【孤独のグルメ】伊豆男女３人旅

2016/03/06 - 2016/03/06

〔旅のテーマ〕
”男女３人で旅に行ってみるとどうなるのか”ということを実証する。
「孤独のグルメ」（テレビ東京系）で登場した”わさび丼”を食べる。
学生時代の合宿地を再訪する。

〔同行者〕
妻(33)
高校・大学の同級生Ｍ(35)
http://4travel.jp/traveler/no-337/

〔訪問場所〕
■河津七滝（静岡県河津町）
■わさび園 かどや（同・朝食）
■修善寺梅林（伊豆市）
■狩野川記念公園（同）
■伊豆之助（伊豆の国市・昼食）
■いちごプラザ（同・おやつ）
■三介荘（同）
■伝堀越御所跡（同）
■北条政子産湯の井戸（同）
■蛭ヶ島公園（同）
■柿田川公園（清水町）
■浜焼き漁師小屋（沼津市・夕食）

エリア 静岡

• 同行者: その他
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

ＧＷに実施される「オーストラリア男女３人旅（Ｍ氏・妻・夫/筆者）」を約２ヵ月後に控え、”男女３人で旅に行ってみるとどうなるのか”ということを実証した今回の旅。当初、大学時代にサークルの合宿で訪れた茨城方面を予定していたが、最近、ドラマ「孤独のグルメ」（テレビ東京系）にはまっている妻の”わさび丼が食べたい””修善寺で梅も見たい”という一言により、行き先が伊豆に変更された。※伊豆もかつての合宿地

当日は横浜の自宅を６時ごろ出発。同じ区内に住むＭ氏をピックアップした後、国道１号、西湘バイパス、箱根新道、伊豆縦貫道、国道４１４号などを経由し、９時ごろ、河津七滝に到着。小雨がぱらつく中、初景滝＝写真＝へ続く遊歩道をしばし散策した。

河津七滝 自然・景勝地

その後、遊歩道入口の手前にある「わさび園 かどや」＝写真＝へ。同店は２０１３（平成２５）年７月２４日の放送（「シーズン３」）で登場。

わさび園 かどや グルメ・レストラン

９時半の開店直後にもかかわらず、店内には先客が数組おり、その後も何組か来店。テレビの影響力の大きさを実感する。”あ〜、とうとうやって来たぁ！”と妻はやや興奮の様子。

夫とＭ氏はわさび丼とそばのセット（１,２００円）、妻はわさび丼（５５０円）のみを注文。早速、テーブルにはひとり一本の生わさび。

”葉の茎を折って、緑色の部分から円を描くように一生懸命おろしてくださいね”という女性店員のアドバイスを参考に、一同ひたすらスリスリ。鮮やかなわさび色と食欲を誘う何ともいえない香りが印象的だった。

芳醇な風味と清々しい辛さ、生わさびの産地でしか体験できないような味に満足。ごちそうさまでした。

店内にはドラマの主人公、井の頭五郎役の松重豊と、原作者である久住昌之氏のサイン色紙が飾られていた。

もと来たルートを戻って修善寺梅林へ＝写真＝。疲れが出たのか、梅林へ向かう途中、妻は後部座席で熟睡。残念ながら梅の見ごろは過ぎており、ややさみしい雰囲気だった。

梅まつり(修善寺梅林) 祭り・イベント

梅林の近くにあった「静岡県きのこ総合センター」に立ち寄る。

県のホームページによると、伊豆市はしいたけ栽培の歴史が古く、原木しいたけ栽培発祥の地と言われており、全国的にも代表的な原木しいたけの生産地です。東部農林事務所きのこ総合センターは、その伊豆市にあり、原木しいたけを栽培して収量等を調査する実証調査や、生産技術の普及指導を行っています。また館内にはきのこ類の生態やしいたけ栽培の歴史を紹介する展示施設もありますので、お気軽にご来場ください、とのこと。

本領発揮のＭ氏。

その後、国道１３６号を北上。７年前、大学のサークル仲間と伊豆旅行をした時、集合場所になった「ＴＡＫＥ ＦＵＮ！大仁ボウル」＝写真＝でトイレ休憩。

１５年前のサークル合宿時に使用した狩野川記念公園の野球場でベースランニングをする夫と妻。

狩野川記念公園 公園・植物園

公園の裏は狩野川が流れており、城山（標高３４２ｍ）＝写真＝の岩肌が何ともダイナミック。

１３時ごろ、国道１３６号・三福ＩＣ交差点からすぐの場所にある「伊豆之助」でランチ。店内は地元の定食屋さんといった雰囲気。

伊豆之助 グルメ・レストラン

夫はチキンカツ定食、Ｍ氏は刺身定食。

妻はブダイの煮付け定食。三人ともおいしくいただきました。

国道１３６号を北上。「いちごプラザ」で食後のデザート。”なんでもう一つ食べなかったんだろう”と帰宅後、妻が悔やんでいた。

いちごプラザ グルメ・レストラン

再び国道１３６号を南下。駿豆線・田京駅からほど近い場所にあり、合宿当時の宿泊先だった「旅館 三介荘」へ。 おぼろげな記憶に反し、宿の周囲はいたって普通の住宅街で、”さぞ近所迷惑だっただろうね”とＭ氏がつぶやく。合宿中、深夜に酔っ払って大騒ぎしていたことを、今ごろになってしみじみと反省する二人。

