【津和野城】戦国末期に活躍した坂崎直盛、千姫への強い想いは・・・

2014/08/10 - 2014/08/10

津和野は森鴎外・西周をはじめとした多くの文豪を輩出した町として有名。
江戸時代以降、亀井氏が長年城主として構えていた。掘割に鯉の泳ぐ殿町通りの町並みは、実に風情がある。

一方津和野城はといえば、築城は平安時代にも遡る。ところが、今の史跡として残る石垣は江戸時代にまで時代が下ってからのもので、山城としてはめずらしく切石の美しい石垣である。

山間部の小さな盆地ではあるが、徳川家は常にこの地に要人を配置しており、非常に重要な拠点であったことがうかがえる。

関が原で西軍が敗れ、毛利の配下にあった吉見氏は城を追われ宇喜多直盛が入る。宇喜多という名を徳川は快く思わず坂崎氏と改名する。ところが千姫（秀忠の娘）をめぐって姫路の本多忠刻といざこざとなり、坂崎氏は１代にして改易。

お家を賭けてでも取り返そうとした千姫への想いは、夏の雨露のように草の間に溜まっているのでしょう。

エリア 津和野(島根)

• 旅行の満足度: 5.0

津和野城跡 名所・史跡

津和野城跡 名所・史跡

石垣が残る。一粒一粒の石が大きくて綺麗。

津和野城跡 名所・史跡

山の上に登れば、広い空間が。晴れていれば立体的な山城の風景が見えそう。

津和野城跡 名所・史跡

津和野の赤い瓦屋根の町並みが一望できる。

津和野城跡 名所・史跡

津和野名物「黒いなり」。特製の醤油の色が濃いからだったような。

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