臼杵、国東半島の石仏を訪ねる旅

2016/02/23 - 2016/02/25

以前から臼杵と国東半島の石仏を訪ねたいと思っていました。大分駅前に宿をとり、最初に国宝の臼杵石仏を訪ね、その後国東半島を巡り多くの石仏、磨崖仏を拝観。
中津に一泊した後、羅漢寺、観世音寺、太宰府天満宮と巡りました。２日とも曇りがちで、時々小雨が落ちてくる天気。石仏や参道の石段はしっとりと苔むして、良い雰囲気。最後に訪れた太宰府天満宮を除けば、訪れる人も殆どなく、静寂の中でした。行く先々にある石造りの仁王様が、印象に残りました。
北九州空港を起着点とした約６００キロのレンタカーでの旅でした。

１．行程
　①小倉城
　②臼杵石仏～国東半島（熊野磨崖仏、富貴寺、両子寺、文殊仙寺他）～
　　宇佐神宮
　③羅漢寺～太宰府（観世音寺、天満宮）
２．国宝
　・臼杵石仏
・富貴寺
　・宇佐神宮本殿
　・観世音寺梵鐘

エリア 大分

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 3.5
• グルメ: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー JALグループ
• 旅行の手配内容: 個別手配

小倉城

以前から訪れてみたいと思っていた所ですが、行ってみると他に訪れる人もなく、拍子抜け。拝観料を払おうとすると、（最も有名な）古園石仏は覆屋の工事中で見ることができませんがよろしいですか、とのこと。もちろんです。拝観料が少し割引になっていました。おかげで国宝の石仏をゆっくりと拝観することができました。

国宝臼杵石仏、阿弥陀三尊像（ホキ石仏第二群）

国宝臼杵石仏、九品の弥陀像（ホキ石仏第二群）

国宝臼杵石仏、地蔵十王像（ホキ石仏第一群）

国宝臼杵石仏、如来三尊像（ホキ石仏第一群）

国宝臼杵石仏、山王山石仏

国宝臼杵石仏、ホキ石仏第二群

臼杵石仏の隣り、満月寺の仁王像

満月寺の仁王像

急な石段を登り、最後は鬼の築いた石段と呼ばれるさらに急な石段を登ると、不動明王像と大日如来像の２体の大きな磨崖仏があります。

熊野磨崖仏への石段（鬼の築いた石段）

熊野磨崖仏、不動明王像と大日如来像

熊野磨崖仏、不動明王像

国東は石仏ばかりと思っていたが、ここには素晴らしい木造の仏が多数。中でも水牛に跨がる大威徳明王像が素晴らしい。

真木大堂

真木大堂の石造宝塔

田染荘、世界農業遺産の郷

九州に５ヶ所しかない国宝建造物の一つであり、中尊寺、平等院と並ぶ日本三大阿弥陀堂の一つ。本尊の阿弥陀如来坐像は重文。山門にはユーモラスな石造りの仁王像。門前のお店で名物のだんご汁をいただく。

富貴寺山門

富貴寺の仁王像

富貴寺の仁王像

国宝富貴寺大堂

両子山の中腹にある天台宗のお寺。大きな石造りの仁王像が素晴らしい。

両子寺境内

両子寺の仁王像

両子寺の仁王像

両子寺の仁王像

日本三文殊の一つとの紹介がなされているが、国内には三文殊と言われるところが３箇所以上あるようです。役行者が創建したと伝えられる。

文殊仙寺の仁王像

文殊仙寺

文殊仙寺参道の石仏

川岸の岩に刻まれた大きな不動像が素晴らしい。見終わって車に戻ると地元の人に声をかけられました。無明橋が見えるよ。意味もわからず着いていくと、岩峰の連なる山の上に半円状の橋が見えます。手すりもない細い石橋を越えて、修験道の修行の道が続いている。

川中不動磨崖仏

天念寺

天念寺岩峰、無明橋が見える

全国の八幡社の総本宮で本殿が国宝。夕刻が近かったこともあるが、恐ろしく広い境内に訪れる人もまばら。参道脇のお店もほとんどが閉店。

宇佐神宮

宇佐神宮

中津城

二年間で百の寺をまわるという五木寛之の百寺巡礼では満願の寺。雨に濡れて滑りそうな石段、石畳を登っていくと、仁王門、山門がありその奥の岩窟の中にお目当ての五百羅漢像。他に訪れる人もなく、３０分以上も丁寧に説明をしてもらいました。滑る足元ばかりに気を取られて、境内撮影禁止の張り紙に気付かず。大変失礼しました。

羅漢寺の参道

仁王像

仁王像

羅漢寺の山門と千体地蔵堂

五百羅漢像

五百羅漢像

観世音寺
白鳳時代の梵鐘は日本最古の梵鐘で国宝。大きな宝蔵には三体の巨大な立像をはじめ多くの仏（重文）が安置されており、圧倒される。

観世音寺鐘楼

太宰府天満宮
言わずと知れた学問の神様。今回の旅の中で唯一ここだけが大賑わい、名物の梅が枝餅を買うにも大行列。お店に入って茶そばと梅が枝餅をいただく。焼きたては美味しい。

太宰府天満宮

太宰府天満宮の梅が見頃