ヨーロッパとアジアの交錯、イスタンブールとキプロス&アドリア海沿岸ドライブの旅：トルコ・南北キプロス・クロアチア・モンテネグロ・ボスニアヘルツェゴビナ旅行【５】（2015～2016年末年始２日目２ 分断国家の現実）

2015/12/26 - 2015/12/26

年末年始休暇に有給を2日足してイスタンブールとクロアチアを中心に10日間の日程で旅してきました。
ヨーロッパの東の果て、見どころ満載のイスタンブールの雑踏と喧騒は、もはやヨーロッパではなくアジアのそれでした。
シリアなど紛争地域にほど近いキプロスは、事実上の分断国家にも拘わらず対立は表面化しておらず、むしろ平和で人々は普通に検問所を通って交流していました。
また、ヨーロッパの果てから一足飛びに飛んだクロアチア、ドブロブニクはアドリア海の真珠という別名に違わぬ美しさを見せ、初めての海外レンタカードライブでモンテネグロのコトルやボスニアヘルツェゴビナのモスタルなどこれまたすばらしい風景にも出合い、ドライブという新しい旅の形も無事遂行することができました。

日程は以下の通りです。

1日目（12/25）羽田発 ⇒ フランクフルト経由 ⇒ イスタンブール到着　午後～イスタン観光
2日目（12/26）南北キプロス日帰り観光
3日目（12/27）イスタンブール市内観光
4日目（12/28）イスタンブール市内観光　イスタンブール発 ⇒ ドブロブニク到着
5日目（12/29）ドブロブニク市内観光
6日目（12/30）（ドライブ）ドブロブニク発 ⇒ コトル市内観光 ⇒チャブリナ到着
7日目（12/31）（ドライブ）チャブリナ発 ⇒ モスタル市内観光 ⇒ スプリット到着市内観光
8日目（1/1） スプリット発 ⇒ ザグレブ到着市内観光　ザグレブ発 ⇒ フランクフルト到着
9日目（1/2） ヴュルツブルク・ローテンブルク・フランクフルト市内観光
10日目（1/3） フランクフルト発 ⇒ 帰国

今回は２日目2です。

エリア 北キプロス(キプロス)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ショッピング: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

バスターミナルからレフコーシャ旧市街まで10分ほど歩きます。
特に標識もないので方位磁針で南を目指します。
（ﾊﾞｽﾀｰﾐﾅﾙ9:58 ⇒ 10:08ｷﾞﾙﾈ門）

途中あった官公署？施設です。
「キプロス島全土を我が手に」といった感じでしょうか。

ホントにこっちでいいのかなと思いつつ歩いているとようやくありました。
旧市街の入口「ギルネ門」です。周りは低い城壁になっていて門の周りは道路が作られていて入口というよりモニュメントのようになっています。

門というには小さいです。

門のところにありました「アタテュルク像」です。
アタテュルクはトルコ共和国の祖として国内どこでも見聞きする人物ですが、ここにもありました。

ギルネ門をはいったところにも銅像があります。
これはアタテュルクではないようです。

ガイド本は「地球の歩き方・イスタンブールとトルコの大地」の片隅にある北キプロスの頁しかないのでその概略的な地図を片手に、まずは城壁に沿って時計回りに戦争博物館を目指します。
（ｷﾞﾙﾈ門10:10 ⇒ 10:13戦争博物館）

すぐにそれらしき建物は見つかりました。

博物館というより軍関係の施設のようで、門は閉ざされており、開館していいる様子はありません。土曜日だからでしょうか。

きょろきょろして写真を撮ったりしていたら中の職員の人に睨まれてしまいました。
残念ながら退散するとします。

イマイチ近寄りがたい施設です。

再びギルネ門まで戻って来ました。

国境検問所までのメインストリートであるギルネ通りに面する「メヴレヴィー修道場」です。
中は博物館になっているようですがあまり興味が無いので外観のみの観光とします。
（ﾒｳﾞﾚｳﾞｨｰ修道場10:18）

