しく拝読しております。
今夏、私も初めてジャパンレールパスを利用して念願だった九州初上陸を
果たしました。日程の都合で九州は2日間という短い旅でしたが、
JR九州の個性的な特急を十二分に楽しむことができました。
南九州の旅、ステキですね。
国内便ファーストクラスがこんなに素敵だなんて知りませんでした!
奈良ホテル、夜の二月堂、、、など、なんて魅力的な旅でしょう。
私の家にも鹿がいっぱい現れるので慣れているつもりですが、奈良公園の
鹿の数も、それに群がる人間の数もすごくて圧倒されますね。
JRPグリーン車の旅は想像以上に快適でこれからも帰国時はJRPを
フル活用して47都道府県めぐりを達成したいと密かに計画中です。
嘉例川駅や人吉温泉にもぜひ行ってみたいと思っておりました。
素人の私なら鹿児島中央まで一気にさくら号で行ってしまいそうですが
熊本で1泊して『きりしま1号』に乗るというのは目から鱗です。
たいへん参考になりました!
引き続きいしいさんの旅を参考にさせていただきたく、フォローさせて
いただきました。
これからも充実の電車旅旅行記を楽しみにしております♪♪
よろしくお願いいたします。
桜子より
- いしいやすなりさん からの返信 2017/12/03 06:28:59
- Re: 初めまして
- コメントありがとうございました。九州には楽しい観光列車やユニークな特急列車などがたくさんありますね。それに、短い時間でも、山や川、海や田畑、村落や市街地など車窓も変化に富んでいて、楽しい旅になるような路線も多いです。日本ほど楽しい鉄道の旅ができる国は、世界でもなかなかないのではないでしょうか。ただ、JRから第三セクターに移される路線も増えてきて、JRパスでは乗れなくなってしまったり、さらに廃線になってしまったり、新幹線が伸びて在来線特急がどんどんと廃止になってしまったりと、すこしずつ楽しみが減ってきてるのも事実なので、今のうちに是非どんどん楽しまれてください。
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