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[魚梁瀬森林鉄道・五味隧道と馬路森林鉄道]<br />昨日投稿した旅行記で触れた、日本で二番目に古い森林鉄道・魚梁瀬(やなせ)森林鉄道は、本線である安田川線と奈半利川線の廃線跡遺構の何割かが、平成21年、国定史跡に登録された。これは全国の廃線跡の中で初のこと。ただ、その遺構の多くは車道化されており、「廃線跡ウォーキング」ファンにとっては、魅力に欠ける部分もある。<br /><br />その史跡遺構の中で、馬路村中心部の入口にある、本線の安田川線と支線の朝日出山線が通っていた明治44年建設の五味隧道は、車道の下にあり、トンネルの外の橋梁や線路と共に保存・整備されているため、見応えや探訪のし甲斐がある。<br />場所は馬路橋南袂の西側。最寄りのバス停も「馬路橋」。駐車場(釣り人らが利用している)は南袂西方の三叉路付近にある。<br /><br />橋の西側には「五味隧道」の案内板があり、地面に鉄板の扉が付いた入口があるが、そこは隧道東寄りの天井部にあたる。国定史跡になり、保存のための補助金が下りたため、隧道の天井に扉を造り、そこから内部に下る階段を設置し、トンネル内や線路を整備している。<br />但し、普段、この扉はボルトで固定されて閉じられている。が、ボルト部分をよく見るとナットが緩められており、手で外せるようになっている。これは小さな子供が誤って落下しないようにした措置か。<br /><br />トンネルの東口は車道造成時に土砂で埋まり、消滅している。<br />枕木とレールは残っているが、レールの位置はやや南側にずれている。<br />切石の橋台の先には細長いコンクリート橋梁があり、向こう側の橋台から先は竹藪となり、埋没している。<br /><br />隧道見学後は近くで行われた魚梁瀬森林鉄道の冊子の出版記念会に出席し、廃線跡の活用案を提言した。<br />それが終わってから、近所の復元鉄道「馬路森林鉄道」に寄った。これはポーター社製蒸気機関車を三分の二のサイズで復元したディーゼル機関車で、300mの周回線路を走るようになっている。<br /><br />その西谷川を挟んだ東、三宝山の斜面には、木材搬出用のインクラインをイメージした水力式ケーブルカーがあり、全長90mの斜面を上って尾根突端の展望台に行ける。<br />三宝山は地元小学校の遠足の山で、インクライン・ケーブルカー乗り場東から階段を登って行くこともできる。<br /><br />尚、当サイト観光施設名は「馬路森林鉄道(インクラインケーブルカー)」と誤記されており、鉄道とケーブルカーを混同している。名称修正依頼はしたが、事務局はそれを行っていない。こういうケースがあまりにも多い。<br />因みに、馬路森林鉄道乗り場向かいの馬路温泉周辺は魚梁瀬森林鉄道の馬路駅跡で、かつて機関車の車庫や修理工場、営林署官舎等が建ち並んでいた。

天井部から入る廃線跡トンネルと復元鉄道

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2014/01/18 - 2014/01/18

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マローズ

マローズさん

[魚梁瀬森林鉄道・五味隧道と馬路森林鉄道]
昨日投稿した旅行記で触れた、日本で二番目に古い森林鉄道・魚梁瀬(やなせ)森林鉄道は、本線である安田川線と奈半利川線の廃線跡遺構の何割かが、平成21年、国定史跡に登録された。これは全国の廃線跡の中で初のこと。ただ、その遺構の多くは車道化されており、「廃線跡ウォーキング」ファンにとっては、魅力に欠ける部分もある。

その史跡遺構の中で、馬路村中心部の入口にある、本線の安田川線と支線の朝日出山線が通っていた明治44年建設の五味隧道は、車道の下にあり、トンネルの外の橋梁や線路と共に保存・整備されているため、見応えや探訪のし甲斐がある。
場所は馬路橋南袂の西側。最寄りのバス停も「馬路橋」。駐車場(釣り人らが利用している)は南袂西方の三叉路付近にある。

橋の西側には「五味隧道」の案内板があり、地面に鉄板の扉が付いた入口があるが、そこは隧道東寄りの天井部にあたる。国定史跡になり、保存のための補助金が下りたため、隧道の天井に扉を造り、そこから内部に下る階段を設置し、トンネル内や線路を整備している。
但し、普段、この扉はボルトで固定されて閉じられている。が、ボルト部分をよく見るとナットが緩められており、手で外せるようになっている。これは小さな子供が誤って落下しないようにした措置か。

トンネルの東口は車道造成時に土砂で埋まり、消滅している。
枕木とレールは残っているが、レールの位置はやや南側にずれている。
切石の橋台の先には細長いコンクリート橋梁があり、向こう側の橋台から先は竹藪となり、埋没している。

