熱川温泉「国民宿舎 伊豆熱川荘」宿泊記

2016/03/03 - 2016/03/04

隣県の神奈川に住みながら一度も行ったことがなかった伊豆。恒例の一人旅で宿泊してきました。宿はとにかく安さ重視で選んだ「国民宿舎 伊豆熱川荘」。いろんな旅行サイトのクチコミで手厳しく叩かれている（！？）なんとも不安な宿ですが、なにごとも体験！と一泊二食付き6500円で宿泊してきました。結論からいうと、私はそんなに嫌いじゃないですね(笑)

エリア 熱川温泉・北川温泉(静岡)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• ホテル: 3.5
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

熱川温泉の玄関口、伊豆熱川駅。右隣にまるで駅直結の如く「熱川荘」がくっついてるのが分かります(笑)

ところで「伊豆」って伊豆下田、伊豆熱川、伊豆稲取、伊豆高原その他いろんな温泉地の総称なんですね。あの半島にこんなにいっぱい温泉地があるとは知りませんでした。

駅前には小さなお土産屋と食堂があるのみ。奥に見えるゲーセンと梅宮辰夫の漬けもの屋は今は営業してないみたいです。

お土産屋の店先には生のイカが干してありました。

干物って本当にこうやって干して作るのか〜。

さて、駅から真横に徒歩20秒で「伊豆熱川荘」到着(笑)
近すぎて迷いようがありません。

玄関前には自家源泉がものすごい湯気を上げています。

熱川荘の真ん前に見える風景。

さて入ってみましょう。ガラーンって感じの広いロビー。フロントの接客は普通です。いろいろ質問しようとすると「お部屋で案内を見て下さい」と言うのがちょっとなぁ(-"-)　確かにその通りだけど、普通フロントで一度説明するもんじゃないの？

フロントの奥にある昭和臭のするゲーセン。やる人いるのかな。

雛祭りの時期だったので豪華な雛人形が飾ってありました。

とりあえず部屋に向かいましょう。すごく古い建物です。これまで泊まった中でワースト２くらいの古さかもしれません。あちこちのクチコミで手厳しい評価を受けている宿なので、今回はかなり身構えています。それらと比較しつつ見ていきましょう(~_~;)

ちょっとｶﾞﾀｶﾞﾀいうドアを開けると１畳ほどの踏み込みがあります。

部屋。８畳プラス２畳くらいの板の間＆床の間的なスペースがあり、かなり広くゆったりした作りです。しかもフワァと畳の香り。某クチコミでは「畳が古すぎてストッキングが伝線するほど毛羽立っている」とか叩かれてましたが、たぶん最近取り替えたんだと思います。

部屋の奥から入口方面を見た様子、畳は新しくて綺麗ですね(^^)　そして広いわぁ〜通常は３人まで泊まれる部屋のようですが、一人旅なので独占です。アメニティは歯ブラシと小さい手ぬぐいのみ。浴衣と丹前はありますがバスタオルは有料レンタルです(110円)　ポットとお茶セット(茶葉、湯のみ)もあります。ティッシュはないのでポケットティッシュを数個持参した方がいいです。

部屋からの眺め。いちおう全室オーシャンビューですが２階なので眺めはイマイチ。真ん前の大木はソメイヨシノかも。桜の時期にはすごく良いかもしれません。

カメラをズームにすると海が見えます。

テーブル上の説明書き。

夕食に料理を追加したい人は17時までにこの中から注文します。でもあまり選択肢はないですね、しかもお高め。

大浴場へ行ってみましょう。この日女性客は私を含めて５人しかいなかったので、ほとんどの時間で貸切り入浴、朝も２人と一緒になったくらいでゆったりでした。

風呂はこんな感じ、すぐそこで湧いてる自家源泉のかけ流しです!(^^)!
ナトリウム−塩化物・硫酸塩温泉でph8.4、しかもメタケイ酸238.9の高数値でビックリです。安さだけで選んだので(笑)着いてからこの素晴らしい泉質を知りビックリ。

ph8.4もあるのに全然ぬるぬるしておらず、無色透明・無味無臭なので浴感は我が家の水道水風呂と全く同じです。目の前が海なのに無味だし、ぬるぬるしてない高アルカリ泉ってあるんですね…。ただ、一晩で肌トラブルが治ったところを見ると温泉パワーは本物のようです。

夕食は18時から１階大広間で一堂に会して食べます。18時になると館内放送で呼び出されます。

こんな感じ。十分に年とって腰も背中も曲がったお婆さん２人が給仕してくれます(~_~;)　セットされている数を見れば宿泊者数が分かりますが、42室180人収容のこの宿で、今夜は7室11人しかお客がいないもようです。いちおう河津桜のシーズンなのにどうしたことでしょう。

夕食メニュー。クチコミでは品数が少ない足りないと叩かれてましたが、それで増やしたのか(？)品数はかなり多いです。ちなみにご飯のおかわりは有料ですが、最初から茶碗２杯分以上の量が入ってるので十分です。

海の近くなのにあまり鮮度を感じない刺身。夕方のスーパーで売ってるようなやつ。

豚肉と野菜の陶板焼き。野菜もくたびれきっててイマイチ。

エビフライと何かの魚のフライ。

エビ･･･これもスーパーで売ってそうなやつ。買ってきて並べてるだけと言われたら「でしょうね」と納得しちゃいそうな(笑)　このほかに蕎麦もありましたが、蕎麦アレルギーのため手を付けず。

驚いたことに夕食の間に係の人が布団を敷いてくれます。格安宿だし布団敷きはセルフにしてもいいのにな。そしてこの布団が絵に描いたようなセンベイ布団です(~_~;)　自分でマットレスを追加したらだいぶ良い寝心地になりました。そんなことより照明が暗すぎ！10畳くらいの広さがあるのに古ーい30型蛍光灯２つじゃ暗すぎるよ(*_*)

翌朝の部屋からの眺め、東向きなので朝日が眩しい(^o^)
町のあちこちから湯気がもうもうと上がってて湯量の豊富さに驚かされます。熱川はどの宿も自家源泉を持ってるようです。

夕食がアレレだったので特に期待してない朝食。朝食は８時から大広間で、これまた館内放送で呼び出されます。品数は十分、ご飯の量もたっぷりあります。朝は豪華にされるよりこのくらいが嬉しいですね。

アジの干物。脂が乗ってて美味しかったです。

チェックアウトは10時。宿の近くには「お湯かけ弁財天」なる名所もあったようですが、電車の時間が近いのでやめときました。

宿の前は川も流れ、ロケーションは最高です。宿自体は…うーん(笑)　お湯は本当に最高だったので機会があればまた泊まる…かなぁ。何しろ夕食が40点(笑)　でも格安だと考えれば贅沢は言えませんね、値段相応の良い滞在をさせてもらったと思います。