スローシティ霊岩で出会ったもの

2016/04/09 - 2016/04/10

昨年に引き続き、今年も全羅南道にある霊岩に行ってきました。
目的は｢霊岩王仁文化祭り｣の見学ですが、それ以外にもいろいろと見学したり、体験をしてきました。
今回は初めて茅亭里を訪れたり、韓紙工芸にもチャレンジしましたよ。

エリア その他の都市(韓国)

週末は「霊岩王仁文化祭り」に広報団として参加してきました。
このお祭りは昨年も観に行っているので、今回で2回目です。

(韓国観光公社のHPよりお借りしました)
霊岩があるのは全羅南道。
日本人街で有名な木浦のお隣となります。
ソウルからはバスで5時間ぐらいかかりますが、週末は混雑によりさらに時間がかかることも(^_^;)

まず霊岩で最初にやってきたのは、こんなのどかな風景が広がる場所！
視界には高い建物どころか、建物自体ほとんど入ってきません。

ここは茅亭里という地域で、壁画村として話題になりつつある、注目スポットなんだとか?!

アートというより壁画と表現するのがぴったりな、懐かしさを感じる味わいのある作品が村のあちこちにあります。
その多くが昔ながらの暮らしぶりを描いたものや、野菜や花など自然にあるもの。
静かでのんびりとした時間が流れている場所のようです。

今にも風で飛んで行きそうに膨らんだ綿帽子！
久しぶりに見ました＾＾

壁画とたんぽぽ。
妙にマッチしていますね。

途中見かけた大きなこの花。
木蓮のようでもあるけど、通常の白い木蓮に比べると花の大きさが２倍以上あるので、何か違う花のようです。
なんだろう？

民家を囲むように赤やピンク、黄色の花が咲いていて殺風景な茶色一色の世界に明るさをプラスしていましたよ。

団体バスで訪れた私達を気にすることもなく、それでいて無視するわけでもなく、もくもくと畑作業をしていた村のハルモニ。
壁画に囲まれたこの村で穏やかな生活を送っているのでしょうか？
なんとなく動きもゆったりとしていて、別の時間軸の中で暮らしているように見受けられましたよ。

とても小さな村なので周回するだけなら30分ぐらいで廻れそうだけど、ひとつひとつの壁画を見ながらなら１時間ちょっとは時間が必要なようです。
今回はツアーだったため、限られた時間での滞在だったけど、もっといろいろな壁画を見たかった！
まだまだ訪れる人が少ない、知る人ぞ知る｢茅亭壁画村｣でした。

全羅南道にある霊岩。
やってきたのはのどかな畑に囲まれた「喜 - 文化創造空間」という場所です。

こちらの先生は元々この地域出身で、ソウルで生活をしていたけど、故郷での生活が恋しくなりこちらに舞い戻って来たのだそうです。
そして地元を中心に活躍する芸術家の作品展示を行ったり、文化体験として韓紙を使った作品作りや韓国伝統菓子作りの体験教室なども運営しているとのこと。
素晴らしいのはこれが行政からの要請ではなく、自主的に活動しているのだということ！

さっそく私達も文化体験の一環として韓紙で作るコムシン(韓服の時に履く靴)作りに挑戦することになりました〜
真っ白な靴のひな形があり、そこに自由に韓紙を貼っていきます。

オープンテラスでスタッフの方に教えてもらいながら作業開始です！
ハングルが書いてある韓紙もあるので、それをベースにデザインしていく人。
カラフルにさまざまな色を貼り合わせていく人......
それぞれの個性が出ますね＾＾

製作している間はみんな集中〜！
出来あがった人から順に記念撮影タイムです。
やっぱりこういう体験ものは、この瞬間の時間が楽しいんですよね。

じゃーーん！
出来あがりました♪
ハングルがベースの人、カラーがベースの人、組み合わせでデザインした人、それぞれの作品(笑)
ちなみに私のはどれでしょう？？

糊だらけになった手を洗って、続いては韓菓子作りにチャレンジです。
水あめを鍋に入れ、細かい気泡がたくさん出来るまで加熱。
そこにポン菓子を投入し、水あめがいきわたるように混ぜ合わせます。
この時、スピーディーにやらないと水あめが焦げてしまうので、とにかく急かされます＾＾；

そして水あめと十分に混ぜ合わさったら、木枠に入れます。

めん棒を使って圧力をかけながら伸ばしていきます。
ここでしっかり圧力をかけないと後で崩れてきてしまうから、しっかりと伸ばしながら十分にプッシュしていきます。

その後は食べやすいサイズに切り分けます。

春ということで、飾り付けにたんぽぽをあしらってみました〜♪
今回はポン菓子だけでなく、クランベリーやナッツなども入れたので食感もGood！
この後夕食が待っているというのに、作るそばからみんなで試食(笑)
さらに残ったものもお土産にもらってきましたよ〜

ギャラリーには地元で活躍するアーティスト・芸術家の人達の作品がありました。
こういったコミュニティ発の活動というのは、地域の活性化にもつながるのでいいですね。

自然に囲まれたとても素敵な空間でした。
外国人ということでいろいろな文化体験をさせてもらうことが多いけど、日本でもこういった地方での文化体験というのは盛んにおこなわれているのでしょうか？
もしあるのなら私も日本に行った際に体験してみたいです。

｢喜 - 文化創造空間｣
住所：全羅南道 霊岩郡 郡西面 王仁路 710-30
電話番号：061-473-2491
E-mail：[e-mail]
営業時間：9：00〜18：00