とりあえずギルネ通りを南下します。
メインストリートらしく人の数は増えてきましたが、それでも静かなものです。

高い建物はなく、ひと昔前の建築です。

いわく有り気な建物もありますが、ガイド本に記載がないのでなんの建物かはわかりません。

オベリスクが建つ広場に出ました。「アタテュルク広場」のようです。
（ｱﾀﾃｭﾙｸ広場10:22）

広場からぐるっと見渡すと瀟洒な建物が立っています。

一角に北キプロスの案内板もありました。

アタテュルク広場を抜けると家並が建て込んできました。
ミナレットも建っていてイスラムっぽい雰囲気です。

少し歩くと、地球の歩き方にも載っている「ビュユックハマム」に着きました。
（ﾋﾞｭﾕｯｸﾊﾏﾑ10:30）

案内板もあり観光施設のようですが、人気はありません。

声をかけたのですが誰もいないので中に入ってみます。
ハマムという名前から公衆浴場を思い浮かべたのですが、ちょっと違うようです。

とりあえず11時過ぎに南側へ抜けるとしてそれまでは北側を当てもなく散策します。
歩いていると雰囲気のある建物が建っています。

屋上にはミナレットが並んでいます。

次に「ビュユックハン」に着きました。
中央の円筒建物と大樹を二階建て南欧風な元隊商宿です。
（ﾋﾞｭﾕｯｸﾊﾝ10:33〜10:39）

スーベニアショップなどもあり、お土産探しにはなかなか重宝します。

二階から見るとこんな感じです。見どころが少ない北レフコーシャでは一番の名所だと思います。
スーベニアショップはまだ開店していないところもあるので、帰りがけにまた来ようと思います。

ミナレットに導かれていくと．．．

「セリミエジャーミィ」です。
元々は教会だったところですが、ジャーミィに変更されたところだそうです。

続いてはセリミエジャーミィの隣にある「公設市場」に入ります。
（公設市場10:42〜10:53）

掲げられている1932は開設年度を表しているのでしょうか。

内部はそんなに広くはありませんが大まか通路は二本あり、こちらは衣類・雑貨ライン。
スーベニアショップも数店ありました。

こちらは食料品ライン。商品はたくさんありますが、お客はまばらです。

野菜などてんこ盛りで売っていました。

市場を出ても近くの通りはこんな感じでバザールとまでは行きませんが、意外にも商品は多く、その意味では充実しています。
（公設市場10:53 ⇒ 10:58ﾛｸﾏｼﾞｭ検問所）

こんなお洒落な通りもありました。
時間があれば一憩したいところですが見るだけです。

パラソル通りはなかなかいいもんです。日本でもこういうところがあるとお洒落なのですが。

公設市場からさらに南に行くと、ついにありました。
グリーンライン、事実上の国境です。建物は南北跨っていますが、使用している様子は無く、塀でふさがれています。

写真・ビデオ撮影禁止のようですが、撮ってしまいました。

北側はぐるりと見たので南側へ行くべく、そろそろ国境「ロクマジュ検問所」を目指します。

見えて来ました、あのあたりのようです。

こちらが注意書です。
兵士が立っていたり、警察が目を光らせている様子は全然ありません。
（ﾛｸﾏｼﾞｭ検問所10:58 ⇒ 11:05ｸﾛｽﾎﾟｲﾝﾄ）

こちらは北キプロスの出国検問所です。
パスポートと入国スタンプを押した紙を提出します。質問がある訳ではなく全く事務的に「出国」を許可されました。

こちらは北への入国窓口です。こちらも特に長い列ができている訳でもなく普通な感じです。

そしてこちらが南側の入国窓口、クロスポイントです。
南側は北を独立国家と認めていないので、入国審査といっても形式だけでした。