エル・グーナの図書館

2016/01/02 - 2016/01/02

カイロよりこんにちは！

本日のカイロは晴れときどき曇り、最高気温17度、最低気温は8度です。まだまだヒンヤリした日が続いています。

前回に続いてエル・グーナのご紹介。

あまりにもリッチなマリーナにいたら頭がクラクラしてきたので、トゥクトゥクに乗ってダウンタウンへ戻ります。

行きに見かけて気になっていた建物。図書館のようです。

エリア その他の都市(エジプト)

一度通り過ぎたのですが、トゥクトゥクのドライバーに、「開いてるの？中入れる？」と聞いたら、入れるというので、行ってみることに。

ひと気もないし、いいのかしら？と思いながらおそるおそる入ってみます。

入ると事務所から人が出ていて見学してよいといわれました。これで安心。

中はとっても美しい！　本棚の写真を撮り忘れましたが、上の写真の右側が本棚、左は広い閲覧スペースに、中庭へのドアがあります。

外へ出ると、中庭も美しい！　噴水が静かに涌き出ていて、風と水の音しかしません。

アーチの中はそれぞれベンチとテーブルがあり、小部屋のようになっています。

ベンチの横にコンセント差込口があるのわかりますか？　会費を払って会員になるとこの中庭を含め、全館でWi-Fiも使えるそうです。ここでノートパソコン使ってネット接続もできちゃうんです。

アーチの中より。

掃除もきれいにしてあり、ゴミひとつ落ちてない！　トイレもきれいで、びっくりしてしまいました。

本当に静かで平和で夢の世界にいるみたいです。

蔵書自体は図書館としては少なく、個人や学校からの寄付のみ？と思われるような規模でした。なので、何か特定のことを調べたりするには向かないと思いますが、とにかく本好きで、気の向くままに色々見たい人にはよいと思います。

明日10日までカイロで行われているカイロ国際ブックフェアで、村上春樹さんの「1Q84」アラビア語訳があったとご紹介しましたが、この図書館には「海辺のカフカ」の英訳がありました。

中庭だけでなく、もちろん屋内にも勉強スペースや閲覧スペースがあります。

中庭に小さな売店があり、飲物やスナックが売られていたので、ほんとに1日中ここにいられます。朝から来て、静かで美しい図書館で、コーヒー片手にのんびり本を読む。至福です・・・。

なんとなんと、この小さな図書館に2時間くらい滞在してしまいました。とにかく居心地がよく帰りたくなかったんです。

図書館には小さなシアターみたいなものがあり、毎日古代エジプトなどの紹介ムービーが英語やロシア語などで上映されるそうです。ちょっと興味がありましたが、この日は貸切で見られないとのこと。ほんとに貸切なのか、観客が私達だけで面倒だからそう言ったのかはわかりませんが（エジプトではそういうことがあります・笑）、上映時間までまだだいぶあったので、あきらめます。

それにしてもこんなにステキな図書館、一般住民がほとんどいないエル・グーナで一体誰が利用するのでしょうか。

図書館からは徒歩でダウンタウンに戻ります。途中、アメリカン大学カイロと描かれた建物が。カイロのタハリール広場にある大学の名前ですが、研修センターかなにかでしょうか。

ひと気が全くないですが、きれいに手入れされています。別荘みたい。こんなところで勉強できたらいいですね。

何もかもが美しく、非現実的なエル・グーナ。ほんとうに夢の世界に迷い込んでしまったような気がしてしまいます。

続きはまた次回！