2015/11/08 - 2015/11/08
35位(同エリア265件中)
かっちんさん
夕張鹿鳴館(ろくめいかん)は、北海道炭礦汽船(北炭)が全盛を究めた時代、北炭鹿の谷倶楽部として大正2年に建てられ、昭和58年まで、当時の迎賓館のような施設として使用されていました。
広大な敷地に和室洋室が組み合わされた和洋折衷な造りで、北海道では珍しい本格的な和風建築です。
芸術性高い内装装飾、調度品など、その価値の高さを誇るものがあります。
北炭の後、夕張市が「歴史的建造物」として高く評価して運営し、現在は民間の手で存続しています。
平成11年にはNHK連続テレビ小説「すずらん」に、三九炭鉱社長宅として登場したことがあります。
ごく限られた上流階級の人のみが使っていた「幻の施設」を、これから訪ねます。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
夕張の隠れ家「夕張鹿鳴館」(ポスター)
2007年に近代化産業遺産に認定されました。
建物の見学ができ、宿泊施設、レストランなどがあります。 -
花園橋
夕張鹿鳴館は鹿ノ谷駅から徒歩7分のところです。
途中には昭和12年につくられた花園橋があります。 -
夕張鹿鳴館への道
坂を上っていくと霧の中に門が現れます。
建物がまだ見えず、高級別荘地に来た感じです。 -
夕張鹿鳴館
旧北炭鹿ノ谷倶楽部の看板も掲げています。 -
アカガシワの葉
玄関の前にたくさん落ちています。 -
フロント
中に入ると受付があり、入館料500円を渡します。
開館時間は10時〜18時です。
今年は12/1〜翌年3/31冬期休館になります。 -
玄関のホール
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玄関のホール
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イチオシ
鹿鳴館のご主人と女将がお出迎え
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ステンドグラスランプと中庭
では、広い建物を見学します。 -
人力車
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昭和天皇陛下の宿泊客室
昭和29年国体開催時、昭和天皇・皇后両陛下がこの施設に泊まりました。 -
イチオシ
洋風の寝室
猟銃と鹿の剥製が壁に飾られています。 -
応接室
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外は大庭園
冬を迎える落ち葉が芝生の上に見えます。 -
雁行形に並ぶ部屋
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15畳間
最も格式の高い和室で、天皇陛下が使用されました。 -
欄間と屏風
鳳凰の透かし彫りの欄間に、江戸時代の屏風があります。 -
レストラン「ミレディ」
地元と道内各地で採れた旬の食材を使ったフレンチ料理が食べられます。 -
2階に通じる光の回廊入口
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別世界に来たような・・・
ステンドガラスとステンドグラスランプの傘が輝きます。 -
イチオシ
花園にトンボが飛ぶランプ
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落ち着いた雰囲気のランプ
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大講堂
美しい彩りのランプが飾られ、結婚式を盛り立ててくれます。 -
チャペルへの道
この先には新しい未来が・・・ -
チャペル入口のステンドガラス
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シンプルなチャペル
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窓の模様を通して目に入る景色
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天井には舵を利用したシャンデリア
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和風の飾り照明
別の展示室に来ています。
展示物は値段が表示されていませんが、販売してもらえます。 -
宝石のようなガラス工芸品
では、夕張鹿鳴館を後にし、駅へ向かいます。 -
イチオシ
幻想的な鹿ノ谷駅
どこか知らない世界へ行く列車に乗れるかもしれません。 -
駅前に石積み蔵
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駅構内
向こう側のホームはもう使われていないようです。
鹿ノ谷駅は、明治34年に北海道炭礦鉄道の駅として開業し、夕張鉄道との接続駅にもなり、石炭の積出しの全盛期がありました。
石炭産業の衰退により、すっかり寂れてしまいました。 -
現在使われているホーム
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鹿ノ谷駅名板
隣は石勝線支線の終点 夕張です。 -
長い跨線橋
かつて石炭の積出し駅として、広い敷地の跡があります。 -
時刻表
朝・昼・晩に集中して列車が走っています。 -
鹿ノ谷駅舎の中
昔の面影がわかりにくいのですが、左奥に出札窓口、手前に手小荷物窓口があったようです。 -
広い駅舎
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壁の柱にある黒い扉は何?
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扉にTUTIDAの文字が・・・
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扉を開けてみると
中は真っ黒で、石炭ストーブの煤がありました。
柱の中が煙突になっていて、この穴から煙突の煤掃除をしたのでしょう。 -
夕張行きの列車に乗ります
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イチオシ
大きな目玉の妖怪列車(笑)
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終点の夕張駅
観光案内所も兼ねている駅です。 -
駅舎は夕張を応援する黄色いハンカチでいっぱい
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夕張駅名板
ここから先の駅はありません。
初代の夕張駅はもう少し先の石炭の積出しに便利なところにありました。 -
帰りの千歳行き列車
札幌から夜行急行「はまなす」に乗り、北海道11月の旅を終えます。
終わりに
夕張鹿鳴館は石炭産業全盛期の繁栄ぶりが象徴されていると感じました。
現在は、当時の面影を残し、さらに光の回廊、結婚式場、隠れ家の宿としても活用されています。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- moonさん 2016/05/04 21:21:18
- 幻想的な鹿ノ谷駅♪
- かっちんさんへ
こんばんわー。
ゆっくり順番に読ませていただいてるので、なかなか追いつきません。
夏と冬に北海道に行くので、やはりかっちんんさんの旅行記は読んでて楽しいです。
鹿ノ谷駅は、ほんと幻想的で不思議な感じでした。
夕張は、まだ未知の世界で、あーこんなに素敵な所なんだと驚いてます。
行きたい・・・・。
ちょっと考えてみようかな。
素敵な旅行記ありがとうございます。
moonより
- かっちんさん からの返信 2016/05/04 22:54:47
- RE: 幻想的な鹿ノ谷駅♪
- moonさん
こんばんわ
旅行記をゆっくり読んでいただき、ありがとうございます。
鹿の谷倶楽部と鹿ノ谷駅を訪れた時は、濃い霧に覆われた幻想的な風景で、どこか遠い世界に行ってしまうような感じでした。
moonさんの夏の旅行は北海道ですね。
旅行記を楽しみにしています。
かっちん
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