Villa Jobis?　2016/01/10-02/12 自分の為のメモランダム: Naples,Ischia,Capri,Rome,Frascati,Firenze

2016/01/22 - 2016/01/22

海抜３５０ｍの崖の上に2000年後の今でも残る岩石をくりぬいた巨大な貯水槽を見るだけでも、周到な準備の後の決行であることがわかる。大理石をはじめとする建材のすべても、ナポリからの30キロの海上を運んでこなければならないのであった。（塩野七生著　ローマ人の物語りより）

本篇はほぼローマ人の物語よりの引用で話を進める、

遺跡について、生半可な言及は恐れ多いので

エリア カプリ島(イタリア)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

歩き疲れて、引き返そうと思ったときに、

はるか彼方に見えてきた、あれが　Villa Jobis　だ！

魅かれるように

歩き出す、招かれているのだ

前方に入り口の気配

たどり着いたら、

rock out!!

ここからが頑張りどころ、

あけてくれ〜!日本からきたんだ〜!、と叫んだら、

今はクローズ期間で入場禁止！、と、声が返ってきた。結局、日本人で2人だけで来たのは見たことがないが、今度いつ来るか、とかどこに泊まっているかなどいろいろあったが、日本は好きだ、開けてあげよう。

ということになった、Never gove up! である。

カプリ島には、首都に住むのと変わらない生活の快適さを維持するのに必要な奉公人以外は

10人足らずの

友人が

同行しただけだった。

ローマ人で初めてギリシャのオリンピアで優勝したのは、テイベリュウスであったとか、紀元後1年、195回目、4頭立て洗車競争、41歳の夏のことだった。

目の前にはソレント半島の

突端が美しい海岸線を描いている

その中には女は、愛人としてでも友人の妻としてでも一人も加わっていない

テイベリョウスが好んだ天文学やギリシャ文学に

通じていることだけがこれらの同行者に共通していた

唯一のことだった

政治や軍事の相談役を務められそうな人物は、一人もいない。

まるで仕事を離れて過ごす田舎の家の食卓に連なる顔ぶれという感じだ。

この中にはロードス島引退の際も同行していた人もいたから、テイベリュウスにとって

数少ない親友たちであったのだろう。

中心の太線の中の巨大な部分が、

Villa 生活を快適に過ごすのに欠かせない貯水槽だ

Villla Jobis からの眺めは

官能的な地中海の中でも

人の心を

魅了してやまない

つまり生きていることの

素晴らしさを

改めて感じさせてくれる

美観なのだ

ソレント半島の景観は人の心を優しく変え

眼下に広がる

ナポリ湾はあくまでも蒼い

閉鎖中の Villa Jobis を独り占めさせてくれた防人に心からお礼を述べて

帰路に就いた

後ろから何か追いかけてくる

Villa Jobis の精か

見送ってくれる

お招き有難う

皆さんお元気で

人里に

戻った、

こちらは　お帰りなさい、迎えてくれる

帰りは下り

幼稚園

父兄が迎えに来ているところだ

今日はずいぶん歩いた

Umberto?に戻った、ここは海抜１４６ｍ

夕闇が迫っていた

今日は満月か

すっかり塩野七生氏の世界に浸りきった一日だった

テイベリュウスも眺めたであろう夕日を見ながら、キリスト教以前の世界に思いをはせた。

紀元37年3月16日　77歳4か月、老衰による自然死だった。、

カプリ隠遁10年後の死であった。

この旅行記へのコメント （2）

• salsaladyさん 2017/03/17 19:44:15

  カプリ島？アナカプリとは違うのかなあ〜

  ☆カプリの”青の洞窟”に運良く入れた後、ケーブルで見晴らしの良い『アナカプリ』に上がった経験があるけれど。。。
  
  ☆レモンチェロのお店で１杯の丘だったと思うんだけど？ここは自然が１杯ですね〜

• 桜さん 2016/05/13 15:57:10

  箱根旅ではお世話になりました。

  こんにちは。
  
  わたしが箱根を訪れる際には、ご助言くださいまして、ありがとうございました。また、ご教示くださった先輩方へのご報告のつもりで、感謝の気持ちを込めて書いた旅行記をご覧いただけたようで、とても嬉しく思っています。
  
  duc teruさんの住むように旅をする旅行記がとても好きです。わたしもduc teruさんのような教養のある大人になって、気持ちに余裕のある旅がしたいです。
  
  今後も旅行記楽しみにしています。