旅館 三介荘 宿・ホテル

再び国道１３６号を北上し、願成就院へ。

【願成就院】
高野山真言宗の寺院。１１８９（文治５）年、鎌倉幕府の初代執権の北条時政が建立。境内は国の史跡に指定され、仏師運慶の数少ない真作の一つである阿弥陀如来坐像（国宝）などの仏像を安置している。（ウィキペディアより）

願成就院 寺・神社・教会

写真は境内にあった北条時政の墓。”こいつは悪い爺さんだったんだよ”と墓前で思わず口が滑ってしまい、あわてて両手で口を覆う。何の恨みもありません、安らかにお眠りください。

【北条時政（1138-1215）】
北条政子の父。鎌倉幕府初代執権。政子と結婚した源頼朝の挙兵をたすけて幕府創設に寄与。文治(ぶんじ)元年京都で守護・地頭設置の勅許をえる。頼朝の死後、2代将軍源頼家を廃して源実朝(さねとも)を擁立し実権をにぎる。さらに後妻牧の方の娘婿平賀朝雅を将軍にしようとして失敗、伊豆に退隠した。（コトバンク/デジタル版 日本人名大辞典+Plusより）

境内には北条早雲に討ち滅ぼされた足利茶々丸の墓もあった。かつて早雲の生涯を描いた『箱根の坂』（司馬遼太郎作）を読んで、”無為徒食で徳のない君主は打倒してもよい””政治の基礎に民政をすえる”という当時としては革命的な思想を持って、戦国時代のパイオニアとなった早雲に、強い衝撃と感動を覚えたことを思い出した。

【足利茶々丸（1477？-1498）】
初代堀越公方の足利政知の子。父の死後に一族間で内紛を起こして家督を相続するが、伊勢宗瑞（北条早雲）に攻められて各地を転戦の果てに自殺、堀越公方家は滅亡した。「茶々丸」は幼名であり、元服をする前に死去したため、成人としての実名である諱は伝わっていないとされる。（ウィキペディアより）

お地蔵さまの周りにたくさんのミニ達磨が並んでいた。１個数百円で購入すると願いが成就するという代物と思われる。

そのほか、境内にはユニークな羅漢像がたくさんあった。境内の看板によると、寄進をすれば、オーダーメイドの羅漢像を作ることができ、永代供養もしてくれるとのこと。

願成就院からすぐの場所にある伝堀越御所跡へ。”運動場のような更地から、往時をうかがい知ることはなかなか難しいなぁ”という感想。

【伝堀越御所跡】
静岡県伊豆の国市寺家にある国指定の史跡。室町時代に鎌倉公方として下向した足利政知が関東に入れず、ここに館を構えたとされる。関東にいた足利成氏が古河で公方を称したため（古河公方）、堀越公方と呼ばれた。一部の地域の発掘調査が過去に実施されているが、池の跡が検出されたのみで、建物跡などは不明。「伝堀越御所」としているように、「ここが堀越御所であった」という確証は得られていない。（ウィキペディアより）

伝堀越御所跡 名所・史跡

御所跡からすぐの場所にある北条政子産湯の井戸へ。源頼朝の妻、北条政子は1157（保元２）年、北条時政の長女としてこの地で誕生。この井戸から産湯の水くんだと伝えられているが、実際は江戸時代に掘られたという説も。尼将軍の異名をとる政子にあやかろうと、近年までこの井戸の水を妊婦に飲ませる習慣があったという。覗き込んでみると、あまり深くなく、わずかに水をたたえていた。

【北条政子(1157-1225年)】
源頼朝の正室。頼家・実朝の母。時政の長女。頼朝の死後尼となり、初め頼家、のち実朝を将軍としてその後見となった。実朝暗殺後は京都から九条頼経を4代将軍に迎え、執権政治を確立して尼将軍といわれた。（コトバンク/デジタル大辞泉より）

北条政子産湯の井戸 名所・史跡

その後、蛭ヶ小島公園へ。源頼朝の流刑地として知られており、現在は公園として整備。頼朝と政子が、富士山に向かって寄り添って立つ「蛭ヶ小島の夫婦像」を前にして、なぜか目頭が熱くなった。

【蛭ヶ小島】
平治の乱 (1159年) ののち源頼朝が幽閉された地として有名。地名は狩野川とその支流に挟まれた低湿地のなかにあり、小高い小島のような土地であることに由来する。 （コトバンク/ブリタニカ国際大百科事典より）

予定外の柿田川公園に寄り道。ここの河津桜が一番見事に咲いていました。

柿田川公園 公園・植物園

園内をしばし散策。

東名沼津インター近くの「浜焼き漁師小屋」で夕食＝写真＝。浜焼きが９０分食べ放題で３千円。Ｍ氏と妻は日本酒で、運転手の夫はオレンジジュース。Ｍ氏が大変モリモリだったのは意外だった。その後、帰宅の途に就いた。

浜焼き漁師小屋 グルメ・レストラン