土浦より。 ご近所で発見！輝く・芳しきロウバイの園

2016/01/07 - 2016/01/07

先日買い物帰りに車で通りがかった道に ロウバイの花が沢山咲く場所を見つけました。
公園や庭先に1本、2本と植えられているのは見かけますが、一面 まっ黄色の花が見られるほど咲いている場所は初めて！
後日写真を撮りに来よう・・・と思っていたものの すっかり忘れて1週間。
天気の良い午前中 行ってきました！
そこは、すばらしい芳香のロウバイが咲き誇る、花園でした。
枝を出荷している農家さんで、オーナーさんと出会い、じっくりお花を見せて頂けました。

北九州旅行記を掲載途中ですが、ちょっとヨコミチで、今日見つけた茨城の新名所（？）を。

エリア 土浦(茨城)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

ロウバイが沢山咲いている場所を見つけたのはたしか大晦日の日。
お正月のあれこれですっかりその事を忘れて、思い出したのは昨日。
でも、昨日は曇り空。せっかくだから、天気の良い日に行ってみよう、と
今日の午前中にたずねてみました。
住宅地の中にある場所です。道路は狭くて車はどうかな・・・と 思ったので久々に自転車で行きました。生垣の中をちょっと覗くとこんな様子。

勝手に中には入れないので、道路側から生垣の上を見あげると
シジュウカラがかわいいさえずりをしながら飛んできました。

天気の良い青空に黄色の花がきれいです。

来た道を振り返ると、ロウバイ園の反対側に・・・
あれ？のぼりが・・・「ロウバイ直売」って書いてあります。

反対側の生垣の中にはアオキの赤い実も。

ロウバイ直売って書いてある一角の方へ行ってみます。
すると、無人販売所のコーナーがありました。
バケツに入れられた枝が200円.300円と書かれて販売されています。
これは買うしかないでしょう〜。だってすごくいい香りがするんですもん。

売店コーナーの前にあるのは、
根元から何本も分かれ、大きく広がった形の良い一本です。

売店コーナーの前や後ろにも沢山のロウバイが咲いています。
午前中のまだ低い日差しが蝋のような花びらに当たっています。

日光が透けて輝くロウバイ。

香りもすばらしいのです。

名前の通り、蝋細工のような花びら。
この花は大きな木の花で、色がやや白っぽいのです。

このロウバイの木に見とれていたら、オーナーさんの男性がやってきて話かけて下さいました。
写真を撮っても良いか（いや、すでに道路からは撮ってましたが・・・）聞くと、向かいの畑の方も中に入って撮っていいですよ、とのお許しが。
帰りにロウバイを1枝買いたいので、先に写真を撮らせて頂きます。

さっき、のぞいたロウバイ園。
正直、1週間前のほうが 花が多くて見るには盛りだったかもしれません。
なにせ、今年は暖かくて、例年とは様子が違い、春の花はどこも早いですから。
でも、まだまだ沢山の花で黄色に染まり、それはそれは 芳しい香りがあたり一面に〜〜。

もう〜どこを撮っていいのか悩む程です。しかし・・・案外難しい。
丸いつぼみもかわいらしいです。

お天気良くてよかった〜。
青空にこれ以上無い位に黄色が映えます。

ここでしばらく写真を撮っていると、オーナーさんが手入れにやってきたので、またお話を。
このロウバイ園今は150本ほど植わっているのだそうです。
観光ロウバイ園としては、安中市の「ろうばいの郷」とか長瀞にもあるようですが、
茨城県内ではここが一番本数はあるそうです。
ここは、観光園ではなくて、ロウバイ畑なんですよね。
なので、施設的には公開用ではありませんが、オーナーさんは手塩にかけたロウバイを見てもらうのがうれしい様子でした。
でも、畑なので、勝手に入るのはダメですね。

良く見ると、種類違いもあります。
これは白っぽくて、本当に蝋みたいな色。
さっき、売店の前でも教えて頂きましたが、香りも違うのです。比べてみると結構違うの。
そんな香り比べが出来るのもいろいろ咲いているからですね。

こちらは色が濃い目のロウバイ。
ここには無かったようですが、もっと花びらが細い感じのも見た事があります。

これだけ沢山咲いていますからね。
写真を撮りに来られる方もいるそうです。

春先、いや、冬が本格的になる前の12月から寒空の中 ぽつぽつと真っ先に花を咲かせ、
すばらしい香りで「ここにいるよ」と知らせてくれる、
ロウバイの花は、待ち遠しい春を感じさせてくれる とてもうれしい かわいい花です。

ロウバイばかり見ていた私にオーナーさんが「これもなかなかの見どころですよ」と教えてくださったのは、後ろに立っている大きな椎の木でした。
見事な枝ぶり！すっくとのびたこれはりっぱな大木です。

ごつごつした幹。
木の太さは、地上から120ｃｍのあたり、昔は目線の高さだったそうですが(昔の人は背が小さかったからでしょう)その高さの幹周りを測るのが基準だそうです。
この木は幹周り390ｃｍ！
大人でも抱えられない太さです。

どんぐりもつきますし、鳥たちも沢山やってくるのだそうです。こうしてお話している間も、ヒヨドリが何羽もやってきていました。
今はまだついている葉っぱですが、これは5月頃すべて落葉するのだそうです。
椎の木って常緑なのかと思い込んでいました・・・。
ロウバイ園は、この大きな木に守られているようですね。

売店のある方へ戻ります。
ロウバイは接木で増やしていくと言っていましたが、案外根付きは難しく、育たない苗木も多いそうです。
寿命も短く15年以内で衰えてきてしまうそう。
なので、どんどん苗を回転させていかなければならないようです。

売店で1束買いました。
おまけに小枝も切ってくださいました。

ずっとここに居たい位の素敵な香り。

今週末会う約束の友人が 年末 一緒に公園でロウバイを見つけた時、香りを楽しんでいたので、会う前にまた来て、1束買って、持って行こうと思います。

オーナーさんに 又買いに来ます、とお礼を言って帰ります。
大きな椎の木のあるロウバイ園。椎の木が目印になるかな？

ロウバイの写真撮影や枝を買いたい、花を見せて欲しいという場合は、売店脇の小屋にオーナーさんの連絡先が掲示されています。
車は、1台くらいは売店の前に停められるかな？

渡辺ファーム作物 12～1月はロウバイ、4月末～5月中旬はシャクヤクも見られるそう。
特別甘いイチジク（7月～10月）も作っているそうです。
webサイトなどはありません。
ブログに掲載する事は了承頂きました。

2020年1月現在
この大きな椎の木は切られて無くなっています。
ロウバイの花は、今年は少し遅いようで、年内の花は少なめでした。

家に帰って、買ったロウバイを花瓶に入れて、玄関に飾ったら、
もう〜家中が良い香り〜〜。
生けている途中で落ちてしまった花と切った短い枝はガラスの器に浮かべてみました。

ご近所だから、ちょっと見に行くかなぁ〜と行ってみたロウバイ園は、すばらしい花と芳香、それにオーナーさんとの出会いが心温まる新春のひとときでした。