2015/10/21 - 2015/10/22
870位(同エリア2580件中)
ひらしまさん
旅のテーマの2つめは「慶良間で初シュノーケリング」。
心配していた台風も、24号は台湾の方へ向かったはずだし、25号は小笠原のあたりだから大丈夫。と思ってました。
でも昼間、辺野古で説明してくれた人が「今日は台風の影響で波が立っているので国側も船を出さないでしょう」と言っていたのが気になりました。
ホテルのロビーに台風の進路図が設置されていて(さすが沖縄!)、それを見ると、台湾に向かったと思っていた24号が反転して八重山あたりまで来ているではありませんか。
とは言え、まだ数百キロも彼方の話です。シュノーケリングの予約は明後日でしたが、あす渡嘉敷に着いたらすぐということに変更してもらえばできるだろうと考えて、ダイビングショップに電話しました。
でも、甘かった。ショップのお姉さんは「明日の昼もできるかどうか分からないです」。
行きはともかく帰りのフェリーは欠航になりかねないし、天気は下り坂でケラマブルーも期待できないし…。
せっかく台風に当たる確率を下げようと10月下旬まで待ったのにとか、せっかく防水カメラ買ったのにとか諸々の思いを抑えて、撤退決定です。
ダイビングショップもホテルも快くご了解くださいました。ホテルはキャンセル料がかかりますがそれは当然のことで、ご迷惑おかけしました。
突然ポッカリと空白になった旅の後半3日間。
どこかで時間が余ったらと一応マークしていたのは、識名園、県立博物館、美ら海水族館でした。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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旅の3日目。
延泊することになったANAクラウンプラザのリレーションデスクで、識名園は今日は休みと教えられ、県立博物館へ行くことにします。
モノレールおもろまち駅からゆっくり歩いて10分。北東庭の展示。ここは正式には県立博物館・美術館です。 -
博物館のアプローチは水中のサンゴの上を行く趣向です。
展示は、大陸とつながっていた時代からの多様な動物の化石から始まり、現代までの琉球の自然・文化・政治・社会の歴史を伝えてくれます。
ただ、ほとんどの展示品は撮影禁止なので、私のような忘れん坊は写真を見て思い出すことができないと、どんどん記憶が薄れてしまって困ります。
というわけで写真は少しだけです。 -
琉球王国の繁栄を示す海上交易図。
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琉球王朝の位階と冠。
真ん中の白ひげおじさんは赤地五色浮織冠というのをかぶっているので、王子・按司の位だとわかります。
左は上級士族、右は下級士族のようです。 -
美しい三線。
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漁船サバニ。
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このパネルは平和祈念資料館にもあって、不勉強の私に衝撃を与えました。
1880年、琉球の独立性を奪う琉球処分に宗主国である清が抗議し、清と日本政府との交渉で、日清修好条規を改定し内地通商権や最恵国待遇を日本が得ることとひきかえに、琉球列島を分割し、沖縄島以北を日本領、宮古・八重山諸島を清領とすることでまとまっていたんですって。
清の実力者李鴻章が異議を唱えて調印されず、琉球帰属問題はその後、日清戦争で決着することになるわけですが…。
琉球は独立した宗属国であるという清の主張を、日本政府もある程度認めざるを得ないほどに、琉球は日本ではなかった。
それは、沖縄は日本の一部という認識が子どもの頃から染みついている自分の感覚をあらためて揺さぶられた感じがありました。
もうひとつ別のレベルの驚きは、宮古・八重山をいとも簡単に売り渡そうとした政策判断に、ヤマト→沖縄→宮古・八重山という二重の支配の最下層に対する差別意識を感じたからです。
琉球王朝が宮古・八重山だけに課した人頭税が廃止されるのは、さらにずっと後の20世紀になってからでした。 -
県立博物館の南西側敷地には伝統的な琉球民家が展示されています。
門の正面にヒンプンと呼ばれる目隠し塀。
赤瓦の上にはシーサーがにらんでいます。 -
家に上がって畳の上にごろんと横になると、とてもくつろいだ気分になりました。
ちなみに、ランチに入った3階のカフェも、趣のあるインテリアで落ち着けてよかったですよ。
この日は5時間半も博物館で過ごしてしまいました。 -
旅の4日目です。
きょうは美ら海水族館と今帰仁城を訪ねます。
那覇から美ら海水族館へは、乗り換えなしで行けて便利とホテルで教えてもらったやんばる急行バスで11時過ぎに着きました。
入館すると小学生の団体などで人があふれています。
混んでいるところはスルーして「サンゴの海」水槽へ進むと、ため息の出るような美しい世界が迎えてくれました。
ここには70種類のサンゴが生きています。 -
沖縄の珊瑚礁の海を再現したという「熱帯魚の海」。
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実に様々な魚たちがいます。
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水槽のお掃除ごくろうさまです。
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「水辺の生きものたち」エリア。マングローブの海。
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沖縄の特徴的な環境を再現しているそうです。
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さらに進むと「黒潮の海」の大水槽が見えてきました。
今いる通路の下階はカフェになっていて、ジンベエザメを眺めながらお茶を飲めそうです。 -
マンタ! 空を飛んでるみたいです。
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かわいい!
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でか!
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大水槽正面に来ました。
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悠々と泳ぐジンベエザメに見入る人々が影絵になっています。
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おいしそう…。
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海底から見上げるとこんなふうに見えるのでしょうか。
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1人逆走するマンタ。
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マンタの背模様が一匹ずつ全然違うのは驚きでした。
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やはり鳥のように見えてなりませんでした。
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さっき上から見たカフェ「オーシャンブルー」で昼食にしようと入りました。
自分で席を確保するスタイルで、あいにく満席でしたが、あきらめきれずもう一回りした時に運よく空くテーブルがあって、窓から2列目に座ることができました。
窓際の席は小さなお子さん連れの若いご夫婦です。 -
魚たちがこんなふうにワンサカ見えるカフェって、ちょっとないですよね。
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前のテーブルのご家族の写真を撮るお手伝いをしましたが、フラッシュをたかないと人物が暗くなり、たけば水槽の魚たちが暗くなり、知らないカメラということもありあまりお役に立てませんでした。
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そのご家族が席を立つ時に声をかけてくださり、窓際席に移動。
黒潮の海を堪能しました。
写真は目の前に迫るマンタとそれを撮る妻。
(マイナス補正してフラッシュ使用。ちなみにこの水族館はフラッシュ使用可ですが、不可のところもありますのでご注意ください。) -
後ろのテーブルにいた韓国人カップルに席を譲って店を出ました。彼らも目を輝かせて黒潮の魚たちを眺めていました。
大水槽正面から見ると右手の窓が、カフェ「オーシャンブルー」です。
この大水槽を下から見上げるアクアルームというのもあったらしいのですが、気づかずに出てしまいました。残念。 -
水族館の前の浜に出ました。沖に見えるのは伊江島です。
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クモの子みたいに小さなこれはヤドカリ?
慶良間の海には行けなかったけれど、美ら海水族館で美しいサンゴやいろんな魚たちをじっくり見られて、これはこれでよかったかなと思えた日でした。
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