隧道見学後は近くで行われた魚梁瀬森林鉄道の冊子の出版記念会に出席し、廃線跡の活用案を提言した。
それが終わってから、近所の復元鉄道「馬路森林鉄道」に寄った。これはポーター社製蒸気機関車を三分の二のサイズで復元したディーゼル機関車で、300mの周回線路を走るようになっている。

その西谷川を挟んだ東、三宝山の斜面には、木材搬出用のインクラインをイメージした水力式ケーブルカーがあり、全長90mの斜面を上って尾根突端の展望台に行ける。
三宝山は地元小学校の遠足の山で、インクライン・ケーブルカー乗り場東から階段を登って行くこともできる。

尚、当サイト観光施設名は「馬路森林鉄道(インクラインケーブルカー)」と誤記されており、鉄道とケーブルカーを混同している。名称修正依頼はしたが、事務局はそれを行っていない。こういうケースがあまりにも多い。
因みに、馬路森林鉄道乗り場向かいの馬路温泉周辺は魚梁瀬森林鉄道の馬路駅跡で、かつて機関車の車庫や修理工場、営林署官舎等が建ち並んでいた。

旅行の満足度
4.0
ホテル
3.5
交通
3.0
交通手段
自家用車
  • 廃線直前時期、五味隧道に入ろうとする魚梁瀬森林鉄道機関車

    廃線直前時期、五味隧道に入ろうとする魚梁瀬森林鉄道機関車

  • 五味隧道と橋梁

    五味隧道と橋梁

  • 大正5年時の五味隧道と犬牽きトロッコ(現地案内板)。高知県内の森林鉄道では、機関車導入前、犬牽きトロッコを使用していたケースが多い。仁淀川町の安居渓谷沿いを走っていた安居林用軌道では、犬を叩き過ぎて死なせたケースもあった。馬路村の犬も嘆いていたことだろう。「こりゃかなワン」と・・・・。

    大正5年時の五味隧道と犬牽きトロッコ(現地案内板)。高知県内の森林鉄道では、機関車導入前、犬牽きトロッコを使用していたケースが多い。仁淀川町の安居渓谷沿いを走っていた安居林用軌道では、犬を叩き過ぎて死なせたケースもあった。馬路村の犬も嘆いていたことだろう。「こりゃかなワン」と・・・・。

  • 五味隧道鉄板扉側にある地蔵。馬路橋が架橋される前のものだろう。

    五味隧道鉄板扉側にある地蔵。馬路橋が架橋される前のものだろう。

  • 車道から五味隧道西口を見下ろす

    車道から五味隧道西口を見下ろす

  • 五味隧道入り口扉。重いので二人で外した方が良い。一人では開けるのは容易いが、閉めるにやや手こずる。もし鉄板を落下させると、重いため、一人で地上に持ち上げることは厳しい。<br />※最近、林鉄史跡のパンフを再確認すると、この隧道は立入禁止となっている旨、記述されていました。よって、隧道内への立ち入りはされないよう、お願い致します。

    五味隧道入り口扉。重いので二人で外した方が良い。一人では開けるのは容易いが、閉めるにやや手こずる。もし鉄板を落下させると、重いため、一人で地上に持ち上げることは厳しい。
    ※最近、林鉄史跡のパンフを再確認すると、この隧道は立入禁止となっている旨、記述されていました。よって、隧道内への立ち入りはされないよう、お願い致します。

  • 天井からトンネル内に入る

    天井からトンネル内に入る

  • 急角度の梯子に近い階段を降りる

    急角度の梯子に近い階段を降りる

  • 赤煉瓦隧道の全長はかつて36.5mあった。

    赤煉瓦隧道の全長はかつて36.5mあった。

  • 隧道の東口は埋没している。

    隧道の東口は埋没している。

  • 如何にも明治らしい造り

    如何にも明治らしい造り

  • 橋梁

    橋梁

  • 「スタンド・バイ・ミー」を口ずさみながら橋梁を渡る

    「スタンド・バイ・ミー」を口ずさみながら橋梁を渡る

  • 線路はすぐ竹藪で行き止まり

    線路はすぐ竹藪で行き止まり

  • 線路橋梁と車道橋梁と隧道

    線路橋梁と車道橋梁と隧道

  • 馬路森林鉄道乗り場

    馬路森林鉄道乗り場

  • トロッコ台車に切り株を置いてオブジェ?

    トロッコ台車に切り株を置いてオブジェ?

  • 西谷橋欄干は魚梁瀬森林鉄道時代のものか

    西谷橋欄干は魚梁瀬森林鉄道時代のものか

  • 線路はカーブを描き、西谷川沿いを遡る

    線路はカーブを描き、西谷川沿いを遡る

  • インクライン・ケーブルカー乗り場

    インクライン・ケーブルカー乗り場

    馬路森林鉄道とインクラインケーブルカー 乗り物

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